人文系の本を読むのが好き。 読んでみたいけど、難解で歯が立たない。そんな本を私なりの解釈で 噛み砕き、それをきっかけに皆さんに原著を読んでもらいたい、そんなブログです。
自分の欲望は他者のそれの写し取り。他者の欲望もさらに他の誰かのそれの写し取り。では、写し取りじゃない欲望なんてものはあるのでしょか。欲望と欲望の間には、何があるのでしょうか。それを見つけることが出来れば、自分の欲望の起源を知ることに繋がり、欲望に踊らされるようなことはなくなるかもしれません（希望的観測）。
学び放題。この言葉の裏には、知識の商品化、私の商品化という現代の特徴が隠されています。自己投資、成長が叫ばれる風潮は、その中に資本主義の論理がついに物から私たちの内部にまで侵食し始めていることを示しているように思われてなりません。
退屈な時間は本当に無駄な時間なのでしょうか？そもそも時間の中で、価値ある時間と価値の少ない時間と考えるのは何故でしょうか。私たちの直線的な時間が、私たちに常に何か行動するよう半ば強迫的に迫っていることを解き明かしたいと思います。
若き天才哲学者、マルクス・ガブリエルの唱える新実存主義。自然科学の対象領域にあらゆるものを還元しようとする還元論的自然主義に異議を唱える哲学者の考えを素描します。実存主義と新実存主義の共通点・相違点とは？世界は存在しない？
私たちの意識は実在するのか？長きにわたって議論されてきたこの問題に対し、「意識はイリュージョンだ」と強く主張する『錯覚する脳』。心脳問題がどんなものなのかの入門たりうると同時に、意識はイリュージョンだという考えをポジティブに捉えて生きる術を紹介する本書を紹介する。
人生には、辛いことが多いです。やりたくないこともしないとダメ。理不尽なことにも耐えないとダメ。「好きなことだけをして何が悪い！」確かにこの言葉には納得がいきます。しかし、本当に好きなことだけをして生きるのは楽しい人生なのかは一度疑う必要があると思うのです。
「幸せになりたい！」という人間であれば誰もが持っているであろうこの感情。しかし、「幸せになりたい」と願うほど、幸せから遠ざかってしまう気がするのはなぜでしょうか。それは私たちがある当たり前のことを忘れてしまったがために引き起こされたからだと推論できます。
退屈ってなんでこんなに苦しいのか？「時間を無駄にした」という言葉にそのヒントが隠されていそうです。少し立ち止まって考えると、時間が無駄とはよく分かりません。時間は均一に流れているはず。無駄じゃない時間と無駄な時間は私たちの心性によるものではないでしょうか。今回はそれを解き明かします。
退屈な時間は誰しもが経験したことがあるでしょう。そんな退屈と人生、人生とは何か、欲しいと思っているものは本当に自分が欲しいと思っているのか、資本主義と退屈の関係等、これらを日常生活を例に考えてみたいという企画「退屈と人生」の第一弾。暇と退屈の違い。スマホと退屈の関係。
日本人の「恥」の感情の姿を暴き出した本書は、周りの目を気にしすぎることに警鐘を鳴らしてくれます。 そんな日本人の立ち居振舞いを分析した名著『菊と刀』を簡潔に紹介しています。
今回は昨今流行っている「マインドフルネス」の源流の禅についてその簡単な定義を行います。 今回紹介する本は… 鈴木大拙著『禅』です。 簡単な概要 この本紹介では、フライヤー形式で簡単な概要を紹介します。👇 禅と […]
ふとした時に、「あれ何のために生きてるんやろう？」 っと思う時がありませんか？私には頻繁にこの疑問が浮かんできます。 勿論、幸せになるために生きているというのは一つの正解だと思います。私もその一人ですが、そもそも「幸せ」 […]
自分のためだけに生きることの弊害－「シン・エヴァンゲリオン劇場版：II」を見て
「シン・エヴァンゲリオン劇場版：II」の二回目を見てきました。 二回エヴァを見て感じたのは、人は自分のためだけ、あるいは自分だけの世界で生きていると、その世界は虚無と大差ないんじゃないか、ということです。 主人公の碇シン […]
私は本が大好きなのでよく書店に足を運びます。そこでよく目にするのは、 ”これであなたの年収がアップ”・”今後伸びる株” などと高らかに宣言する書籍。しかし、よく考えてみて下さい。本当にそうなら今頃この世界は億万長者だらけ […]
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