2014年5月10日 妻が亡くなる2日前に、妻から、 「お願いがあるから、書き留めて欲しい。」 と言われました。 まだこの時点では、少し会話ができました。 お願いの内容を聞いて、僕は言葉を失いました・・・ その願いとは・・・ 自分の葬儀の演出でした。 1 参列者の名前 2 菊の花ではなく、プルメリアとハイビスカスを飾る 3 BGMにはハワイアンと、私(妻)の歌を流す 4 喪服ではなく、男性はアロハシャツ、女性はムームーを着用 5 お線香はあげず、お坊さんも呼ばない 6 お骨はハワイの海に散骨する 以上が、妻の葬儀の希望でした。 妻の職業は、プロの声楽家で、 自分のステージは、いつも自ら演出をし…
「苦しいから・・・楽にして・・・」 妻の唇が、そう動きました・・・ 僕は担当医にお願いしました・・・ 「妻を楽にしてあげてください・・・」 「モルヒネの量を増やせば、苦しみはなくなりますが、 会話はできなくなります」 「お願いします・・・」 つながれている点滴を通して、 モルヒネが妻の身体に入っていきました・・・ 妻の表情が、少しずつ柔らかくなっていきました・・・ それから約1時間後・・・ 妻が今、生きている証の波形が・・・ 徐々に間隔が開き・・・ 山が小さくなっていきました・・・ 僕は心の中で・・・ 生きろ!! 生きろ!! 生きろ!! 何度も叫び続けました! その祈りも届かず・・・ 無情にも…
2014年5月9日 妻は自宅で呼吸困難に陥り、意識を失い、 かかりつけの病院に救急搬送されました・・・ その時すでに、妻の肺は子宮から転移した癌細胞で、 片方の肺は全く機能しておらず、 もう片方の肺も半分以上は潰れた状態でした・・・ 担当医の迅速で的確な応急処置のおかげで、 何とか一命を取り留めましたが、 危ない状態は続きました・・・ 5月10日(入院2日目) 妻の意識は戻っていましたが、 息がし辛い様子で、とても苦しそうでした・・・ この日、担当医から 「残念ですが・・・もって2日です・・・」 と、最後の宣告を受けました・・・ 妻がこの世からいなくなる・・・ この現実を、どうしても受け入れる…
「ブログリーダー」を活用して、RYORYOさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。