窓ガラスに無数の線を描いていくように、少し歪に、あるときはほとんどまっすぐに、水滴が動いていく。それはやがて上から下ではなく、右上から左下になっていき、...
ふところかみにかきちらし。日々思いついたことや考えたことをただ適当に書き散らしたブログ。中の人は同人サークル シマウマダンスで編集担当をしています。
窓ガラスに無数の線を描いていくように、少し歪に、あるときはほとんどまっすぐに、水滴が動いていく。それはやがて上から下ではなく、右上から左下になっていき、...
カーテンを開けて、真っ暗な空の下にいくつか照明が灯るビル群が目に入る。少しだけ窓を開けてみると、ほどよく冷たくて心地いい風に体が包まれるような感覚がする...
もうずいぶん前の話、小学生か中学生くらいのころだっただろうか、テレビで放送されていたドキュメンタリー番組のワンシーンがなぜか脳裏に焼き付いている。「その...
気がつけば川土手の散歩路が桜色に染まっている。いつものように歩いていくと両脇にはレジャーシートが並んでいて、お酒を片手に陽気な笑い声が聞こえてくる。この...
時計の針がてっぺんを指す。イヤホンを耳に差し込み、いつものページを立ち上げると、何度も聴いたオープニングが流れ始める。そしてパーソナリティの声が聞こえて...
13年くらい前の自分に会うことができたとして、自分ならなんと声をかけるのだろうか。偶然、なかなか行く機会のない珍しい場所に行くことがあった。記憶を思い起...
温かいその紙コップを傾けてみる。口に入ってきたそのコーヒーは、解像度の高い4Kや8Kの映像を見たときのような鮮やかさがあって、雑味が全くない。苦みが真っ...
木漏れ日が足元に散らばる世界、少し冷たい空気を鼻から一気に吸い込む。澄んだ綺麗な何かが鼻腔の奥深くに入り込んでいく。鼻の奥から額のほうに冷たい空気が抜け...
目当てのジャンルが書かれた棚の目の前に足を進める。"か"行の目印のあたりに目線を合わせて、1枚ずつその背表紙を見つめていく。気がつけば"さ"の目印のとこ...
自宅のベッドの上で目が覚める。電気はついていて、目の前の机に置いてある時計の短針は9を指す。頭の上に大きな"はてな"が浮かんで、記憶を辿り始める。ふと手...
特に予定もない昼下がり、特に何も考えずに行先を足に任せて歩いていくと、故郷のアンテナショップに辿り着いていることがある。店に入ってみると、故郷の名産が山...
1か月ほど前のこと、所用で栃木の少し山のほうの駅に降り立った。都心でも雪が舞ったかどうかという日の数日後のこと、その駅の日陰のほうには数センチの雪が積も...
今年もこの季節がやってきた。季節といっても、この先冬くらいまで続いていくから、やってきたというよりも、オフシーズンが終わるという言い方のほうが適切なよう...
別に惜しんでいるわけでもないのだが、タイミングが分からないままもう3か月近くたってしまった。別に賞味期限が近づいているわけでもないのだが、まあそろそろ取...
ぼやっとした視界に、超音波洗浄機から拾い上げられた黒い細長い物体が目に入る。それはタオルで水気を取られて、私の手元に戻ってくる。それを自分の鼻と耳に乗せ...
大きめの本屋を出て、久々にこの道を歩いてみようかと足を進めてみる。そのまま歩いていった先には都電荒川線の電停があって、特に理由もないがついでに乗って終点...
ここ数年、まあそのうち2年は温暖な場所にいたということもあるのだろうが、カイロにお世話になることはなかったような気がしている。年末のこと、ひょんなことか...
「あの場所マンションになるんだ。パチンコ屋潰れたの結構前だよね」 「いや、去年の夏まで営業してたと思うよ」 年始、父の運転する車で故郷を走っていて、そう...
今年はわずか7枚になってしまった。ゼロにならないことを良しととるか悪しととるか微妙なところだが、ほんの10年前くらいは、まだ送り合うことを当たり前のこと...
2024年は日本の各地を動き回る一年になった気がする。北は仙台・新潟から、というと少し拍子抜けしてしまうかもしれないが、南は九州・沖縄まで、四国にも複数...
年末が近づいてくるこの時期、夜になると暗がりの中に鮮やかに光り輝くものがたくさん見えてくる。なんとなく街が明るくなって、いつもの普段の光景が綺麗に見えて...
部屋に小さな温度計と湿度計を置いているのだが、湿度計の針が徐々に左に動いていって、そのまま戻らない。夏場はあれほど湿気がこもって、エアコンの除湿モードの...
この時期になると、リズムよく呼吸しながら校庭の周りを何週も走っていた体育の授業を思い出す。秋ごろまでは色々な競技に取り組んで、冬になると年明けのマラソン...
子供の頃、どこかへ出かけてお土産屋に行く機会があると、決まってキーホルダーばかり眺めていた時期がある。買えるかどうかはもちろん当時の財布次第、お小遣いを...
地方の駅前、錆が浮いて色あせた広告看板を見るとニヤリとしてしまう。コーラやカメラのフィルムなど、誰しもが知っているようなブランドの、数十年前の広告がその...
ひょんなことから折り紙を何枚か手に入れることになった。特に何か用途があるわけでもなく、持て余してしまったのだが、まあそのまま捨てるのももったいないからと...
別に最近どこかのファミレスに行ったわけではない。外食するとすれば牛丼屋、定食屋、麵類屋が多くて、ファミレスに行くなんて何か理由がない限り無いのだが、たま...
子供の頃はあれほど嫌がっていたはずなのだが、今ではどういうわけか、自分で予約を取って、まあ嬉々としてではないがそれなりに自分の意志で病院に向かっている。...
歩いていると、自分の歩みに合わせて地面が揺れるような不思議な感覚がして、思わず軽く飛び跳ねた。トランポリンのような感覚もするが、変に反発感もあるような気...
深い眠りにつきかけたところで、重機が作動する音がした気がして目が覚める。少し不愉快な気持ちになりながらカーテンを開けてみると、家の少し遠くで仮設ライトが...
結局、宅配業者のサービスセンターまで行って、数百円のお金を出して買ってしまった。260円だったか、右手には傘を持ち、左のわきにそれを抱えて家に向かって帰...
丸一日家の中で過ごすのが極めて苦手な性分で、仮に何も予定がない暇な一日であってもどこかのタイミングで家を飛び出して歩き回っていることが多い。それも歩き回...
「この新所原駅はホーム上に県境が通っていて、こちらに県境を示す看板があります」確か、そんな感じの解説だったと思う。もう19年前の話になるのだが、NHKの...
目覚まし時計を止めてスマホを持ち上げる。メガネをかけるよりもまず画面に目を近づけてスマホを眺めるあたり、デバイスに生かされているなあなんて思うのだが、ま...
人生を変えた、というと過言だろうし、遅かれ早かれ同じ道をたどったのだと思うが、まあ確実にきっかけになった番組がある。『列島縦断 鉄道12000キロの旅 ...
別に嫌いというわけではなくて、むしろどちらかといえば好きの部類に入る食べ物でも、自分で選ぶことも買うこともしないから気が付けば数年来食べていないというも...
昼と同じ場所を歩いているはずなのに、真っ暗になって街灯が所々灯っている光景になるだけで、どこか惹き込まれるものがある。暗闇に向かってそのままどこまでも歩...
それは一瞬のことだった。全面的に私の不注意でしかないのだが。サボらずにゴミ箱にでも入れておけば良かったのだが、まさかそれが吸い込まれていくとは思わなくて...
実家の自分の部屋を漁っていると、時に思いもよらないものに出くわすことがある。そのうちの一つが便箋で、見つけるまでそんなものは記憶の奥深くに眠っていたのだ...
夏休みの最終日というと、どうも地域差や時代差があるらしいが、少なくとも現代においても空想上は一般的に8月31日とされるのではなかろうか。私の場合は、たし...
毎年のように似たようなことを書いている気もしなくはないのだが、まあ風物詩と思ってもらえればいい。さすがにこの酷暑が続いていると、アイスクリームが食べたく...
先月末のこと、とても暑い日曜日だったのだが、特にやることもなくて勿体ない気がして、プロ野球のチケットを調べた。その日カープが神宮球場で試合をすることは知...
スーパーで総菜を買って、飲み物売り場を通る。無意識のうちに500mlの天然水に手を伸ばして、ペットボトルを掴み取るのだが、無駄遣いのような気がしてそのま...
”勉強は朝の涼しいうちに済ませて……”15年ほど前、私が小学生だったころ、担任の先生から配られた夏休みの心得的なプリントにはこんなことが書いてあったと記...
2019年7月29日21:19、この記事を投稿するちょうど5年前の同じ時刻に懐紙の1篇目を投稿したらしい。今読み返すと、まあ今もたいしてうまい文章が書け...
世の中には情報系同人誌というものがあって、私もいくつか書かせてもらってそういう即売会に出たこともあるのだが、そういう本を漁っていると"痒い所に手が届く"...
少し前のこと、友人とファストフード店、直接的に店名を言ってしまえばマクドナルドなのだが、その店内で食事を終えてお馴染みのトレーに敷いてある紙やストロー、...
少しばかり趣味に偏った話になってしまうのだが、鉄道の車両の話がしたい。かなり細かい話だが、115系という形式の電車の話である。国鉄時代に作られた、相当な...
右手には幅3センチ、縦6センチ弱のオレンジ色。少し足早にゲートに向かって行って、吸い込み口のところにその切符を持って行って、うまく手を離す。すると一瞬の...
年中行事といっても、全国的な伝統行事ではなくて、私が一人で勝手に毎年6月にやっている勝手な行事の話なのだが。前にも書いたことがあるかもしれないが、毎年6...
食材を買おうとスーパーを歩いていると、無意識のうちに魚肉のコーナーに足が向かっている。そして何回かに1回はそこに置いてある笹かまを手に取って買い物かごに...
家から少し離れたところにある蕎麦屋でも行こうかと家を出て、道を歩いていく。その意志は固かったはずなのだが、ラーメン屋とファストフードが連なっているあたり...
「razor……、R A Z O R、ok?」こんな感じだっただろうか、もう半年ほど前になるが、所用で中国の宿に泊まった時、部屋にカミソリが置いていなく...
水の張られた水田から背の低い小さな薄緑が点々と浮かぶ。隣では大きめのトラクターや田植え機が動いている。そんな様子を見たのが久々な気がして、ハッとした。直...
野暮用で実家のあたりに用事があって、別に当日移動しても良いのだがついでに帰省してしまえとほぼ最終便に近いような時間の新幹線に乗り込んで、今この原稿を書い...
親指を滑らせて瓶の蓋を開ける。左手のほうに傾けて丸薬を3粒ほど手のひらに乗せてみる。先にそれを口に含んで、軽く瓶の蓋を閉めると、意を決したように水で流し...
ふと空を見上げると、普段よりは少し霞んでいるような気はするが雲ひとつなくて、地平線に向かって徐々に水色になっていく美しいグラデーションができあがっている...
本屋の中を歩き回っていて、とある棚が目に留まった。乗り物、特に鉄道関係のコーナーだったのだが、いくつか走行音を収録したCDが並んでいた。所謂鉄道オタクで...
先週の日曜日、東京流通センターでM3という音系同人即売会が行われていた。高校生の頃に同人音楽の作品に偶然出会ってから色々なものが動き始めて今に至るから、...
席を立って吊り革を持つ。窓を流れていく景色は徐々にゆっくりになって、やがて止まる。一息つく間も無く、すぐにドアが開いて、乗客が全員降りていく。この駅に降...
何がきっかけなのかわからないのだが、ノートパソコンに向かいながらデスクワークをしていると、小学生の時に父親が運転する車の中でよくかかっていた曲のサビの部...
少し前の休みの日のこと、買い物でもしようかと山手線の少し大きめの駅で電車を降りて、人混みのほうに向かった。一通り用事が終わって、時間もあって特にやること...
未だ齢25の青二才ではあるが、今までを振り返った時に、人生が変わる分岐点になった日がいくつかある。色々な側面の色々な日があるが、2006年3月5日と20...
今でも定期配信を続けているメールマガジンなんて幾つあるのだろう。アーティストや芸能人のファンクラブとか、行政の情報発信とか、探せば案外沢山あるのかもしれ...
少し前のこと、最寄り駅の近くに新しいラーメン屋が開店した。いわゆる家系のラーメンというやつで、その付近にいくつかラーメン屋は他にもあるのだが、家系の店は...
少し気分でも変えてみようかと思って、今までとは違う理髪店に行ってみた。長年理容室を営んでいるという老舗で、店主が一人でやっていて居心地がよく、ふと会話が...
昨夜、何気なくSNSを眺めていたら、北陸地方の写真が大量に目に留まる。そうか、敦賀まで新幹線が開業するのか。大阪・名古屋~金沢間を結ぶ特急の最終列車の様...
夕方、家から少し離れた街を散歩していた。ちょうど、少しアーチが買った橋の頂上あたりにさしかかって、ふと足を止めて目の前を見る。日没の時間、目の前の木々や...
芝生広場:家族、グループでピクニック気分が味わえます。とある海辺近くの都立公園の入り口に立っている看板の中にそんな文字列を見つけて、ふと立ち止まった。普...
休日の13時過ぎ、ベッドに転がりうたた寝をしながらタブレットを眺めていたのだが、さすがに昼でも食べようかと起き上がる。朝から予定があれば普通に外出するの...
休みの日、適当にスカイツリー近辺を散歩していて、たばこと塩の博物館という博物館の看板を見つけた。時間もあるし、調べてみれば入場料が100円というから、気...
サッカーは素晴らしいスポーツだと思う。これは私が小学生の頃にサッカーをしていて、そして今でもサポーターとしてスタジアムに足を運んでいるからこそ出てくる言...
つい昨日の話なのだが、iPhoneを買い替えた。今まで使っていたのは第2世代のiPhone SE、使い始めて丸3年で、弱っているバッテリーさえ取り換えて...
よく、納豆は東日本の文化だから東の人は納豆が好きで西の人は納豆は苦手なんていう偏見じみた話を聞くことがある。まあ、それは言い過ぎにしても大概当たっている...
「元気?」こんなメッセージが数年ぶりに友人から送られてきたら、さすがに身構えるだろう。学生時代ならまだしも、大人になってからの数年ぶりのこんな連絡は宗教...
もう一度見てみたい景色がある。雲一つなく、透き通ったような青空。地平線は白っぽく、天頂に向かって徐々にグラデーションのように水色、青と移り変わっていく。...
街を散歩していると、いたるところで"歯科や"デンタルクリニック"の文字を見る。大きな街ならまだしも地方の小さな町に複数あるようなこともあって驚かされるが...
レフェリーが両手を広げ、笛を吹く。ピッチ上の水色のユニフォームの選手はその場に倒れ込み、対照的に緑色の選手はガッツポーズ、ベンチには歓喜の輪ができる。サ...
6限目の授業の終わりを告げるチャイムが鳴り、担任の先生が終礼を始める。配布物や明日の予定の確認などがあって、終礼が終了。全員で教室の後ろまで自分の机を移...
いつの頃からだろうか、うどんと蕎麦を選ぶことができる麺屋に入っても蕎麦を選ぶことが多くなった。西の生まれで、実家にいるころは蕎麦なんて年越しと節分以外で...
乾燥肌なもので、保湿クリームが手放せない今日この頃である。寒く乾燥している道を長時間歩いていると気が付けば手にあかぎれができることもあって、長年悩まされ...
小学校、中学校、高校、大学の小テストに期末試験、そして入学試験と、この人生でテストや試験と名の付くものはもう何度受けたのかわからない。テキストや教科書を...
ランドリーバスケットの中身を洗濯機に雑に放り込んで、蛇口を開けて電源を入れる。何回か中身が回転すると、ディスプレイには35Lとか、それくらいの数字が出る...
今まさに飛行機に乗って移動をしているところで、何メートルかもわからない上空で機内からこの文章を書いている。普段は自室でノートパソコンに向かって書いている...
少し前のこと、とても不気味な夢を見て飛び起きた。夢の中では私は一度心臓麻痺で死んでいて、何らかテクノロジーによって自分自身に転生して(一度生命は断たれて...
今年はそれなりに遠出をすることが多くて、Googleマップを開いては駅前のホテルを探し、目的の日の空室を探すということを何度もしているのだが、どこも予約...
子供の頃は鉄道に乗るといえばどこか遠くに出かけるときで、プラットホームで今か今かとワクワクしながら電車が入ってくるのを待っていたものだったが、今や朝早く...
こうやって文章を書くにもPCを使うし、社会人として仕事をするにしても画面を見ながらタイピングすることが主で、紙に向かって文字を書くということは大学卒業以...
少し前のことだったか、ネットニュースで自炊の定義や認識に変化がみられるようになってきたという記事を読んだ。例えば電子レンジを使うだけ、挙句の果てには総菜...
気が付けば10月も終わりに近づいてきた。もう7年も8年も昔の話になるから、記憶も朧気なのだが、たしか中学・高校の頃は10月の頭のほうに定期試験があって、...
生まれてこの方、この列島を出ることなく生活をしていたのだが、ひょんなことからパスポートを取ることになった。10年版を取ることにしたのだが、長年使う写真だ...
所謂レジ袋有料化の政策が始まって3年と少し、私個人に関していうと、マイバックを持っていく時も忘れてしまう時もあるし、それは有料化以前から同じだったから、...
つい最近まで残暑が続いていたのに、急激に寒くなってきた今日この頃。さすがに上着を出さないとまずいと衣替えの準備を始めている。身の回りのものも徐々に季節に...
まさに今、これを書いているときの話なのだが、左足が痛い。2時間前に玄関で靴を脱ごうとしたら激し目に足が攣って、まあ激痛ではなくなったからまだましなのだが...
何度も書いている話ではあるのだが、私は鉄道旅行が好きで、学生のころはよく青春18きっぷなどを利用して、ただ鉄道に乗るだけの旅行をしていたことがある。最近...
世の中には予定管理のアプリやら手帳が山ほどあって、どれを使うのか迷っているうちに数ヶ月が過ぎてしまいそうになる。多くはスマホか紙ベースなのではないかと思...
先日、数年来聴き続けているラジオ番組のイベントに参加してきた。何年も声は聴き続けているし、映像でも何度も見ているのだが、そのパーソナリティの姿を生で見る...
たとえば宿題やら課題やら、学生時代はあまり先送りする性分ではなかったと自覚しているのだが、今なんとなく先送りしてしまっているものがある。いや、相変わらず...
珍しくはっきりと趣味の話だが、ここ数か月ほど田村ゆかりさんのライブツアーに"王国民"の一人として参加していて、昨日の千秋楽まで13公演ほど参加する機会を...
靴の形が少し合っていなかったのか、右足の小指に"うおの目"のようなものができてしまった。普段は別に何もないのだが、変に刺激が加わり続けると少し痛むような...
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窓ガラスに無数の線を描いていくように、少し歪に、あるときはほとんどまっすぐに、水滴が動いていく。それはやがて上から下ではなく、右上から左下になっていき、...
カーテンを開けて、真っ暗な空の下にいくつか照明が灯るビル群が目に入る。少しだけ窓を開けてみると、ほどよく冷たくて心地いい風に体が包まれるような感覚がする...
もうずいぶん前の話、小学生か中学生くらいのころだっただろうか、テレビで放送されていたドキュメンタリー番組のワンシーンがなぜか脳裏に焼き付いている。「その...
気がつけば川土手の散歩路が桜色に染まっている。いつものように歩いていくと両脇にはレジャーシートが並んでいて、お酒を片手に陽気な笑い声が聞こえてくる。この...
時計の針がてっぺんを指す。イヤホンを耳に差し込み、いつものページを立ち上げると、何度も聴いたオープニングが流れ始める。そしてパーソナリティの声が聞こえて...
13年くらい前の自分に会うことができたとして、自分ならなんと声をかけるのだろうか。偶然、なかなか行く機会のない珍しい場所に行くことがあった。記憶を思い起...
温かいその紙コップを傾けてみる。口に入ってきたそのコーヒーは、解像度の高い4Kや8Kの映像を見たときのような鮮やかさがあって、雑味が全くない。苦みが真っ...
木漏れ日が足元に散らばる世界、少し冷たい空気を鼻から一気に吸い込む。澄んだ綺麗な何かが鼻腔の奥深くに入り込んでいく。鼻の奥から額のほうに冷たい空気が抜け...
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特に予定もない昼下がり、特に何も考えずに行先を足に任せて歩いていくと、故郷のアンテナショップに辿り着いていることがある。店に入ってみると、故郷の名産が山...
1か月ほど前のこと、所用で栃木の少し山のほうの駅に降り立った。都心でも雪が舞ったかどうかという日の数日後のこと、その駅の日陰のほうには数センチの雪が積も...
今年もこの季節がやってきた。季節といっても、この先冬くらいまで続いていくから、やってきたというよりも、オフシーズンが終わるという言い方のほうが適切なよう...
別に惜しんでいるわけでもないのだが、タイミングが分からないままもう3か月近くたってしまった。別に賞味期限が近づいているわけでもないのだが、まあそろそろ取...
ぼやっとした視界に、超音波洗浄機から拾い上げられた黒い細長い物体が目に入る。それはタオルで水気を取られて、私の手元に戻ってくる。それを自分の鼻と耳に乗せ...
大きめの本屋を出て、久々にこの道を歩いてみようかと足を進めてみる。そのまま歩いていった先には都電荒川線の電停があって、特に理由もないがついでに乗って終点...
ここ数年、まあそのうち2年は温暖な場所にいたということもあるのだろうが、カイロにお世話になることはなかったような気がしている。年末のこと、ひょんなことか...
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今年はわずか7枚になってしまった。ゼロにならないことを良しととるか悪しととるか微妙なところだが、ほんの10年前くらいは、まだ送り合うことを当たり前のこと...
2024年は日本の各地を動き回る一年になった気がする。北は仙台・新潟から、というと少し拍子抜けしてしまうかもしれないが、南は九州・沖縄まで、四国にも複数...
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未だ齢25の青二才ではあるが、今までを振り返った時に、人生が変わる分岐点になった日がいくつかある。色々な側面の色々な日があるが、2006年3月5日と20...
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少し前のこと、最寄り駅の近くに新しいラーメン屋が開店した。いわゆる家系のラーメンというやつで、その付近にいくつかラーメン屋は他にもあるのだが、家系の店は...
少し気分でも変えてみようかと思って、今までとは違う理髪店に行ってみた。長年理容室を営んでいるという老舗で、店主が一人でやっていて居心地がよく、ふと会話が...
昨夜、何気なくSNSを眺めていたら、北陸地方の写真が大量に目に留まる。そうか、敦賀まで新幹線が開業するのか。大阪・名古屋~金沢間を結ぶ特急の最終列車の様...
夕方、家から少し離れた街を散歩していた。ちょうど、少しアーチが買った橋の頂上あたりにさしかかって、ふと足を止めて目の前を見る。日没の時間、目の前の木々や...
芝生広場:家族、グループでピクニック気分が味わえます。とある海辺近くの都立公園の入り口に立っている看板の中にそんな文字列を見つけて、ふと立ち止まった。普...
休日の13時過ぎ、ベッドに転がりうたた寝をしながらタブレットを眺めていたのだが、さすがに昼でも食べようかと起き上がる。朝から予定があれば普通に外出するの...
休みの日、適当にスカイツリー近辺を散歩していて、たばこと塩の博物館という博物館の看板を見つけた。時間もあるし、調べてみれば入場料が100円というから、気...
サッカーは素晴らしいスポーツだと思う。これは私が小学生の頃にサッカーをしていて、そして今でもサポーターとしてスタジアムに足を運んでいるからこそ出てくる言...
つい昨日の話なのだが、iPhoneを買い替えた。今まで使っていたのは第2世代のiPhone SE、使い始めて丸3年で、弱っているバッテリーさえ取り換えて...
よく、納豆は東日本の文化だから東の人は納豆が好きで西の人は納豆は苦手なんていう偏見じみた話を聞くことがある。まあ、それは言い過ぎにしても大概当たっている...
「元気?」こんなメッセージが数年ぶりに友人から送られてきたら、さすがに身構えるだろう。学生時代ならまだしも、大人になってからの数年ぶりのこんな連絡は宗教...
もう一度見てみたい景色がある。雲一つなく、透き通ったような青空。地平線は白っぽく、天頂に向かって徐々にグラデーションのように水色、青と移り変わっていく。...
街を散歩していると、いたるところで"歯科や"デンタルクリニック"の文字を見る。大きな街ならまだしも地方の小さな町に複数あるようなこともあって驚かされるが...
レフェリーが両手を広げ、笛を吹く。ピッチ上の水色のユニフォームの選手はその場に倒れ込み、対照的に緑色の選手はガッツポーズ、ベンチには歓喜の輪ができる。サ...
6限目の授業の終わりを告げるチャイムが鳴り、担任の先生が終礼を始める。配布物や明日の予定の確認などがあって、終礼が終了。全員で教室の後ろまで自分の机を移...
いつの頃からだろうか、うどんと蕎麦を選ぶことができる麺屋に入っても蕎麦を選ぶことが多くなった。西の生まれで、実家にいるころは蕎麦なんて年越しと節分以外で...