10年目の作業療法士です。普段は回復期リハビリテーション病棟で働いています。 リハビリに必要な情報や自分が勉強した内容をあげています。
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今回は、頚部の痛みや頭痛がするという方がいました。 療法士としては、どんな疾患でもこの現象は出会いますし、疾患がない一般の成人の方も多く出会うかともいます。 特にいまはコロナが蔓延することで、在宅ワークや自宅への巣ごもりが余儀なくされている状況なので、なおさらかもしれません。 これらの症状は何とか改善できるかもと思いながらも、良くなったり・良くならなかったりということがあります。 もちろんこの痛みは、筋や神経のみではなく他の要因の可能性もありますが、これは検査しないと発見できないと思います。 ですが、 頭痛がもしかしたら頚部の神経や筋の構造から関与するかもしれないということもあるので確認してい…
肘関節の後方脂肪体について~超音波エコーから運動療法を考える~
今回は、肘関節の後方脂肪体について調べてみました。 関節可動域制限の1つの要因であることがわかりました。筋や靭帯の問題だけではなく選択肢の一つとして考えていく必要があります。 脂肪体は、他にも色々な場所にあり、これが動いているかどうか視覚的に確認するにはやはりエコーは重要だと思った今日この頃です。 後方脂肪体 まずは、脂肪体周辺の解剖です。 後方の脂肪体が硬くなったり、動かなくなると肘関節伸展の可動域制限や痛みに繋がっていきます。 上腕三頭筋 上腕三頭筋の関係もみなければ、ならないので解剖をチェックします。 ①長頭: 起始:肩甲骨(関節下結節) 停止:尺骨の肘頭 ②内側頭 起始:上腕骨の後面、…
前回は視床の解剖について調べてみました。 www.rihayama.com 今回は、視床の機能について調べてみました。 まずは、場所を確認します。 機能についてですが、 後腹側核(VP) 体性感覚を中継する。後外側腹側核は四肢・体幹の体制感覚を担い、後内側腹側核は、顔面・頭部の体性感覚を担う。 前方部分には内側毛帯から固有感覚と触覚が入力され、後方部分には外側脊髄視床路から温痛覚が入力される。 後腹側核からは、視床皮質路を通り、体性感覚野に出力する。 外側腹側核(VL) 前方部分は、運動野・運動前野・補足運動野からの情報が、被殻・淡蒼球を経由して入力され、再び運動野・運動前野・補足運動野に出力…
最近、視床出血の方のリハビリを行っています。 視床の病態は結構たくさん出会うことが多いかと思います。 しかし、大まかな病態像としては比較的随意性はよいが、感覚障害が強く、感覚性の失調を伴うとったざっくりとしていた理解でした。しかし、障害部位によっては、症状も全然違うことや細かい評価をするにあたってもっと病態は知る必要があるな~と感じました。 そのため、今回は視床について調べてみました。 視床は、大脳皮質への中継核として機能しています。 そして、視床の中にさらに線維結合として分類があることが分かります。 しかし、これを見ると他にも様々なネットワークがあるとがわかります。 分類としては、こんな感じ…
最近とっても良いことが起きました。 それは、私の病院(リハビリテーション部)に中古品ですが超音波診断装置(エコー)が来ました。 やっとまちにまったものが届きました。 非常勤の着ていただいている先生がもう使っていないものがあるから、貸してくれました。 貸していただいた、お医者さんの先生にはとても感謝しております。 より一層エコー勉強に力が入る所です。 今回は、 「エコーを使いこなす秘訣」 すごく大々的なテーマですが、 運動器のエコーを撮像するシチュエーションはプローブを当てる時間もせいぜい2~3分で、素早く診断し治療戦略を組み、治療に進むため、迅速な速さが求められ、エコーの詳細な機能を使いこなす…
また子どもとお出かけシリーズです。(笑) 今回は、更別にある農村公園大型広場に行ってきたので、その感想をお話したいと思います。 農村公園大型遊具広場とは、 2014年 に更別農村公園内にこど向けの大型遊具広場できたそうです。十勝管内でも屈指の規模を誇る大型遊具がありました。 広場の中央には、更別のキャラクターどんちゃんの帽子をかぶったシンボルタワーがありました。 また5種類の滑り台や大人の健康器具増進広場として7種類の健康器具がありました。 他の公園では、珍しいハンモック様の遊具もありました。 奥の方には水のあそび場やアスレティックコーナーもありました。娘も元気に登っていました。 周辺には、飲…
今回は、久しぶりの更新となります。 子どもとよく公園にはいくのですが、今回は少し遠くまでいってみたら、とてもよい公園だったのでぜひ参考になったらと思います。 それは、北海道足寄町(あしょろ)にある、 里見が丘公園というというところにいってきました。 足寄町里見が丘公園とは、 足寄町にある広大な敷地を誇る公園です。自然あふれる環境の中、キャンプや運動を楽しむことができる。キャンプ場やバーべキューも行うことができ、野球場、総合体育館、室内プールもあります。 つまりレジャー施設の総称みたいです。 これをみてもらうとわかりますが、かなり大きい遊具があります。 今までいろいろな公園に行きましたが、ベスト…
最近というか、今年度からずっと考えていることですが、自分が動かしているものは本当に自分が思っている筋肉を動かしているのか? また本当によくなったものは、筋肉を動かしてよくなったのか? 別の組織ではないのか? こんな疑問が出てきました。 こんな疑問を解決するために、1つのツールを見つけました。 それは、 超音波診断装置 です。 俗にいうエコーです。 もしかしたら、物珍しくないという人もいると思いますが、結構調べていくと自分の中では、結構これはすごいと感動しました。 まだ自分で自由に使えるわけではないし、もっていないのでまだ空論ではありますが、いつか手に入れた時のために準備をしていきたいと思います…
前回は、学びの型について説明しました。 そのためには、「己を知る」ところから始めましょうということでした。 www.rihayama.com 今日は、保全性因子と拡散性因子についてまとめたいと思います。 まずあなたはどちらにあてはまりますか? 本を読むとします。気になる本を読むときは‥‥ ①同時に色々読む ②一冊を読み終わってから次の本を読むか どちらでしょうか? ①同時に色々読むタイプの人は‥‥ 拡散性因子です。 面白いと思えたらすぐに動くタイプで 言い換えると体験型の人。 やってみたいと思えることが重要で、どんどん試していって体験から自分の仮説を検証していくタイプ自由に動けないとストレスを…
なぜ学ぶ型を知る必要があるのか? 勉強をしていてもなかなか続かない‥‥ 勉強してもなかなか成果が上がらない‥‥ 受験を経験した人や国試の勉強をしたことがある人なら一度はぶつかる壁なのではないでしょうか? なぜそうなるのか? 結論からいうと 「己を知らない」 人が多いと思ったからです。 これは自分に後輩ができた時からずっと思っていたことでした。 己をしらないまま、頭にインプットしている人がほとんどなのではないでしょうか? 私もその一人です。 なので、今回は、学びの型がなんなのか。自分はどんな型の人物なのかを確かめたいと思います。 学びの型には個性に大きく影響を受けます。 このような悩みが生じるの…
今回は病態の機序について、まとめていきたいと思います。 まず病態のケースで共通するのは、肩関節前上方にある組織の損傷および第2肩関節の障害です。 この関節周辺の滑膜組織にはほぼ全例が炎症をしています。 また滑膜炎が肩峰下滑液包・腱板・腱板疎部・上腕二頭筋長頭腱などに波及すると、自発痛、疼痛性運動障害、夜間痛発症の引き金となります。 つまり、五十肩における痛みの組織とは、 肩峰下滑液包 腱板 腱板疎部 などの上方支持組織に癒着・瘢痕化を伴った結果だと思われます。 上記の3つが疼痛を感知しやすい侵害受容器でもあります。 これらの組織に問題を与える、五十肩の病態とは 肩関節の前上方にある組織の損傷・…
今回は、五十肩についてアウトプットしていきます。 五十肩とは? 五十肩は中高年以降に極めて多い疾患です。一般の人でも必ず遭遇する疾患だと思います。肩の痛みを基盤として、男女問わず、40~50代で好発する病態です。さらに関節可動域制限を認めます。 定義上は6か月~2年以内に自然治癒する疾患で、症状が治まることで初めて五十肩だと診断されます。 そして、五十肩は明確に診断することは難しい老化現象の一つとされ、進行性の疾患であるにも関わらず、自然治癒することが前提とされている変わった疾患です。 また、糖尿病患者は、糖尿病者でない人と比べると発生率がかなり高いことも報告されている。さらに中高年で好発する…
最近、職員にお願いしながら腰痛の評価を勉強してます。 これが結構奥が深くて、そう簡単にいかないというのが本音です。 腰痛による評価を進める上で、仙腸関節にたどり着くことが結構多いような印象を持ってきました。 以前から少しずつ勉強はしていましたが、手技に走ることが多かったような気がいたので、もっとベースとなる構造や筋について調べてみました。 私の中で、もっとイメージングと構造を深められると、結果が変わってくる予感がしてきているところです。 さっそくまとめていきます。 仙腸関節とは? 骨の構造としては、仙骨と腸骨の関節面で構成される滑膜関節で、特に後上部1/3は骨間仙腸関節靭帯で仙骨と腸骨が靭帯結…
今回は筋・筋膜性腰痛の発生とメカニズムと対処法についてまとめていきます。 前回は、筋・筋膜性腰痛が何かまとめていきました。 www.rihayama.com そのメカニズムに関しては、 不安定な脊柱を支持して安定した運動を行うためには、体幹筋群の筋力のみならず、その収縮のタイミングが調整された精緻な活動パターンが必要となります。 そのため、体幹筋の機能低下によって、以下の問題が発生します。 1.筋・筋膜(fascia)の繊維化・滑走障害➡MPS発症(筋・筋膜性腰痛) 2.過大な牽引力による損傷や障害➡筋付着部症・体幹の肉離れ・裂離骨折を発症 3.胸腰筋膜の牽引力低下➡腰椎の文節的不安定性を招き…
今回は、筋・筋膜性の腰痛についてまとめていきます。 前回でも腰痛について述べています。 www.rihayama.com 筋・筋膜性の腰痛3つの病態は、 筋・筋膜性腰痛 脊柱起立筋付着部症 体幹の肉離れ いずれも体幹浅層筋群へ過度な負荷によって発症します。 ◎筋膜の例を下図に示します。 ある筋に局所的な損傷による炎症や不活動が生じると、筋は委縮 ➡ fascia周囲は繊維化 ➡ 運動機能の低下を招きます。 このような繊維化したfasciaに生じる圧痛点や硬結はMTPと呼ばれ腰痛や肩こりの原因となるため、注意しなければなりません。 このような症候群をMPS(myofascial pain syn…
今回は座るために必要な筋活動をまとめていきます。 急性期では、座位保持というテーマはとても重要になります。 予後予測を行う上で、体幹の評価が予後が良好になるという因子に含まれています。 これが改善するかどうかはとても大切だと思われます。 唐突に座位を保持するための筋は何ですか? ときかれた時にどう答えますか? 私も昔はよく思っていましたが、コアスタビリティとか腹筋群の強化というひともいませんかね。 でもこれは、間違いです。 その説明をしていきたいと思います。 座位を保持するためには、腰椎の生理的前弯を保った良肢位をとる必要があります。 静止座位では、力学的には腹筋群は必要ありません。 必要なの…
腰を前に曲げると腰痛が出現する人がいるかと思います。 その人は屈曲型の腰痛というそうです。 その人がなぜ腰が痛いのか?その理由について、まとめていきたいと思います。 僕が調べたところ、痛みの原因となる組織は、 椎間関節 椎間板 軟部組織(筋性・筋膜性) 仙腸関節 と言われています。 ただこれは色々な先生が意見を持っているで、一概これとは言いがたい所ですが、この3つについて知っておいて損はしないので、見てください。 図で場所の確認をしておきましょう。 ・椎間関節は上位椎の下関節突起は上方移動し、下位椎の関節突起から離れます。 ・椎間板は、前方は圧迫、後方は伸長されます。 腰椎が屈曲するとL3椎間…
今回も失行についてまとめていきたいと思います。 前回まとめたのは失行の定義とLieapmannについてだったと思います。 www.rihayama.com 今回は、失行という概念を整理していきたいと思います。 結論から言うと‥ 今のところ日本と海外では、apraxiaの範疇が異なります どの考え方が正しいかは重要ではないが、この背景を知っておくと、関連文献を読んだ時に混乱が少なくて済みます Lieapmannの定義から続々と研究する人が増えてはいましたが、様々な議論をされているのが実情かと思います。 特に海外では、幅広く捉えられています。 日本は割とLieapmannに忠実な印象のようですが、…
前回は、脂肪組織について足関節の背屈を見ました。 今回は長母趾屈筋(FHL)がどのように足関節の背屈に影響を与えるのかをまとめていきます。 足関節の背屈制限がある場合、一番最初に思い浮かべるのは、ヒラメ筋・腓腹筋の制限ではないでしょうか? 私もそのように思っていました。 しかし、足関節の底背屈の動きをエコーで確認すると、ヒラメ筋と腓腹筋よりも長母趾屈筋がよく動くことが分かります。 筋の場所を確認しましょう。 長母趾屈筋腱は距骨の内側結節と外側結節との間に長母趾屈筋腱溝を通過します。 この溝は、距骨の真後ろにあります。 つまり、背屈に伴う距骨の後方移動を妨げる組織として、長母趾屈筋が上がります。…
最近、徒手的に操作をするときに本当に狙っている筋を動かしているのかとても疑問がありました。 そんな中で、超音波エコーも使いながら仮説・検証するセミナーを見ました。 自分の中でこれだと思いました!! 機能解剖として立体的にみれたら、もっと触診の技術が上がるのではないかと期待をしながら、超音波エコーの動画みております。 超音波エコーをみていると、深い組織が分かるだけでなく、関節運動に対して本当に筋が動いているかがリアルタイムにわかります。 これはとてもすごい技術です。 みているといろいろな発見がありました。 今回は、足関節の底背屈の動きを見てました。 足関節の背屈制限は何ですか? 私は恥ずかしなが…
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