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はなちゃんのみそ汁 番外篇 https://hanamisosoup.com

妻は乳がんで他界。 残り少ない余命を覚悟して、幼い娘にみそ汁の作り方を教えました。あれから14年。 妻は家族に何を遺そうとしたのか。 その思いを娘に知ってほしくてブログを開設しました。 亡き妻と僕の“心の往復書簡”。

はなちゃんのパパです。音楽とお酒が好きです。毎年、妻の追悼コンサート「いのちのうた」を主催しています。最近、ウクレレを始めました。

hanamiso
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住所
福岡市
出身
宮若市
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2022/06/25

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  • 亡き妻が娘に託した「家族の再生」

    みそ汁に込められたメッセージ 台風10号が過ぎ去り、九州北部は青空が広がった。 少しだけ秋の気配を感じる8月最後の日。 いつものように午前5時に起床。 妻の遺影に手を合わせる。 彼岸が近いからだろうか。 今さらだが、「どうして、君が先なんだ。順番が逆じゃないか」と問いかけてしまう。 妻は闘病中、自分の命が長くないことを覚悟していた。幼い娘にみそ汁作りを教えたのは、娘にしっかりと生ききってほしい、との思いから。その一方で、僕と娘が2人きりになったときのことも心配していたのではなかろうか。 みそ汁に込められた「あなたが大切」というメッセージ。本来ならば、親が子に差し出す無償の愛を、僕は娘から与えて…

  • 娘の彼氏はメンタル強め

    「食べていい」とは言ってない 寿司を食べるならば、娘をアルバイトで雇ってくれている店に行くと決めている。 くるくる回るアレではない。一軒家の隠れ屋のような小さな店。魚や酒、器、大将の腕も何もかもが本物だ。 娘の彼氏、ねすたは家庭教師のアルバイトで遅くなる。 娘からは、そう聞いていた。 食事を終えたら、コンビニに寄って、彼の夕食を買って帰ろう。 俺って、優しい。 なんて、自分を褒めながら、至福のひと時。 お腹いっぱいになって、会計を済ませようとしたところ、店の入り口で聞き覚えのある声がした。 靴を脱いで店内に入ってきた男は・・・ ねすただった。 なぜ、そこに座るのか。「食べていい」とは言ってない…

  • モノを減らしたいのにいろいろと買ってくる娘の彼氏

    謎のフィギュア アルバイト帰りの娘にスーパーで食材を買ってくるように頼むことがある。 いつも、娘の彼氏ねすたが途中で合流する。 ねすたは「これはお父さんが好きそうだね」などと都合の良いことを言って、自分好みの冷蔵加工食品を買い物かごに入れる。娘は頼んでもないアイスや飲み物を買う。モノが少ない暮らしを目指しているのに、冷蔵庫の中は一向に減らない。 玄関まわりも整理しているのだが、また、モノが増えた。 絶対、ねすたが買ったやつだ。 なぜ、これを買ったのか。 なぜ、ここに、これを置こうと思ったのか。 はっきり言って、迷惑である。 注:なかやまきんに君は嫌いではない。 なかやまきんに君 りそうの姿 フ…

  • アルバイト先から食べ物をもらってくる娘

    してあげたくなるタイプ 娘が、先日のウナギの蒲焼きに続いて、今度は毛ガニをアルバイト先から持ち帰ってきた。「パパ、カニ好きでしょ。ひとりで全部食べていいよ」と娘。毛ガニなんて何年ぶりだろうか。買えば、5,000円以上はするであろう高級食材。滅多に味わえるものではない。お言葉に甘えて、娘の彼氏、ねすたが不在の日を狙っていただいた。 hanamisosoup.com そういえば、亡き妻も知人から食材をもらうことが多く、こんなことをよく言っていた。「何も言ってないのに、みんなが食べ物をくれるのよ。私の顔に『なんかちょーだい』って書いてあるのかしら」。 娘は、別のアルバイト先(寿司屋)からも食べ物を持…

  • 親子別々に楽しむ2024年夏

    死ぬまで遊ぶぞ 20代の頃、小型船舶操縦免許を取得した。ジェットスキー(水上バイク)を運転したかったのだ。 だが、なかなか、乗る機会がなかった。 60歳になって、ついにそのときがきた。 youtu.be この日、付き合ってくれたのは26歳の女子3人。1人はウェイクボード仲間のリオちゃん。これだけ年齢が離れていると、父親の気分である。 「ビスケット」と呼ばれるトーイングチューブに彼女たちを乗せて引っ張った。 ジェットスキーが時速32キロで旋回すると、遠心力で88キロのスピードを体感できる。きゃーきゃー叫んでくれて、お父さんはうれしい。 バーベキューを楽しんでいると、娘から画像が送られてきた。そう…

  • 親子3世代で使いたい昭和レトロなトレー

    古いものを見つめながら未来を思う 資産運用を目的に、退職金の半分ほどはNISAを活用している。 主な保有ファンドは、半導体、自動運転、ロボットテクノロジーなど。 どれも、未来の暮らしを感じさせる株式ファンド。 つい、株価をチェックしてしまうが、下落に動揺してはいけない。 短期的な動きに惑わされず、ここは、売らずに淡々と積み立てる。 一方、お盆を過ぎても気温は一向に下がる気配はない。 尋常ではない暑さが続く。 母が漬けたラッキョウと冷えたビールで心と体をクールダウン。 昭和レトロなトレーは、亡き妻が幼少時に使ったもの。 娘も使った。 お金に換えられない「わが家の資産」。 孫の代まで使えるだろうか…

  • コストコのユーザーに最適と思われる冷蔵庫

    大容量の冷凍庫 お盆前から、冷蔵庫の調子が悪かった。 製氷機の動きが鈍く、缶ビールが冷えない。 これまで使っていた冷蔵庫はパナソニック製の550リットル。 型番を確認すると、2010年製だった。14年。ぼちぼち寿命なのかもしれない。 妻を亡くして2年目の夏だった。冷蔵庫が壊れ、キッチンが水浸しになったことを思い出した。当時、娘は6歳。仕事は多忙を極め、精神的にもいっぱいいっぱいだった時期のトラブルだった。 まだまだ猛暑は続く。先日、コストコで肉を大量購入し、小分けして冷凍保存したばかり。今、冷蔵庫が壊れたら大変なことになる。 通販大手「ジャパネット」のカタログを見ると、ちょうど良いサイズの冷蔵…

  • 漫画「はなちゃんのみそ汁」(不定期連載)、再スタート

    もう一度、登場人物紹介 漫画「はなちゃんのみそ汁」のイラストを描いてくれていた加島綾乃さん(がっちゃん)が男の子を出産。育児で創作時間が確保できず、漫画(不定期連載)をしばらく休んでいたが、「ぼちぼち動けそう」ということで、仕切り直すことになった。 そこで、もう一度、登場人物を紹介(リニューアル版)。 前回はパパ、はな、ねすたの3人だったが、今回は、がっちゃんの発案で亡き妻にも加わってもらった。 そりゃそうだよね。 ごめんねママ。 漫画「はなちゃんのみそ汁」の再スタート。 反響次第では出版も!? 楽しいぞ〜! どちらさまも、下のボタンをうっかりクリック。 にほんブログ村 食生活・食育ランキング…

  • にぎやかな法事

    亡き妻が始めた音楽イベント 気づけば17回目。 年に一度の音楽イベント「いのちのうた」。 今年は10月14日(月・祝)に福岡市のライブハウスで開催する。 よくぞ、ここまで続いたものだ。 2006年、がんで亡くなった中学生の女の子を追悼するコンサートとして妻が発案。その後、他界した妻の法事を兼ねたコンサートになった。当初は、しんみりした雰囲気だったけれど、次第にロック色が強まり、にぎやかに。妻もきっと、その方がうれしいだろう。 不思議なことに、遠方のリピーターがどんどん増えていく。 みんな、何かを抱えている。 生きづらさだったり。家族や友人、本人が闘病中だったり。 短い時間だが、ここで泣いて笑っ…

  • 最後の家族旅行で妻の心に残った場面

    まるで“タイムカプセル” 日曜日の昼下がり。ひと仕事終えて、ぼーっとスマホを見ていたら、Amazon Photos(写真や動画を保存できるオンラインストレージサービス)が17年前の「今日の出来事」を知らせてくれた。 スマホの画面に出てきたのは、家族3人で温泉に行ったときの写真。宿泊先は大分県別府市のホテル。11カ月後に妻は他界した。これが最後の温泉旅行だった。 妻はいつもコンパクトデジタルカメラを持ち歩いた。 このときも、心に残る場面を目にすると、カメラのシャッターを切っていた。 画面下にある「この日の思い出を見る」のボタンをクリックすると、妻が撮影した写真が出てくるに違いない。きっと、娘の写…

  • 寝たきりの日に娘と彼氏が用意してくれた晩ご飯

    心とお腹が満たされた夜 腰が痛くて、寝たきりの日が続いていた。 ライブの動画撮影で2日間、中腰のままだったことと長時間の編集作業が原因かもしれない。夕食の支度をする時間だったが、何もしたくなかった。腰の痛みは気力も奪った。 ベッドに横になっていると、アルバイトから帰宅中の娘から電話があった。 「パパ、今夜はパーティーだよ。ご飯の用意はしなくていいからね」 娘がアルバイト先の社長から頂いたウナギの蒲焼き。 娘と娘の彼氏が買ってきた特大ピザ。 2人とも金欠のはずなのに。ごめんね。ありがとう。 心とお腹が満たされた夜。 食べ終えた頃には、腰の痛みも薄らいでいた。 鰻楽 国産 うなぎの蒲焼き 280g…

  • 料理のリクエストに即座に応じる実家の母

    お盆の食卓 「ばあばの唐揚げが食べたい」 妻の墓参りの帰り道、娘の発案で実家の母に連絡。 福岡県宮若市に向かった。 高速道路を西から東に走って約1時間。 実家に到着すると、僕と娘の好物が食卓に並んでいた。 「あんたたちがお盆の間に来て食べるやろうと思って、用意しとったよ」 急なリクエストでも、即座に応じてくれるところが母のすごさだ。 鶏の唐揚げ。皮はサクサク。肉はジューシー。亡き妻も好きだった。 タラワタの甘辛煮。タラワタとはタラのエラと胃を干したもの。タラオサ、タラ胃などと呼ぶ地方もある。大きな歯ブラシのような独特な形状が特徴。わが家では、お盆の時期にいつも食べる。 「おきゅうと」は母の手作…

  • 今さらジロー

    興奮気味に「全マシ」注文 ずっと前から行きたかった二郎系。博多の豚骨ラーメン店ならば、お初の店でも緊張しないのだが、東京発の二郎系は何となくアウエー感があり、1人で入店できなかった。注文の方法や暗黙のルールがあることも、足が向かいにくい理由のひとつだった。 娘の彼氏、ねすたは東京生まれ。彼に相談してみると、「二郎は体育会系っぽい店が多いですからね。福岡にも客にやさしい二郎がありますよ」。そう言って、初心者にお勧めの二郎を案内してくれた。 向かった店は、福岡市博多区千代4丁目の「マシマシらーめん 物語はここから始まるのだ」。通称「マシマシ物語」。「二郎系ラーメンをもっと身近に」をコンセプトに、初…

  • 娘と彼氏とウェイクボード

    60歳の挑戦 ウェイクボードの季節がやってきた。 今年は、娘の彼氏ねすたも初参加。 娘と3人、友人にプレジャーボートを出してもらって、芦屋の海を滑った。 60歳の勇姿↓ youtu.be ウェイクボード初挑戦のねすた。スノーボードの経験があるだけにバランス良し。3回目で立つことができた。 センス抜群。初心者とは思えない。 気持ちいい〜!! プレジャーボートを出してくれた堀田さん、いつも、ありがとう! あと10年。70歳まで楽しみたい! ※娘の画像掲載は本人の許可が下りませんでした。滑る姿がめっちゃカッコよかったのに残念。 夏の海の必需品↓ [GRADE] ラッシュガード レディース 『上質だか…

  • 娘と娘の彼氏が教えてくれた亡き妻と僕の記念日

    8月5日 月曜日の朝は、ドウダンツツジの水を替える。 水を替えた後、枝葉を剪定していたら、娘と娘の彼氏ねすたが亡き妻の祭壇の前に座った。 「どうしたの?」 「何かの記念日?」 2人に尋ねると、娘が「パパとママの結婚記念日やろ」と教えてくれた。 そうだった。 昨日の夜まで覚えていたのに、朝起きると忘れていた。 きょうは、23回目の結婚記念日。 天国の妻にアニバーサリーフラワーを贈ろうか。 感謝の気持ちを込めてピンクのバラを。 生きているときに、旅行とか、お祝いとか、もっと盛大にやっときゃよかった。 何を今さら、だよね。 バカな夫を許しておくれ。 選べる季節の枝もの ドウダンツツジ 3本 桜 どう…

  • 寝落ちしてしまいそうな椅子

    折りたたんで持ち運びもできる ずっと欲しかった椅子をついに買った。 ニーチェア。 シンプルな構造で組み立て簡単。約一畳のスペースでゆっくりとくつろげる折りたたみ椅子。徳島県出身の新居猛さんが1970年にデザインし、50年以上経った今も、国内外を問わず、評価が高い。多くの人に愛される「カレーライスのような椅子づくりを目指した」という。 今春、YouTubeで見つけて、一目惚れ。東京のショールームで購入するつもりだったが、福岡市内に現物を展示販売しているギャラリーがあった。即注文。 norikon23.exblog.jp スタンダードなニーチェアエックスをプロトハウスギャラリー(福岡市中央区)で購…

  • 真夏の朝の怖い体験

    「まさか」が起こった その日は異常に暑く、熱中症警戒アラートが発表されていた。 朝食後、いつものようにベランダで洗濯物を干した。 掃き出し窓の鍵が緩くなっていることは知っていたが、部屋の温度を上げたくなかったので、洗濯物をベランダに持ち出して窓を閉めた。 まさか、そんなことは起こらないだろう。 そう思っていたら、その「まさか」が起こってしまった。 掃き出し窓を勢いよく閉めた反動で鍵がくるりと回り、部屋に入れなくなった。 午前8時半。 娘は別の部屋で寝ている。 前夜、アルバイトで帰りが遅く、起きてくる気配はない。 少し前に「朝ごはん出来たよ」とLINEを送っていた。 娘だけが、頼みの綱だった。 …

  • 趣味を生かしてボケ防止

    父90歳、プラモ作りに熱中 父は昭和9年生まれの90歳。 体は健康。頭脳明晰。薬も飲んでない。悪いところは歯ぐらいか。 そんな父に、僕の弟がプラモデルをプレゼントした。 プラモデルは、父の好きな城。 ボケ防止対策である。 高校時代の父は美術部に所属。卒業後、写真家として働き続けた。 釣りが好きで、ウキを手作りするほど工作が得意だった。 弟がプレゼントしたプラモデルは姫路城と松本城。 3日間ほどで完成させ、今度は、僕に「松江城と彦根城がほしい」と言うので、インターネットで注文した。 「お父さん、すごい集中力なんよ。こういうのが好きやもんね。ご飯も食べずに一日中、作り続けよる」。母はあきれ顔ながら…

  • 大切な人を亡くした後の心の持ちよう

    「笑い合える日」が来ることを信じて あの日、僕は、体の一部をもぎ取られるような寂しさを感じた。 最愛の妻を亡くし、激しい喪失感にさいなまれ、運命を呪い、酒におぼれる日々を過ごした。 夜になると、ぼろぼろと涙がこぼれた。 自分のせいで、妻を死なせてしまったんじゃないか、と苦しんだ。 頭がおかしくなりそうだった。 これ以上、生きていても意味はない。 死のうと思った。 だが、踏みとどまることができた。 そばに5歳の娘がいたからだ。 心配そうに僕を見つめる娘の目が、「パパ、お願い。笑って」と訴えかけていた。 死別から16年。 娘の存在だけが、生きる支えだった。 そして、こんなに笑い合えるが来るとは思わ…

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