chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 馬面の 信夫文知摺 永久に。

    (バスなのに、駅?@福島交通掛田駅)さて、春の阿武急&福島交通探訪ツアー、阿武急の線路際を少し離れて、伊達郡の旧霊山町市街にやって来ました。現在は伊達市に組み込まれていますが、古くから「修験者の山」として信仰の対象となっていた霊山(りょうぜん)の麓の街。その町の中心地がこの掛田(かけだ)という地区なのですが、大通りに面した福島交通のバスターミナルとなっている営業所の事務所兼待合室は、木造の鉄道駅舎のような構え。よくよく見ると、建物の入口に掲げられた看板には「掛田驛」の文字が読めます。ここは、かつての福島交通軌道線の終着駅・掛田駅でした。福島交通の開業90周年記念事業として、鉄道が通っていた頃の姿に復元。建物の内部を「軌道線ミュージアム」とし、当時の鉄道備品や写真を展示。その記録を後世に残す取り組みが進めら...馬面の信夫文知摺永久に。

  • 阿武急に、キハのいた時代。

    (角田盆地を真っ直ぐに@横倉駅)横倉駅を見降ろす陸橋から。穀倉地帯の角田盆地を真っ直ぐ南北に貫く阿武隈急行。槻木から丸森までの17.4kmは、かつての国鉄丸森線として開通した区間です。将来の福島延伸を見込んで建設に着手した丸森線は、昭和43年に槻木~丸森間を開通させた後、長い間国鉄の財政悪化に伴って未成部分の開通に漕ぎ付けることが出来ず、盲腸線のまま放置されていました。昭和61年7月に、福島までの路線延長は地元の手に託すことを視野に入れ、国鉄丸森線は第三セクター化。受け皿会社として設立されていた「阿武隈急行株式会社」に引き取られたのですが、阿武隈急行が昭和63年7月に福島開業を果たすまでの約2年間、槻木~丸森間は非電化のまま暫定開業となっていました。国鉄からキハ22のリースを受け、白地に青のラインを入れた...阿武急に、キハのいた時代。

  • 山青く、水は緑の猿翅峡。

    (阿武隈山地の緑を集めて@阿武隈渓谷)福島・宮城県境の阿武隈川は、蔵王山脈の南麓と阿武隈高地の北端のせめぎ合う場所を渓谷を刻んで流れています。これが阿武隈渓谷なのですが、切り立った崖と深い谷というよりは、岩肌を露わに早瀬が続く急流という感じ。関東で言えば、埼玉の長瀞あたりの風景に近いですかね。阿武隈渓谷も長瀞も、盆地から平野の間の山間部の渓谷ということで、形成される地形の雰囲気が似てしまうのでしょうね。ちなみに、長瀞と同じようにこの阿武隈渓谷にも「ライン下り」があります。阿武隈渓谷のライン下りは、もう少し下流の宮城県の丸森町から出ているのですが、動力船による周遊のようなスタイルなので、船頭さんが竿を使って船を操り、流れを下って行く・・・というものではありません。GWということで船着き場は賑わっておりました...山青く、水は緑の猿翅峡。

  • コードネームはABQ。

    (ハナミズキの並木を横目に・・・@新田駅)近代的な集合住宅が立ち並ぶ新田の駅を出て行くAB900形。ハナミズキの桃色が鮮やかである。阿武隈急行の主力車両であるAB900形は、JR東日本の東北地区の最新型車両であるJRE721系の三セクバージョンです。日本全国どこへ行っても古い車両にシンパシーを感じてしまう私は、どうしても8100形ばかりを追い掛けてしまうのですが、圧倒的に多数はこちら。JRE721系は、阿武隈急行の他にも仙台高速鉄道や青い森鉄道にも投入されている車両ですが、各社ともJR線への乗り入れをおこなう業者なので、規格が揃っていた方が扱いやすいのでしょう。ちなみに、AB900形は、「A=あB=ぶ900=きゅう」の語呂合わせなのだそうで。ダジャレか。春の阿武隈路を、レッドフェイスのAB900形が走って...コードネームはABQ。

  • 絹の糸、思い出紡ぐ綿帽子。

    (残雪の山遠く@新田~梁川間)阿武隈急行線は、旧国鉄の丸森線として作られた槻木~丸森間以外の区間は昭和63年(1988年)に作られた完全なる新設路線です。三陸鉄道、秋田内陸縦貫鉄道や野岩鉄道などの東北の他の第三セクターと同様に、国鉄時代からの計画を地元が引き受けて鉄建公団線として開通させたもので、線路は盛り土や高架、掘割を積極的に取り入れ、その他の部分でも交差する道路はオーバーパスかアンダーパスをしていて、とにかく踏切がありません。いきおい、撮影地として選定されるのは線路をまたぎ越す陸橋からの撮影が多くなるのですが、田んぼの中の高架橋に上がると、春霞の信達平野からは僅かに雪を残す栗子連峰が望めました。午前中の富野ローカルで福島へ折り返していく8100系。東北本線のバイパス的な要素を持たせ、輸送力増強と、災...絹の糸、思い出紡ぐ綿帽子。

  • 若葉青葉の満漢席。

    (阿武隈渓谷の秘境駅@兜駅)阿武隈急行は、福島盆地から阿武隈川に沿って宮城平野へ向かう路線ですが、その福島盆地から宮城平野の間には、奥羽山脈の南端にある蔵王連峰と阿武隈山地の山が迫り出した隘路があります。東北本線では、藤田から貝田にかけての国見越えに当たる部分になりますが、阿武隈急行はここを阿武隈川が刻む渓谷とともに進んで行きます。官営鉄道が白石回りになったのは、この阿武隈渓谷沿いの隘路を切り開くだけの土木技術がなかったから・・・という説が有力ですが、阿武隈急行は富野から丸森にかけての渓谷の区間を、高架橋と断続的なトンネルで交わしていきます。この区間は県境の山間部ということで差し当たって目立つ集落や街もなく、各駅間の間隔も非常に長くなるのですが、そんな場所にあるのがこの兜駅。渓谷を望む片面ホームが高台にあ...若葉青葉の満漢席。

  • 阿武隈の、水と緑のストライプ。

    (あの光るのが、阿武隈川@阿武隈急行・向瀬上~瀬上間)遥か那須岳の北麓に源を発し、福島県の中通りから宮城県の南部を流れ太平洋に注ぐ阿武隈川。その長さは約240km。東北では北上川に続く第2位、全国でも6番目の長さである。高村幸太郎が「あれが阿多多羅山、あの光るのが阿武隈川」と智恵子抄に書き記した、福島の心のふるさととも言える南東北の大河です。朝の少し冷たい空気の中、長い長いトラス橋が、揺らめく川面に写っている。時刻は朝6時を少し前、梁川発の始発電車が、幾何学模様の造形美の中を駆けて行きます。と言う訳で、話は今年のゴールデンウィークに。今年は前半三連休・後半四連休という分かれ方をしていたのですが、比較的天気が良く行楽日和が続きましたね。そんなGWの前半戦を使って、福島県の二路線・阿武隈急行と福島交通を探訪し...阿武隈の、水と緑のストライプ。

  • 高津戸の桜、春風に舞う。

    (桜屏風を見降ろして@上神梅~大間々間)すっかりホルモンとビールでいい気分になって、もうこれで帰ってしまってもいいかな・・・という気分を巻きなおして桜の撮影地へ。渡良瀬川が高津戸ダムによって流れを緩める淵に「戸沢」という集落があるのですが、その入口から築堤を走る線路沿いに立派な桜並木があります。ちょうど線路がカーブする辺りに覆いかぶさるように桜が咲いていて、見上げる形になる水沼の桜並木とは違った趣があります。まだお目当てのトロッコが来るにはだいぶ前の時間なのですけど、早くも三脚を立てて構える人も多く、名撮影地なんだなあと。まあ、この桜の咲きぶりを見れば、誰でもそうなりますかね。満開の桜を横目に走り去るわ鉄の普通列車。おそらくクラツーで使われた増結対応がこの日はそのまま運用に入っていた。トロッコ以外の列車も...高津戸の桜、春風に舞う。

  • 花の賑わい、豚の味わい。

    (花の駅、「こうべ」じゃなくて「ごうど」だよ@わたらせ渓谷鉄道・神戸駅)桜の水沼を後にし、やって来た列車は、後部に増結車を配した2連。日帰りバスツアーの団体客の入れ込みがあった模様で、春の桜と秋の紅葉はやはりわたらせ渓谷鉄道の一番の書き入れ時であることを実感する。到着した神戸駅は、満員の2両編成から吐き出された観光客で大混雑。始発駅の桐生から乗り越してきた客で車掌さんも大わらわ。花の駅である神戸駅、桜は満開であったが、残念ながらハナモモは終わっていた。それにしてもこの人混みよ。「ぐんまワンデーフリーパス」はこの先の沢入(そうり)駅までなので、ここで東武DRCを使った列車レストラン「清流」で食事でもして折り返そうかな・・・なんて思ってたんだけど、とてもそんな状況じゃないのであった。花見客で賑わう神戸駅。増結...花の賑わい、豚の味わい。

  • 春のうららの黒保根に。

    (わたらせの桜満開@黒保根運動公園)水沼駅に隣接する黒保根運動公園の桜。現在は桐生市に合併していますが、昔はここは勢多郡黒保根村。ここ水沼の駅前に村役場が置かれていました。わたらせ渓谷鉄道線に沿って、駅周辺に続く桜並木が見事です。この日は晴れ予報ということで勇んで出かけて来たんだけど、青空が見られたのはほんの少し。この時期は晴れていてもガスったり、中国の方から黄砂が飛んできたりとなかなかすっきりとした青空を望む事が出来ません。まあ、雨が降らなかっただけマシということか。満開を少し過ぎ、爛熟の桜に風が吹けば、はらはらと風に散る花弁。年配の夫婦がのんびりと歩く後ろ姿。黒保根の、麗の春です。桜並木の中を、わたらせ渓谷鉄道の看板列車である「トロッコわたらせ号」がやって来た。DE10に、12系客車と京王5000系を...春のうららの黒保根に。

  • さくらのわてつ。

    (桜とハナモモ、覇を競い@水沼駅)満開のシーズンは短かった今年の桜ですが、美濃方面ともう一つ・・・ということでチョイスしたのが、わたらせ渓谷鉄道の桜。天気は一応、花曇りという感じの明るい曇りでした。今年の桜、結局青空で拝むことは出来ませんでしたね。わたらせ渓谷鉄道は、群馬県の桐生市から足尾銅山で有名な栃木県の旧・足尾町(現・日光市)の間藤までを結ぶ第三セクター。奇しくも、今年は樽見鉄道・長良川鉄道・そしてわたらせ渓谷鉄道と、国鉄ローカル線が三セク転換された路線の桜を巡ることになりました。今までは、割と純粋な民間資本の地方民鉄を回ることが多かったんですけど、三セク会社にも、ロケーション的には非常に素晴らしい路線が多く眠っているのも確かではあります。この日は「ぐんまワンデーパス」を使って動いていたんだけど、沿...さくらのわてつ。

  • 美濃の春、咲くや桜花のそれぞれに。

    (中濃の町、宵闇の桜@富加駅)柳屋食堂の「とんちゃん・けいちゃん」でお腹を満たし、やって来たのは富加の駅。前回長良川鉄道を訪問した時、雰囲気ある木造駅舎と桜の木があったのを覚えていたんですよね。日が暮れて、宵闇が辺りを包み始めた頃合いの空の色が好きだ。ちょっと洒落た言い方をするとブルーモーメント、なんていうんだけどね。以前はライトアップをしていたらしい富加の桜、今年は自然光と、暮れて行く空の下で、淡く白い花びらを咲かせていました。長良川鉄道の駅は、この駅のみならず構内踏切が駅の真ん中にあることが多い。上下の列車は、踏切を挟んでシンメに停車するんですけれども、おそらくこれは列車の鼻面を揃えて、通票(スタフ)の交換をしやすくしていた時代の名残りなんでしょうけど。構内踏切のブザーが鳴って、美濃太田行きの気動車が...美濃の春、咲くや桜花のそれぞれに。

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、lonely-blueskyさんをフォローしませんか?

ハンドル名
lonely-blueskyさん
ブログタイトル
青空、ひとりきり
フォロー
青空、ひとりきり

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用