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サキサキ
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2020/08/11

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  • 非定型@抗精神病薬

    1.非定型抗精神病薬の特徴 非定型抗精神病薬は、いくつかの精神伝達物質に対してより選択的に働き、ドーパミン受容体遮断作用だけでなく、セロトニン受容体をはじめとする様々な受容体に遮断作用を持つのが特徴である。現在の抗精神病薬の主流。 従来の定型抗精神病薬にあった錐体外路症状は非常に少なく、統合失調症の様々な状態に使用でき、処方を単純化できるというメリットがある。 (1)SDA(セロトニン・ドーパミン拮抗薬) 統合失調症の陽性症状から陰性症状まで様々な状態に使用できる。急性期の滅裂興奮状態から幻覚妄想状態、昏迷状態、緊張病性興奮状態、うつ状態、無為自閉状態など。躁、うつ、発達障害にも使う。一方で、…

  • 定型@抗精神病薬

    1.定型抗精神病薬の特徴 定型抗精神病薬は、ドーパミン受容体遮断作用がメインの薬である。副作用は、めまい、過鎮静、眼球上転、眠気、口の渇き、遅発性ジスキネジア、脱力感、低血圧(立ちくらみ)、便秘、振戦、月経障害、性機能障害、排尿困難、ふらつき、アカシジア、体重増加など。常用すれば副作用が顕著に現れる。錐体外路症状とセットなのが定型抗精神病薬で、錐体外路症状とセットではないのが非定型抗精神病薬といった感じである。 (1)フェノチアジン系 最も古典的な抗精神病薬で、幻覚・妄想などの、いわゆる陽性症状に対してのみ効果を発揮する。1950年代初期、獣医が動物の寄生虫治療に用いていた塩酸クロルプロマジン…

  • 抗精神病薬の種類

    1.抗精神病薬の特徴 抗精神病薬とは、その名の通り精神病に効くという薬の意味であり、統合失調症、非定型精神病、躁病、中毒性精神病といった障害に伴う幻覚や妄想、興奮を抑制する薬のことである。メジャートランキライザーとも呼ばれ、大きく定型抗精神病薬と非定型抗精神病薬に分けられる。 2.定型抗精神病薬と非定型精神病薬 定型抗精神病薬とは、従来から使用されてきた古典的な薬のことである。その一方、非定型抗精神病薬とは、定型抗精神病薬に比べると副作用が少なく、統合失調症の陰性症状にも効果がある薬のことである。現在では、「第三世代」と呼ばれる全く新しいタイプの非定型抗精神病薬が登場しており、従来の非定型抗精…

  • バルビツール酸系@睡眠薬

    1.バルビツール酸系の特徴 ベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤が存在する現在にあって、致死量の低い古典的なバルビツール酸系をあえて処方する理由はほとんどない。とはいえ、非常に良く効く。 通常、安全性の高いベンゾジアゼピン系の睡眠薬が処方され、利かないと抗精神病薬が追加され、それでも改善されない場合にフェノバールなどのバルビツール酸系の催眠鎮静薬が処方される。バルビツール酸系は、脳の大脳皮質や脳幹に作用して、脳の覚醒を抑えることによって眠気や鎮静作用を生じさせる。その作用の強さは、まさにマンガに出てくるような「睡眠薬」のイメージそのものといえよう。非常に効く。芥川龍之介の自殺や太宰治の自殺未遂はコレ…

  • 非ベンゾジアゼピン系@睡眠薬

    1.非ベンゾジアゼピン系の特徴 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、脳内のベンゾジアゼピン受容体へ作用し、主にGABAの神経伝達を亢進することで催眠・鎮静作用を生じさせるものである。ベンゾジアゼピン系とは異なる化学構造であるにもかかわらず、薬理学的にベンゾジアゼピン系に類似し、よく似た有効性と副作用が見られる。 なお、ベンゾジアゼピン受容体には、ω1、ω2、ω3というタイプがあり、ω1受容体は主に催眠・鎮静作用に関わり、ω2受容体は主に抗不安作用や筋弛緩作用に関わるとされる。非ベンゾジアゼピン系に含まれるゾルピデムなどは、ω1受容体へ作用しやすいとされ、一般的に筋弛緩作用が弱く、睡眠薬で懸念されるふ…

  • ベンゾジアゼピン系@睡眠薬

    1.ベンゾジアゼピン系の特徴 ベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤は、過去に使用されてきたバルビツール系の薬物に比べると非常に安全性の高い薬物といわれている。これはベンゾジアゼピン系の薬物が脳内のGABA神経のみに作用し、他の神経に影響を与えることはほとんどないためである。 脳内の神経伝達物質の中でGABA(gamma-aminobutyric acid:γ-アミノ酪酸)は、抑制性の神経伝達物質として働き、このGABAの神経伝達が亢進すると催眠・鎮静作用などが出現する。脳内の神経伝達に関わるベンゾジアゼピン受容体は、このGABAの受容体と複合体を形成し、ベンゾジアゼピン受容体が刺激されるとGABAに…

  • 睡眠薬の種類

    1.睡眠薬の特徴 睡眠薬は、睡眠導入剤とも呼ばれ、睡眠障害(不眠症など)や睡眠が必要なときに用いられる薬の総称である。睡眠薬には、バルビツール酸系、ベンゾジアゼピン系、チエノジアゼピン系、シクロピロロン系、抗ヒスタミン薬などがあり、それぞれの薬が作用時間によって、超短期作用時間型、短時間作用型、中時間作用型、長時間作用型に分類される。 古典的な睡眠薬としては、バルビツール酸系が有名であるが、依存や耐性などが生じやすいことから、社会でより安全性の高いベンゾジアゼピン系がファーストチョイス(第一選択薬)として処方される。なお、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、抗不安薬としても使用されることがあり、また…

  • 抗うつ薬の種類 第一世代から第四世代まで

    1.第一世代の抗うつ薬 三環系抗うつ薬(1950年代〜)。古典的な薬で、自殺の手段に使える。1950年代後半にスイスの精神科医が偶然発見した。三環系という名称は、3つの環を持つ化学的構造に由来する。この薬は、神経伝達物質を作る細胞が、神経伝達物質を吸収(再取り込み)するのを阻害することで効果を発揮するものと考えられる。 (1)薬の特徴 通常、第一世代の三環系抗うつ薬は、ノルアドレナリンの再取込み阻害作用によるものが多い。つまり、一度放出されたセロトニンやノルアドレナリンが、再び取り込まれることを阻害することで、間接的にセロトニンやノルアドレナリンを増大させる。ただし、アナフラニールに限ってはセ…

  • 異常性格

    1.異常性格(いじょうせいかく) 人格異常、人格障害(パーソナリティ・ディスオーダー)、精神病質、変質者、変わり者、精神不均衡などとほぼ同義で使われる言葉。パーソナリティ(人となり)の偏りが著しかったり、異常であったりする。 つまり、普通の人とは大きく変わっている。なお、シュナイダーの精神病質人格の概念は、性格の著しい偏りゆえに、自分が悩むか、社会が悩まされるものと定義している。

  • 意思欠如者

    1.意思欠如者(いしけつじょしゃ) 意志欠如者とは、シュナイダーの精神病質人格10類型の1つである。あらゆる刺激に対して無抵抗で、異常なほどに周囲の影響を受けやすい。そそのかされてばかりいる。いわば「変温性の環境人間」であり、良い影響も受けやすいが、その枠組がなくなるとそれもなくなり、再びその瞬間の影響を受けて流されることになる。一応、失敗すれば後悔をする振りをするが、それが長続きすることはない。 こうしたいとか、こうしようというのが存在せず、ただただ流されている自分に親和している。

  • 好訴者

    1.好訴者(こうそしゃ) 好訴者とは、もともと活動性の高さを背景に、権利侵害など何らかの屈辱的な出来事が引き金となり、その後の人生のすべてを訴訟と闘争に捧げようとする人のことである。独善的な正義感に基づいて、ひたすら告発・訴訟・闘争などを展開する。E.クレペリンは、本物の好訴者と仮性の好訴者(抗争者)を区別し、E.クレッチマーは好訴者を増長した誇大性ととらえた。 好訴者は、通常、精神病質的な人格の延長にあると位置づけられており、統合失調症や躁病、妄想性障害などが時折示す好訴性は「症候性好訴妄想」として区別される。 奪われ、傷つけられた現実に理不尽さと被害感を強めて、その払しょくを求め続けている…

  • 無力者

    1.無力者(むりょくしゃ) K.シュナイダーの精神病質人格類型の一つ。無力者は、自分自身のことを全く信じていないため、些細な身体の変化を過度に気にしやすく、結果、何かと気疲れしがちで、楽しみを感じることができない。身体的・心理的なストレスに敏感で、そういう自分に馴染んでいる。 無力者の中には、①心身症型のタイプ(心理的な理由によって多彩な身体的障害を起こす)と②神経衰弱型のタイプ(過度な自己観察の結果、疲れすぎてしまう)がある。 無力感・不信感が自分に向けられ、何かと気にしいで、勝手に疲へいしがち。自分のことにいっぱいいっぱいで生きづらいが、そういう自分に安住している。

  • 敏感者

    1.敏感者(びんかんしゃ) E.クレッチマーによると、敏感者とは、強い感受性を持つものの、感じ取ったものに縛られて適切に処理できない人である。また、無力感を抱く一方、高い理想自我を備えているため、罪悪感や屈辱感を抱きやすい。敏感関係妄想にまで発展することもある。K.シュナイダーも、精神病質人格の中で自信欠如の一亜型として敏感者を指摘している。 ちなみに過敏者と敏感者は基本的に同じ特徴を備えているが、敏感者の方がより病的である。 何かと気にしいな上、自分はできる人間であると思い込もうとしているため、些細なことを気にしてすぐに自分は駄目だとの思いを強めやすい。ときにそれが病的な水準にまでいたる。是…

  • 常習(慣習)犯罪者

    1.常習(慣習)犯罪者(じょうしゅうはんざいしゃ) 犯罪が常習(慣習)となっている犯罪性の進んだ犯罪者の一類型。ヴァールベルクによって提唱され、アシャッフェンブルクによって、その犯罪者分類(偶発殺人、激情犯人、機会犯人、予謀犯人、累犯者、慣習犯、職業犯)の中に位置づけられた。 C.ロンブローゾによる生来性犯人、およびH.W.グレーレによる傾向犯罪者もこれに似た概念である。 犯罪の原因は、本人の性格と環境の関係にあるが、慣習犯罪者の場合は本人の人格特徴が重視されている。情性欠如・抑制欠如・爆発性を合併するような異常性格者では、些細な刺激に反応して多方向の慣習犯罪者になることが多い。 要するに、生…

  • 偶発犯罪者

    偶発犯罪者(ぐうはつはんざいしゃ) 不注意または過失によって、犯罪を起こすことになったもの。この場合、機会犯罪者と同様、一時的なものであるが故意ではない。たまたまそうなってしまった系の犯罪である。交通犯などに見られることが多い。

  • 機会犯罪者

    1.機会犯罪者(きかいはんざいしゃ) ワークベルクによって提唱された概念。目の前のせつな的な誘惑に魅せられて犯罪に及ぶものをいう。激情犯罪者、偶発犯罪者と並んでF.V.リストのいう瞬間犯罪者に属するが、情緒的な興奮がほとんどない点で激情犯罪者と異なり、過失によるものではない点で偶発犯罪者とは異なる。その特徴は、考えが浅く、誘惑に負けがちなことである。 F.エクスナーは、さらに能動的機会犯罪者と受動的機会犯罪者に分けた。 A.能動的機会犯罪者 機会的状況を利用して積極的に犯罪に及ぶもの。これ幸いと調子に乗って手を出す。 B.受動的機会犯罪者 犯罪性はそれ程ではないものの誘惑に抵抗できず、目の前の…

  • 放火犯

    1.火の魅力 火は人間に興奮を呼び覚ますものであり、火を見て興奮するのは万人に共通する感覚である。「家事と喧嘩は江戸の華」という言葉もある。柳田国男の「火の昔」には、過去の日本人にとって火がいかに喜ばしく、美しいものであったかについて考察されている。 従来、農村型犯罪とされてきた近隣縁者に対する恨みの放火は、不満の表出という都市型犯罪へと変更し、農村部での放火犯の形態も、都市型放火の特徴を併せ持った複合型に変化している。 2.放火の種類 (1)えん恨報復型(対特定個人) 強いえん恨、敵意、逆恨みなどを動機とし、確実に火がつくものを準備した上で犯行に及ぶ単一的な放火。犯人と被害者の関係は、比較的…

  • 暴走族

    1.過去の遺物「暴走族」 1980~90年代、高度成長期のまっただ中の社会は、子どもに勉強ができる「良い子」や受験の勝利者、社会の要求に応えて結果を出す若者を一方的に要求した。それだけにそれに応じられない子どもにとって、社会は極めて冷酷で不寛容、そして否定的かつ抑うつ的なものと見え、そのむしゃくしゃした気持ちの発散を求めて手っ取り早く「暴走」という行動に走った。しかし、2000年代になると、バブルが崩壊したことで若者像が多様化する中、社会は子どもに無関心になり、「暴走」する意味が失われるようになった。反抗する相手が不在の「暴走」は衰退の一途をたどり、意味が失われる中、今では過去の非行・犯罪の一…

  • 殺人

    1.殺人の類型 生命犯とは、殺人などの犯罪を行ったものである。主なタイプは下記の通り。 (1)激情殺人 けんか、口論など、その場の状況によって怒りの感情が制御できなくなり、殺人に及ぶ。被害者は見ず知らずの人で、たまたま居合わせた場合が多い。 (2)葛藤殺人 邪魔者を排除するための殺人で、程度の差はあるものの葛藤や不満を抱え、それがある時点で限界点を超えて殺人に至る。愛憎の葛藤による殺人、家族間の葛藤による殺人などが含まれる。 (3)隠蔽殺人 犯行を隠蔽するための放火殺人や、犯行を暴露されることをおそれて共犯者を殺害する場合など。立場や地位が危うくなるとき、自分を守るために行われる。サスペンスド…

  • 強盗

    1. 強盗の特徴 強盗は、他の犯罪と比べると格段に自己露呈的な犯罪で、発覚しやすく捕まりやすいものである。金銭を奪う犯罪としては、あまりに短絡的・非効率的といえよう。実際、集団にせよ単独にせよ、強盗の多くは無鉄砲な形で短絡的に行われることが多い。 一般的な財産犯と比べると、凶悪犯である強盗は外向的・発散的であり、短絡的・自棄的な色合いが強い。その背景には、不全感と劣等感が漂い、自分を引き立てるためには他者がいなければ安心できないという幻想を根づかせている。わざわざ強盗を選択せざるを得ないところに、財産犯にも、粗暴犯にもなれない開き直りとふて腐れた構えがうかがえる。 2.強盗の類型 (1)侵入強…

  • 援助交際・売春

    1.援助交際・売春の意味 いわゆる身を売るといった意識は低い。性役割意識の偏りやルーズさ、援助交際や売春を通さなければ、自分の存在価値を確認できない空虚感と無力感が背景にうかがえる。

  • 小児性愛

    1.小児性愛の意味 成人女性への気後れから、支配できそうな子どもを性的な対象とする。圧倒的な劣等感が渦巻き、パーソナリティの偏りも著しいが、その自覚がないところに病理の重さがうかがえる。自分が「終わっている」ことに目が向かない。

  • 下着盗

    1.下着盗の意味 下着盗をする性犯罪者は、自分に自信がなく、劣等感を根付かせ、女性への積極的な関わりから逃げ続けている。下着は女性やセックスの代償であり、自ら奪い取ったことに価値を見出している。 下着になら安心することができる。

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