幕末の伊達男・清水次郎長
明治維新が次郎長を変えた。日本の国に大きな転機をもたらしたのは、明治維新である。これを契機に次郎長の人生にも大きな変化をなした。山岡鉄舟との出会いが次郎長の人生を大きく転換したのである。後に起こった「咸臨丸事件」で山岡鉄舟は次郎長の侠骨に感激し、次郎長に「精神満腹」と大額を書き贈った。「精神満腹」とは、次郎長が鉄舟に「悟りとは何か」と問われた時に答えた言葉。次郎長は、鉄舟先生から度胸免状をもらったと生涯自慢した。そして次郎長が鉄舟から「お前のために命を投げ出す子分は何人いるか」と問われたとき「そんな子分は一人もいません。しかし、わっしは子分のためには、いつでも命を投げ出す覚悟はできております」と答えた。明治になってからの次郎長は、これからは諸外国との交易が始まるので、「若い者は英語ぐらい話せなければだめだ」と、...幕末の伊達男・清水次郎長
2021/07/26 20:22