お為ごかし
社会生活を営んでいた時期を想い起こすと、「お為ごかし」というものに遭遇したり見聞したような記憶がある。お為ごかしがよく目についたと言った方がよいかもしれない。人ごとばかりか自分自身もそれと気づかずお為ごかしをしていたに違いない。社会生活というものは、その類の俗習なしで済ますことは難しい。だがそれにも限度というか節度というものがある。常習的に「お為ごかし」をしている人は、自らの偽善性を隠すためにどうしても反応がオーバーになりがちである。したがって「お為ごかし」はすぐそれと判る。「お為ごかし」の程度の甚だしい人は、本心から他人に共感や同情をすることができない人なので、言動・活動は人一倍他人への配慮や思いやりに満ちているように見せる。反動形成というものである。無意識下での自己欺瞞であるから本人は気づかないが、周...お為ごかし
2023/05/29 21:31