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fpdの映画スクラップ帖 https://fpd.hatenablog.com/

名作に進路を取れ!をサブタイトルに、外国映画・日本映画の新旧作品の感想をアップしています。映画を劇場で見始めた1970前後の映画には思い入れが強いです。NetflixのCC(英語字幕)で、英語表現などのヒアリング力アップに挑戦中です。

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2021/04/23

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  • 【ブログ20周年プレゼント企画】「クイズ合戦」第1弾スタート!

    ことしは2005年12月1日にYahooブログを開設してから通算して20周年となります。2023年の年間クイズ合戦(前編・後編)に続き2年ぶりに2025年ブログ開設20周年記念「クイズ合戦」を開催します。 <クイズは7月の第1弾~12月の第6弾まで6回の長期戦> 合計得点順に1位~3位、ブービーメーカー(最後から2番目)に賞品(お菓子など)があります。全30問(1問2点)計60点。ふるってご参加ください。 2025年クイズ合戦第1弾です。 回答例:第1問:2、第2問:3…というように。 【第1問】「高校編①」fpdの高校のクラブ活動(1年間在籍)は次のどれ?(1)英語研究部(2)新聞部(3)美…

  • 【コーヒーブレイク】東宝の「国宝」が興収56億円を突破。勢い止まらず。

    映画「国宝」の勢いが止まらない。東宝は14日、吉沢亮が主演を務める映画「国宝」(全国公開中)の累計興行収入が50億円を突破したことを発表した。6月6日の公開初日から日を追うごとに観客動員、興収ともに伸び続けている「国宝」。 7月13日までの公開38日間の観客動員数は398万1,798人、興行収入56億732万7,700円を突破しており、週末観客動員ランキングでは4週連続1位と快進撃が続いている。 東宝の実写映画としては、2019年の「キングダム」の57億3000万円にほぼ並んだ。現在の勢いが続けば「ラストマイル」(2024)の59億6,000万円、「踊る大捜査線 The Final新たなる挑戦…

  • 映画「密輸 1970」(2023、韓国)を見る。郷愁をそそる音楽&痛快な海洋クライムアクション。

    映画「密輸 1970」(2023、韓国)を見る。1970年代、韓国の沖合で盛んにおこなわれていた海女(あま)たちと密輸王との金塊を巡る争奪戦を描いた痛快な海洋クライム・アクション。活劇という言葉が似合う。1970年前後の時代を反映した音楽とメロディ、歌詞などが懐かしさを感じさせる。これらの曲は当時流行していたチェ・ホン、パール・シスターズ、キム・トリオ、パク・ギョンヒなどの韓国歌謡だといい、全編に流れている。 この映画は、2023年夏、韓国で封切られ、500万人超動員の大ヒットとなり「韓国のアカデミー賞」ともいわれる第59回「大鐘(テジョン)賞」で監督賞を受賞。韓国最大の映画の祭典である第44…

  • 映画「オーメン:ザ・ファースト」(原題:The First Omen、2024)を見る。悪魔の子ダミアン誕生秘話。

    映画「オーメン:ザ・ファースト」(原題:The First Omen、2024)を見る。1976年のホラー映画「オーメン」(The Omen)の前日譚として制作され、今春劇場公開されたばかりだが、早くもプライムビデオで配信開始。ガチガチのホラー映画です。監督はこれが長編監督デビュー作のアルカシャ・スティーブンソン。孤児院における不気味な儀式、流産、出産、悪魔の介在など「エクソシスト」や「ローズマリーの赤ちゃん」を彷彿とさせるおどろおどろしい雰囲気。ホラー映画でグロいシーンもあり見るには要注意。怖いもの見たさの人にはおススメ。 映画の最後に悪魔の子は「ダミアン!」という名前が明かされる。ある赤ん…

  • 映画「アリバイ」(牛原陽一監督、1963、日活)を見る。熊井啓脚本の社会派サスペンス。

    映画「アリバイ」(1963、日活)を見る。監督は「赤い靴とろくでなし」の牛原陽一。日活リアリズム路線の1作で見ごたえがあった。脚本は熊井啓による社会派サスペンスミステリー。黒澤明の「野良犬」を意識、踏襲していることは間違いなさそう。撮影は「夜霧のブルース」の高村倉太郎。 警視庁協力のもと、リアリズムと白黒映像の静かな迫力が見どころ。“替玉”によるアリバイ工作を崩す警察と、手形詐欺などの金融汚職を、銃撃戦も交えてスリリングに描く。 <ストーリー>世田谷の小住宅で、極東電機の経理担当・中島芳夫が射殺体で発見される。捜査一課に捜査本部が設けられ、畑中部長刑事(二谷英明)とベテラン刑事・佐川(宮口精二…

  • 映画「天国と地獄」(英題:High & Low, 1963)のリメイク作品「Highest&Lowest(原題)」が9月5日からApple+で配信。

    黒澤明の「天国と地獄」(英題:High & Low, 1963)のリメイク作品「Highest&Lowest(原題)」が、米国では8月22日(A24配給) から公開される。日本では、9月5日からApple+が配信を予定。劇場公開は今のところ未定。劇場公開に期待。 オリジナルの舞台となったのは1960年代の神奈川県横浜市。リメイクの舞台は現代ニューヨークに置き換えられ、主人公は、靴メーカーの重役から、巨大音楽プロデューサーとなっている。 運転手の息子が誘拐され、身代金の支払いを迫られる中、社会階層・人種・倫理観が交錯する緊迫のドラマが展開される。 <ストーリー概要>音楽界の重鎮デヴィッド・キング…

  • 映画「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」(2024)を見る。若松孝二監督がミニシアターを作る青春群像劇。

    映画「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」(2024)を見る。青春群像劇「止められるか、俺たちを」の続編。1980年代、ビデオが普及し始め映画館から人が遠のき始める中、それに逆行するように若松孝二監督は名古屋に「シネマスコーレ」(1983年2月開館)というミニシアターを作る。若松孝二監督に師事し、若松プロダクションにて助監督を務め「戦争と一人の女」やドキュメンタリー「誰がために憲法はある」などを監督、「男たちの大和」「止められるか、俺たちを」など数々の作品の脚本を手がけてきた井上淳一が、本作の企画・脚本・監督を務める。 若松孝二役を前作から引き続き井浦新が、シネマスコーレの支配人に据えられ…

  • 【コーヒーブレイク】映画タイトルで「カタカナ」はあふれているが「ひらがな」の作品は?

    外国映画のタイトルでは、すべて「カタカナ」というのが断然多い。ほとんどが原題のそのままのローマ字読みだ。やっかいなのは、シリーズになるとは思わずに変なタイトルを付けた時。続編で苦労します。長たらしいタイトルもわかりにくいです。 古くは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」(近年では「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」も)や「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」「リバー・ランズ・スルー・イット」などがあり、ブログ友のguchさんと「けしからん」と喧々諤々議論したことがあります。 「シーズ・ガッタ・ハヴ・イット」「フォーガットン」「アンノウン」など再考を訴えたい映画も多い(笑)…

  • 映画「犬の裁判」(原題:Le proces du chien、英題:Dog on Trial、2024)を見る。

    映画「犬の裁判」(原題:Le proces du chien、英題:Dog on Trial、2024)を見る。今年オープンしたカフェ兼ミニシアター「Otto(オットー)」にて(1,400円)。フランス・スイスの合作。実話をもとにした前代未聞の法廷コメディ。裁判で敗北を重ねる女性弁護士アヴリルが「物」と見なされる犬コスモスを「被告」として戦う異色の裁判に挑む物語。 前代未聞の犬の裁判を描いているが、裁判の被告となる雄犬コスモスはカンヌ映画祭の「パルム・ドッグ賞」を受賞、名演技を見せている。「パルム・ドッグ賞」を過去に受賞した「アーティスト」(2011)のアギーと比べても見劣りしない。 監督はこ…

  • 【コーヒーブレイク】きのうは”トリプル・セブン”の日だった(「令和7年7月7日」7時7分7秒…7が6つ)

    七夕でいろいろな行事があったようだ。 昨日は令和7年7月7日という「トリプルセブン」の日だった。そんなラッキーセブンの日に、四丁目ブログのクイズでくじ引きで5人が挑戦し1位をゲット。第一希望の「博多風美庵苺きらら」を引き当てたのもラッキーだった。 そのお菓子が早くも、きょう届いた。賞品獲得者で一番乗り!?(笑) ギドラさん、ありがとうございました。アイスコーヒーでいただきます。 <蛇足> トリプルセブンと言えばスロットマシンで「777」が一度出たことがあります。 Yahooブログで記事にしたことがありますが、ラスベガスの展示会の仕事が終わって空港へ。さすがカジノの町ラスベガス。最後の最後までお…

  • 映画「アンカー・ウーマン殺人事件」(原題:Murder Unresolved、2016、劇場未公開)を見る。

    映画「アンカー・ウーマン殺人事件」(原題:Murder Unresolved、2016、劇場未公開)を見る。人気ニュース番組のアンカーのカルメンが、別居中の夫・メイソンとの離婚調停中に何者かに殺害される。テレビでよくある真犯人を巡るミステリー・サスペンス。94分という長さがいい。ストーリーは「嫉妬」「野望」「家族の裏側」といった複雑な人間関係が描かれる。 状況証拠で容疑者扱いされるヘザーが、濡れ衣を晴らすべく警察とは別に独自に真犯人に迫っていく。容疑者が二転三転はするものの、途中で犯人は容易に想像がついてしまうのがやや物足りない。 カナダ製作の映画で、馴染みのない俳優たちだが、俳優が魅力に乏し…

  • 映画「海の沈黙」(2024)を見る。倉本聰の映画では36年ぶりの原作・脚本。

    映画「海の沈黙」(2024)を見る。倉本聰が50年間温めていたという脚本・原作による「美とは何か、芸術とは何か」という問いを凝縮した“美の本質”をめぐる作品。 倉本聰が映画の脚本を手掛けるのは「海へ 〜See you〜」(1988)以来、36年ぶりということで期待したが、主人公が刺青師でもあるなど物語を複雑化していて、もう少しシンプルにわかりやすくしたほうがよかったかもしれない。 贋作事件をテーマにしたサスペンスフルな映画で、主人公の本木雅弘が中盤に初めて登場するという意外性があるが、そこから一気に変化する展開が面白くなっていく。 主演の本木雅弘と小泉今日子は1982年にデビューした同期で32…

  • 映画「悪い夏」(城定秀夫監督、2025)を見る。ヒューマン・サスペンス・ドラマ。

    映画「悪い夏」(2025)を見る。生活保護制度が不正受給、貧困ビジネスなどにより正当な利用者がもがき、制度そのものが崩壊しかねない現状を描くヒューマン・サスペンス・ドラマ。監督は城定秀夫、脚本は「ある男」の向井康介。原作は2017年に発売された染井為人の「悪い夏」(第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞)。 シリアスなテーマの群像劇だが最後に関係者全員が一堂に会して乱闘劇の修羅場になるのは滑稽でもあり痛烈な風刺コメディとなっている。 俳優陣が演技達者が集結といった印象。まずは河合優実。情緒不安の表情や自分を見失った行動。伊藤万理華は、正義感の塊の職員。ところが隠された過去が明かされてからの、それま…

  • 映画「太陽の下の18才」(1962)カトリーヌ・スパーク主演、音楽エンニオ・モリコーネ!

    映画「太陽の下の18才」(原題:Diciottenni al sole、1962)は、カトリーヌ・スパーク主演、音楽担当がエンニオ・モリコーネの恋愛コメディ映画(初見)。軽快でスラップスティック青春群像ラブストーリー。この映画の主演のカトリーヌ・スパークは、175センチのスラリとした肢体の華々しさから脚光を浴び、1965年3月に来日するなどそれまでのジャクリーヌ・ササールに代わって高い人気を得るようになった。 スパークは、この映画と「狂ったバカンス」のあと「愛してご免なさい」「輪舞」「女性上位時代」などに出演、1970年代半ばまで人気だった。 カッコいいツイスト・ダンス ・・・<ストーリー>ナ…

  • 映画「私がやりました」(フランソワ・オゾン監督、原題:Mon crime、英題:The Crime Is Mine、2023)を見る。

    映画「私がやりました」(原題:Mon crime、英題:The Crime Is Mine、2023)を見る。監督は「8人の女たち」「スイミング・プール」のフランソワ・オゾン。ユーモアとブラックジョークで描いたクライム・ミステリー作品。フランスでは動員100万人越えのヒットを記録した。 オリジナルは1934年の戯曲「Mon crime」がベース。「法廷劇×ブラックコメディ」で軽妙に描かれる、3人の女性による心理戦が描かれる。最近のSNSなどに見られる“炎上商法”的発想と#MeToo以降の女性被害と“見世物化”を風刺する鋭い社会批評ともなっている。 <ストーリー>1930年代のフランス。売れない…

  • 映画「夕陽のギャングたち」(原題:Giù la testa、英題:Duck, You Sucker!, 1971)を見る。監督レオーネ、音楽エンニオ・モリコーネ。

    映画「夕陽のギャングたち」(原題:Giù la testa、英題:Duck, You Sucker!, 1971)は、セルジオ・レオーネ監督による「マカロニ・ウェスタン」の代表作の一つ。イタリア/メキシコの合作。メキシコ革命とアイルランド独立運動を重ねた重厚な歴史劇で、革命に巻き込まれた山賊と元革命家の友情と悲劇を描いている。ロッド・スタイガー(「夜の大捜査線」)ジェームス・コバーン(「荒野の七人」)の2大俳優のバディ・ムービーでもある。レオーネにとっては「ドル三部作」(「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」)に続く、政治的で重厚な作品となる。 冒頭で毛沢東の言葉が運用されて…

  • 映画「殺しが静かにやって来る」(原題:Il grande silenzio=大いなる静寂、1968)を見る。

    映画「殺しが静かにやって来る」(原題:Il grande silenzio=大いなる静寂、1968)を見る。主演ジャン=ルイ・トランティニャン、監督セルジオ・コルブッチ。イタリア・フランス合作で、異色の傑作マカロニ・ウエスタンと言われている。 主人公の賞金稼ぎの男サイレンス(ジャン=ルイ・トランティニャン)がある理由から声を発せられないことや、ラストがバッドエンドで終わり後味が悪いことなどが異色。従来の勧善懲悪的な西部劇とは全く異なり、正義がまったく報われず、全員死亡という救いがないドラマとなっている。 正義は完全に敗北し冷酷非情な者が勝つという、反西部劇的な結末で、これは1960年代後半とい…

  • 【大相撲名古屋場所】新番付で新横綱・大の里が西の横綱へ。欧勝馬が新三役。草野ら新入幕。

    今月13日に初日を迎える大相撲名古屋場所の番付が30日発表され、新横綱・大の里が西の横綱に座った。ことし初場所後に昇進し東の横綱に座る豊昇龍と合わせて番付上東西に横綱がそろうのは令和3年の秋場所の白鵬、照ノ富士以来、およそ4年ぶりとなる。 大の里は夏場所で14勝を挙げて2場所連続4回目の優勝を果たし、場所後に第75代横綱に昇進した。 新横綱の大の里は、他の力士の挑戦を受け止めて豊昇龍とともに最後まで優勝争いを引っ張る活躍が期待される。 2横綱が土俵を盛り上げるのか、はたまた、大の里の1強時代となるのか、今年後半の相撲から目が離せない。 大の里は番付発表に合わせ、愛知県安城市の二所ノ関部屋宿舎で…

  • 映画「でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男」(三池崇史監督、2025)を見る。

    映画「でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男」(三池崇史監督、2025)を見る(MOVIXさいたま)。一瞬も目を離せない内容の濃い社会派ドラマだった。法廷シーン、メディアの暴走、教育現場の構図、個人への心理的圧迫などが胸を抉る。「でっちあげ」のタイトルが「あっ」といわせるような場面で効果的に登場するが、それまでの数分の冒頭シーンから引き込まれた。 土砂降りの雨の中、夜遅く教師が家庭訪問でマンションを訪れる。美しい母親が礼儀正しく迎え入れ、教師にコーヒーを出す。2人はその家の息子である男子児童について話す。教師によると、児童はクラスで問題を起こしているらしい。 母親との会話で、教師は児童が外国にルーツ…

  • 映画「事件記者」(山崎徳次郎監督、1959、日活)を見る。NHKの同名連続テレビドラマの映画化第一弾。

    映画「事件記者」(日活、1959)を見る。視聴率40%を超えたこともあるNHKの同名の連続テレビドラマを映画化した第一弾。島田一男原作、西島大・山口純一郎・若林一郎が共同脚色により「拳銃0号」のコンビ山崎徳次郎が監督。シリーズ作品(日活版)として10作品が製作された。 警視庁内にある「桜田記者クラブ」に属する在京6社の新聞社の記者たちのスクープ合戦を軸に、新米記者が失敗しながらも成長する姿もユーモラスに描く。54分(モノクロ)とコンパクトで見やすい。続編ありきのエンディング。 <あらすじ>舞台は警視庁詰めの新聞記者が所属する「警視庁桜田クラブ」。警視庁内の一角にある。特ダネを追う事件記者たちの…

  • 【訃報】作曲家ラロ・シフリン(「ブリット」「燃えよドラゴン」「Mi」)死去、93歳。

    お気に入りの作曲家の一人、ラロ・シフリンが亡くなった。高校生のころずっと見ていたテレビドラマシリーズ「スパイ大作戦」のテーマ曲(同作を映画化した「ミッション:インポッシブル」のテーマ曲)。初めて劇場で観た外国映画が「ブリット」であることなどから、その洗練された音楽にはしびれた。 作曲家のラロ・シフリンが26日(日本時間27日)死去した。93歳。 ラロ・シフリンは1932年6月21日生まれ、アルゼンチン出身。1966年に放送が始まった「スパイ大作戦」テーマ曲のほか、「ブリット」、ブルース・リー主演映画「燃えよドラゴン」、クリント・イーストウッド主演映画「ダーティーハリー」、ホラー映画の名作で知ら…

  • 映画「オーケストラの少女」(原題:One Hundred Men and a Girl、1937)を再見。感動の音楽映画。

    映画「オーケストラの少女」(原題:One Hundred Men and a Girl、1937)を数十年ぶりに再見。少女役のディアナ・ダービンを一躍有名にした大恐慌から数年後に作られた感動の音楽映画。 名指揮者レオポルド・ストコフスキーと実在のオーケストラであるフィラデルフィア管弦楽団が出演したことで知られる。1937年のアカデミー作曲賞を受賞。 クラシックの名曲の数々だけでなく、本作で人気女優となったディアナ・ダービンのはつらつさ、本人役で出演した名指揮者ストコフスキーの好演などキャストの面々も見どころ。 <ストーリー>トロンボーン奏者ジョンは失業中。再就職活動として楽団の面接に落ちたその…

  • 映画「大いなる幻影」(原題: La Grande Illusion、1937)を再見。捕虜・脱獄映画の原点にして最高傑作。

    映画「大いなる幻影」(原題: La Grande Illusion、1937)を再見。第一次世界大戦中、フランス軍の戦闘機がドイツ軍に撃墜され、捕虜となった将校たちの物語。貴族出身のドイツ軍将校ラウフェンシュタイン大尉(シュトロハイム)は、捕虜となったフランス軍将校ボアルデュー(ピエール・フレネー)らに、階級的な共感を抱き、礼儀正しく扱う。一方、労働者階級出身のマレシャル中尉(ジャン・ギャバン)とは理解し合えず、そこに「階級」というテーマが浮かび上がる。 捕虜収容所からの脱走を図る彼らの試みや、戦争における人間関係、友情、階級の違い、そして「戦争の不条理さ」が描かれていく。 外国語映画として初…

  • 【新作】映画「入国審査」(原題:Upon Entry、2024)8月1日公開。映画祭席巻の撮影17日間のスペイン映画。

    映画「入国審査」(原題:Upon Entry、2024)が8月1日から公開される。これは面白そう。スペイン製の深層心理サスペンス映画。この映画は、ニューヨークの空港で入国審査を待つカップルが、説明もなく別室に連行され、不可解な尋問を受けるという内容。 わずか17日間で撮影された低予算映画が、世界中の映画祭で高い評価を得ているという。 <あらすじ> 主人公のディエゴとエレナは、移住のためにスペインからニューヨークへやって来た。エレナはグリーンカードの抽選で移民ビザに当選し、二人は新天地での生活を夢見ていた。 しかし、入国審査で別室に連行され、理由も告げられないまま尋問が始まる。予想外の質問が次々…

  • 映画「ショウタイムセブン」(渡辺一貴監督、2025)を見る。阿部寛主演。リアルタイム・サスペンス。

    映画「ショウタイムセブン」(2025)を見る。テレビの生放送中に爆弾犯との命がけの交渉に挑むキャスターの姿をリアルタイム進行で描くサスペンス。テレビドラマ「キャスター」などキャスター役が板についている阿部寛が主演。原作は、2013年製作の韓国映画「テロ,ライブ」で「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の渡辺一貴が監督を務め、オリジナル展開を盛り込みながら緊張感たっぷりにドラマが進む。 ・・・午後7時、ラジオ局に1本の電話が入り、その直後に発電所で爆破事件が起こる。電話をかけてきた謎の男は交渉人として、ラジオ局に左遷された国民的ニュース番組「ショウタイム7」の元キャスター・折本眞之輔(阿部寛)を指名。 こ…

  • 映画「カラーパープル」(原題:The Color Purple、2023)を見る。

    映画「カラーパープル」(原題:The Color Purple、2023)を見る。1985年のS.スピルバーグ監督作品を元にブロードウエイミュージカルを映画化。20世紀初頭のジョージア州を舞台に過酷な毎日を生きるアフリカ系女性の物語。テーマは「黒人女性の連帯」「自尊の回復」「家族の再生」「赦しと愛」。肉体的・心理的虐待という重い現実に真正面から向き合い、歌と友情によって希望と自由を勝ち取る物語となっている。ラストシーンは圧巻。 1985年の映画版を監督したスティーヴン・スピルバーグや前作に出演したオプラ・ウィンフリー、前作で音楽を担当したクインシー・ジョーンズが製作している。 <あらすじ>19…

  • 映画「ユリゴコロ」(2017)を見る。吉高由里子が体当たりの衝撃作。

    映画「ユリゴコロ」(2017)は、公開当時、ポスターを見てシリアスで暗そうなホラーミステリーのような印象で見逃していた。たので見た。吉高由里子がこれまでのイメージを覆す殺人鬼で娼婦を体当たりで演じていた!最近のプライム配信映画で超おすすめとあったので見た。かなりの衝撃作だった。 時代の異なる過去と現在の2つのストーリーが同時に描かれていくが、やがて結びつくという定番ではあるが、驚きの展開が待っていた…という極上ともいえるサスペンス映画だった。松坂桃李と松山ケンイチが直接絡むシーンはないが自然体で味わい深かった。 原作は沼田まほかるの「ユリゴコロ」で第14回大藪春彦賞を受賞。ほかには映画化された…

  • 映画「メガロポリス」(フランシス・F・コッポラ、原題:Megalopolis, 2024)を見る。

    映画「メガロポリス」(原題:Megalopolis, 2024)を21日、MOVIXさいたま(10:30~)で見る。フランシス・フォード・コッポラ監督の40年に及ぶ構想により完成したコッポラの集大成といったうたい文句に惹かれて、大きな期待をもってみたが、壮大な叙事詩という印象はあるものの、睡魔に襲われそうになった。アメリカでは大コケ(爆死)だったという。確かに興行的には厳しそうな作品で賛否を生みそうだ。コッポラの「未来都市メガロポリスへようこそ」というメッセージであるというのだが…。 コッポラが描きたかったのは、アメリカは古代ローマと同じように岐路に立たされており、民主主義と共和制の危機、分断…

  • 【コーヒーブレイク】「黴」:この漢字読めますか?

    病院で会計の順番待ちをしていた時に、ふとテレビをみたら「この漢字を読めますか?」というのがあった。 その中の一つが「黴」という漢字だった。 うーん、見たことがないと思ったら「かび」だった。ばい菌という場合に使われことがあり「黴菌(ばいきん)」のことだった。 頭にカビが生えてきているようだ。カビと言えば、この季節「梅雨(ばいう、つゆ)」が思い浮かぶ。とくにジメジメしており油断するとカビてしまうことも多いようだ。 雨の多いこの時期は、元々は黴雨(ばいう)と呼ばれていたといい、梅の実が熟する時期で発音も同じであることから、しだいに黴雨から梅雨へと変わっていったようだ。 淀川さん流に言うと「カビって怖…

  • 映画「パトリシア・ハイスミスに恋して」(原題:Loving Highsmith、2022)。ドキュメンタリー。

    映画「パトリシア・ハイスミスに恋して」(原題:Loving Highsmith、2022)はアメリカの人気作家パトリシア・ハイスミスの知られざる素顔に迫ったドキュメンタリー。パトリシア・ハイスミスといえば「太陽がいっぱい」の原作者。その名が知られるようになったのはヒッチコック監督の「見知らぬ乗客」。近年では、ケイト・ブランシェット主演の「キャロル」がある。こうした名作映画の原作小説で知られるパトリシア・ハイスミスは、欧米ではアガサ・クリスティと並ぶ人気を誇る女性作家だ。 中でも偽名で発表した自伝的小説「キャロル」は、1950年代のアメリカでハッピーエンドを迎えた初のレズビアン小説となった。 偽…

  • ドラマ「死ぬほど愛して」(ABEMAオリジナル、2025年、全8話)を一気見する。

    ドラマ「死ぬほど愛して」(ABEMAオリジナル、2025年、全8話)を一気見する。成宮寛貴が8年ぶりに俳優に復帰したミステリー・ホラー作品。成宮が演じるのは、表と裏の顔を持つ二重人格の殺人鬼。共演は「変な家」の瀧本美織(みおり)「武蔵 -むさし-」の細田善彦「侍タイムスリッパー」の山口馬木也「淵に立つ」の筒井真理子ほか。 魅惑的な殺人鬼・真人と妻の澪。彼らを取り巻く登場人物たちの、さまざまに歪んだ愛の形。「愛」と「狂気」の行き着く先は果たして…というのがドラマのうたい文句。 ・・・<簡単なあらすじ>一流企業に勤めるエリートサラリーマン・神城真人(成宮寛貴)は、パティスリーで働く妻の澪(瀧本美織…

  • 【米大リーグ】ドジャース・大谷が1年10か月ぶりに二刀流に復帰。

    ドジャース大谷翔平投手(30)が16日(日本時間17日)663日(1年10カ月)ぶりに投手復帰を果たした。ドジャースでの二刀流は初めてとなり、ドジャースの現地実況では「ドジャーブルーを身にまとい一生に一度の瞬間へ、大谷翔平の真の力をご覧あれ」と紹介された。 大谷は1、2回を投げる予定で先発し、1回28球を投げ2安打1失点、1暴投で降板した。投げた後の数分後には、1番DHとしてバッターに立った。 大谷は、この日2安打2打点の活躍で、ドジャースはパドレスに対して6-3で二刀流の復帰戦を勝利した。 1回1失点の内容だったが最速161.2キロを記録するなど、力強いピッチングを見せた。大谷のドジャースで…

  • 映画「サンセット・サンライズ」(岸善幸監督、2024)原作・楡周平x脚本・宮藤官九郎のヒューマンコメディ。

    映画「サンセット・サンライズ」(2024)は楡周平の同名小説を、宮藤官九郎脚本で映画化したヒューマンコメディ。監督は「あゝ、荒野」「正欲」の岸善幸。主演は菅田将暉。共演は井上真央、竹原ピストル、池脇千鶴、山本浩司、好井まさお、小日向文世、中村雅俊など。 新型コロナウイルスのパンデミックで世界中がロックダウンに追い込まれた 2020 年。リモートワークを機に東京の大企業に勤める釣り好きの西尾晋作(菅田将暉)は、4LDK・家賃6万円の格安物件に一目惚れ、都会から宮城県南三陸に移住。 何より海が近くて大好きな釣りが楽しめる三陸の町で気楽な“お試し移住”をスタートする。仕事の合間には海へ通って釣り三昧…

  • 映画「はたらく細胞」(武内英樹監督、2024)無数の細胞の活動を実写化。

    映画「はたらく細胞」(武内英樹監督、2024)は人間の体内の細胞たちを擬人化したところが斬新な設定がユニークで見どころだった。最終興行収入が63億円を突破し、ワーナー邦画史上歴代1位の興収となった。武内英樹監督作品としては、これまで最高興収だった「テルマエ・ロマエ」(2012/59億8000万円)の記録を更新した。 テレビアニメ化もされた同名漫画を実写映画化。エスカレーターなどに密集した膨大な数の細胞の動きなど見たこともないような映像に圧倒される。 ある人間親子の体内世界ではたらく細胞たちの活躍と、その親子を中心とする人間世界のドラマを並行して描いている。 映画は、人間の体内には37兆個もの細…

  • 【コーヒーブレイク】Kino Films:的を得たいい名前だな♪(笑)。

    映画館で映画を見ていると、最初に製作・配給会社のロゴが出るが、最近「Kino Films」というロゴをしばしば見かけるようになった。Kinoというのはドイツ語でシネマのことなので、一見すると「Kino Films」は”シネマ映画”とダブっているように思える。映画関係を考えると名前がいい。 しかし、よくよく見ると、このKinoは「木下グループ(Kinoshita Group)」傘下の映画製作・配給会社「キノフィルムズ」(英: Kino Films Co., Ltd.)のKinoであったのだ!(笑)。 「木下グループ」というと、昔から「木下工務店」が有名で住宅関係の会社というイメージだった。 とこ…

  • 映画「アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」(原題:The Apprentice、2024)を見る。

    映画「アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」(原題:The Apprentice、2024)を見る。頭皮とお腹のでっぱりの手術も含めてかなりリアル。 成功を夢見る20代のトランプがトップに成り上がるまでの道のりを描いているが、演じている「キャプテン・アメリカ」シリーズのセバスチャン・スタンが、外見のほか、声のトーン、語り口など本物そっくり。原題は「見習い」の意味。 監督は「ボーダー 二つの世界」(2018)がカンヌ国際映画祭「ある視点部門」のグランプリを受賞したアリ・アッバシ。トランプへ幾度もインタビューを行った政治ジャーナリスト、ガブリエル・シャーマンが緻密なリサーチのもと脚本を書き上…

  • 【ドキュメンタリー】「サウンド・オブ・007」(原題:Sound of 007, 2022):007シリーズ60周年。

    「サウンド・オブ・007」(原題:Sound of 007, 2022)は、007シリーズの音楽に特化したドキュメンタリー作品。2022年に60周年を迎えた「007シリーズ」は25本(別のスタジオが製作した2作品を除く)。 第1作目「ドクター・ノオ」から最新作「ノー・タイム・トゥー・ダイ」まで、作曲秘話や主題歌エピソードが関係者から語られる。とくに初期作品でその成功に多大な影響のあったジョン・バリーという天才作曲家の偉大な功績に関してのシーンが多い。 映画でイントロから引き込まれるボンドのテーマが流れる時のワクワク感。主題歌を担当するのはその時々のトップアーティストで、ポール・マッカートニーや…

  • 映画「ピンクのルージュ」(原題:Tigers in Lipstick、1979)艶笑オムニバス。モニカ・ヴィッティ、シルヴィア・クリステルなど。

    映画「ピンクのルージュ」(原題:Tigers in Lipstick、1979)は欧州セクシー女優4人、シルヴィア・クリステル、モニカ・ヴィッティ、ウルスラ・アンドレス、ラウラ・アントネッリが各々2話に主演した艶笑オムニバス・ドラマ。当時の人気女優が出演しているが、全く知らない映画だった。 監督はルイジ・ザンパで、この作品が遺作となった。作曲家カルロ・ルスティケリ、リズ・オルトラーニなどの映画音楽作品を通じて知られるが、40本近い全作品中、日本で公開されたのは10本以下と未公開作が多い。 【第1話「アラブ人」】 マダム(シルヴィア・クリステル)は、釣り竿の先に自分の裸の写真(エマニュエル夫人の…

  • 映画「マッドマックス:フュリオサ」(原題:Furiosa: A Mad Max Saga、2024):「怒りのデス・ロード」の前日譚。

    映画「マッドマックス:フュリオサ」(原題:Furiosa: A Mad Max Saga、2024)は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の前日譚となるストーリー。「デス・ロード」で清浄な水と作物に恵まれたシタデルの大隊長となる女戦士フュリオサが「帝国の将軍(インペラトル)」と呼ばれるまでの成長、生き残りと復讐を描くスピンオフ映画。緑と暴力の極端な対比が映える。 若きフュリオサ(アニャ・テイラー=ジョイ)がのちのシャーリーズ・セロン演じるフュリオサへとつながっていく。この映画の見どころは、迫力あるカーバトル・シーン。 ワイヤーアクションやCGも使っていると思うが、車が宙に飛び、人間も翔ぶ大迫…

  • 映画「国宝」(李相日監督、2025)を見る(原作・吉田修一)。今年度邦画ベストワンか。

    映画「国宝」(2025)を見た(松竹系シネコンMOVIXさいたま)。李相日監督は「悪人」「怒り」に続いて吉田修一の小説を映画化。上映時間は3時間近い175分と長尺だが、歌舞伎世界の舞台と裏側が見られまったく飽きさせない。 今年の上半期では邦画のベストワン(個人の感想です)で、年間でもベストワン作品になるかもしれない。2025年第78回カンヌ国際映画祭の監督週間部門出品。 任侠の家に生まれながら、歌舞伎の女形役者として芸の道に人生を捧げた男が「人間国宝」になるまでの激動の50年間に及ぶ人生を描いた人間ドラマ。 歌舞伎はテレビでの襲名披露の口上くらいしか見たことがなかったが、まるで歌舞伎座で「曽根…

  • 映画「ザ・メニュー」(原題:The Menu、2022)を見る。美食テーマの狂気の世界。

    映画「ザ・メニュー」(原題:The Menu、2022)を見る。主演は、最近の映画「教皇選挙」で名演技を見せたレイフ・ファインズと、テレビドラマ「クイーンズ・ギャンビット」や「マッドマックス:フュリオサ」でフュリオサを演じたアニャ・テイラー=ジョイ。 太平洋岸の孤島にある超高級レストランを舞台に、超一流シェフが提供する究極のフルコースを求めてやって来たセレブたちに衝撃のコースメニューが展開されていく様をブラック・ユーモア満載で描く。かなり衝撃的な内容。 料理映画でありながら、登場する料理は美味しそうというより不気味で冷たい印象。セレブたちが孤島の高級レストランに招かれ、料理長による“復讐のフル…

  • 映画「ノックは無用」(原題:Don't Bother to Knock、1952)を見る。リチャード・ウィドマーク、マリリン・モンローのサスペンス。

    映画「ノックは無用」(原題:Don't Bother to Knock、1952)は、監督ロイ・ウォード・ベイカー、出演リチャード・ウィドマーク、マリリン・モンローのサスペンス映画。原作は米国のミステリー作家シャーロット・アームストロングの小説「ノックは無用(原題:Mischief)」。 ホテルの向い側の部屋にひとりの美女の姿を認めた男。彼女は一夜限りのベビーシッターだったが、実は恋人を事故で亡くしたばかりで精神的に不安定な状態にあった。男を死んだ恋人と勘違いした辺りから彼女の行動は次第に不気味なものとなっていく...。 マリリン・モンローがナーバスなベビーシッターに扮したB級スリラー。「卒業…

  • 映画「変な家」(2024)を見る。ミステリー・ホラー。

    映画「変な家」(2024)を見る(DVD)。原作はウエブライターでYouTuberの雨穴(うけつ)氏のYouTube動画と小説。間取りの謎解きから始まり、家族に隠された恐ろしい真実へと展開していくミステリーホラー映画。 不気味な間取りや儀式の描写、そして衝撃的なラストシーンが強い印象を残している。ミステリーやホラーが好きな人にはたまらないかも。 <簡単なあらすじ>オカルト系YouTuberの雨宮(間宮祥太朗)は、マネージャーの柳岡(DJ松永)から、購入予定の一軒家の間取りに不審な点があると相談を受ける。 雨宮は設計士でミステリー愛好家の栗原(佐藤二朗)と共に調査を開始する。間取り図を分析するう…

  • 【訃報】球界のスーパースター”ミスター・プロ野球” 長嶋茂雄、逝く。89歳。

    巨人の長嶋茂雄終身名誉監督が3日午前、肺炎のため都内の病院で死去した。89歳だった。戦後の球界に彗星(すいせい)のごとく現れ、巨人を不滅のV9へと導くなど、プロ野球を国民的娯楽へと発展させた立役者。数々のドラマと偉業に彩られた日本球界最高のスーパースターの「ミスタープロ野球」がその生涯の幕を閉じた。 1958年、東京六大学の立教大学から鳴り物入りで巨人軍に入団。開幕戦で国鉄のエース金田正一と対戦したが、4打席連続三振という衝撃デビュー。 しかしルーキーイヤーのこの年、本塁打と打点の2冠を獲得し、いきなり新人王に選ばれた。翌1959年6月25日のプロ野球初の天覧試合では、阪神・村山実から劇的なサ…

  • 映画「黒いドレスを着た女」(原題:Hidden Moon、2012、劇場未公開)を見る。

    映画「黒いドレスを着た女」(原題:Hidden Moon、2012、劇場未公開)を見た。メキシコとアメリカ合作によるミステリー・ロマンス。ホセ・ペペ・ボホルケスが監督・脚本を務め、物語は、家族の秘密と文化の違い、さらに運命的な愛を描いている。 タイトルからお気に入り映画「白いドレスの女」のようなサスペンススリラーかと思ったら、肩透かしを食らった。複雑な家族環境を背景にした3角関係を巡るドラマでサスペンスとは無縁だった。 原題の「隠された月」というのが、真実の愛だったというややステレオタイプだったかもしれない。美しい街として描かれるグアナファトというメキシコの風景などが見ごたえがある。演技や脚本…

  • 【コーヒーブレイク】「ドロン祭・恒例オフ会」ブログ友、映画ファン仲間の会食は楽し。

    31日の「追悼ドロン・シネマライブ」は、午前中小雨の中、12時には12:30の開場を待つ参加者の列ができていた。シネマライブは、15:00には熱気と感動で終了。 撮影:べべちゃん そして、その後は恒例のオフ会です。まずは、15:30から「アフタヌーンティー会」を東京交通会館の3階にある喫茶店「ジュン」で開催。 晴れていれば最高だが、あいにくの寒さだった。 予約を受け付けないため、出たとこ勝負(笑)。案の定、店内の席は女性陣4人分のみ確保。男性陣6人は、寒風の中、ものともせず、屋外のテラス席へ。 外のテラス席と店内を往復して抽選くじを配布。 くじ引きの結果をまとめて、ギドラさん提供のDVD、Bl…

  • 【追悼ドロン】シネマライブ・コンサートは大盛況、大感動に渦に。

    「追悼アラン・ドロン シネマライブ」が31日、ライブハウスの銀座TACTで開催され参加しました。これには、われらがブログ友、べべちゃん、八点鐘さん、ぴくちゃあさん、ゆうちゃん、たっふぃーさんらfpdの友人など11人(Ocean's 11 笑)を含めて、65席が満席の盛況ぶりでした。 毎回驚かさるのはバンドメンバー5名で、オーケストラと同様のハイレベルな演奏が行われるということです。担当楽器を奏でるだけでなく、たとえば「冒険者たち」の口笛も見ごとに再現されています。複数の楽器を使いわけるバンドメンバーもいます。 そして、今回は、従来のボーカルの女性に加えて、男性ボーカルも加わって、デュエットも含…

  • 【日本ダービー】枠順決まる。優勝するのは1番人気のクロワデュノールか、それとも?

    「日本ダービー」(芝2400メートル、GI)の枠順が決まった。1番人気が予想されるクロワデュノール(写真上右)は、2022年のドウデュースも勝利した7枠13番に決まった。皐月賞で1番人気だったものの2着に敗れたうっぷんを晴らす。 この枠番についてクロワデュノールの斉藤崇調教師は「いいと思います」と第一声。「変に内側になるのは嫌でしたし良かった。あとは北村(友一)さんに頑張ってもらいましょう」と続けた。 枠順による有利不利という点では、内枠が有利と言われている。3歳の第1冠である皐月賞の上位馬が、第2冠目の日本ダービーでも好走している。 皐月賞1着は3番人気だったミュージアムマイル。 この2頭以…

  • 【大相撲】7月名古屋場所・番付予想。若隆景は関脇、欧勝馬は小結へ。

    欧勝馬 7月の名古屋場所の予想番付に関心が集まっている。大の里が横綱に昇進。名古屋場所では東西に横綱が並び立つ。これこそ、あるべき番付の形。 一方で、大関は琴櫻一人になった。これは寂しい。番付上は西横綱の大の里が「横綱大関」と記されることになる。 その“空席”を狙う「大関候補」の関脇陣は3人。5月場所二ケタ勝利の大栄翔と霧島に加え、12勝を挙げた小結の若隆景だ。近年、3人目以降の関脇は、大関からの陥落者以外あまり置かれないが、さすがに小結で12勝すれば上がることになるかもしれない。 今度は小結が問題だ。夏場所では筆頭から5枚目までの前頭上位が全員負け越し。かなり下から引き上げられることになる。…

  • 【ミニシアター】大宮に小さな映画館「otto(オット)4月29日オープン。

    外観 OttO(オット)という大宮駅西口から徒歩5分の住宅街にある「小さな映画館」がこの4月29日にオープンした。最近知ったので、きょう下見に出かけた。手作りの映画館で、こだわりの作品上映やトークイベント、併設するカフェでの時間を通じて、映画を日常の一部として楽しめる空間を提供しているという。 単に映画を上映するミニシアターだけでなく、コンセプトは“まちの広場”として、誰もが気軽に立ち寄り、交わり、楽しめる空間を目指すという。 「暮らし・学び・エンターテインメントが交差する場所」というコンセプトで、新しい地域コミュニティのかたちを育んでいきたいとしている。 「OttO」は「映画館+カフェ+シェ…

  • 【プレゼント賞品】ギドラさんから”生きたレジェンド”ソフィア・ローレンのDVDなどが届く。

    「ALWAYS四丁目 ギドラのお城」のギドラさんから、”大量の”プレゼントが届きました。年間ポイント獲得による賞品として希望していたソフィア・ローレンの初期の名作「昨日・今日・明日」、同じくマストロヤン二との共演作「ガンモール おかしなギャングとかわいい女」そして異色作である邦画「変な家」の3本です。 <fpdがソフィア・ローレンのファンになったきっかけ> ソフィア・ローレンの映画は「島の女」「昨日・今日・明日」などを一部はテレビでは見ていたものの劇場で初めて見た「ひまわり」(1970)があまりにも感動的で素晴らしく、ファンになったのでありました。 その後映画館で「ラ・マンチャの男」「ボッカチ…

  • 【昭和レトロ】昭和30年代のテレビ音楽、ドラマ主題歌メドレー。

    昭和30年代の懐かしいアニメやドラマの主題歌があった。スペースカインズライヴでの演奏曲から昭和30年代のテレビ音楽をピックアップ、メドレーにした 「昭和30年代(1955年∼1964年)テレビ音楽メドレー:全1回」。ドンピシャ世代だったので、今聴いても懐かしさが…。 テレビ番組は企業と一体化していたので、ナショナル(松下電器:パナソニック)、東芝、グリコなどが歌詞のなかに登場するケースも珍しくなかった。 www.youtube.com チャプター 0:00 月光仮面は誰でしょう 1:17 明るいナショナル 1:33 光る東芝の歌 2:06 モスラの歌 3:05 レナウンワンサカ娘 3:36 特…

  • 【大相撲夏場所】大関・大の里、14勝1敗で2場所連続優勝。来場所横綱へ。

    大相撲夏場所は千秋楽、大関・大の里は横綱・豊昇龍に敗れ全勝優勝とはならなかったが、14勝1敗で2場所連続優勝で横綱昇進を確実にした。 大相撲夏場所千秋楽(25日、両国国技館)13日目に2場所連続4度目の優勝を決め、横綱昇進を確実とした大関・大の里は、横綱豊昇龍と結びの一番。立ち合いから前に出たが、横綱に上手く回り込まれ、上手ひねりに屈して黒星を喫した。 全勝優勝は叶わなかったものの、初土俵から所要13場所での横綱昇進は年間6場所制となって以降、史上最速となる。 横綱豊昇龍は、結びの一番で横綱の意地を見せた。来場所以降は、2横綱となり盛り上がりが期待される。 <大の里の優勝インタビュー>■14勝…

  • 映画「インビジブル 暗殺の旋律を弾く女」(原題:In Darkness、2018)を見る。ヒッチコック的サスペンス・スリラー。

    映画「インビジブル 暗殺の旋律を弾く女」(原題:In Darkness、2018)を見る。 監督はテレビシリーズ「セルフリッジ 英国百貨店」などのアンソニー・バーン、出演はドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のナタリー・ドーマー、エド・スクラインなど。アパートの上の階に住む若い女性の怪死事件をきっかけに次々と思いも寄らぬ運命に巻き込まれていく盲目の女性ピアニストを描くサスペンス・スリラー。 監督はヒッチコックの影響を受けていると語っているが、同じように盲目女性が主人公の「暗くなるまで待って」のようにスリリングなシーンも多い。雰囲気的にはヒッチコックの「ファミリー・プロット」。 邦題が凝っているが…

  • 映画「ブリキの太鼓」(原題:Die Blecht- rommel、1979)を再見(ディレクターズカット版、2010)。

    映画「ブリキの太鼓」(原題:Die Blechtrommel、1979)を40数年ぶりに再見した。今回見たのは、幻の未収録シーンを20分以上追加したディレクターズカット版(163分バージョン、2010)。第一次大戦と二次大戦の間のポーランド・ダンツィヒの町を舞台に3歳で大人になることを拒否し自らの成長をとめた少年オスカルと彼の目を通して見た大人の世界を描くドラマ。 ノーベル文学賞作家ギュンター・グラスの代表作を「テルレスの青春」「パリよ、永遠に」の鬼才監督フォルカー・シュレンドルフが監督・共同脚本を務めて映画化した社会派ドラマ。 醜い大人の世界に入ることを拒み、自ら成長を止めたオスカルは、ブリ…

  • 【大相撲夏場所】大の里が2場所連続V。“史上最速”所要13場所で横綱昇進へ大きく前進。

    前前進 大相撲夏場所で綱とりに挑んでいる大関・大の里が2場所連続4回目の優勝を果たした。大の里は大関として2場所連続の優勝で、場所後の横綱昇進に大きく前進した。すでに横綱の風格! 13日目の23日、大の里は大関・琴櫻と対戦し、立ち合い、両腕を固めて当たっていくと、そのまま得意の右を差して左も使いながら一気に攻めて「寄り切り」で勝って13勝目を上げ、千秋楽を待たずに4回目の優勝。 横綱審議委員会には横綱に推薦する条件として「大関で2場所連続優勝かこれに準ずる成績」という内規がある。 横綱審議委員会が設置されて以降2場所連続優勝した力士が横綱に昇進できなかった例が無いことから、大の里は場所後の横綱…

  • 映画「サブスタンス」(原題:The Substance、2025)を見る。ホラーエンターテイメント。

    映画「サブスタンス」(原題:The Substance、2025)を見る。MOVIXさいたま(スクリーン8)にて。監督はフランスの女性監督コラリー・ファルジャで、長編2作目にして、第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で脚本賞を受賞。第75回アカデミー賞では作品賞のほか計5部門にノミネートされ、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞。デビュー作がバイオレンス映画の「REVENGE リベンジ」(2017)。先日この映画を見ていたので、今回の映画でもそのすさまじさが継承されている。 若さと美しさに執着した元人気女優の姿を描いた異色のホラーエンタテインメント。ホラーだけにとどまらず、終盤のグロ…

  • 【ドロン生誕90周年】「アラン・ドロン オリジナル映画ポスターの世界」 5月23日発売。

    「アラン・ドロン オリジナル映画ポスターの世界」 が5月23日に発売される。2024年8月この世を去った世紀の二枚目スター、アラン・ドロン。「アラン・ドロン オリジナル映画ポスターの世界」 は1957年のデビュー作から2012年の出演作まで、その55年にわたる伝説的キャリアをポスターデザインから紐解いた世界初の決定版アートブック。 貴重なオリジナル・ポスターが世界22カ国から大集結。総掲載数は450点以上で、レアなオリジナル・ポスターも含まれている。 同じ映画でもフランス版/イタリア版と日本版を比べてみると面白い。代表作の「太陽がいっぱい」(フランス版/イタリア版)と「太陽がいっぱい」(日本版…

  • 映画「蛇の道」(黒沢清監督、英題:The Serpent's Path、2024)リベンジ・サスペンス。

    映画「蛇の道」(英題:The Serpent's Path、2024)はフランス・日本・ベルギー・ルクセンブルグ合作による黒沢清監督が自身の1998年作をセルフリメイクしたクライム・サスペンス。リベンジ・サスペンスともいうべき復讐というテーマを通じて復讐の連鎖や人間の内面の闇と暴力の無意味さを描き出す。相変わらず不気味で不穏な空気感が漂う。 タイトルの蛇の道とは、くねくねと曲がりくねり真っすぐには進まない「復讐の旅」のこと。次々と殺人が起こるが「真実へたどり着くための犠牲」といった必要悪のように描かれている。主演は柴咲コウ。出演陣では西島秀俊が数分出ている意味が分からなかった。映画自体、セルフ…

  • 映画「トゥルース 真実の行方」(原題:Washed Away、2017)サスペンス・スリラー。

    映画「トゥルース 真実の行方」(原題:Washed Away、2017)は、失踪した夫の秘密を追い求める妻の姿を描いたサスペンス・スリラー。主演は「ソウ2」「ソウ4」のエマニュエル・ヴォージア、監督はジェフ・ビーズリー。 誰が味方で誰が裏切者なのかわからないまま進行するサスペンスに引き込まれる。結構ハラハラさせられるシーンが続き、意外な結末を迎える。「真実の行方」という映画もあり紛らわしい。 ・・・ 夫婦そろって激流下りをカヤックで楽しむガブリエル(エマニュエル・ヴォージエ)が、夫のパーカー(マイケル・シロウ)が途中で見えなくなりカヤックだけが流れてきた。警察、捜索隊の必死の捜索もかなわずパー…

  • 映画「REVENGE リベンジ」(原題: Revenge、2017)ウルトラバイオレンス・アクション。

    映画「REVENGE リベンジ」(原題: Revenge、2017)はフランスのウルトラバイオレンス・アクション映画でコラリー・ファルジャ監督のデビュー作。 ファルジャ監督の第2作目の映画「サブスタンス」(2024)が第77回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞し、第97回アカデミー賞で5部門にノミネートされ、アカデミーメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞したため、とりあえずデビュー作を見たのだった。 宣伝文句は「美しく、残酷に、ぶっ殺す男たちに裏切られ、凌辱され、死の淵をさまよう女。地獄の底から蘇り、地獄の果てまで追い掛ける」主演は「ザ・リング/リバース」のマチルダ・ルッツで復讐に燃えるヒロイン…

  • 映画「男と女 人生最良の日々」(クロード・ルルーシュ監督、2019)「男と女」の53年後を描く。

    映画「男と女 人生最良の日々」(原題:仏: Les plus belles années d'une vie、2019)は、1966年公開の映画「男と女」の続編。「男と女」の印象的なシーンを回想のように使いながら二人の53年後を描いている。監督のクロード・ルルーシュ、主演のアヌーク・エーメとジャン=ルイ・トランティニャン、音楽のフランシス・レイなど当時のスタッフとキャストが再結集した。 <ストーリー>とある海辺の老人ホームで余生を送る元レーシングドライバーのジャン・ルイ(ジャン=ルイ・トランティニャン)、今では徐々にかつての記憶を失い始めていた。ジャン・ルイの息子アントワーヌ・デュロック(アン…

  • 映画「インサイド・マン2」(原題:Inside Man: Most Wanted、2019)クライムアクション。

    映画「インサイド・マン2」(原題:Inside Man: Most Wanted、2019)は、2006年公開のスパイク・リー監督による犯罪スリラー映画「インサイド・マン」の続編。前作とは監督やキャストが異なり、新たな物語が展開される。前作同様の緊張感と巧妙なプロットでスリリングな展開が最後まで飽きさせないが、俳優陣、音楽などで前作と比べると見劣りがする。 <ストーリー> 武装した銀行強盗グループが連邦準備銀行を襲撃し、多くの客を人質に立てこもる事件が起こる。その方法は数年前に起きたの銀行強盗事件と同様な手口で、人質に強盗団と同じユニフォームを着せるというもの。 強盗団のリーダーは冷静で計画的…

  • 【映画無料上映】「台湾映画上映会2025」(サスペンス大作「余燼」:5月25日など)

    台湾文化センターによる「台湾映画上映会2025」が、5月~10月にかけて、全8回開催される。料金:無料(※事前申し込み制) <上映作品>①「タイペイ、アイラブユー」②「余燼」③「猟師兄弟」④「赤い柿 デジタル・リマスター版」⑤「燃えるダブルス魂」⑥「夫殺し デジタル・リマスター版」⑦「優雅な邂逅」⑧「ソウル・オブ・ソイル」 「余燼」(原題:餘燼/英題:The Embers、2024)は、鬼才チョン・モンホン監督が台湾の歴史に挑んだサスペンス大作映画。第2回上映会として、5月25日(日)に慶應大学三田キャンパス西校舎ホールにて開催される。 タイトルの余燼(よじん)とは、燃え残りのこと。映画「余燼…

  • 映画「エクステリトリアル」(原題:Exterritorial、2025)ドイツのサスペンスアクション。

    映画「エクステリトリアル」(原題:Exterritorial、2025)は、ドイツのアメリカ領事館内で息子が誘拐された元兵士の女性が、1人息子を救出すべく戦うドイツ発のサスペンスアクション。腕っぷしの強いアクションを見せて闘う女性が主役の映画は見ていて痛快。女性版「ダイ・ハード」と言えばわかりやすい。 主演はNetflix映画「オールドピープル」にも出演していたジャンヌ・グルソー。タイトルの「エクステリトリアル」は「治外法権」の意味で、この映画では大使館内のこと。 内容は「フライトプラン」(ジョディ・フォスター主演)に似ている。自分の子供が突然いなくなってしまい探し回るが、まわりの誰もそのこと…

  • 映画「スチューデント」 (原題:L'Étudiante、1988) はソフィー・マルソー主演の青春ドラマ。

    映画「スチューデント」 (原題:L'Étudiante、1988) は、監督クロード・ピノトーによる仏・伊合作映画。原題は「学生」の女性形。アイドル青春映画「ラ・ブーム」「ラ・ブーム2」とほぼ同じ制作スタッフで、主演も同じソフィー・マルソー。「ラ・ブーム」シリーズでティーンのアイコンとなったマルソーが、大人の女性へと成長する過程を映した作品。ソフィー・マルソー演じる大学院生ヴァランティーヌが、教師になる夢と、情熱的な恋愛との間で揺れ動く姿を描いた青春恋愛ドラマ。1980年代初めに「ラ・ブーム」で人気となったソフィー・マルソーが同じ製作スタッフで製作された映画で、マルソー21歳の人気絶頂期の作品…

  • 映画「イコライザー THE FINAL」(原題: The Equalizer 3、2023)を見る。ハードボイルド・アクション・クライム映画。

    映画「イコライザー THE FINAL」(原題: The Equalizer 3、2023)を見る。アクション・クライム・スリラー映画「イコライザー」シリーズの第3弾。スタイリッシュで暴力的な内容だが、主演のデンゼル・ワシントンが困っている人物、特に気に掛けた者に対しては見過ごす事をしない情け深い性格で、悪を懲らしめる展開が爽快・痛快。まさに”正義の味方”スーパーマン並みの必殺仕事人。ハードボイルドの勧善懲悪ぶりにスカッとさせられる。 <ストーリー>元CIAトップエージェントのロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)は、昼は紳士的で勤勉な男、夜はイコライザーとしてこれまで数々の悪を抹消して…

  • 映画「評決のとき」(原題:A Time to Kill、1996)を見る。俳優マシュー・マコノヒーの出世作。評決を覆す「4文字」。

    映画「評決のとき」(原題:A Time to Kill、1996)を見る。裁判劇で衝撃のラスト、マシュー・マコノヒー(「インターステラー」アカデミー賞主演男優賞受賞の「ダラス・バイヤーズ・クラブ」)の出世作とくれば面白くないはずはないと見たが期待通りだった。人種差別問題が絡んだ事件の裁判を通して、正義と真実の問題に取り組む人々の姿を描いたサスペンス・タッチのヒューマン・ドラマ。監督は「バットマン フォーエヴァー」のジョエル・シュマッカー。タイトルロールで一番手に来るのが「スピード」で注目され勢いに乗っているころのサンドラ・ブロック。共演がケヴィン・スペーシー、ゴールデングローブ賞助演男優賞にノ…

  • 映画「インビジブル・ゲスト‐悪魔の証明-」(原題:Contratiempo(不慮の災難)、2016)を見る。

    映画「インビジブル・ゲスト‐悪魔の証明-」(原題:Contratiempo(不慮の災難)、2016)を見る。スペインのミステリー映画。予備知識なしで見たが、完全に最後に騙された映画だった。最後にひっくり返る”驚愕"の大・大どんでん返し映画は実に痛快でおもしろい。 ・・・ 欧州の最優秀起業家に選ばれるほどの青年実業界である主人公のドリア(マリオ・カサス)は元愛人のローラ・ビダル(バルバラ・レニエ)の殺人容疑で裁判の真っ最中。 しかし、裁判はドリアの優秀な弁護士の尽力の甲斐あって、ドリアにとって優位に進んでいたはずだった。 そんな中、ドリアが最も頼りにしているレイバ弁護士からのつてで新たにドリアの…

  • 【米大リーグ】大谷翔平、乱打戦の9回“確信”勝ち越し3ラン。MLBトップの12号。

    9回表、勝ち越しホームランを打った瞬間に「万歳!」 ドジャースの大谷翔平選手は9日(日本時間10日)、敵地で行われたダイヤモンドバックス戦に「1番・指名打者」で先発出場し、第6打席に2試合連発となる12号勝ち越し3ランを放ち、大逆転勝利。ドジャースは26勝13敗で地区首位をキープした。 <大谷が絶好調の軌道に乗ってきた?>1、2打席目はともに二塁打を放ち、この日はホームランを含めて、今季6度目の1試合3安打で打率.304に急上昇。 序盤から中盤にかけて5-3でドジャースがリードしているところまでテレビを見ていたら、いつの間にか8-8。さらに逆にリードされていたが、さすが千両役者・大谷は9回の表…

  • 映画「教皇選挙」(原題:Conclave、2024)を5月9日に見る(バチカンではこの日、新教皇決まる)。

    映画「教皇選挙」(原題:Conclave、2024)を5月9日に見た。現実の同じ日(日本時間の9日午前1時すぎ)バチカンの会場のシスティーナ礼拝堂の煙突から白い煙があがり、教皇が決まったことが明らかにされた。奇遇というほかない。映画は原作ロバート・ハリス、監督エドワード・バーガーによるサスペンスミステリー。教皇の死後、新たな教皇を選出するために枢機卿たちがバチカンに集まり、秘密裏に行われる選挙(コンクラーベ)の過程を通して世界から集まった各枢機卿の信念や野望、そして脱落の理由が複雑に絡み合い、緊張感あふれる人間ドラマが展開される。 第95回アカデミー賞で国際長編映画賞ほか4部門を受賞した「西部…

  • 映画「アブダクション -ベニスに消えた美女-」(原題:The Venice Murders、2023)を見る。

    映画「アブダクション -ベニスに消えた美女-」(原題:The Venice Murders、2023)を見る(アマゾンプライム)。ベネチア(ベニス)を舞台にしたB級サスペンス・スリラー。タイトルのアブダクションは何かと思って辞書で見ると「誘拐」「拉致」らしいがカタカナだとわかりにくい。原題の直訳は「ベニスの殺人事件」ではミステリーやサスペンスの要素を強調。邦題の「アブダクション(誘拐)」は、物語の中心となる誘拐事件に焦点を当ててインパクトを与えることを意図しているようだ。 登場人物のキャラクターやその行動や動機が平坦で感情移入できない。若い外国人女性観光客や学生に偽の美大スタッフの身分証を見せ…

  • 映画「裸の町」(ジュールズ・ダッシン監督、原題:The Naked City、1948)フイルムノワール。

    映画「裸の町」(原題:The Naked City、1948)は、ジュールズ・ダッシンが監督の殺人事件の地道な捜査を描くフィルム・ノワール作品。音楽はミクロス・ローザ。主演はバリー・フィッツジェラルド、ハワード・ダフ、ドロシー・ハート、ドン・テイラーなど。この映画の最大の特徴は、ロケ撮影によるリアリズムの徹底と言われる。当時のハリウッド映画はスタジオ内での撮影が主流だったが、この作品はニューヨーク市内で実際に撮影された。街の雑踏、地下鉄、通行人、建物などがそのまま背景として使われていることにより、リアルな都市の息遣いが感じられる。 映画は新聞記事風のナレーションで始まる。「これからご覧いただく…

  • 映画「Cloud クラウド」(2024)は黒沢清監督、菅田将暉主演のサスペンス・スリラー。

    映画「Cloud クラウド」(2024)は黒沢清監督、菅田将暉主演による現代社会における情報の匿名性と不確かさ、さらに人間の孤独と疎外感をテーマに据えたサスペンス・スリラー。第97回アカデミー賞・国際長編映画賞日本代表作品。世間から忌み嫌われる“転売ヤー”として働く主人公・吉井(菅田将暉)を中心に、彼が知らず知らずのうちにバラまいた憎悪の粒がネット社会の闇を吸って成長し、どす黒い“集団狂気”へとエスカレートしていく様が描かれる。この作品で黒沢監督が描きたかったのは、クラウド(=インターネット空間)という目に見えない巨大な構造が、人々の生活や心理にどのような影響を与えているかという問題。 クラウ…

  • 映画「冷たい嘘」(原題:The Lie、2020)は、アメリカ・カナダ合作のサスペンス映画。

    「冷たい嘘」(原題:The Lie、2020)は、アメリカ・カナダ合作のサスペンス映画。2015年のドイツ映画「Wir Monster(われらモンスター)」(2015)のリメイク作品。サスペンス・ホラーが好きな人にはうってつけの映画。ウソは必ずバレるという映画。一度ウソをつくと、さらに重ねてウソをつかないと収拾がつかなくなり窮地に追い込まれてしまう。この映画は、15歳の少女が、両親が離婚し、自分が小さかったころのように両親が一時でも仲直りしてくれたらという願望からついた嘘が予想もできない事態を招くことになるという騒動の引き金を引いてしまう。 両親が多感な子供の嘘に振り回されて取り返しのつかない…

  • 映画「パラダイン夫人の恋」(原題:The Paradine Case、1947、日本公開は1953年2月)を見る。

    「パラダイン夫人の恋」(原題:The Paradine Case、1947、日本公開は1953年2月)を見る。「白い恐怖」「汚名」に続くアルフレッド・ヒッチコック監督のアメリカ時代のサスペンススリラー作品。製作はデヴィッド・O・セルズニック。同じ裁判劇「情婦」と比べても面白い。主演は「白い恐怖」のグレゴリー・ペックと本作が米映画初出演となるアリダ・ヴァリ(オープニングロールやアメリカのポスターでは「ヴァリ」と紹介)で、共演はチャールズ・ロートン、エセル・バリモア、レオ・G・キャロル、ルイ・ジュールダン、アン・トッドなど。 原題は「The Paradine Case」。直訳の「パラダイン夫人事件…

  • 映画「呪いの血/マーサの奇妙な愛情」(原題:The Strange Love of Martha Ivers、1946、劇場未公開)を見る。

    映画「呪いの血/マーサの奇妙な愛情」(原題:The Strange Love of Martha Ivers、1946、劇場未公開)を見る。監督は「西部戦線異状なし」(1930)のルイス・マイルストン。顎のくぼみがトレードマークのカーク・ダグラスの映画デビュー作。29歳のデビューと遅い。2020年2月5日、103歳没と長寿だった。 主演は「大平原」「深夜の告白」などのバーバラ・スタンウィック、共演は、のちの「シェーン」の牧場主などで知られるヴァン・ヘフリン、「大空に駈ける恋」のリザべス・スコットなど。音楽は「深夜の告白」「白い恐怖」「ベン・ハー」などのミクロス・ローザ。 少年2人と少女が殺人事…

  • 映画「iHostage」(2025、Netflix)を見る。オランダ発の犯罪スリラー。

    映画「iHostage」(2025、Netflix)を見る。2022年にオランダ・アムステルダムのライチェ広場にあるアップルストアで実際に発生した人質事件という実話ベースの犯罪スリラー。 実話がもとになった映画というのは、なかなかドラマチックに脚色はできないので、単に事件を忠実に再現したりドキュメンタリー風にしただけで深みがないことが多い。 ただ、立て籠り犯の男は交渉人を要求し、その駆け引き、やりとりがスリリングではある。人質が、薬を服用していて、水が欲しいというと、警察に犯人の男が水を要求するが、ロボットが届けるのだ。 アップルストアは閉店の9時になると自動的に電気が消え、店内の音楽も止まる…

  • 映画「歴史は夜作られる」(原題:History Is Made at Night、1937)美男美女による典型的なメロドラマ。

    映画「歴史は夜作られる」(原題:History Is Made at Night、1937)は、主演がシャルル・ボワイエとジーン・アーサーという美男美女による典型的なメロドラマ。 シャルル・ボワイエは、フランスの俳優だが、ハリウッドでも活躍し、イングリッド・バーグマンと共演した「ガス燈」(1944)が有名。ドロンが登場する前の時代では、二枚目俳優の代名詞だったかもしれない。 ジーン・アーサーは、フランク・キャプラ監督の常連で「オペラハット」「我が家の楽園」「スミス都へ行く」などで知られる。映画出演は「シェーン」で開拓農民の妻役が最後となり、その後はテレビで活躍した。 監督はフランク・ボーゼイギ…

  • ドラマ「キャスター」(日曜劇場)(第3話)あの万能細胞「○○細胞はあります」の疑惑がテーマ。

    ドラマ「キャスター」(日曜劇場)第1話~第3話まで見る。第3話は、あの名言をそのままに「iL細胞は存在します!」(注:2014年のSTAP細胞の存在を主張した小保方晴子が記者会見で「STAP細胞はあります」と述べた言葉)がテーマだった。そして「美しき科学者の秘密を暴け!」と続き、真実が暴かれる。 大学などの研究機関は、国から補助金を引き出すために、データを改ざんしてまでももっともらしい成果を出そうとする体質をキャスターが取り上げている。 日曜劇場だけは、ドラマとして本腰を入れた重厚な作りになっているようで、2023年の「VIVANT(ヴィヴァン)」並みの視聴率が獲れるかどうか。そういえば「VI…

  • 【コーヒーブレイク】「自転車交通違反」に反則金。来年4月から罰則強化。

    「待ちなさい!違反ですよ!」 自転車の交通違反に関する「反則切符(青切符)制度」が新設された「改正道交法」が来年4月1日に施行されることになった。警視庁が先日、その方針を発表した。 ざっと中身を見るとかなり厳しいものとなっている。 例えば傘をさして自転車を運転すると5,000円の罰金が科せられる。これは「公安委員会順守事項違反」の対象となり傘さしのほか、イヤホンをつけての自転車走行も含まれる。 青切符対象となる自転車の主な違反内容と金額(案)は以下の図の通り。 【主な違反と罰金額】 ・スマホの“ながら運転“” 1万2000円・信号無視 6000円・逆走や歩道の走行 6000円・一時不停止 50…

  • ドラマ「瞳の奥に」(全6話、Netflix、2021)を一気見。サイコスリラーと超常現象を描く問題作。

    「瞳の奥に」(全6話、Netflixドラマ、2021)を一気に見た。このドラマの「衝撃のラスト」というような評価・評判は耳タコくらい目にしていた。 このドラマ、表向きは「不倫×サイコスリラー」だが、その裏に隠された正体は「超常現象(アストラルプロジェクション=幽体離脱)」だった。 第1話~5話までは、どこか変だなと思いながら見ていたが、第6話になって真実が明かされるという構成だった。1話~5話は、怒涛の展開となる第6話の序章ともいえるものだった。 主な登場人物が4人いるが、それぞれの視点でみると、物語が理解できるようになる。主人公の一人アデルという女性が登場するが、現在と若いころと入り混じって…

  • 【大相撲】夏場所新番付が発表。大の里が横綱昇進を目指す。高安が三役、霧島が関脇に返り咲き。

    大相撲夏場所の新番付が日本相撲協会から発表された。春場所で3度目の優勝を果たした大の里が横綱昇進を目指す。先場所新横綱だった豊昇龍は途中休場したが、横綱で存在感を示せるか。 先場所、優勝決定戦にまで進んだ高安が東小結となり、昨年の初場所以来8場所ぶりに三役に復帰した。元関脇の若隆景は小結に返り咲いた。御嶽海は十両に陥落。 夏場所番付 【東】 【西】 力士名 力士名 豊昇龍 横綱 大の里 大関 琴 桜 大栄翔 関脇 〇 霧 島 高 安 〇 小結 〇 若隆景 若元春 前1 X 王 鵬 阿 炎 X 2 豪ノ山 玉 鷲 3 平戸海 尊富士 4 一山本 宇 良 5 千代翔馬 欧翔馬 6 翔猿 伯王鵬 7…

  • 映画「疑惑の影」(原題:Shadow of a Doubt, 1942)ヒッチコックの中期のサスペンス映画。

    映画「疑惑の影」(原題:Shadow of a Doubt, 1942)はヒッチコックの中期のサスペンス映画。「見知らぬ乗客」などと同様に善と悪、光と影など人間の持つ二面性の対立というヒッチコックのテーマが描かれる。 疑惑に満ちた叔父チャーリーの役を不気味に演じるのはジョセフ・コットン(「第三の男」)。じわじわとその恐ろしい本性が現れてくるところが怖い。叔父と同名のチャーリーを演じるのは「ミニヴァー夫人」(傑作!)でアカデミー賞助演女優賞を受賞したテレサ・ライト。 ヒッチコックはこの映画で「恐怖とは、よそ者ではなく、自分たちの中にいる」という不気味さを描きたかったようだ。チャーリー叔父はその象…

  • 映画「危険な関係」(ロジェ・ヴァディム監督、1959)ジャンヌ・モロー主演。ジェラール・フィリップの遺作。

    「危険な関係」(原題:Les Liaisons Dangereuses、1959)は、恋愛心理の駆け引きを巧みに描写したフランスの作家コデルロス・ド・ラクロの同名古典小説の映画化作品。舞台は原作の18世紀フランスの貴族社会から、現代の上流社会となっている。 監督は「バーバレラ」「悪徳の栄え」のロジェ・ヴァディム。原作の18世紀フランス貴族社会を製作当時の現代パリの上流社会に置き換え、互いの恋愛を報告し合う夫婦の退廃的な官能美を、スタイリッシュなモノクローム映像とモダンジャズに乗せて描いた。特に終盤のジャズの演奏が印象的だった。ジェラール・フィリップの遺作となった作品。肝臓がんにより享年36歳の…

  • 映画「新幹線大爆破」(樋口真嗣監督、2025)草彅剛主演、ノンストップ・サスペンス・エンターテインメント。

    Netflixで今月23日から世界独占配信されている「新幹線大爆破」(2025)を配信初日に見た。監督は「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」などで知られる樋口真嗣。 1975年公開の同名映画のリブート版とはいえ、1975年の「ひかり109号」事件が起きた50年後の世界を描いている。 この映画、一言でいえば…。 爆弾が仕掛けられた新幹線を舞台に描かれる緊張感あふれる ノンストップ・サスペンス・エンターテインメント 映画ということになる。 スタイリッシュな車体のはやぶさ60号に爆弾が仕掛けられ、車内で爆破を回避すべく奮闘する主人公の車掌・高市役を「日本沈没」でも樋口監督とタッグを組んだ草彅剛が演…

  • 【YouTube】発見!映画「ル・バル」(仏、1982、日本公開1984)全編見られる。

    このブログで映画「ル・バル」(1984年公開)を取り上げるのは、少なくとも14回目となる。それほど超・超・超お気に入りの作品。 fpd.hatenablog.com fpd.hatenablog.com 内容は、3年前の記事に詳しく書いているので省きます。 舞台はフランスの戦後間もないころ。若者たちが出会いの場を求めて集まるのが「ル・バル(ダンスホール)」。時代とともに流れる音楽も変化していく。 30年の月日が流れて、集う人たちもみな老境入り。 モテない男。内気な男。強引な男。小賢しい男。自己顕示欲の強い男。女性陣もメイクに余念のない女。ド近眼メガネの女。けばけばしい女。気取った女。 そんな男…

  • 【追悼アラン・ドロン】「シネマ・ライブ」5月31日、銀座TACTで開催。

    「ドロン祭シネマ・ライブ」は毎年ドロン生誕の日(11月8日)前後に開催されてきたが、昨年(2024年)8月18日にドロンが88歳の生涯を閉じ、2024年は開催されず、今回「追悼アラン・ドロン シネマ・ライブ」が5月31日に開催されることになった。 主催者のチェイサーさんによると「8月18日は世界中のドロンさんのファンにとって忘れられない日となりました。皆様の悲しみの日々も過ぎ、やがて春を迎え、ドロンさんの功績を忘れないよう、残された私たちが次に世代に語り継いでいかなければと強く感じます。ファンの方々が直接参加できる唯一のイベントとして、ドロンさんへの追悼の思いを込めた特別な場として「追悼アラン…

  • 映画「嘆きのテレーズ」(原題:Therese Raquin, 1952)はフランスの名匠カルネの傑作。

    「嘆きのテレーズ」(原題:Therese Raquin, 1952)は長年未見だったが、ついに見ることができた。監督は「天井桟敷の人々」の名匠マルセル・カルネ。ヴェニス映画祭に出品され銀獅子賞(現在の最優秀監督賞)を獲得した作品。 アマゾンプライムでこうしたクラシック映画、特に1950年代のフランス映画などを配信しているのはありがたい。 原作はエミール・ゾラの「テレーズ・ラカン」(映画の原題)。音楽は「めぐりあい」のモーリス・ティリエ。 南仏リヨン。愛のない結婚をして、傲慢な夫カミーユと陰湿な姑ラカンに挟まれ暗い毎日を送るテレーズ。そんなテレーズの前に粗野だが魅力的な男ローランが現れる。 一瞬…

  • 【何食べた?】今月第1回・三浦海岸の旅は「マグロ」を求めて三千里だったが…。

    【17日】 数年ぶりに三浦海岸方面へ。ドライバーと田園都市線高津駅で待ち合わせ。朝6時に家を出て、大宮駅から高津駅までは約1時間30分。高津から目的地・三浦海岸・三崎までは車で約2時間。結構な長旅なのだ。 三浦海岸・三崎といえばマグロが有名。どこもかしこも「マグロ」の看板が目立つ。 三浦海岸界隈は、他の地域と同様、平日はシャッターを下ろしている商店が多く、観光客などが集まる週末の土日でビジネスが成り立っているようだ。 観光船も時間帯によるが、ほとんど客がいなかった。平日は閑古鳥か。 生鮮市場があり覗いてみたが、魚介類が高い。マグロの定食を食堂で食べようとすれば、ランチで2,500円から3,00…

  • 【何食べた?】③温泉でグルメ。横浜市青葉区の温泉施設で温泉&台湾好きグループの夕食会。

    【18日】 18日は、台湾と温泉好きのグループ仲間の会食会に参加。場所は、温泉に詳しい人が、行ったことがない施設ということで提案があった横浜青葉区の「喜楽里(きらり)」という温泉施設。 fpdの台湾の友人Cさん一家4人(子供2人)が初参加したほか、常連のべべちゃん、山ちゃんなど計12人が参加。温泉につかった後、食事会ではり食べて飲んで大いに語り、楽しいひと時となった。台湾の友人も映画好きで、だんだんと映画ファンの集いの色彩も強くなっている。 こしがあるうどんと天ぷらが美味しかった。 生ジョッキーもうまい! 食事もどれも本格的でおいしかった。すべてが靴のロッカーの腕輪で、注文、会計も機械で行う便…

  • 【何食べた?】②和食レストラン篇(ボリューム満点のひれかつ)。

    19日は義母が入院しているさいたまの総合病院に義母の孫が見舞いに来た時に立ち寄るのが恒例の和食レストラン「夢庵(ゆめあん)」。関東地方を中心にある和食レストランチェーン。 21日に93歳を迎える義母にコージーコーナーのショートケーキを持ってきた孫君(24歳)。 入院中の患者は、食べ物の管理に厳しく、食べ物の持ち込みは原則禁止。ただ、誕生日にケーキを食べさせたいと希望を伝えたところ、最初は「うーん」と看護師が答えたが、担当医に相談しますという返事。 結果は「ショートケーキなら」という条件で、なおかつ「見守り(隊)が付きます」(笑)だったので実現。 2月10日の入院以来、面会の回数、人数が制限され…

  • 【何食べた?】①三浦海岸・三崎編。海岸沿いは海風で寒かった。

    今年の2月以来、ブログの記事アップがスローになっている。だれも「スローなブギにしてくれ」とは言っていない(笑)。 映画を見る時間が取れない状況が続いているためだが、2月10日に同居の義母が倒れて動けなくなり、消防により近くの総合病院に緊急搬送されたことに始まる。 入院1か月後の3月10日ごろからリハビリ棟でリハビリを続け、現在入院日数が約70日。最大入院期限3か月間まであと20日。 その詳細は、CM(何食べた?)の後で‥・。 20日は、前日(19日)の真夏のような暑さとは打って変わり涼しい一日だった。週2度目の神奈川県三浦海岸・三崎方面に出かけた。 ネパール人コミュニティ関連の仕事をしている友…

  • 映画「エンドロールのつづき」(原題:Last Film Show、2021、日本公開2023年1月20日)を見る。

    「エンドロールのつづき」(原題:Last Film Show、2021、日本公開2023年1月20日)を見る。インド映画で、2022年度のアカデミー賞国際映画賞のインド代表出品作品(ノミネート落選)。言語はグジャラート語。 インドのチャイ売りの少年が映画監督の夢へ向かって走り出す姿を、同国出身のパン・ナリン監督自身の実話をもとに描いたヒューマンドラマ。 少年と映写技師との交流など設定は「ニューシネマ・パラダイス」そのものだが、ストーリーはさらっと描かれていて先人への感謝とフイルムへのこだわりがメッセージとして伝わる。 タイトルが出る前の画面には「先人に感謝を」として、ルミエール、マイブリッジ、…

  • 映画「サバイバル・ドライブ」(原題:Curve、2015)を見る。サイコ・サスペンス。

    「サバイバル・ドライブ」(原題:Curve、2015)を見る。製作は「ゲット・アウト」など低予算映画で知られるプラム・ハウス。車の中に閉じ込められたシーンがほとんどの密室劇で低予算のB級サイコホラー・サスペンス。 親切そうに見えた男がとんでもないサイコ野郎だったというお話。どこかで見たようなストーリー。 ・・・ 結婚を控えているマロリー(ジュリアン・ハフ)は恋人が待つデンバーまで車で向かう。デンバーまではかなりの距離があり、妹と連絡を取りながら運転していくことにした。 しかし、途中で、車がエンスト。「困ったな、どうしよう。」そんな時、ヒッチハイクの男が現れ、点検するとエンジンがかかり直った。 …

  • Netflix映画「新幹線大爆破」が4月23日から世界独占配信。JR東日本が協力。

    Netflix映画「新幹線大爆破」が4月23日から世界独占配信される。ネトフリ「新幹線大爆破」は1975年に公開された同名タイトルの映画が原作となっており、現代が舞台のストーリーに再構築リブート。 爆弾が仕掛けられたはやぶさ60号で最悪の事態を回避すべく奮闘する車掌・高市(草彅剛)を主人公に、原作を大幅アレンジ。 1975年の原作ではJRの協力は得られなかったが、協力が得られることになった。JR東日本側が本プロジェクトの「エンタメで東日本を盛り上げたい」という熱い気持ちに共鳴し実現したという。 その主な登場人物たちの相関図が公開された。 俳優陣では、オリジナルが高倉健、千葉真一、宇津井健といっ…

  • 映画「夜陰に消えて」(原題:(伊)Svaniti nella notte(英)Vanished into the Night、2024)を見る。

    「夜陰に消えて」(原題:(伊)Svaniti nella notte(英)Vanished into the Night、2024)を見る。見た人の評価が「残念」のオンパレード(笑)。 一方で、評価されているのは舞台となるアドリア海に面した南イタリアのバーリという港町。エレガントな街並み、古き良き趣のあるイタリアの建造物、雄大なアドリア海の大自然。観光巡りと思えば、見て損のない映画。Netflix作品で、評価は5段階なら2(5がベスト。笑)。 ・・・イタリア人のピエトロ(リッカルド・スカマルチョ)は、アメリカ人の妻エレナ(アナベル・ウォレス)と離婚調停の真っ最中。 争点は夫婦の子どもジョバンニ…

  • 【舞台版】「千と千尋の神隠し」(上白石萌音主演、帝国劇場)をブルーレイで見る。

    宮﨑駿監督の不朽の名作である「千と千尋の神隠し」の舞台版を見た(ブルーレイ)。立体感がすばらしい。 アニメ「千と千尋の神隠し」は2001年の封切り以降、爆発的な大ヒットとなり、2003年には米国アカデミー賞長編アニメーション映画部門賞を受賞。 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』に興収を抜かれるまでは20年間、日本の映画史上最大の興収だった、 壮大かつ独創的な世界観が日本のみならず世界中で愛され続けてきた。国民的アニメを三次元でどのように表現するのかと思ったが、パペットを俳優などを使って、見事に立体的に仕上げている。 少女・千尋が引っ越し先に向かう途中、トンネルから八百万(やおよろず)の神々の世界…

  • 【アニメ】Ado 「ゲゲゲの鬼太郎」(「ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ」主題歌)4月6日~。

    「ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ」主題歌をAdoが歌っている。令和の「ゲゲゲ~」といった印象。絶叫も歌詞に溶け込んでいる。 作者・水木しげるの没後10年の節目に『ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ』が4月6日朝9時よりフジテレビほかにて放送開始。それに伴い、本作のオープニング主題歌を歌い手・Adoが担当することが決定したもの。 www.youtube.com 1971年(昭和46年)の初代と比較すると、現代風にアレンジしていて洗練されている。 こちら: www.youtube.com ランキング参加中 映画 ■「にほんブログ村」にポチッと!お願い申し上げます。 https://movi…

  • 映画「お嬢さん、お手やわらかに!」(仏題:Faibles Femmes、1958)”ドン・ファン”ドロンに逆襲する3人娘。

    「お嬢さん、お手やわらかに!」(仏題:Faibles Femmes、1958)をかつてテレビで見て以来の再見。初回放送は1971年9月17日の「ゴールデン洋画劇場」。 主演は「女は一回勝負する」のミレーヌ・ドモンジョのほか「危険な曲り角」のパスカル・プティ、「三月生れ」のジャクリーヌ・ササールといった人気女優。 この3人に当時まだ新人で「太陽がいっぱい」で大人気になる前のアラン・ドロンが(紀州の…でなく)本物のドン・ファンというかプレイボーイとして登場する青春コメディ。 親友同士の三人娘がかもしだすスマートな笑いの物語が展開する。ドロンふんするジュリアンが、仲良し三人娘のすべてとかかわりを持つ…

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