「ふしぎ」金子みすゞ「ふしぎ」金子みすゞわたしは不思議でたまらない黒い雲から降る雨が銀に光っていることがわたしは不思議でたまらない青いクワの葉食べている蚕が白くなることがわたしは不思議でたまらないたれもいじらぬ夕顔が一人でパラリと開くのがわ...
和歌山にある西山浄土宗の檀林、総持寺です。 納骨のお寺として、たくさんの人の信仰を集めています。 仏教の教えや西山浄土宗のこと、そのほかにも様々な情報を発信しています。
仏教の根本精神は、明るく、正しく、仲良く。写真は境内のお地蔵さん。明るく、正しく、仲良く仏教には、帰依すべき大切な3つの事柄があります。これを宝に例えて三宝といいます。三宝とは仏、法、僧のことです。仏はブッダのこと、仏さまのことです。元来は
ある警察官の話です。祖父を亡くした不良少年は、そこで初めて大切なことに気がつきました。今まで問題行動をして自分勝手にし、周りに迷惑ばかりかけていた少年と、祖父の介護で疲れ果てたその母親の感動の物語です。
仏像を守ることは、そのまま仏さまを守ることでもあります。西山上人は「真仮一同」といいました。仏さまの真実の姿と仮の姿に違いはありません。つまり、仏像にはそのまま人々を救う力があるということです。仏像を守り伝えていくことはとても大切なことであります。
慈悲は時間を超えて相手に伝わるものです。慈悲とは相手を思いやる心のこと。それは、そのときには伝わらなくても、あとになってからその気持ちがわかったというこことも多いのではないでしょうか。流れる時間の中で、その心はずっと存在し続けるのです。
「山のあなた」(カール・ブッセ作、上田敏訳)という詩があります。七五調で整えられたこの詩はとても味わい深いものがあります。同時に少し切ない詩でもあります。桂枝雀はこの詩を題材に落語をしました。詩の解説と味わいとともに、仏教の教えを紹介します。
あるレジ打ちの女性は、なにをするにも長続きしないような人。そんな中でついた仕事がスーパーのレジ打ちです。一度はやめようと思いながら、もう少しと続けていると、だんだんと仕事が楽しくなってきました。そんなある日のこと、店内放送がかかり……
ココという両目のない猫から、優しさと幸せを教えてくれたという、宗教哲学者の鎌田東二さんのお話です。警戒したり、威嚇したり、ケンカをしたりすることが一度もなかったという、優しい心の持ち主であるココ。胸が熱くなるお話であります。
「阿弥陀仏こそ尊とけれこの世の常の姿してわが身離れず添いたもう」総本山光明寺第83世松尾全弘上人はこのように言葉を残されました。戦争でシベリア抑留となった松尾上人は、そこで阿弥陀仏の慈悲の光りをみて、真に仏の救いを感じ取られたのであります。
仏壇じまい、墓じまいをする前に、家族親戚で話し合っておかなければ、トラブルになるケースも。写真はイメージ。仏壇じまい、墓じまいをする前に数年前から「終活」ということばが取り沙汰され、今では終活ブームといわれるくらいに浸透しています。終活とは
「懺悔とは罪を罪とし知りて悔い返す心なり」と西山上人はいいました。善導大師は「念々称名常懺悔」といい、念仏をすることによって懺悔し、輪廻の原因となる悪業が消されることを説いています。気づかないうちに罪を犯している私でも、これにより往生できるのです。
人間は大きく「いい人」と「いけない人」にわけられ、さらに、いい人は三つに分けることができます。この四つの人の中で一番いいのは「いけない人」です。「いけない人」には共通してある特徴があります。いったいどんな特徴があるのでしょうか。
人生の第一義は何かと常々考えてしまいます。自分はなにを目標にして生きればいいのでしょうか。お釈迦様はすべてを捨てて出家をし、法然上人は諸行を捨てて一生を念仏の生活に励みました。多くのものや情報に惑わされず、自分に一番大切なものは何か考えていきたいものです。
三年坂の由来は「残念坂」でありました。転ぶと三年しか生きられないというこの坂で転んだおじいさんは一時床に伏せてしまいますが、若者に「一度転べば三年長生きできる」と言われて何度も転ぶことで、元気に長生きしたといいます。まさに病は気からであります。
井戸に落ちた猫が、梯子を駆け上って無事に助け出された様子を見て、自分自身の境遇と重ね合わせました。その猫はまるで、苦しみの闇の中にいる私のようです。そんな私に阿弥陀仏は救いの梯子をかけてくださっています。仏のお慈悲によって、暗闇から抜け出すことができるのです。
自分を愛することは大切です。西山上人は「衆生の重んずる宝、命にすぎたるはなし」といいます。自分の命ほど大切なものはないのです。それは他者も同じです。だから、自分を大切にするように、他者に対しても接していかなければいけません。
ずるいと思う自分が誰よりもずるいと思うのです。辞書にはわるがしこいなどの意味もありますが、妬み嫉みの感情から起こるうらやましいという意味でも使うように思います。気をつけていても嫉みの心が起こってしまう自分の愚かさを痛感します。
執着は心の握手のようだと、お笑い芸人の小島よしおさんが言いました。強く握れば相手の手は痛くなる、さらに力を入れれば自分も痛くなる。相手の気持ちを考えて、いい加減で握手をするように、他人と接するときにも相手を思って接することが大切であります。
北京オリンピックの聖火は目を見張るものがありました。聖火ランナーのトーチがそのまま聖火台になったのであります。世界の国と地域を記した雪の結晶を照らすその炎は、まるで世界を分け隔てなく照らす阿弥陀仏の慈悲の光りのようであります。
節分には「鬼は外、福は内」と声をかけて豆まきをしますが、場所によっては「鬼は内、福は外」と言うところもあるそうです。鬼は外からやってくるものではなく、自分の心の中にいるものです。自分勝手で鬼のような自分の心を、外へと追いやるのであります。
お寺の掲示板『私はしばしば仏を忘れるが、仏は私を忘れない』阿弥陀仏は念仏する人をすべて救うと誓い、その願が成就して仏となりました。衆生の往生と阿弥陀仏の成仏とは同時におこったことであり、つまりは衆生と阿弥陀仏は一体であるのです。これを機法一体といいます。
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「ふしぎ」金子みすゞ「ふしぎ」金子みすゞわたしは不思議でたまらない黒い雲から降る雨が銀に光っていることがわたしは不思議でたまらない青いクワの葉食べている蚕が白くなることがわたしは不思議でたまらないたれもいじらぬ夕顔が一人でパラリと開くのがわ...
「だれが風を見たでしょう」クリスティーナ・ロゼッティ寒い日が続いています。頬が凍てつくような冷たい風が時折吹いて、思わず身をすくめてしまいます。落ち葉が風にあおられて高く舞い上がる様子を見ながら、「風」という詩を思いだしました。「風」クリス...
「石ころ」金子みすゞ「石ころ」きのうは子供をころばせてきょうはお馬をつまずかす。あしたは誰がとおるやら。田舎のみちの石ころは赤い夕日にけろりかん。田舎道の風景を描いた、とてもユーモラスのある詩です。石ころの転がっている田舎道を、元気に歩いて...
「星とたんぽぽ」金子みすゞ明治36年、今の山口県長門市仙崎に生まれた金子みすゞ。大正時代に活躍し、数々の詩を残されました。どの詩をとってみても、味わい深く、思いやりのあるものばかりです。なかには自然の風景やそのあり方を見つめ、もっと深くまで...
「しあわせ運べるように」阪神淡路大震災30年に思いをよせて平成7年1月17日、午前5時46分、兵庫県南部、深さ16キロを震源とするマグニチュード7.3の巨大地震が発生しました。震源に近い神戸市を中心に近畿圏内で大きな被害をもたらし、犠牲者は...
画像:ムービープラス「家族全員が無事に生きている、そのことが何よりもありがたかったのです」ハリウッドの名女優、永遠のスターであるオードリー・ヘップバーン。彼女は1929年5月4日、イギリス人のビジネスマンである父とオランダの貴族出身だった母...
画像:映画.com「時を超えた美しさの秘密」オードリー・ヘップバーンの愛した詩20世紀を代表する名女優、オードリー・ヘップバーン。不屈の名作「ローマの休日」など、世界中の人々から今なお愛され続けています。そんな彼女が愛した詩があります。「時...
「生けらば念仏の功つもり死なば浄土へ参りなん」私たち人間の最大の悩みは、「死」ではないでしょうか。死にたくなくても死ななければいけない。昔とくらべてだいぶ長生きになったとはいえ、それでもたった100年の命であります。死んだらそのあとはどうな...
画像:TSUKUBLOG「学問ははじめて見たつるはきわめて大事なり」法然上人が九歳の時、父親の漆間時国が夜襲に遭って非業の最期を遂げ、これを機に出家をしました。皇円上人のもとで修行をしていた法然上人は、十八才のときに比叡山西塔の黒谷に籠もっ...
画像:重要文化財「伝教大師(最澄)座像」「施す者は天に生まれ、受くる者は獄に入る」天台宗の祖である最澄は比叡山で12年の籠山行を行うにあたって、願を起しました。自分がこれから修行するにあたって、なぜ修行をするのか、どのように修行をしていくの...
画像:国宝 最澄像「道心の中に衣食あり、衣食の中に道心あり」天台宗の祖である伝教大師最澄のことばです。「道心の中に衣食あり、衣食の中に道心なし」道心とは仏教を学び実践し、悟りに向かう心のこと。言い換えれば、目標に向かって努力していく心のこと...
画像:高山寺HP「あるべきようは」和歌山県の有田川町で生まれた明恵上人は、華厳宗の中興の祖ともいわれている、鎌倉時代に活躍した僧侶です。京都の神護寺で出家をし、仏道に励みました。幼い頃から仏道を求める志はものすごく高く、周りからも一目置かれ...
画像:アートジェンダHP「いかにいわんや。下凡の初発心の人は利生に於いて障り多し」仏教では「他人のために」行動することを、よく求められています。自分の利益になることだけをするのではなく、他人の利益になることをしなさい。それは、日本で広まった...
画像:西大寺HP「我ヲ捨テ偏ニ他ノ為ニシテ私ヲ離ル也」日本の仏教教団は多種多様にあって、それぞれの教義に基づいてその宗派が建てられています。それは今も昔も変わらず、鎌倉時代にも、法相宗、三論宗、天台宗、真言宗、浄土宗など、それぞれよりどころ...
画像:奈良国立博物館HP「学問スルハ心ヲ直サン為ナリ」奈良の西大寺中興の祖といわれる、鎌倉時代の名僧に、叡尊上人という人がいます。のちに朝廷から「興正菩薩」の諡号を授かり、現在にまで広く知られています。叡尊の説法を弟子が記録して書き写し、伝...
頑張って生きてきた、その先の幸せへのために 終活とは、残りの人生をどのように生きるかを前向きに考え、老後の生活を豊かにするための取り組みです。 そのためには、身の回りの物の整理や、医療介護の希望、財産分与など、しておかなければいけないことが
生きづらさの原因とは 社会は日を追うごとにめまぐるしく変化していってます。 とくにインターネットやSNSの発達によって、その変化のスピードについていくのがやっとです。 そんな中で生きて行くためには、効率をいかにあげていくかが問われています。
『幸せのお守り』 心あたたまるお話を紹介します。 『幸せのお守り』 「もう死にたい…。もうやだよ…。つらいよ…」 妻は産婦人科の待合室で、人目もはばからず泣いていました。 前回の流産の時、私の妹が妻に言った無神経な言葉が忘れられません。
後悔する人しない人 用事でお寺から外へ出て行こうとしたときのことであります。 お寺の門をくぐって、本堂の前までやって来たご年配の方が、何やらうろうろとされていました。 本堂にお参りをするのかと思えば、そういうわけでもなさそうです。 じゃあ事
親思う心にまさる親心 高校を卒業してすぐ、本山の修行で僧侶を目指す仲間とともに共同生活を始めました。 その後は大学へと編入し、二年ほどひとり暮らしをしながら学校へと通い、そして本山職員としてふたたび住み込みの生活をしてしばらく過ごしました。
総持寺の境内にある観音菩薩像 観音菩薩のような生き方 「我れは浄土門の教へに依りて深く阿弥陀如来を信仰するものであるが、同時に亦厚く彼の如来の助化者たる観世音菩薩を崇敬するものである」 当寺の御一代である、総本山光明寺の69世、関本諦承上人
真面目な人がバカを見る? こんなお話があります。 お釈迦様が在世のころのことであります。 二人の男が、大勢の仲間ともにお釈迦様のお説法を聞きに行きました。 一人の男はお釈迦様の教えを聞き、その結果として預流果という悟りの境地を得ました。 も
「われ必ずしも聖にあらず。かれかならずしも愚にあらず。ともにこれ凡夫のみ。」 先日、友人とケンカをしてしまいました。 お互い、相手の意見に納得ができず、自分の意見も曲げることができず、ついつい言い合いになってしまったのであります。 昔はケン
自分の力の発揮 先日、小学校4年生の授業参観があったので、見にいってきました。 その日は算数の授業したが、見ている私も一緒に問題を解いたりして、なかなか楽しい授業でありました。 息子の様子はというと、私が思っているよりも一生懸命に手を挙げて
「たった3,000円」で とあるニュースで、知人と話が盛り上がりました。 ニュースによると、2月11日にその事件が起こりました。 病院に勤めている39歳の男性が、休日に市内のセルフ式のガソリンスタンドに立ち寄りました。 そこで給油をしようと
生徒たちが涙した卒業式「最後の授業」 九州ルーテル学院大学の元客員教授の大畑誠也さんの記事を紹介します。 大畑さんは、それまでにもいろいろな学校で校長先生を歴任され、学校の現場で活躍をされてきました。 こうした経験をもとに、各地でご講演を行
人と人との出会い 6月9日付の日経新聞のコラム、春秋を紹介します。 よく行くコンビニがセルフレジに変わった。顔なじみの店員さんとは、たわいない言葉を交わす程度だったが、一抹の寂しさを感じた。たまにしか行かないカレー屋ではマニュアルなのだろう
くしゃみの由来と習慣について紹介します。昔は、くしゃみは霊魂が飛び出してきたり悪霊が憑いたことによって起こると考えられていました。そこでくしゃみをしたときには長生きや幸せを祈る言葉を唱えられています。どのような習慣があるのでしょうか。
殺生せずには生きられない 夏が近づき、気温が高くなってくると、必然的に蚊が飛ぶようになってきます。 庭で草抜きをしていると、耳元にブンブンと音を立てながら、何匹もの蚊が寄ってきます。 片方の手で払いながら、片方の手で草を抜いていきますが、こ
なぜ紫陽花の花の色は変わるのでしょうか。それは土が影響しているといわれています。花の持っているアントシアニンという色素が、土のアルミニウムと反応して赤から青に変わるといいます。まるで私たち人間のようでもあります。
「貴いのは足の裏である」坂村真民の詩であります。足の裏のように、見えないところでも、しっかりと自分の役割を果たしていく。これこそ、本当に大切な事なのではないでしょうか。
「キサーゴータミー」子どもを亡くした母親のはなしを紹介します。キサーゴータミーは子どもを亡くし、大変悲しみました。その悲しみから、どのように立ち直っていったのでしょか。
お寺の掲示板『順調に行っている時ほど自分の力は小さいものだ』
言葉と行動 言葉と行動 人と人がコミュニケーションを取るためには、言葉は大切なものです。 時代によって新しい言葉が生み出されたり、同じ言葉でありながら違う意味が付け加えられ、あるいはそれらが完全に別の意味で使われるようになったり。 言葉で他
もしかしたら自分の思い込みでものを見ていないでしょうか。私たちは、見たり聞いたりした出来事を、心の中に記憶として蓄積していきますが、それを取り出す作業をする時に自分の都合に思い込んで、自分の都合のいいように記憶を改ざんしてしまうのです。
総持寺の境内で実った仏手柑 境内にある「仏手柑(ブッシュカン)」の実がなりました。 仏さまの手の形に似ていることから「仏手柑」とよばれ、幸福を呼ぶとして縁起のいい柑橘種といわれています。 ところで、仏手柑とはどんなものなのでしょうか。 「仏
お寺の掲示板『一日一日の言動が自分の人生を築いていく』 最近、自分の年のことを考えるようになりました。 朝にはきちんとご飯を食べなければ、日中は思うように体が動きません。 夜に食べ過ぎると、次の日は胃がもたれて調子がよくありません。 適度に