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ウルフマン 森の生活 〜 Wolfman; or, Life in the Woods https://shinya-leyzi.hatenablog.com/

とある小説家が田舎の洋館風の山小屋に移り住み、料理をしながら自給自足のスローライフを目指す。 "雨ニモマケズ、風ニモマケズ、雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ" 晴耕雨読の生活の中で感じた想いをありのままに。

小説を書いて暮らしている物書きです。 田舎の山の中での静かな暮らしに憧れを抱き、長年骨を埋める場所を探し続け、2020年にようやく理想の地と出会うことができました。 小説執筆の傍ら自らの手で住処となる山小屋の修復作業(DIY)を細々と行い、自給自足を目指し料理・家庭菜園に勤んでいます。

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2021/05/29

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  • ゴールデンウィーク初日

    長期休暇を森で過ごす。 長時間の移動は疲労するが、それでもそこへ向かう価値がある。 窓から見えるこの風景にこれから何か物語の始まるようなのそんな気さえする。 狼森へ向かう途中の風景 自然の中での目覚めは最高だ。 朝一番でまだひんやりと冷えた空気を胸いっぱいに吸いながら朝の体操。 庭の巨大な紅葉の木 温かい茶を飲んだら、朝の散歩。 朝の散歩は気持ちが良い。 初夏に近づき、紅葉が鮮やかな黄緑色になってきた。 新緑に朝日が透ける様子はまるで緑のレースカーテンのようだ。 庭の小川の水とともに吹き抜ける風が寝惚け眼の頬をそっと撫でる。 冷たく心地よい風は森特有の苔のような湿った香りがする。 庭の小川 森…

  • 井戸水の水質検査

    狼森には水道が来ていない。 そのため全て井戸水で賄わなければならない。 前オーナーが水質検査をしたのは井戸を掘った時のみ。 それ以来、水質検査もせず井戸水を飲料水として二十年ほど使用していたようだ。 前オーナーは「飲めるから大丈夫」と私に言ったが、 不動産によれば『水』は子供の頃からその土地の水を摂取していなければ 体調を崩すことがあるという。 不動産に念のため水質検査を薦められたので 私は株式会社日吉で水質検査を行うことにした。 事前に電話で検査キットの種類について相談してみたところ、 井戸や飲料水外の水については 厳密には水質検査をするようには法律で定められていなそうだ。 つまり自己責任で…

  • 鉱山跡地を発見

    親族が鉱石を扱う仕事をしていたことも関係するかもしれないが、 鉱石は割と物心ついた時から好きだった。 何億年も紡がれる自然の中で 目を奪われるような美しい宝石たちが生まれていくのがとても不思議で、 その石の持つ物語は私の夢を膨らませた。 あの時から小さな石ころの中に私は世界の神秘さを感じていたのかもしれない。 今も鉱石を眺めるのは好きだ。 同じ種類でも何一つとして同じ石はない。 『パワーストーン』や『天然石』という言葉が流行ってからと言うもの、 鉱石好きはスピリチュアルのような分類をされるようになり、 私のように純粋にその美しさを楽しむと言うよりも 『目に見えないパワー』を楽しんだり、 願掛け…

  • スマホは圏外、狼森にはインターネットが来ない

    「そちらの地域は対応エリア対象外です」 盲点だった。 ご時世にまさかこんな場所がこの存在するとは。 私はしばらくの間 固まっていた。 私の仕事はパソコンを酷使する。 使用しないという選択肢はもちろんない。 仕事で行う月に数回のテレビ電話。 それにはインターネットという近代文明が作り出した通信方法が必要ということは誰でもわかることだろう。 しかし、この森にそんなハイテクノロジーなものは来ていない。 光回線は来てない。 ポケットWi-Fi(モバイルルーター)と呼ばれるものは壊滅的に繋がらない。 CATV(ケーブルテレビ)、ADSLさえ来ていない。 人の住んでいないこんな山奥はどれもお断りといった様…

  • 濡れ桜の花見

    畑仕事していると、雨が降り出した。 雨に濡れる桜はとても艶やかだ。 満開になった枝垂れ桜と新たに開花していた桃色の八重桜。 晴れの日に拝みたかったが、雨でも十分美しい。 儚く散ってゆく桜が日本人の丁寧さや奥ゆかしさ、繊細さの象徴として 海外で楽しまれることにも納得できる。

  • 自然な畑

    畑を始めた。 とはいっても庭の隅に、小さなものを二棟だけ。 土はかなり硬く粘土状態。 加えて前オーナーは庭に砂利と芝を敷いていたため 石と強靭な草の根でびっしりであった。 手作業である程度石を取り除き、 森の中で自然と腐葉土となっている真っ黒の土をバケツによそっては運ぶ。 これだけの作業に思いの他時間がかかる。 森の中、土を運ぶ作業は地味に足腰にくる。 しかし、これも良い運動。 せっせとひたすらに運んだ。 黒い腐葉土を混ぜてみると、嬉しいことにかなり柔らかな土となった。 山から持ってきた腐葉土を土に混ぜる タネを撒いて薄く土をかぶせる 種は自然に優しいものを選択した。 小松菜、サンチュ、にんじ…

  • ブリーダー犬と保護犬の違い

    先日の保護犬の譲渡申請の話の続編。 「秋田犬の仔犬がいるのですが」と 保護犬の譲渡を申請した動物病院の獣医から電話がかかってきた。 どうやらその仔犬はご高齢のブリーダーによるブリーダー犬のようだ。 兄弟はみな買手がついたがその仔だけは買手がつかなかないようで 買手探しを手伝っていると獣医は話す。 二ヶ月半を迎える仔犬はあと少しすれば赤ん坊の容姿ではなくなり、 より一層買手がつきにくくなるだろう。 そうやって買手がつかなかった犬が保健所に収容されるケースも多いと聞く。 犬の保護活動に携わる獣医はあまり乗り気の話ではない様子だった。 それもそのはず。 ブリーダー犬は販売目的に人為的に繁殖させられた…

  • 五千坪の花見

    毎週修理に工事、草木の手入れ。 業者は呼ばない。 自らの手で直し、整えていく。 やらないといけないことは絶えない。 水回りは痛むのが早いようで、ボイラーの故障、水漏れと次々に問題が見つかった。 先日その修理もようやく終わったが まだトイレや風呂場はは壊滅的な被害が残っており宿泊はできない。 便器には大きなヒビ。漏れた水で床は腐って異臭がひどい。 壁や床を壊し取り除く。この作業をもう数週間やっている。 この際なのでトイレは無垢材で仕上げることにした。 先日、近所の製材所に足を運び近場で採れた無垢の杉板と檜板を見せてもらった。 そんなことをしている間に狼森に春がやってきていた。 前のオーナーが植え…

  • 保護犬の里親になるということ

    私は大の動物好きだ。 というのも、それは家系的なことが大きく影響している。 なぜか私の家系は代々捨てられた動物を見つけては 拾って家族として育てるという人柄が多かった。 そんな家庭で育った私も矢張りそのようになったというだけの話だ。 今は薄れてきてしまっている『縁』という日本古来の感覚。 一期一会で巡り逢う、そういうものを私の家系はとても大切にしてきた。 その感覚は今も脈々と私の中に流れている。 私は人の死目にも動物の死目にも幾度もあってきたが、 死というものは決して慣れるものではない。 最後に愛犬を失ってからというものその喪失感から立ち直れず、 しばらく猫との生活が続いた。 しかし、この春、…

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深夜 零時さん
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