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2020/12/03

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  • VR技術が映画館を不要にする。「映画館を守ろう!」の主張に納得できない理由

    映画製作者はよく「映画館を守ろう」と言います。先日のアカデミー賞で監督賞を受賞したショーン・ベイカーもそんなことを言っていました。 私自身、映画は好きです。それでも、この主張には納得できたことがありません。私の中では、なぜ「映画館を守る」ことが「映画を守る」ことに繋がるのかさっぱりわからないのです。 もし、映画館が今この瞬間にすべてなくなったら映画文化は壊滅的になるでしょう。それはわかります。なぜなら現状の映画ビジネスは映画館での興行収入を軸にして回っているからです。映画館がなくなれば映画製作者の収入はゼロになってしまいます。コロナ禍の時期がまさにそうであったように。 でも、数十年後であれば、…

  • SNSの短文時代にあえて長文の小説を読む愉しみ

    最近、長い小説をよく読んでいます。先月は、島田荘司の『アトポス』を読んでいました。これは文庫本で950ページあります。今は、京極夏彦の『狂骨の夢』を読んでいます。京極先生の作品なので言うまでもなく、これも超重量級、いわゆる「レンガ本」の一つです。 その他には、ホリー・ジャクソン『優等生には向かない真実』、ロス・マクドナルド『さむけ』、アーナルデュル・インドリダソン『緑衣の女』、M・W・クレイブン『キュレーターの殺人』などの海外ミステリーを読みましたが、いずれも400ページは下りません。 ミステリーばかりなのはいつも通りですが、長めの小説を選ぶようになったのは最近の私の傾向です。辻村深月の『冷た…

  • 島田荘司の唱える「本格ミステリー」とは?

    島田荘司といえば、ミステリー好きの中では知らぬ者のいない推理小説の大家です。その異名は「ゴッド・オブ・ミステリー」。1981年の『占星術殺人事件』でデビューし、その後も『斜め屋敷の犯罪』や『奇想、天を動かす』など、多くの傑作をものにして現在まで活発に作家活動を続けています。 同時に後輩の育成に積極的なことでも知られており、新本格の代表的な作家である法月綸太郎や歌野晶午をデビューさせ、綾辻行人や二階堂黎人の推薦もしています。近年も、単独で選者を務める「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」において新人作家の発掘を行っており、知念実希人らのデビューにも携わっています。また、台湾で行われている「島田荘…

  • スリランカ入国からの夜のコロンボで迷子|10万円以内でスリランカ旅行Part 2

    2024年3月5日~3月11日にスリランカに旅行に行きました。20代男性の一人旅。荷物は機内に持ち込めるサイズのリュック一つのみ。それ以前の海外経験はタイのみ。予算10万円で行ったスリランカ旅行を完全レポートします。 第2回では、バンダラナイケ国際空港に到着してからコロンボでの夜までをまとめました。2024年3月時点でのスリランカへの入国方法などについても参考になることが書いてあると思います。 バンダラナイケ国際空港 コロンボ (adsbygoogle = window.adsbygoogle []).push({}); 1日目の旅程 羽田空港→(中国東方航空)→上海浦東国際空港→(中国…

  • ミステリーを書きたい!<第3回>本格ミステリは手間が掛かる

    前回、長編ミステリーのトリックを思いついたと書きました。現在、そのアイデアに基づいて初の長編を執筆中です。 thirdblog.hatenablog.com とりあえず第一稿は八割方書き終わっていて、残りも多少頭を捻れば書けそうなので、原型はほぼ完成したと言っても良さそうです。ただ、書き始めた時点ではまだ全体像が掴めていなかったので、第一稿はかなりガタガタの内容になっています。 元から少なくとも第二稿は書き、そこから改稿に改稿を重ねて完成させていくだろうと思って書き始めていました。だから、想定内ではありますが、思った以上に大変。後から色々思いついたことがあるので、第二稿では第一稿を半分以上書き…

  • 中国東方空港でのフライトが思ったより良かった|10万円以内でスリランカ旅行Part 1

    2024年3月5日~3月11日にスリランカに旅行に行きました。20代男性の一人旅。荷物は機内に持ち込めるサイズのリュック一つのみ。それ以前の海外経験はタイのみ。航空費込みの予算10万円で行ったスリランカ旅行を完全レポートします。 第1回では、旅の始まりから中国東方航空に乗った経験までをまとめました。中国東方航空は、ネット上での評判はすこぶる悪いのですが、今回の経験ではむしろ良いところしか見つかりませんでした。 羽田空港 中国東方航空 上海浦東国際空港 (adsbygoogle = window.adsbygoogle []).push({}); 1日目の旅程 羽田空港→(中国東方航空)→…

  • ミステリーを書きたい!<第2回>思いついた一世一代のトリック

    昨年秋頃から自分でもミステリーを書きたいという欲が高まり続けています。10月にはとりあえず短編を書いて小説推理新人賞に送ってみましたが、今考えてみるとあんな作品でデビューさせられたら自分もたまったものではないなと思います。あれほど稚拙な文章とプロットでミステリー作家になりたくはありません。 ミステリーは、やはり長編が主戦場なので、長編を書きたいとそれ以降ネタを考えていました。そしてこの度、やっと思いつきました。最高の設定とトリックを。特殊設定でもなければ叙述トリックでもない、真正面から挑むミステリーです。 自分にとって「ミステリー」は「本格ミステリー」と同義なので、しっかり本格ものとして書きま…

  • 自由な解釈の余地を残す映画『TAR/ター』の禁断の心地良さ

    ターを観た。ケイト・ブランシェットの映画『TAR/ター』だ。英語ならともかく、日本語だと短すぎて、潔が良すぎるタイトルのター。腹の底から声を出して言いたくなるタイトルだ。 ずっと観ようと思っていてやっと観た。噂に違わぬ面白さだった。真面目な評論はとうに出尽くしていると思うし、自分にはそんなものを書くつもりもない。ただの所感を書き残しておきたいと思った。 天才指揮者の世界 そもそも、オーケストラの指揮者という仕事が、自分にとっては全く縁遠いものだった。クラシック音楽も聞かないし、自分で音楽をやろうと思ったこともない。小中学校でやらされる合唱も大嫌いだった。 正直、指揮者なんて、棒を適当に振ってい…

  • Spotifyまとめ<2023年版>の備忘録~好きな音楽の話~

    他人のSpotifyまとめなんかどうでも良いのは百も承知ですが、自分が見返す分には面白いので、備忘録として書いておきます。 トップアーティスト 1位 Elise Trouw 2位 Anna of the North 3位 CHVRCHES 4位 Sigrid 5位 Nicholas Britell 総計26,034分 1位は、Eise Trouw。今年の春頃に初めて知ったのですが、この人は凄い才能ですよ。元々はドラムをやっていたようですが、数年前からLive Loopという手法のライブパフォーマンスを行っています。色んな楽器を演奏してライブでマッシュアップして曲を成立させるというものです。説明…

  • ミステリー小説を書きたい①現代本格ミステリーへの違和感

    先日、初めて小説というものを書いてみて、出来上がった短編を第46回小説推理新人賞に応募しました。 thirdblog.hatenablog.com でも、人気のあるミステリー小説は基本的に長編です。エドワード・D・ホックのような少数の例外はいますが、ほとんどの推理作家は長編で活躍しています。言い換えれば、長編が書けない人には推理作家になることなどできないのです。 だから、最終目標を「長編推理小説を書くこと」として、今回から「ミステリー小説を書きたい」という連載をしていきます。 当然、私は作家でもなんでもない一介のミステリーファンに過ぎないので、この連載は私の個人的な記録みたいなものです。くれぐ…

  • 第46回小説推理新人賞に応募してみた。

    つい先ほど第46回小説推理新人賞に応募原稿を送りました。 小説なんてこれまで一度も書いたことがありませんでしたが、小説好きである以上、いつかは小説を書いてみたいなということは以前から思っていました。 私がよむ本の90%はミステリーなので、書いたジャンルももちろんミステリーです。がっつり本格です。昨今は特殊設定ものの本格ミステリーが多いのですが、それではちょっと物足りないなと思うことが多かったので、現代の現実社会を舞台にした本格です。 ただし、結果的にはアンチミステリーになっています。社会風刺的でもあります。プロットは悪くないかなと個人的には思っています。 しかし、文章力は全然ダメですね。会話文…

  • 自己紹介で「趣味は映画です」と言わざるを得ないけど、趣味がないわけではないんだと伝えたい

    趣味はなんですか、と聞かれることは人生の中で何百回とあります。その度に、私は「映画とか海外ドラマです」と答えています。それは全く嘘ではありません。声を大にして言いたいほどの趣味です。実際には海外ドラマの方が熱量が高いけど、映画の方が好きですみたいなフリをたまにしてしまうことがあるにしても。 ただ、映画鑑賞というのは、趣味がそれほどない人がとりあえず言う定番の趣味です。映画がそれほど大衆の娯楽となっていることは嬉しいのですが、そのせいで私自身が「映画が趣味です」と言っても趣味がないのかと思われているような気がします。いや、自分の「映画が趣味です」は、そのレベルじゃないから! 微かな抵抗として、私…

  • 「真実はいつもひとつ」ではない~本格ミステリの苦悩『後期クイーン的問題』を解説~

    最近、後期クイーン的問題について考えることがよくあります。そこで、今回は本格ミステリ界において大きな論争の種になってきた「後期クイーン的問題」を自分なりに解説するとともに、自分が最近考えていることを書いてみたいと思います。 後期クイーン的問題とは 後期クイーン的問題の取り扱い 現実の後期クイーン的問題 (adsbygoogle = window.adsbygoogle []).push({}); 後期クイーン的問題とは 後期クイーン的問題とは、アメリカの推理作家エラリー・クイーンの作品でしばしば扱われていたテーマであることから名づけられた本格ミステリーにおける問題です。 端的な例は、すで…

  • 今村昌弘『魔眼の匣の殺人』の別解~後期クイーン的問題は解けていない~

    本格ミステリーにおける後期クイーン的問題の話です。今さら蒸し返すなという人もいそうですが、良いじゃないですか。理屈をコネコネするのが本格ミステリーの楽しみ方です。 そもそも「後期クイーン的問題」が何であるかについては別の記事で解説しました。今回は、今村昌弘の『魔眼の匣の殺人』を例にとって、後期クイーン的問題について私なりの考察をしてみたいと思います。なお、この記事は『魔眼の匣の殺人』のネタバレを盛大に含んでいます。未読の方は気を付けてください。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle []).push({}); まず始めに感想 せっかくなので、後期クイーン的問…

  • 創元推理文庫のおすすめ国内本格ミステリ作家&作品8選|まずはここから!定番ミステリー

    1980年代後半以降の日本の新本格ミステリーブームを講談社とともに盛り上げた東京創元社。創元推理文庫には、国内ミステリーに限定しても、数多くの名作が含まれています。今回は創元推理文庫で刊行されている国内本格ミステリーの定番8作品を紹介します。 ※画像はAmazonの商品ページへのリンクになっています。当サイトは、Amazonアソシエイトプログラムに参加しています。 鮎川哲也『黒いトランク』 戦後の国内ミステリー界の巨匠・鮎川哲也の実質的なデビュー作。トランクの中に死体が詰め込まれて入れ替わったりする話。地図や時刻表を用いたアリバイトリックがメインになっている。鬼貫警部の捜査過程が緻密すぎて内容…

  • 入試「現代文」をフィーリングで解かない本当の勉強法~理系による現代文ロジカル勉強法~

    現代文は、一番やっかいな入試科目かもしれません。試験の時に国語の授業で習ったことは全く役に立たず、国語ができる人に勉強法を聞いても「フィーリングで解いてるだけ」と言われてしまいます。 特に理系の人の場合、せっかく理系科目ができても、現代文のせいで点数が伸び悩んでしまうことがありえます。そんなの正直言って耐えられるものではありません。私も同じ思いをしていました。高校入試は国語が原因で失敗したと言っても良いくらいです。 そこで、私は高校に入ってから、現代文の勉強法を刷新しました。そのおかげで、もう現代文が足を引っ張ることはなくなりました。参考までに、某都道府県の公立高校の入試を受けたときは、国語の…

  • なぜ高校の物理はつまらないのか?物理に興味が持てないのも仕方がない2つの理由

    数年前、とあるきっかけで物理教育の研究をされている方の講演を聞く機会がありました。その中で、高校生の嫌いな教科に関する調査のデータが紹介されていました。それによると、高校生の一番嫌いな教科は「物理」だそうです。しかも、この事実は何十年も変わっていないと言います。 私自身は、今も大学院で物理を学んでいる者なので、この世に数少ない物理好きの人間ということになります。高校生のときから物理をやりたいとは思っていたので、正直、この調査結果は意外でした。ただ、改めて考えてみれば、十分納得できる結果だと思います。 高校生の嫌いな教科といえば、もう一つの定番は「数学」です。でも、高校数学にはそれなりにファンが…

  • 講談社文庫のおすすめ新本格系推理作家&小説10選|まずはここから!絶対に読んでおきたい定番ミステリー

    日本では、1987年に綾辻行人の『十角館の殺人』が刊行されて以来、ずっと本格ミステリーは人気ジャンルです。新本格ミステリーの時代はすでに終わったとされていますが、それ以降も本格ミステリーの作家や作品は生まれ続けているので、完全に文化として定着した感じがあります。 今回は、そんな新本格ミステリーを中心に、講談社文庫のおすすめ作品を10本選んでみました。いずれも超定番作品ばかりです。ちなみに、あえて講談社文庫に限定したのは、出版社別の方が書店で探すときに便利だからです。 ※画像はAmazonの商品ページへのリンクになっています。当サイトは、Amazonアソシエイトプログラムに参加しています。 島田…

  • TIME誌が選ぶ史上最高のミステリー&スリラー小説100選|日本から選ばれた6冊の推理小説とは?

    2023年10月3日、TIMEのWeb版でTHE 100 BEST MYSTERY AND THRILLER BOOKS OF ALL TIME(史上最高のミステリー&スリラー小説100選)というリストが公開されました。この記事では、その100選を紹介します。 参照記事:The 100 Best Mystery and Thriller Books of All Time TIME 『月長石』ウィルキー・コリンズ 『罪と罰』フョードル・ドストエフスキー 『リーヴェンワース事件』アンナ・キャサリン・グリーン 『ねじの回転』ヘンリー・ジェームズ 『バスカヴィル家の犬』アーサー・コナン・ドイル …

  • 京極夏彦『魍魎の匣』を読んだ|6年振りに京極堂の鈍器本に再挑戦

    2023年9月、つまり今月、京極夏彦の「百鬼夜行」シリーズの17年ぶりの新作長編『鵼の碑』が刊行されるようです。ということで、界隈はかなり盛り上がっています。 かくいう私もミステリー小説好きの端くれとして、京極夏彦さんの名前はもちろん存じ上げていますし、デビュー作の『姑獲鳥の夏』は読んだことがありました。そのときはまだ高校生だった気がします。 あの650ページくらいの分厚い本を読んで、最初に正直に思ったのは「そんなのアリかよ!」でした。私は当時からずっと本格ミステリ原理主義みたいなところがあるので『姑獲鳥の夏』のトリックにはあまり納得できませんでした。 具体的な内容までは覚えていませんが、確か…

  • ピエール・ルメートルのヴェルーヴェン警部3部作を紹介!フランス産の強烈傑作ミステリー

    ピエール・ルメートルの小説は、残酷ですが、驚きの展開や真相も多く、ミステリーとして非常に面白いものばかりです。ということで、ピエール・ルメートルの代表作『その女アレックス』を含むカミーユ・ヴェルーヴェン警部3部作の紹介と、ニューウェイブ・オブ・フレンチホラー映画との関連などを語っていきます。 ヴェルーヴェン警部3部作 『悲しみのイレーヌ』 『その女アレックス』 『傷だらけのカミーユ』 『死のドレスを花嫁に』 ニューウェイブ・オブ・フレンチホラー (adsbygoogle = window.adsbygoogle []).push({}); ヴェルーヴェン警部3部作 日本で2014年に刊行…

  • 有害なミームと化した「バーベンハイマー」。でも、それに振り回されてはいけない。

    2023年7月21日、アメリカでは映画『バービー』と『オッペンハイマー』が同日に公開されました。片方は世界的に人気な着せ替え人形を扱った映画、もう片方は原爆を開発した物理学者の映画ということで、全く正反対の作風の2作品が同時公開されたことがアメリカでは話題になっています。 2つとも今のハリウッドで最も実力のある監督による作品であり、オールスターキャストが揃っているので、期待値はどちらも高めでした。公開後も評価は高く、米批評サイトRotten Tomatoesでは『バービー』が89%フレッシュ、『オッペンハイマー』が94%フレッシュを獲得しています。興行収入も絶好調で、特に『バービー』は女性監督…

  • TIME誌が選ぶ世界で最も影響力のある100人【2023年版】一覧&エンタメ系解説

    昨年も書いたので、今年もTIME誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」のリストをまとめておきます。今年は4月13日に公開されました。なお、私は政治や経済方面のことはさっぱりですが、映画・ドラマなどエンタメ系の人はそこそこわかるので、コメントではそのあたりを中心に触れていきます。 関連記事:TIME誌が選ぶ世界で最も影響力のある100人【2022年版】から世界のエンタメのトレンドを読む - 第三のブログ なお、今年のタイム100は「アーティスト」「イノベーター」「タイタン」「リーダー」「パイオニア」「アイコン」の6部門にわかれています。部門ごとに選ばれた人々の名前を列挙した後、解説できるもの…

  • 2022年に読んだ本④【SF×3、ミステリー×2、その他×3】

    第4弾。読んだ本の記録の2022年最終号です。新作とか関係なく最近読んだ8冊の感想を書き残しているだけですが、本屋や図書館みたいに知らない本や興味のないジャンルの本に出合うきっかけになるかもしれません。そんな気持ちで眺めていってください。 ※画像は、Amazonの商品ページへのリンクになっています。 『流れよ我が涙、と警官は言った』フィリップ・K・ディック この前『アンドロイドは電気羊を夢を見るか』を読んで以来、P・K・ディックのファンになりつつあります。これは、テレビの有名人が、突然全く無名の存在になってしまう物語。無名どころか、親しかったはずの人たちでさえ主人公のことを知りません。自分は大…

  • 映画館至上主義という幻想~映画館は純粋に映画を楽しめる場なのか?~

    「やっぱり、映画は映画館で観るのが一番だ!」 そんなことを言う映画好きは少なくありません。しかし、それは本当なのでしょうか? もしかしたら、映画好きが長年に渡って妄信し続けている幻想に過ぎないのではないでしょうか? 映画監督のクリストファー・ノーランやスティーブン・スピルバーグを筆頭に、映画は映画館でこそ観るべきであり、配信はおまけに過ぎないと主張する人はいます。仮に、そのような主張を映画館至上主義と名付けましょう。そして、映画館至上主義ほど強い主張ではないしても、映画は映画館で観るのが一番で、配信はそれに準じるようなものだという主張を、緩い映画館主義とでも呼んでおきましょう。 始めに言ってお…

  • この海外ドラマが気になる<2022年11月>と一挙配信vs週一配信の話

    最近の海外ドラマって本当に面白いなと改めて感じます。平均点が高い。中にはつまらないものもありますが、それでも何かしら一つぐらいは優れたところがあったりします。しかも、作品数が本当に多いですから、上手い具合に自分の好みの作品を見つけていければ、観たドラマ全部面白いなんてことも十分あり得るわけです。良い時代ですね。ということで、今月の気になる作品とともに、先月観て面白かったドラマの総括、さらに一挙配信vs週一配信などしていきます! (adsbygoogle = window.adsbygoogle []).push({}); 気になるドラマ 『ペリフェラル~接続された未来~』シーズン1 Am…

  • こんな海外ドラマが気になる<2022年10月>

    『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』と『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』もまだ終わっていませんが、10月も気になる海外ドラマが続々上陸します。今月の気になる作品とともに、先月観て面白かったドラマの総括もあわせてしていきましょう。 気になるドラマ 『ザ・ステアケース‐偽りだらけの真実‐』リミテッド U-NEXT 10月7日 『ザ・プレイリスト』リミテッド Netflix 10月13日 『WE OWN THIS CITY-不正と汚職が支配する街-』リミテッド U-NEXT 10月14日 『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』シーズン4 Disney+ 10月19日 『ペリフェラル~接続された未来~』…

  • 実話系犯罪ドラマのジレンマ

    実際に起きた事件を基に作られたドラマや映画は、近年、非常に人気があります。以前も少し書きましたが、代表的なところだと『アメリカン・クライム・ストーリー』や『マインドハンター』などは、高い評価と人気を得ています。 関連記事:こんな海外ドラマを観るつもり<2022年8月>と実話系ドラマの話 - 第三のブログ 特に、Netflixはこのジャンルのヒット作を立て続けに送り出しており、10月21日に配信が始まった『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』も世界各国で視聴ランキングトップ10入りを果たしています。猟奇殺人犯ジェフリー・ダーマーの事件はかなり有名なので、ドラマを観ていなくても彼のこ…

  • こんな海外ドラマを観るつもり<2022年9月>&そろそろエミー賞

    海外ドラマの大作がひしめく2022年9月。私が観たいなと思っている海外ドラマと近々開催されるエミー賞の話、8月に観た海外ドラマの話などしていきます。 気になるドラマ 2022年9月に新たに公開される新作海外ドラマの中で観ておきたいものを忘れないように挙げておきます。 『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン1 U-NEXT 毎週月曜 『ウエストワールド』シーズン4 U-NEXT 毎週金曜 『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』シーズン1 Amazon 毎週金曜 大作が並んでいます。いずれも説明不要なほど話題になっている作品でしょう。『ウエストワールド』は徐々に観る人が減っているように感じますが、…

  • 2022年に読んだ本③【ミステリー×5、SF、ハードボイルド等】

    第3弾。読んだ本の記録です。新作とか関係なく最近読んだ8冊の感想を書き残しているだけですが、本屋や図書館みたいに知らない本や興味のないジャンルの本に出合うきっかけになるかもしれないですよね。そんな気持ちで眺めていってください。 関連記事:2022年に読んだ本②【ミステリー×5、SF×2、ウーバー】 - 第三のブログ ※画像は、Amazonの商品ページへのリンクになっています。 『密室殺人ゲーム王手飛車取り』歌野晶午 思いついた謎をネット上の仲間に解いてもらうため、実際に殺人を実行していく推理ゲームを描く。いくつかの事件が順に出てきてその謎を解いていく短編集のような構成になっています。なるほど!…

  • こんな海外ドラマを観るつもり<2022年8月>と実話系ドラマの話

    こんにちは。ブログ「海外ドラマパンチ」の管理人のサイモンです。本名ではありません。日本人です。こうやって毎月、観たいと思っている海外ドラマを書いているのですが、別にここに書いたものを全部観ているわけではなく、書いていないものをいきなり観ることもあります。もちろん。趣味ですから。だから、これはただのメモなのです。2022年8月に気になっている海外ドラマは以下の通り。 新作 『バリー』シーズン3 U-NEXT 8月3日全話? 『ベター・コール・ソウル』シーズン6 Netflix 8月19日まで毎週火曜 『メモリアル病院の5日間』ミニシリーズ Apple TV+ 8月12日より毎週金曜 『ザ・オール…

  • 『ベター・コール・ソウル』シーズン6第9話の感想(ネタバレあり)

    これまで、このブログおよび「海外ドラマパンチ」では、『ベター・コール・ソウル』の感想をちゃんと書いてきませんでした。それは、なんというか、恐れ多かったからとでも言いましょうか。『ブレイキング・バッド』および『ベター・コール・ソウル』については、自分より詳しくて愛が深い人がたくさんいるので、いつものようにブログで偉そうに書く気になれなかったんですよね。でも、今回は書いてみます。お許しください。 ※『ベター・コール・ソウル』シーズン6第9話までのネタバレを含みます。 『ベター・コール・ソウル』シーズン6第9話のタイトルは「楽しい駆け引き」Fan and Games。このタイトルを見るだけで、絶対に…

  • こんな海外ドラマを観るつもり<2022年7月>と旧作ウォッチャーこそが文化を支える話

    今年に入ってから、映画・海外ドラマファンの間では、新作が多すぎる!と嬉しい悲鳴がしばしば聞かれます。自分も新作を観ているつもりなのですが、どうも世間が観ている新作とは違うらしく、いまいち波に乗れていません。『ザ・ボーイズ』だけは観ていますが。 でも、良いんです。過去の作品を観る人がいなければ、すべての作品は一時期話題になっただけですぐに忘れ去られてしまいます。旧作を観ている人こそが、真の意味で文化を支えているのかもしれません。 ともかく、自分が2022年7月に観ようと思っている海外ドラマを挙げておきます。自分がこうやって作品を挙げることで、皆さんが気になる新作を増やしてしまうのに最近は心苦しさ…

  • 誰の参考にもならない英語学習法~海外ドラマを観ていれば英語ができるようになるのか?~

    自分は結構英語の試験が得意です。英語が得意とは言いません。英語を喋ったり書いたりすることには自信がありませんから。でも、この前のTOEIC L&Rでは、対策本を一冊もやらずに970点を取ることができました。なお、私は帰国子女ではないどころか、日本国外に出たことが一度もありません。 なぜ、こんなに良い点数を取ることができたのでしょう。いくつか心当たりはあるのですが、その中の一つが海外ドラマを観て英語を勉強する方法です。これは、比較的よく知られた英語学習法の一つではないかと思います。都合の良いところだけ切り取れば、確かに私は「海外ドラマを観るだけでTOEICで950点以上取ることができた人」です。…

  • 2022年に読んだ本②【ミステリー×5、SF×2、ウーバー】

    今年に入ってからこのブログで読書記録を残しています。今回は第2弾。前回の記事から今までに読んだ8冊の簡単な感想を記しています。今回も、海外ミステリー×3、国内ミステリー×2、海外SF×2、ビジネス書×1という独特すぎるラインナップになっています。でも、本屋や図書館を歩き回っているときも知らない本や興味のないジャンルの本を見つけられるから面白かったりするんですよね。そんな気持ちで眺めていってください。 関連記事:2022年に読んだ本①【ミステリー×8、行動経済学、SF】 - 第三のブログ ※画像は、Amazonの商品ページへのリンクになっています。 『ストーンサークルの殺人』M・W・クレイヴン …

  • 次の読むべきアガサ・クリスティーはこれだ!おすすめ小説10選

    アガサ・クリスティーが誰なのかを説明する必要はないでしょう。ミステリーの女王であり、世界で最も売れている作家であり、今でもその作品は映像化され続け、人々に愛されています。 アガサ・クリスティーの作品といえば、『そして誰もいなくなった』と『オリエント急行殺人事件』が特に有名で、『アクロイド殺し』『ABC殺人事件』『ナイルに死す』もよく代表作に挙げられます。この5作はすでに読んだことがあるという人も多いと思いますし、まだ読んだことがないなら(特に最初に挙げた3作は)すぐさま読んでみてほしいです。 しかし、この5作を読み終わったらどうすれば良いのでしょう? クリスティーの小説は約100冊あるので、残…

  • こんな海外ドラマを観るつもり<2022年6月>と刑事ドラマの話

    5月末に『ストレンジャー・シングス』『オビ=ワン・ケノービ』の配信が始まり、6月には『ザ・ボーイズ』『アンブレラ・アカデミー』『ミズ・マーベル』『チャッキー』など、話題作の配信が続きます。新作が観られるのは嬉しい一方で、新作を追いかけるのに大変そうな方をたまにお見かけしますが、適切なバランスでもって気持ちの良い趣味ライフを送りたいものです。 自分は今挙げた6本の中だと『ザ・ボーイズ』しか観る予定がないから、余裕があるというのはあるんですけど。ドラマ好きの人は、アメコミ系より捜査・犯罪系ドラマが好きな人が多い印象があるので、この6本には、さほど興味を引かれないという人も多いのかもしれませんが。そ…

  • TIME誌が選ぶ世界で最も影響力のある100人【2022年版】から世界のエンタメのトレンドを読む

    毎年恒例のアメリカTIME誌による「世界で最も影響力のある100人」、通称「タイム100」が発表されました。世界で最も影響力があるという割に、日本人には馴染みがない人が多いこのリスト。それはそれで良いのですが、この記事では、自分の分かる人を何人か解説したいと思います。 政治やビジネス方面のことはさっぱりですが、映画・ドラマなどエンタメ系の人はそこそこわかるので、そのあたりを中心に触れていきます。このリストを見れば、今の世界のエンタメのトレンドが何となくわかるかもしれません。 なお、今年のタイム100は6部門にわかれています。部門ごとに選ばれた人々の名前を列挙した後、解説できるものはしていきます…

  • ノルウェー出身のシンガーAURORA(オーロラ)とSigrid(シグリッド)の話

    今日は、2人のノルウェーの歌手の話をしたい。AURORA(オーロラ)とSigrid(シグリッド)だ。おそらく世界的にも日本国内でもAURORAの方が有名だが、Sigridもイギリスを中心に世界中で人気がある。 簡単にプロフィールを紹介しておこう。AURORAは、1996年にノルウェーの田舎町オスで生まれた。16歳のときに、友人がネットにアップした自分の歌が注目され、17歳でレコード会社と契約しファースト・アルバムを発表。2019年には、映画『アナと雪の女王2』のサウンドトラックにも参加した。 Sigridは、同じく1996年にノルウェーのオースレンという小さな町で生まれた。ミュージシャンだった…

  • 偏愛映画20本について気ままに書き散らす

    いつも海外ドラマの話ばかりなので、今回は映画の話をします。ドラマより先にハマったのは映画でしたし、今でも月に10本弱ぐらいは映画を観ています。映画について書きたいなと思うこともしばしばあるのですが、映画ブログというのは星の数ほどあるので、自分が書いたところで新しいことを書けないなと思っていつも諦めてしまいます。 でも、今回はそんなことは気にしません。誰が読んでくれるのかはわかりませんが、個人的に偏愛している映画の話を適当にしていきます。気ままに書いているだけなので、一貫性はありません。 2010年代の青春映画 サスペンス映画の傑作 ハリウッド大作の役割 コメディ映画は素晴らしい 最後に 201…

  • こんな海外ドラマを観るつもり<2022年5月>とアバンタイトルの話

    この「第三のブログ」および「海外ドラマパンチ」の管理人のサイモンです。前回も書きましたが、最近海外ドラマが増えている気がします。観たいと思っていた海外ドラマを忘れないように、今月観るつもりの作品をメモをしておきます。 関連記事 こんな海外ドラマを観るつもり【2022年4月】と青春ドラマの余談 - 第三のブログ 新作 『スーパーマン&ロイス』シーズン1 NHK総合 毎週日曜 『デクスター:ニュー・ブラッド』 Hulu あと1話 『ベターコールソウル』シーズン6 Netflix 毎週火曜 『アウターレンジ』シーズン1 Amazon あと2話 『ボッシュ:受け継がれるもの』シーズン1 Amazon …

  • 「映画を倍速視聴する若者」にZ世代の海外ドラマファンが思うこと

    昨年から現代ビジネスのWeb版で公開されている「映画を倍速視聴する若者たち」に関する記事が話題になっています。若者たちというのは、主にZ世代、2000年前後に生まれた世代のことです。 ドラマも「切り抜き動画」で観る…「倍速視聴派」Z世代の視聴実態(稲田 豊史) 現代ビジネス 講談社(1/6) 自分は、まさにそんなZ世代の一人。スマホとSNSの世界で育ちました。私自身は海外ドラマに関するブログをやっているほどの映画・ドラマのファンであり、何十時間もある海外ドラマであっても倍速視聴をすることはありません。一方で、倍速視聴をする背景には理解出来る部分もあります。 今回は、映画とドラマのファン…

  • 『ベター・コール・ソウル』ファイナルシーズンで起こらないこと

    こんにちは。「第三のブログ」および「海外ドラマパンチ」のサイモンです。待望の『ベター・コール・ソウル』ファイナルシーズンが、2022年4月よりNetflixで配信が始まります。『ベター・コール・ソウル』は『ブレイキング・バッド』の前日譚であり、ファイナルシーズンで2作品は「今まで見たことがないような形で繋がる」とクリエイターが語っています。 そこで、今まで見たことないような繋がり方を3通り考えてみました。題して『ネバー・コール・ソウル~ファイナルシーズンで絶対に起こらないこと~』。これらの出来事が起こらないことを自信を持って保証します。 ①キムがスカイラーになる ②サラマンカの双子は実は三つ子…

  • こんな海外ドラマを観るつもり【2022年4月】と青春ドラマの余談

    今年に入ってからめちゃくちゃ海外ドラマが増えている気がします。こんにちは、「第三のブログ」および「海外ドラマパンチ」の管理人のサイモンです。 海外ドラマの本数が増えているのは、たぶん気のせいではなく、本当に増えているんだと思います。2020~2021年はコロナ禍でドラマの撮影も色々ストップしていたりしましたから、それまでと比べると新作の数がやや少なかったと思います。映画も少なかったですから。2022年に入り、やっと完成した新作・新シーズンが続々と公開しているのでしょう。もの凄く増えている気がします。 新作が増えるのは、ファンにとってとても嬉しいことです。ただ、あまりにも増えすぎてどれを観ようと…

  • 学生最強のクイズ王を決める日本最大のクイズ大会「abc/EQIDEN」の楽しみ方

    テレビでは数々のクイズ番組で芸能人や東大生がクイズをしているのを見ることができますが、真のクイズ王は別のところにいます。それは、毎年3月に行われる「abc」という名のクイズ大会です。 abcは、学生クイズの最高峰の大会の一つとされ、ここで優勝した者こそが真のクイズ王と言っても過言ではないでしょう。今回は、そのクイズ大会abcについて書いていきます。 ここでは、これまでabcに3回参加してきた私の視点から、競技クイズを全く知らない人でもabcがどのような大会なのかわかるように紹介します。私には、abcの勝ち方を教えることはできませんが、abcの見方/楽しみ方ならば知っています。そもそも競技クイズ…

  • 海外ドラマ・映画でよく聞くスラングまとめ

    アメリカやイギリスの映画・ドラマが好きでよく観るんです。その中に出てくる英語の中には、学校では教えてくれないものがあります。スラングです。英語圏の国に育っていれば自然と覚えてしまう言葉なのですが、私たちのような非ネイティブは映像作品などで初めて聞くことになる言葉です。 非ネイティブがそれらの言葉を使えるようになる必要はないのですが、理解はしておいて良いと思うのです。一つには、それらの言葉の意味をろくに知らずに使ってしまうことがないようにするため。もう一つには、スラングを知っていた方が映画・ドラマがより楽しめるようになるからです。 ということで、今回は学校では絶対に教えてくれないけど、映画やドラ…

  • 2022年に読んだ本①【ミステリー×8、行動経済学、SF】

    読書記録です。ここ最近読んだ10冊の感想をサクッと残しておきます。ネタバレはありませんが、ほのめかし程度はあるので、ネタバレが気になる方は気を付けてください。10冊のうち、4冊が国内ミステリー、4冊が海外ミステリー、1冊がSF中編集、1冊が行動経済学という猛烈な偏りで紹介していきます。 ※画像は、Amazonの商品ページへのリンクになっています。 『予想通りに不合理』ダン・アリエリー かなりヒットした本らしいです。既存の経済学とは異なり、心理学を取り込んで実際の人間の行動により即した新たな経済学の分野である「行動経済学」の入門書です。身近なケースを題材に、実際に行った研究結果を基に、人間がいか…

  • 1位=10点、2位=9点、……10位=1点はおかしいと思う

    先日、Twitter上でオールタイムベスト海外ドラマを問うアンケート調査を行いました。細かい結果は以下の記事で書いているのですが、ここで議論しておきたいのが点数集計方法の妥当性です。 海外ドラマファン330人が選ぶ!歴代最高の海外ドラマベスト50 - 海外ドラマパンチ 多数の人にトップ10を聞いて、それを集計して全体のランキングを作ってみようという試みはしばしば行われています。例えば、映画のオールタイムベストや年間ベストを決めるときです。そういった場合、1位=10点、2位=9点、……、10位=1点というようにそれぞれ加点していき、最終的な合計点数の多い順にランキングを作るのが一般的です。有名ど…

  • 洋楽で見つけた日本:オクノシマでkintsugiしましょ

    3ヶ月ぶりの更新になってしまいました。なぜなら、Gabrielle Aplinと付き合っていたからです。嘘です。本当ならどれほど嬉しいことかと思いますが、それは彼女にとってもったいないので、諦めざるを得ません。Gabrielle Aplinに告白されたとしても、自分は勇気を持って断ります。自分なんかじゃなくて、世界の人々に喜びをもたらしてほしいから。Gabrielle Aplinに告白されたらという前提が、そもそもあまりにもあり得ないことなんですけどね。 ということで、今回は洋楽の話を少し。洋楽に関しては知識も少なくて、趣味とも言えないぐらいなのですが、いくつか気になったことがあって。やっぱり…

  • 理系の人間は「アナログ」を「古い」という意味で使わない

    理系の人間は「アナログ」を「古い」という意味で使わない。もしかしたら、ちょっと主語が大きすぎるかな。特に、工学系・物理系の人は「アナログ」を「古い」という意味で使いません。同様に「デジタル」を「新しい」という意味でも使いません。 なぜなら、「アナログ」とは「連続的」という意味で使われる言葉だからです。アナログ時計とは、古い時計という意味ではなく、時間を連続的に表す時計のことです 一方で、「デジタル」とは「断続的」という意味です。例えば、デジタル時計の場合は、12:00:00から12:00:01までの間を表す時間はありません。アナログ時計の場合は、この2つの時刻の間も表すことが出来ます。 この2…

  • Chapter 6:建設的批判であれ/Critic Constructively

    自分は、海外ドラマや映画のファンで、特に海外ドラマがメインのブログをやったり、SNSで感想を書いたりしています。すべての作品を面白いと思えれば良いのですが、必ずしもそうはいきません。中には、ハズレだったなぁと思う作品にも出会うことがあります。そういったときには、批判的な感想を書くことになるのですが、このときに私自身が気を付けていることがあります。 それは、「建設的な批判であれ」というものです。ここから書くことは、もしかしたら当たり前なのかもしれませんが、自分の思考を整理するという意味でも、書いていきたいと思います。自分が考える「建設的批判」は、2つのプロセスに分かれています。 まず、なぜ自分が…

  • 「ファーゴ=サンタ問題」を考える

    コーエン兄弟の『ファーゴ』という映画があります。そのスピンオフ的な作品として、ノア・ホーリーが手掛ける『FARGO/ファーゴ』というドラマもあります。どちらも名作ですよね。個人的には、映画よりもドラマの方が好きで、あの世界観とストーリーは堪らなく大好きなんです。 ですが、私には『ファーゴ』に関して、悩んでいることがあるんです。ここから「ファーゴ=サンタ問題」について具体的に語っていくのですが、純粋に『ファーゴ』を楽しんでいたい人は読まない方が良いかも。そのことこそが、まさに今回のテーマではあるんですが……。 映画かドラマの『ファーゴ』を観たことがあるならば、冒頭の「これは実話である(This …

  • 観てない映画の感想『キル・ビル』‐湯浅のカッコ良さに痺れる-

    これまで私が観たことのあるタランティーノ映画は、『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』『デス・プルーフ』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の4本です。そして、つい先日『キル・ビル vol.1 & 2』を観ませんでした。ということで、今回は早速『キル・ビル』の感想を書いていきたいと思います。 まず、『キル・ビル』がどういう話かというと、タイトルの通りビルを殺す話です。主人公の湯浅(発音はユアサー)は、アメリカにある日系ヤクザ「オニツカ」の女殺し屋です。オニツカは昔から、イタリア系マフィアの「アルト・ファミリー」と敵対関係にありました。 アルト・ファミリーの資金担当のビルは、…

  • 第三のブログ #3 Startup

    「そいつが いいや」と、ぐらも さんせいしました。 ーたかがわえりこ と おおむらゆりこ『ぐりとぐら』 3度目とは言え、ブログを新しく立ち上げるのは、とても楽しいものです。これから、このブログをどのようなものにするかは、全くもって自由なのだから。内容もデザインも自由。なんなら、ずっとブログを立ち上げることだけをしていたいぐらいだ。 書き続けるのはさらに大変だ。もし、雑記ブログではなく、テーマを決めたならば、なおさらだ。常にネタを探し続けなければいけない。第二のブログでは、海外ドラマというジャンルでそれを半年以上やっている自分を褒めたい。 新しいブログを立ち上げたは良いが、これまでと同じことをや…

  • 第三のブログ #2 Eliot

    エリオット・ペイジという俳優をご存じでしょうか?エリオットという名前に聞き馴染みはなくても、エレン・ペイジという名前なら、聞いたことがあるかもしれません。 本日(アメリカ時間では昨日)、エリオット・ペイジは、自身がトランスジェンダーであることを公表し、名前をエレンからエリオットに変えました。それに伴い、彼女を指す人称代名詞は、SheからHeまたはTheyに変わります。 この人称代名詞については、海外の方だとTwitterのプロフィールに書いている場合があります。自分をSheと呼んでほしければ「She/Her」、Heと呼んでほしければ「He/His」と書いてあります。エリオットの場合は「He/T…

  • 第三のブログ #1 Pilot

    初めまして。ここは、第三のブログです。私、サイモンが運営する3つ目のブログなので「第三のブログ」です。 過去にもブログをやったことがあるのに、「ブログ始めて1ヶ月で10万PV達成!」などと言うつもりはありません。初めてやったブログが1ヶ月で10万PVを獲得することは非常に稀なんですから、そんな戯言は無視して良いですよ。慣れてから、そういうのは目指しましょ。 とにかく、これは3つ目のブログなのです。 最初にやっていたのは「映画の並木道」というブログでした。これは、その名からも想像される通り、映画感想をメインとしたブログです。これが初めてのブログだったので、多分に習作的な要素がありました。試行錯誤…

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