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まり☆こうじの映画辺境日記 https://maricozy.hatenablog.jp/

懐かしの特撮映画、ホラーならぬ怪奇映画、昭和の日本映画から、最新劇場公開映画まで! そんな映画の辺境地帯を偏屈に愛し続けるブログです。

まり☆こうじ
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2022/08/06

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  • 300年前に生きたまま焼かれた魔女が蘇る!シンシア・アスキスの「鎮魂曲」が原作だよ「God Grante That She Lye Stille」ボリス・カーロフのスリラー#42(S2#5)

    ■シンシア・アスキスの有名な短編「鎮魂曲」のドラマ化。脚本はロバート・アンドリュース、監督はハーシェル・ドハーティ。原作小説は以下の平井呈一のアンソロジーに入っていて読めます。(未読)幽霊島 (平井呈一怪談翻訳集成) (創元推理文庫)作者:A・ブラックウッド他東京創元社Amazon■でも多分小説のほうが良いと思う。ドラマは最初から300年前の魔女&吸血鬼の焚刑から始まるので、その呪いという筋立ては決まっている。原作は様子のおかしいヒロインから、鏡に自分の姿が映らないとか、何者かが現れたとかいった話を聞かされた男のお話らしいから、本当にそうした怪異があったのか、気が変になったのかという微妙な怪奇…

  • 悪魔が不気味に戻ってくる!「The Return of Andrew Bentley」ボリス・カーロフのスリラー #49(S2#12)

    ■久しぶりにまったりとした古風な怪奇映画を観たくなったので、またまたボリス・カーロフの『スリラー』に戻ってみました。■原作はオーガスト・ダーレス&マーク・スコラーの「戻ってきたアーノルド・ベントレー」という怪奇短編。その昔、珊瑚書房の怪奇小説アンソロジー『カンタービル館の幽霊』に収録されたらしい。原題は「The Return of Andrew Bentley」なので、なぜか名前が変更されている。おまけに、水木しげるがゲゲゲの鬼太郎の「モウリョウ」のエピソードに翻案したらしい。だとすれば、原作小説じたいがマイナーな作品なので、水木しげるはおそらく『スリラー』のこのエピソードを観たのではないか。…

  • 最後は岩崎宏美でまったり?いや違う!『ファイナル・カウントダウン』を今更堪能

    ファイナル・カウントダウン (字幕版)カーク・ダグラスAmazonファイナルカウントダウン -日本語吹替音声収録コレクターズ版- [Blu-ray]カーク・ダグラスAmazon 基本情報 The Final Countdown ★★★ 1980 スコープサイズ 104分 @アマプラ 感想 ■真珠湾沖で訓練中の空母ニミッツが時空嵐に呑み込まれてタイムスリップ、たどり着いた先は1941年12月の真珠湾攻撃の前日だった!というご都合主義バンザイの雑なSF映画。■基本的に米海軍の宣伝映画で、空母ニミッツと艦載機の離着陸の様子をいかにかっこよく見せるかというところに製作の主眼がある。SF映画をしっかり作…

  • 圧倒的な多幸感!そこはオシャレ天国か?『ロシュフォールの恋人たち』

    ロシュフォールの恋人たち(字幕版)カトリーヌ・ドヌーヴAmazon 基本情報 Les Demoiselles de Rochefort ★★★★ 1967 スコープサイズ 123分 @NHKBS 感想 ■ロシュフォールの街のコルベール広場で行われる週末の海祭りを舞台に、若者たちの恋が交錯する。街に住む双子姉妹、その母、旅芸人、水兵たち、それぞれの恋の行方は。。。■正直、お話は大したことなくて、すれ違いメロ要素があるものの、それ以上ではない。前作『シェルブールの雨傘』があまりに切なすぎたので、もっと単純に楽しいミュージカルを目指したものだろう。メイン舞台となる広場や町並みのなかで、基本は大規模ロ…

  • 別名「鳩は地獄から来る」事件?坂元裕二のドラマスペシャル『スイッチ』

    2020年6月21日放送阿部サダヲAmazon2020 スイッチ ★★★☆ 脚本:坂元裕二 撮影:鍋島淳裕 照明:かげつよし 音楽:井筒昭雄 監督:月川翔■階段から被害者を突き落とす連続通り魔事件「背中ドン男事件」を追う検事(阿部サダヲ)と、被疑者の釈放を依頼された弁護士(松たか子)は元恋人同士だった。でも、彼らには(結構)大きな秘密があった。。。■という事件ものの体裁とラブコメの要素とミステリーの面白みを混ぜ込んだ、なかなか贅沢な大人の娯楽ドラマ。まあ、坂元裕二独壇場というオリジナリティの高いお話です。ネタバレは敢えて避けますが、あまり類例を知らないユニークなアイディアだと思います。リアリテ…

  • 沖縄密約事件を描いた意欲作だった:TBS日曜劇場『運命の人』ツイッター備忘録

    運命の人 オリジナル・サウンドトラックアーティスト:(オリジナル・サウンドトラック),佐藤直紀(音楽)ソニーミュージックエンタテインメントAmazon運命の人 Blu-ray BOX本木雅弘Amazon■2012年にTBS日曜劇場で放映された『運命の人』は、なかなかの力作で、”沖縄問題”に注目するきっかけになったドラマでした。といっても、すでに12年前の話ですね。ビックリです。干支が一廻りしてますよ!■当時のツイッターには感想を投稿していたのですが、ブログには記事がなかったので、この際、サルベージしておきます。先日『連続ドラマW FENCE』を観たので、こちらも取り上げないとバランスが取れない…

  • さすがに、工夫が足りない…NHK特集ドラマ『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』

    【特集ドラマ】昔はおれと同い年だった田中さんとの友情出演者 中須翔真Amazon昔はおれと同い年だった田中さんとの友情 ★★ 原作:椰月美智子 脚本:櫻井剛 音楽:小山絵里奈 演出:川野秀昭■これは最近のNHKのドラマのトレンドの中では珍しいほど、古典的で、ある意味フォーマットどおりの作風なので、さすがに新味がない。典型的な教育ドラマで、そこからはみ出すものが何も無い。■たまたま知り合った神社に住み着いている孤独な管理人の老人(岸部一徳)と知り合った少年たちが、語り部として地元の空襲の記憶を聞くことになる。。。というお話だけど、これは原作の限界じゃないかな。オーソドックスだけど、特別な新しい視…

  • 松岡茉優が琉球空手で沖縄問題をぶっ飛ばす!女たちが対米従属の闇を告発する、驚きの野心作『連続ドラマW フェンス』(ネタバレ大盛)

    連続ドラマW フェンス DVD-BOX [DVD]松岡茉優,宮本エリアナ,青木崇高,與那城奨(JO1),Amazon 基本情報 2023 連続ドラマW FENCE(全5話) ★★★★ プロデューサー:高江洲義貴、北野拓 脚本:野木亜紀子 撮影:高木風太 監督:松本佳奈 あらすじ ■#1「ユクサー」(うそつき)⇨キャバ嬢兼ライターのキー/別名バウ子(松岡茉優)は、米兵による性的暴行事件の取材に沖縄に飛ぶが、当事者の桜(宮本エリアナ)は未成年の被害者琉那(比嘉奈菜子)を庇って被害者を詐称していた。■#2「アメジョ」⇨キーは犯人の蛇柄Tシャツの男を探るが、彼女もまた沖縄出身のミックスだった。自動車修…

  • 山田太一✕クドカンの『テレビ朝日開局65周年記念 ドラマプレミアム 終りに見た街』

    終りに見た街 (小学館文庫)作者:山田太一小学館Amazon■原作:山田太一、脚本:宮藤官九郎、音楽:沢田完、演出:片山修■山田太一の有名なドラマが昔あったのだが、しかも2度も製作されていたのに、なぜか観のがしていた。なので今回のクドカンアレンジ版が初見。お話の筋立ては、まさに「トワイライトゾーン」で、その意味ではあまり新味はない。所々にテレビPの勝地涼の「眼」を提示して、この惨事は何者かに仕組まれたもの、というニュアンスを加味している。それをある人はユダヤ人といい、コミンテルンと言い、資本家階級といい、あるいは神というのかもしれない。■結局ドラマの肝は、クライマックスで描かれるように、太平洋…

  • いよいよ終わりだなあ、人類!怪奇侵略SF活劇の佳作『予兆 散歩する侵略者』

    予兆 散歩する侵略者 劇場版 [Blu-ray]夏帆Amazon 基本情報 予兆 散歩する侵略者 ★★★☆ 2017 スコープサイズ (全5話)@アマプラ 原作:前川知大 脚本:高橋洋、黒沢清 撮影:芦澤明子 照明:永田英則 美術:安宅紀史 音楽:林祐介 VFX:IMAGICA 監督:黒沢清 感想 ■映画『散歩する侵略者』のスピンオフドラマ。だけど、ほとんど映画と同じスタッフで撮っているし、仕上がりもしっかり映画レベル。『散歩する侵略者』もかなりの佳作だったけど、本作も劣っていないから、大したもの。■1話が「起」で2話、3話が「承」、4話が「転」、5話が「結」という構成で、若い夫婦の夫(染谷将…

  • コミンテルンの陰謀よりも大正期の女性社会主義運動に興味津々『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』

    コミンテルンの謀略と日本の敗戦 (PHP新書)作者:江崎 道朗PHP研究所Amazon■戦前、戦中期のコミンテルンの謀略について参考文献を引用し、天皇崇拝の保守の立場から、わかりやすく単純化して解説してくれます。というか、著者はあの極右団体 日本会議の関係者らしいので、ご注意ください。■論旨は相当に単純化されているので、「コミンテルン陰謀史観」と呼ばれますが、なんでもコミンテルンの謀略という単純化は意図していないと著者も釈明しています。そんな見方もできる、こんな可能があった、こんな視点もあるという言い方だけど、なんだか言い訳に感じるし、どうも歯切れが悪い。いろいろ、予防線を張っているようだけど…

  • あの日、チェルノブイリで何があったのか?現実の重さに心が押しつぶされる、えげつない傑作!HBOミニシリーズ『チェルノブイリ』(ネタバレ有)

    【Amazon.co.jp限定】チェルノブイリ ーCHERNOBYLー ブルーレイ コンプリート・ボックス (2枚組) [Blu-ray]ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントAmazon2019 チェルノブイリ(全5話) ★★★★★■ついにあの2019年の配信ドラマ『チェルノブイリ』に挑戦です。正直、辛すぎて観るのが怖かったのですが、それにしても後世に残る超問題作のドラマなので、少しずつでも観すすめたいと思います。 DVD1 ■第1話「1時23分45秒」は、チェルノブイリ原発で想定外の大事故が発生。担当の副技士長は無責任、所長らの管理組織は官僚主義で事態を甘くみて抑え込もうとする。そ…

  • さすがに古びて見える『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』

    うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー平野文Amazon■久しぶりに観たけど、これはさすがに古びて見えるなあ。『機動警察パトレイバー』は意外にもいまだに面白いのに、本作はもう通用しないかもしれない。確かに名場面は一杯あって、特に星勝の音楽が絶品なので、あのカットやあの場面など、一生忘れない尊いインパクトを残していて、そのことはやっぱり確認できたし、感傷に耽ることはできるのだけど、やはり問題は押井守じしんが脚本を書いたことだろう。■『機動警察パトレイバー』が今もなお面白いのは、脚本の構築によるところが大きい。ちゃんと正統派のサスペンスが機能しているから、時代を超えた普遍性がある。本作だって、…

  • ”日本の黒い霧”が深すぎて息苦しい!NHKスペシャル「封じられた“第四の被曝” -なぜ夫は死んだのか-」

    www.nhk.jp ■これはほんとに先日まで知らなかったのですが、昭和33年7月に、海上保安庁の測量船「拓洋」と巡視船「さつま」が米国の水爆実験ポプラの死の灰(フォールアウト)を浴びて乗組員が被爆していたという事件があった。その1年の昭和34年8月に乗組員の一人が急性骨髄性白血病で大量の出血を伴って死亡。当時の判断では、被爆線量は微量で健康に影響なし、被爆との因果関係はないと判断されたけど、NHK調査班がたどり着いた当時の遺物(!)からは、かなりの高濃度の放射線(内部被曝量推定143ミリシーベルト)が検出されて。。。■ヒロシマ、ナガサキ、第五福竜丸までは知ってるけど、その後にまだ水爆実験の被…

  • 今度は陰謀史観は控えめ!(だよね?)『朝鮮戦争と日本・台湾「侵略」工作』

    朝鮮戦争と日本・台湾「侵略」工作 (PHP新書)作者:江崎 道朗PHP研究所Amazon■前著に比べると陰謀史観は控えめで、むしろふつうに正史(及び秘史)に近い印象。陰謀史観界隈で有名なコミンテルンは既になく、極東コミンフォルムが登場するけど、それほど陰謀に成功しているわけではなさそう。確かに、いろいろ企み(というかこうなればいいなあという願望?)はしたけど、世の中そんなに単純じゃない。■共産党の策謀と朝鮮戦争の背後関係が中心で、歴史的な基本ラインは知っているけど、いろんな資料が引用されるのが楽しいし、新鮮。コミンフォルム批判による所感派と国際派の対立、五全協による武装闘争路線(中核自衛隊、山…

  • NHK「100カメ 大河ドラマ「光る君へ」 平安の雅を生み出す舞台裏」

    www.nhk.jp 大河ドラマ「光る君へ」 平安の雅を生み出す舞台裏出演者 若林正恭Amazon■NHKの「100カメ」で「光る君へ」の舞台裏が紹介されました。これが非常に興味深く、面白い番組だったので、記録しておきますね。大爆笑でした。■第34話の「曲水の宴」がいかにして撮影されたかのプロセスが中心です。演出は若手の松本仁志で、演出部は5年目らしく、まだまだ半分ADみたいな感じです。部下の女性ADに、サンドイッチの食べ方がハムスターみたいで腹立つ(かわいこぶってる!)とか言われる始末。演出家は調整室にいて、ステージは別立てなので、普段の指示はADが大声で行い、直接指示が必要な場合は、Dがス…

  • 特攻映画の異色作『出撃』

    出撃浜田光夫Amazon 基本情報 出撃 ★★★ 1964 スコープサイズ 100分 @アマプラ 企画:柳川武夫、大塚和 原作:高木俊郎「遺族」 脚本:八住利雄 撮影:横山実 照明:河野愛三 美術:松山崇 音楽:佐藤勝 特殊技術:金田啓治 監督:滝沢英輔 感想 ■知覧基地から沖縄に向けて特攻隊が次々に出撃していくが、川道少尉(伊藤孝雄)だけは何度もエンジン不調で引き返してくる。基地の近くには東京から最後の見送りだけはしたいと嫁(芦川いづみ)が滞在していたが。。。■浜田光夫、和田浩治らの若手も出ているし、劇団民藝から芦田伸介、宇野重吉、滝沢修らも続々登場するからしっかり大作仕様なんだけど、企画に…

  • 経済センスは大切!だけどドラマは冴えない『放送90年ドラマ 経世済民の男 高橋是清』

    経世済民の男 高橋是清 [DVD]オダギリジョーAmazon 基本情報 2015 放送90年ドラマ『経世済民の男 高橋是清』 ★★ 感想 ■作:ジェームス三木、撮影:佐々木達之介、音楽:佐藤直紀、演出:田中健二で贈る、2015年のスペシャルドラマ。明治から昭和初期にかけて日本の経済政策で、水際だったセンスと活躍を示して、2.26事件で暗殺された、高橋是清の伝記ドラマ。■まあ、高橋是清(オダギリジョー)が暗殺されたときは、首相も経験済みで引退しているのに無理やり蔵相に請われて、すでに81歳だった。当時、いかに人材が払拭していたかということか。しかも、男子の平均年齢45歳くらいの時代の81歳ですか…

  • 坂元裕二のジャンルレスな快作『初恋の悪魔』をイッキ見!それはウクライナ侵攻の年だった!(当然ネタバレ)

    「初恋の悪魔」Blu-ray BOX林遣都Amazon■坂元裕二の2022年のドラマで、基本的に若い視聴者向けの作品。なので、配役も年齢層が若めで、警察が舞台、ミステリとかゲームとか謎解きの要素が多めに絡まるけど、そこは坂元裕二なのでいわゆるありきたりの定食ドラマではなく、かなりジャンルが錯綜している。■そのため当初はちょっと、どこに行くのか見当がつかない。ふつうのコミカルなミステリードラマ?そんなわけないよねという展開で、掴み所がない。それでも軽快に転がしてゆくから、見始めると止まらない。実際、10話イッキ見でしたね。その意味では十分おもしろい。世評の高い『Mother』より良いのではないか…

  • 憧れ、団地生活!NHKプレミアムドラマ『団地のふたり』追跡中

    (2)出演者 小泉今日子Amazon■さいきんドラマ中毒で、しかもNHKのドラマばかり観てますが、『団地のふたり』もゆるゆると良いですね。賞を取るような攻めたドラマではないけど、ゆるゆると楽しい日常を、まったりと味わわせてくれます。小泉今日子が年相応の風貌で、50代女子というか、ふつうのおばさんをリアルに演じます。変に若作りしないのが良いんです。それで良いんです。■団地の住人のシニア層が、橋爪功、丘みつ子、名取裕子、由紀さおりという強烈メンバーで、顔ぶれだけでニヤニヤ楽しい。なぜか名取裕子は座頭市のなんちゃってモノマネまで披露して、ヒヤヒヤさせる。橋爪功と名取裕子の直接の絡みはまだないけどね。…

  • NHKの『星新一の不思議な不思議な短編ドラマ』はかなり凄かった

    www.nhk.jp 星新一の不思議な不思議な短編ドラマ 1 [DVD]水原希子Amazon■星新一の有名なショートショートを15分ドラマに仕立てたシリーズだけど、配役は異様に豪華だし、映像も妙に立派なので、相当に金がかかっているはず。NHKでしかありえない贅沢な作品だ。■「生活維持省」は傑作で、これ永山瑛太の代表作でいいのでは。星新一の無駄のない語り口が、実は映像化に向いていることを認識した。なんで今までそんな企画がなかったのだろう?脚本と演出は望月一扶という人で、テレコムスタッフの人らしいけど、非常にうまい人。まあ『ブレードランナー』とか『セブン』とかをイメージしただろうけど、実に決まって…

  • 全部導師様の予言通り!『極秘捜査』(ネタバレあり)

    極秘捜査キム・ユンソクAmazon 基本情報 극비수사 ★★☆ 2015 スコープサイズ 108分 @アマプラ 感想 ■朴正煕大統領の時代、ふつうに賄賂が横行していた時代の1978年に発生した「チョン・ヒョジュ誘拐事件」を基本的にそのまま映画化した実録映画。釜山の社長の娘が誘拐され、地元の占い師キム導師(ユ・ヘジン)の言う通りに所管が違うコン刑事(キム・ユンソク)に捜査を依頼するが、犯人はソウルで身代金を渡すと言い出すと、釜山とソウルの警察が合同捜査を始めることに。当然のように捜査本部で軋轢が生じて捜査の障害にあうと、コン刑事とキム導師が独自捜査を始める。。。■監督がクァク・キョンテクなので悪…

  • 岡本喜八✕押井守?今夜、最前線は北ではなくソウルにある!12.12粛軍クーデターの闇を暴く力作『ソウルの春』

    <12.12: THE DAY> (Original Motion Picture Soundtrack)스튜디오 페임Amazon 基本情報 12.12: The Day ★★★★ 2024 スコープサイズ 143分 @TJOY京都(SC11) 感想 ■1979年10月、独裁者朴大統領が暗殺され、「ソウルの春」が訪れたと思った矢先、年末に全斗煥が陸軍内の私的組織「ハナ会」を中心とするクーデターを計画、参謀総長を拉致し、息のかかった精鋭の空挺部隊をソウルに進軍させようと企む。。。■という話は、全部実際にあったことで、事件の顛末は基本的にノンフィクション。参謀総長から全斗煥の暴走を抑えろと命じら…

  • 遂に完結!結局現代に帰らない!『アシガール』第3部:備忘録

    NHK土曜時代ドラマ「アシガール」オリジナル・サウンドトラックアーティスト:冬野ユミスザクミュージックAmazon■#9「せつないラストチャンス!」で、若君を狙う兄成之は、つい仏心を出した如古坊を粛清する。あくまで、羽木を滅ぼすつもりなのだ。一方、阿湖姫が攫われ、平成から戻った唯(唯之助)は救出に向かう。時代劇としてのエグみや悪の愉しみを 松下優也がしっかりと演じるから、軽快なラブコメ時代劇だけど、引き締まる。如古坊を演じるのはあの本田博太郎の息子の本田大輔だ。あまり似てないけど、でかいな。■唯は意外に気の良い阿湖姫の身代わりを買って出て高山の捕虜となるが、若君忠清が救出にやってきて、二人で城…

  • みんなコミンテルンの悪巧み?奇書(?)だけど困ったことに面白い『日本占領と「敗戦革命」の危機』

    日本占領と「敗戦革命」の危機 (PHP新書)作者:江崎 道朗PHP研究所Amazon 参考 ■みんなコミンテルンのせいなの?それを「コミンテルン陰謀史観」といいます。そもそもコミンテルンは1943年に消滅してます。でも、陰謀史観は廃れません。いわゆる陰謀史観は、世間知らずの人々が、現実世界を単純化して安心したいという願望から生じます。科学的には認知バイアスの一種として説明可能だと思います。複雑なことを考えるのは非常にエネルギーがいるので、脳はそこを省力化したいわけです。現実の世の中はそんなに単純には動いていません。あらゆる要素の複雑な相互作用の結果が、歴史として表現されるからです。■本書は敗戦…

  • またまた秀作の予感!NHK土曜ドラマ『Shrink -精神科医ヨワイ-』追跡中

    (1)パニック症出演者 中村倫也Amazon■NHKがまた新しいドラマをリリースしました。基本的に漫画原作のドラマとか、人が死なないとドラマが作れないドラマ(ミステリードラマ、刑事ドラマ、医療ドラマなど)はほとんどが”定食ドラマ”なので、観る価値がないので一律でスルーしています。本作も漫画原作ですが、精神科医が主役で、事件ものではないということで、ちょっと珍しいので期待して観てみました。しかも、なぜか全3話という構成。短すぎ。■第1話はパニック症を扱います。パニック症(パニック障害)とはどんな症状で、なぜ起こるのか、その病理はどうなっているのか、具体的な対処法はあるのか。そういったみんなが知り…

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