2011年度Vol.31法政大学図書館所蔵資料『ボアソナード答問録』~ボアソナード氏との交信録~2011年12月22日2011年度1875(明治8)年4月のある日、明治政府の法律顧問であるボアソナードは、自宅から司法省法学校に講義に行く途中、通りかかった裁判所で偶然にも拷問の現場を目撃します。あまりの惨状に驚いたボアソナードは、泣きながら関係者に抗議し、その日帰宅すると直ちに司法卿大木喬任に拷問廃止を求める書簡を書いたといわれています。このときの司法卿宛の書簡は、1カ月後に提出された拷問廃止の建白書(理由書)とともによく知られていますが、この2編の原文写しを含む、「PremierCahierpourlesquestions」と題したA4判ほどのフランス製上質ノートが、本学図書館に収蔵されています。ノートに...法政大学ボアソナード拷問廃止を求める書簡を書いたといわれています。