派閥消滅
「一味」とは、志を同じくするという意味から、仲間・同志のことを謂う。「一味徒党」とも遣われ、古くから一派を表す歴とした日本語である。ポーズかも知れないが「派閥」を日本の政治風土から消滅させようと、時の自民党総裁が自らの派閥を率先解散し、結党以来初めて党内の派閥をなくそうとした。一派を除いて、派閥は党内から消えた。派閥という用語をいつの時代に誰が遣い始めたかは寡聞にして知らないが、多分明治以後の造語が盛んになった頃のことだろうか。江戸時代には無かった言葉ではないかと思う。日本語としては一味という語の方が由緒正しい。「一味」の語を嫌うのは、この語の語感が面白くないのだろう。「一味」と呼ばれたくない人々が、より重々しい造語を遣うようになったと想像する。どう名称を替えようと、目的は資金づくりと猟官運動、中身は「一...派閥消滅
2024/09/28 23:12