紛争の種
毎年夏になると、宿命的な夫婦間トラブルが2つ、必ず発生していた。そのひとつは、夜間のエアコンの温度設定に因るものだった。大の暑がり屋の連れ合いは、設定温度が低めでないと眠れない。対する私は皮下脂肪が少なく、発汗によって体温を下げる体質、設定温度が高めでないと、夜中に寒さを感じて目が覚めてしまう。正反対の体質だから、なかなか双方満足する温度設定は不可能で、どちらかが快適なら相棒は不快のシーソーゲーム。それで、不倶戴天の仇同士のような間柄になってしまう。ところが夫婦共に老いたら、双方自律神経の働きに変化を生じたのか感覚が鈍くなったのか、設定温度を妥協することができるようになってきた。これで、ひとつの諍いの種は、解消に向かっている。ところがもうひとつの紛争の種が、厳然と今も2人の間に居座っている。それは網戸の問...紛争の種
2025/06/29 12:42