不在という名の酒アブサン#02
とりとめもなく重なっていくイメージの断片は、その一つ一つのパーツがかけ離れて居ればいるほど・・それが因果以外のもので切れ目なく繋がった時、ヒトはそこに何か強い隠喩的な意味を見出してしまうものらしい。 まるで赤ん坊が、三つの黒い点を、ヒトの・・母の顔のように思いこむように。ヒトは直感的に意味を見つけ出してしまうものらしい。 クリストフ・バタイユの「アブサン・聖なる酒の幻」三部作のひとつに「アロエALOÈ」というオレンジ色の女の話が出てくる。 昔パタゴニアには巨人Pathagoniがいた。あるとき、その巨人たちの浜に、何処からかアロエという女が流れてきた。アロエは波打ち際で踊るようになっ
2022/11/30 08:41