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  • 北辺の街、夫唱婦随の寿司の味。

    (津軽平野初夏模様@津軽飯詰駅付近)津軽五所川原を出た列車は、同乗するアテンダントさんの津軽訛りの観光案内とともに、十川・五農校前・津軽飯詰と津軽平野を北へ走って行く。五所川原市街を抜けると、車窓は岩木川が作り出した津軽の広々とした穀倉地帯へ出て、車窓の左側にはカキツバタの咲くあぜ道の向こうに、遠くおぼろに岩木山の姿が見えます。いかにも東北地方らしい大規模な圃場の水田に、農作業をする人々が小さく小さく映っている。三つ目の津軽飯詰の駅には、駅に隣接して大きな農業倉庫があった。集荷したリンゴを仕舞っておく倉庫のようだったが、季節になるとリンゴを満載した貨車がこの駅の構内にも並んだ。津軽鉄道の貨物は、だいたいが客車と併結された混合列車だったそうで、1980年代の前半までは五能線にも貨物取り扱いがあり、津軽平野で...北辺の街、夫唱婦随の寿司の味。

  • ストーブも、客車列車もないけれど。

    (津軽の第二のターミナル@JR五所川原駅)新青森でレンタカーを借り出し、国道7号線を弘前方面へ。そのまま弘前へ向かっても良かったのだけど、大釈迦峠を越えて国道を右に折れる。津軽平野を西に走ること30分ほど、津軽第二の都市・五所川原駅前へ。JR五能線の五所川原駅、平屋建てで横に長い駅舎は、最近の不動産賃貸業と化したエキナカビジネスを中心とした駅の作りとは一線を画した昭和のそれであった。五所川原市は津軽半島の付け根に位置する人口5万人程度の都市ですが、青森のねぶた祭りを超えるとも言われる立佞武多(たちねぷた)や津軽三味線、太宰治の故郷である金木の街や、春は桜の芦野公園、そして冬の地吹雪などで観光的にも非常に有名な都市でもあります。そして、五所川原と言えば何と言っても「ストーブ列車」の津軽鉄道。津軽鉄道は、ここ...ストーブも、客車列車もないけれど。

  • 梅雨晴れの 津軽弾丸 2Days。

    (いくぜ、東北@東北新幹線はやぶさ49号)GWからこちら、粛々と仕事に勤しみ、趣味の方は小商いはありましたがまあとりたてて何があるというもんでもないという感じの毎日。GWから夏休みの間、特に6月って元々祝日もないから何を目標に過ごしていけばいいのか分かんないところありますよね。ということで、土曜出勤の代休を使うことに決めたのが水曜日。どこに行こうか?と考えて、西かなあと思ったのだけど、どうも天気が悪そうだ。天気予報を見ると、仙台より北は天気がまあまあっぽい。じゃあ北かな。そう言えばこの時期、株主総会を控え6月30日期限の株主優待乗車証が安売りされる時期であったことを思い出し、横浜駅近くのチケ屋で2枚で4,000円のJREの優待乗車証をゲットし、その足で横浜駅のみどりの窓口へ。横浜〜新青森片道18,000円...梅雨晴れの津軽弾丸2Days。

  • 全てはレールをつなげるために。

    (通票ヨシ!@仲ノ町駅)通票閉そくでの運行が維持されている銚子電鉄。仲ノ町から笠上黒生の間では四角の通票、笠上黒生から外川の間は三角のスタフを使用しています(仲ノ町から銚子は自動閉そくのため通票・スタフともなし)。そのため、仲ノ町は棒線駅でありながら地上職員との間で通票の受け渡しが実施されます。GWでは、増発した臨時スジに充当されていた南海カラー。大勢の観光客と、増結に南海カラーが入るということを目ざとく掴んだ鉄道ファンでいっぱい。角ズームは、銚子電鉄でも南海時代同様に22000系のナンバーを貰い、銚子方から22007-22008の番号が付番されています。銚子電鉄、オーナー会社であった内野屋工務店による横領事件と使い込みによる資金枯渇で経営危機を迎えてから既に20年弱が経過しているのですが、東日本大震災、...全てはレールをつなげるために。

  • 鷹の羽ばたき、岬へと。

    (グランド照らす太陽の・・・@銚子電鉄・仲ノ町駅)GW前半戦は福島に行って阿武隈急行と福島交通を探訪して来たのだが、GWの後半は受験勉強と部活でほぼ全てを潰す勢いの子供から、唯一開いた一日に「どこかへ連れて行って欲しい!」というオーダーを受けたので日帰りで銚子電鉄に。銚子に行くのもだいぶ久し振りの話である。成田回りで電車で行ったのだが、カシマスタジアムでJリーグの試合があったようで、成田から佐原まで鹿島サポでもみくちゃになった。さすがのGWである。というか、銚子って遠いんだったっけ。千葉からでも二時間かかりますからねえ。209系の固い椅子にお尻が悲鳴を上げる頃合い、ようやく到着した銚子の駅。弧回り手形を買って仲ノ町に出れば、2024年・銚子電鉄の期待の新車「シニアモーターカー」こと銚子電鉄22000形(元...鷹の羽ばたき、岬へと。

  • 阿武急の、明日はどっちだ。

    (ちょっぴりレトロな「電車のりば」@阿武隈急行・福島交通福島駅)JR福島駅の東口からビル一本隔てた場所にある、阿武隈急行と福島交通の福島駅入口。県庁所在地の新幹線停車駅である福島駅には立派な駅ビルが建っていますが、ちょいと掠れたままの看板が波板トタンの通路の上に掛かっている。福島交通と阿武隈急行、福島駅からはどちらの路線も学生の利用が目立ちます。福島交通の探訪を軽く終えた後、ちょっと駅ビルの一階で軽くノンアルとお腹に入れるものを買って再び阿武隈急行へ。駅前で遊んできたのだろう、楽しそうな声を響かせながら、女子高生が仲良く二人、阿武隈急行のホームに向かって行った。福島発、20時台の下り電車槻木行き。折角来たからには乗り鉄はしておかないとね、ということで、改めて8100形の運用を狙って乗ってみた。福島からは買...阿武急の、明日はどっちだ。

  • 信夫山麓、翼を広げて。

    (飯坂電車の主幹駅@曽根田駅)福島駅から目と鼻の先にある曽根田駅。JRに間借りした形の始発駅とは異なり、小さいながらもしっかりとした造りの木造駅舎。もともとは電鉄福島駅という名前の駅で、構内には車庫を備え鉄道業務の中枢機能が置かれていました。現在は時間帯を区切っての有人駅ですが、かつての駅舎のスペースの一部にはお洒落なカフェが入っています。福島駅からは歩いても5分程度。駅の隣りには「ダイユーエイト」という南東北によく見る福島資本の大型ショッピングセンターがあり、人通りはそれなりに多い。街を往く人が電車に乗らずとも、立ち寄って、カフェのドリンクやスイーツを買い求める姿がありました。そう言えば、東急7000系時代は「ダイユーエイト」の広告がデカデカと入ったラッピング車両があったような気がするのだが、今は福島交...信夫山麓、翼を広げて。

  • おくのほそ道、細いホームと名刹と。

    (ハナミズキの咲く道を@花水坂~医王寺前間)飯坂の温泉街を背に、小川の鉄橋を渡って行く「いい電」リバイバル。小川というのは抽象的な名称ではなく、川の名前が「小川」という川で、摺上川の支流に当たります。この小川と摺上川の間に湧いているのが飯坂温泉。上流の穴原温泉と並んで、奥州三名湯に数えられる東北屈指の古湯です。飯坂と言えば、昭和の時代はいわゆるお色気的歓楽要素が強く、大勢の芸者衆がお座敷にかかった温泉場。北陸の加賀・山城もそうですけど、いわゆる「男の甲斐性」的な会社の慰安旅行なんかで賑わいを見せた温泉場ってのは、団体客やツアー客狙いの大型の観光ホテルを中心にした宿泊施設が多く、そういったものが時の趨勢により段々に衰退して行きました。大箱のホテルは廃業するか中国資本に買われ、あるいは伊東園ホテルズみたいな再...おくのほそ道、細いホームと名刹と。

  • 花水坂、春の熱湯コマーシャル。

    (終着駅の一つ前@花水坂駅)福島駅から走り出した飯坂電車。東北本線を乗り越し、福島市の郊外を北へ。左側に走る県道に沿って伸びる住宅街と、ロードサイドの店舗を眺めながら走る風景はちょっと退屈。その分、それなりに乗客は多く、各車両に立ち客を乗せながら短い区間で設置された駅にこまめに停車して行く。車庫のある桜水で運転士が交替。福島交通飯坂線、この規模の私鉄では珍しくツーマン運行。駅に停車するたびに乗客からキップを回収するために車掌がホームに降りて行く。一応「NORUCA(ノルカ)」という福島交通限定の鉄道・バス共通のICカードも導入されているんですが、Suicaのように全国共通のICカードではないのでそこまで普及はしていない様子。先日熊本市交通局では「全国共通ICカードからの脱退」の方針を打ち出し、クレジットカ...花水坂、春の熱湯コマーシャル。

  • Good Train いい電車。

    (シティトレイン8100@保原駅)福島交通軌道線・掛田駅の訪問を終え、阿武急の保原駅へ。福島行きの8100形に乗って、街へ出よう。GWの中日、電車の中は、市内に向かう高校生や若いカップル、そしてGWでも商用に勤しむ背広組などの様々な人種が席を埋めていた。阿武隈急行、福島県内区間は学生の利用によってそれなりの乗客数が確保できてはいるものの、やはり少子高齢化と過疎化による乗客減の波には抗えてはいません。単純な地方の少子高齢化による過疎化に加え、2011年の東日本大震災と、その後の福島第一原発事故では沿線住民の転出を招きましたし、以降も2019年の台風19号による福島~宮城県内における大規模な阿武隈川の氾濫、2022年の福島県沖地震と度重なる災害で、その都度長期の運休と10億円を超える規模の災害復旧費用を支出し...GoodTrainいい電車。

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