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  • 竹の子たち 43

    嘉人は、視察に訪れたベトナム人のヒエン達に触れ合った事で、自分の中にあった熱い情熱が再び動き出した。 彼は、会社の上司に彼女等からもたらされた情報を伝える。 「ベトナムは若い国。人口も一億人近く。これから更に増えると予想される。そんなベトナムなので、我が社としても果敢に...

  • 竹の子たち 42

    【PCが壊れて、winOSを再インストールしてました。設定やアプリの再インストールなどで2日間要した。無事復帰したので物語の掲載を続けます。】 ウキウキ気分のヒエンとホオを乗せた車中で、嘉人は幾つか質問する。涼音から聞いていた通り、ヒエンは何とか日本語で会話が出来た。 ...

  • 竹の子たち 41

    転機 若菜と米本は、ベトナム人視察での案内役に決まった時点から、一行に渡す資料作りに励んでいた。 資料はゼロから作り上げるのでは無く、トンボの会が宣伝用に作ったパンフレットを利用した。 それに、独自の写真や絵を差し込み、見易いように工夫する。問題は、言葉をベトナム語...

  • 竹の子たち 40

    「この先を見据え、この道の駅駐車場にEV車用の充電設備を2カ所ほど設けました。この事も、皆さんで広く周知して貰いたい」 そう言うと、 「もう皆さんもご存じの通り、道の駅やこの地域を視察したいとベトナムから若者が遣って来ます。姿を見掛けましたら歓迎して遣って下さい。尚。彼等...

  • 竹の子たち 39

    式次第は福田任せ。二人の経歴とか代表者の挨拶などは省かれている。一応、両家両親は紹介したが、ここでも挨拶というか言葉はカット。 唯一の披露宴らしい儀式はケーキカットだ。 「えー、この道の駅にテナントとして入って下さってる『ふっくらパン店』様のご厚意により、お二人の祝福の...

  • 竹の子たち 38

    ベトナムの地方都市。その市長の娘が、日本旅行に行きたいと強く願った。しかし、幾ら日本は安全と聞いていても、若い娘一人、いや、数人で行くにしても親としては心配。なので、日本行きを許してくれない。 そんな時、ベトナムのメディアが偶(たま)々(たま)「トンボの舞」の急激な発展...

  • 竹の子たち 37

    ある晩。暫くご無沙汰している幸伸の彼女、彩乃の母が経営する店に嘉人は乙菜と一緒に行く。 店には、幸伸と彩乃が待っている。 「久しぶりだなー」 顔を合わせると嬉しそうに挨拶し合う。 男二人は、早速お互いの会社での様子を語り始める。それを黙って聞く彩乃に乙菜。 つまら...

  • 竹の子たち 36

    火曜日。嘉人は帰宅すると車で乙菜のアパートに向かう。 「なんか、いつも悪いわ」 「良いんだよ。若菜ちゃんと約束したんだから。そうだ。とんぼ返りになるけど実家まで行くのだから、乙菜ちゃんも一緒に行って、ご両親に顔を見せたら?」 「私はいい」 乙菜は断る。 「お姉ちゃんは、...

  • 竹の子たち 35

    車中での若菜は雄弁だった。自分の回りで起こった事、「トンボの舞」で起きた事。 嘉人と話をするのが楽しいようだ。 「何時も私をトンボの舞まで送ってくれる漁港の三人。私、魚ってどうやって捕るのか知りたくて聞いたの」 「若しかして、漁船に乗って漁場まで行ったの?」 「まさか。...

  • 竹の子たち 34

    「東京での宿はどうする予定なんだ? ホテル予約取ってやるのか?」 「俺んち。母さんにもそれとなく打診してある」 「えーっ。家(うち)は宿屋かよ」 「お前、そんなこと言えるのかよ。姉ちゃんがこうやって頭を下げてるんだぞ」 そう言いながら、涼音はチラッと若菜を見る。 その涼...

  • 竹の子たち 33

    久しぶりに「トンボの舞」を訪れた嘉人。昼食を食べ終わると、涼音に休憩室へ呼ばれる。 休憩室に入ると、そこに若菜も居た。 「よう、久しぶり。仕事は順調か?」 嘉人は若菜に、挨拶代わりに声を掛ける。 「あのさ、若菜ちゃんがお姉ちゃんの事を聞きたいんだって」 涼音は、姉・...

  • 竹の子たち 32

    部屋探しは、嘉人は一人で引き受けた。何故なら、幸伸たちに頼んで、或いは両親などに相談して、もし乙菜が嘉人の家から遠く離れた地域に引っ越してしまったら、とんでもない事。 乙菜を、絶対に自分の近くに住まわせないと、と言う強い思いが彼にはあった。 心模様 嘉人の思い通りに...

  • やっと完成

    【Music】青いうねり 修正終わりました。 小説「青い知略1」のBGMとして作曲したので、ゆったりとした曲調です。 自分で言うのもなんですが、響きが良くなった感じです。 自分で書いているから当然でしょうが、小説の一場面が浮かんで来ます。 残念ながらその場面は「青い知略1」...

  • 竹の子たち 30

    炎 自宅に着くと、嘉人の母親が色々準備していた。乙菜の姿を見ると、先ず食事をしなさいとキッチンに連れて行く。 お腹が空いてないのでと遠慮する乙菜に、母はしつこく勧める。 娘に料理上手を遺伝した張本人の母。涼音よりは劣るが、母の料理も美味しい。恐らく、乙菜にも食べさせ...

  • 竹の子たち 30

    涼音は嘉人との電話が済むと、若菜の家である理髪店に向かう。夫の山崎一雄が車を出してくれた。 涼音は、乙菜や若菜、そして、母親を交えて色々話し合う。父親は店に出てる。 山崎一雄は、嘉人が現れるまで涼音と共に待つ事にした。 今はカーナビがある。住所等をインプットすれば案内...

  • YouTubeに小説

    喋る小説 お好み焼き もうご存じの方もいらっしゃると思います。 実話を元にしたフィクションです。 シチュエーションや登場人物の背景も違います。 ですが、実際に被爆者と会い、短い期間だったが一緒に仕事もさせて貰った。 その方の気持ちを語るには浅すぎるのですが、一言なりともとの...

  • 竹の子たち 29

    若者三人は若菜を乗せた車に乗り込んだ。他の助っ人達は別の車だ。3ん人組は決して若菜と同乗させない腹づもりの様だ。 三人組に付いて来た助っ人達は、意気に感じて付いて来ただけでは無い。若菜に近付けるチャンスだと思ったから勇んで遣って来たのに、である。 不満そうに、仕方なく...

  • 竹の子たち 28

    一方厨房を飛び出した涼音は真っ直ぐに不良グループが集まっている場所に向かう。 涼音は、今まで見たことが無いような恐ろしい形相で、彼等の前に対峙した。 「お前等、迷惑なんだよ! ここから出て行けよ!」 声が枯れるほど激しく怒鳴る。 だが、不良グループは意に介さず無視す...

  • 竹の子たち 27

    変化 5月も末になった或る日、トンボの舞で大きな事件が勃発する。 順調に客を集めていた「トンボの舞」だったが、ゴールデンウィークが終わった頃から、道の駅駐車場に相応しくないバイクや車が集まり始めた。 大概、食事処や売店施設が閉まる三十分ぐらい前から集まってくる。 ...

  • 竹の子たち 26

    トンボの舞いの食事処食堂は、一定時間休憩室として解放されている。 朝方、農家の人達が道の駅で販売する野菜を持って来る。 各自持って来た野菜類に値段を付け、売り場に並べる。それが終わると、一服とばかりに食堂で寛(くつろ)ぐ。 女性は話とおやつが大好きだ。 新鮮な野菜...

  • 竹の子たち 25

    新事業 「ねえ、涼音さん。また引き取って漬物にしてよ」 「おばちゃん、勘弁して。忙しくて、なかなか漬物まで手が回らないのよ。それでなくても、倉庫には結構野菜が溜まっていて、早く漬物にしないとしおれちゃうぞと野菜達が脅すんだから」 涼音の所に、馴染みの農家が半端だったり余...

  • 画像加工

    知人の米本孝氏の写真を画像加工ソフトで油絵風にしてみました。 写真素材が良いので、結構良く出来たと気に入っています。 幾つかをアップしました。 尚、これらの一部はYouTube動画の表紙画像に利用しています。

  • 竹の子たち 24

    若菜は卒業式が終わると間もなく、トンボの舞に通い出した。卒業旅行に出掛ける子が少なく無い中、何処にも行かずに働き出した。 学校でも地域でも大変な人気なのだが、以外に行動を共にする友達は少ない。男友達は一人も出来なかったし、女友達も数える程。 彼女自身、普段から出掛ける...

  • 竹の子たち 23

    新装開店もあと少し。食事処も引っ越しの準備が始まった。 早速、新システムのテストが行われる。瞬時に値段を集計する様子を目にし、集まった人達は感心する。 業者の説明を受けながら、様々に、そして何度も試す。 その中に真剣な眼差しで説明を聞く若者が居た。新しく入社した米本...

  • 活動期に入った太陽

    今年は太陽の黒点が6月に163個をきろくしたそうだ。 黒点が多いと言う事は、太陽の活動が活発ということ。 人工衛星や通信に影響が及ぶ可能性があると。 高校時代のクラブは天文部。全員何処かのクラブに所属が学校の規則だった。 そこで、殆ど活動が無い天文部を選択。殆ど帰宅部に近か...

  • 竹の子たち 22

    剣崎嘉人は、単に遊びに来たのでは無かった。彼は、プログラムの書き換えに来たのだ。 嘉人は、姉の涼音がとんぼの舞で働くと聞いて、物流という視点からどの様な変化を為すのか興味があった。 涼音の料理は美味しい。姉の料理ならある程度客が集まるだろうとは予測していた。が、急激な...

  • 竹の子たち 21

    一方、若者達は涼音の姿が消えると、歓喜の雄叫びを上げる。 「マジかよ。俺の脇にあの若菜が座るんだぜ。それもよ、数十分も一緒に」 「恐らく、こんなの俺たちが最初だぜ。なにせ、若菜と付き合っている男なんて聞いたこと無いからな」 「だよな。若菜に下手に手を出したら、姉が仲間を焚...

  • 竹の子たち 20

    若菜を自宅まで送ると、嘉人の運転する車は漁港へと向かった。既に薄暗くならんとしている。冬の夜は早い。 漁港に着くと、一隻の漁船に三人の若者が集まっていた。 「よーぉ。未だ居て良かった。ちょっと話があるんだけどな」 涼音が三人組に手を上げて話し掛ける。 三人が一斉に振...

  • 竹の子たち 19

    嘉人が昼食を食べ終わると、涼音が彼の席に遣って来た。 「父さんや母さん元気か?」 「うん。相変わらずだよ」 涼音は嘉人の真向かいに座る。すると、ふと思い出したように、 「嘉人。これから姉ちゃんを港町まで乗せて行ってくれ」 「えー? 何しに行くの?」 「ちょっとな。今、用...

  • 竹の子たち 18

    長女の乙菜は、その美貌から高校3年生の時に芸能関係者からスカウトされた。彼女も乗り気で、その件を両親に話す。 だが、両親は芸能界入りに猛烈に反対した。結果、乙菜は強引に諦めさせられた。 それが元で、彼女は不良グループに誘い込まれる形になってしまった。 そんなこともあ...

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