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内村鑑三 著 岩波文庫初めて読みました。薄い本ですが内容は濃厚です。明治27年(1894)、キリスト教徒夏期学校で講演内容を編集した内容。後世へ残す最大の物は何か?という講話です。ネタばらしして申し訳ないですが1.お金2.事業3.思想これを順に、有名な方の言葉や足跡を引用しながら、話は続きます。どれも、自分には出来っこないと言う人がいる。そして最後に4.勇ましい高尚なる生涯これこそが、皆が残すべき最大の遺物であると。 三菱は私財を肥やすことはしているが、世のために残したことはあるのか?と揶揄ってみたり、二宮金次郎を表に出してみたり。130年ほど前の話でありながら、今でも立派に通用する思想が散りばめられてます。数多くの書籍も紹介されていて、興味をそそる紹介の仕方が、とても心地よかった。なんのために働いているのか?なんのために生きているのか? そんな疑問を抱いた時に、お勧めしたい名著ですね。
2021/05/04 15:27