今やアメリカと並ぶ超大国となった中国。その経済成長の過程を中華人民共和国の建国にまで遡って詳細に見て行きます。
はじめに 1.古い旅客鉄道網の閉鎖 2.儲かる路線と儲からない路線 3.高速旅客鉄道建設に渦巻く汚職 4.中国のインフラ建設汚職は如何にして防げたか まとめ はじめに 中国のインフラ建設はアジア金融危機が起きた1997年以降、加速度的に進められてきました。金融危機に対する財政刺...
はじめに 1.農村経済の改革の一つ“町化”のプロセス 2.町化の後の農夫達の進路 3.中国は自身を養っていけるか? 4.中国の旺盛な食欲と世界の食料価格、耕作地面積の関係 まとめ はじめに 中国農村部では土地などの不動産に関する財産権が長らく認められてきませんでした。これに対し...
はじめに 1.中国における高速鉄道建設が批判される理由 2.高速鉄道は中国にとってまだ不必要な贅沢品か? 3.高速鉄道は高価すぎるか? 4.高速鉄道を建設する重要な理由:設備稼働率の異様な高さ まとめ はじめに 中国では1998年の住宅民営化以降、住宅建設と並行してインフラ建設...
はじめに 1.大規模農業が拒まれる時代の終焉 2.企業的農業の立ち上げ(二つ目の改革) 3.共同組織と株式会社による大規模農業の運営 4.三つ目の改革:町化 まとめ はじめに 中国農村部では農地などの不動産に関する財産権が長らく認められてきませんでした。そしてこの事が都市と農村...
はじめに 1.熱狂的なインフラ建設に対する非難 2.インフラ建設過剰であると非難する前に考慮すべき事 3.中国以外の先進国の常識 4.中国の経済成長速度と必要なインフラの容量 まとめ はじめに 1998年からの中国都市部の住宅民営化と2003年からの財産権の付与により、都市家族...
はじめに 1.中央政府が現在追及している田園地帯経済の改革 2.第一の改革:土地使用権の改善 3.農村の土地の登録が困難な理由 4.第二の改革:大規模農業への改革 まとめ はじめに 中国では農村と都市における不動産に関する財産権に大きな差がある事が農村―都市の貧富の差の原因にな...
はじめに 1.近年重点的に建設されているその他のインフラ 2.インフラ建設の動機と過剰で浪費的な建設計画 3.綿密な事前分析なしのインフラ導入 4.インフラ建設ラッシュと小都市の地位向上 まとめ はじめに 中国では1998年以降、住宅建設のブームと共に、インフラ建設も加速しまし...
はじめに 1.神聖視されている農村地の集団所有 2.土地権問題の単純かつ最良の解決策とは何か? 3.中国における耕作地面積のレッドライン 4.都市化に伴う耕作地面積の減少への対策 まとめ はじめに 中国の農村と都市では1978年末の改革開放以来も富と収入の格差が問題となってきま...
2000年代からの港、発電所、インターネット、高速旅客鉄道などのインフラ建設ラッシュ
はじめに 1.港の輸出能力の拡張 2.発電所の建設ラッシュ 3.インターネットの導入 4.高速旅客鉄道の建設 まとめ はじめに 中国では1998年の住宅民営化から住宅建設ブームが巻き起こりました。そして中国政府は高級住宅の供給過剰問題や低所得者向けの手頃住宅の供給不足問題などに...
住宅民営化計画に表れた都市部の財産権の優越と農村の土地権の一層の改善への展望
はじめに 1.都市家族が住宅民営化計画で得た棚ぼた的収益 2.住宅民営化計画によって得られた巨額の資本利得 3.農村と都市における財産権の不平等 4.農村の土地権を改善する意思は中国政府にあるか? まとめ はじめに 中国では1978年末の改革開放以降も農村と都市の間の富と収入の...
習近平政権と公営住宅建設、およびアジア通貨危機以降の国営高速道路の建設
はじめに 1.中国における今後の低所得者向け住宅支援 2.改革初期のインフラ建設 3.アジア通貨危機への対応としての1998年の財政刺激策 4.国営高速道路の建設 まとめ はじめに 中国では1998年の住宅民営化から住宅市場がブームになっています。そしてそれはどうやらアメリカ合...
はじめに 1.中国で住宅を購入するとはどういうことなのか? 2.農夫は土地を売る権利を持っていない 3.都市部の住宅所有者は市場価格で不動産を売却できる 4.都市居住者が購入する不動産の数には制限が無い まとめ はじめに 中国では1978年末の改革開放以降も農村と都市との間の大...
はじめに 1.3等、4等都市での公営住宅建設計画の実態 2.今日の公営住宅建設はどの様に融資されているか? 3.低所得者向けの手頃住宅から高所得者向けの格上げ住宅へ 4.住宅問題における政府の役割と市場の役割 まとめ はじめに 中国の住宅市場は高所得者向けの高級住宅市場と、低所...
はじめに 1.政府による農地の安価での買い上げと農夫達の損失 2.農地の安価な買い上げ政策における政府のもくろみ 3.政府が農夫を騙す事は問題無い? 4.不平等政策が富や収入の分布に与えた影響 まとめ はじめに 中国農村部では改革開放以降も農夫達が耕作中の土地が村当局によって途...
はじめに 1.低所得者向け公営住宅の大建設計画 2.高級住宅の購入規制の解除 3.公営住宅建設計画の失敗 4.当初の目標からの大きな逸脱を生んだ公営住宅建設計画 まとめ はじめに 1998年の住宅民営化以来、中国の住宅市場は二層に分断されてしまっています。一つは高所得者向けの高...
農村における土地使用権の改善と政府による相変わらずの都市偏重の方針
はじめに 1.法律改正と農夫の土地使用権証明書の普及 2.安定した土地使用権が生んだ安心と投資への意欲 3.相変わらず認められない土地所有権 4.都市政府による農地の転売 まとめ はじめに 中国では胡錦濤政権になってから、農村部の生活は随分と近代化されました。ベーシックインカム...
はじめに 1.高所得者向けの層(第一の層)とは 2.移住者・低所得者向けの層(第二の層)とは 3.政府による高級住宅層(第一の層)の問題解決 4.政府による手頃住宅層(第二の層)の問題解決 まとめ はじめに 中国の都市住宅市場は2003年に都市戸籍を持つ都市世帯に完全な財産権が...
はじめに 1.1980年代の世帯農地の使用権改革 2.村当局による配置転換の権力 3.1990年代の農地に関する法律の改定 4.2000年代に正式化された農地使用権 まとめ はじめに 中国農村部では、農夫達の耕作する農地に関する彼らの権利が大きな問題になってきました。彼らは農地...
はじめに 1.売れない住宅をどうするか 2.中央政府による住宅市場の監視 3.バブルかどうかよりも重要な事 4.住宅民営化の歪としての住宅市場の二重構造 まとめ はじめに 中国都市部の住宅市場は一見バブルの様に見えますが、実際にはかなり堅実なものです。それは都市部市民の収入が住...
はじめに 1.農村優遇と都市優遇のバランスを取る事の難しさ 2.胡錦濤政権は都市改革と農村改革をバランスできたか? 3.今後の中国農村部の人口 4.今後の農村改革の重要課題としての土地保有権 まとめ はじめに 中国では1978年末の改革開放以来、農村部の経済を優先した趙紫陽と万...
はじめに 1.中国都市部の住宅価格の暴落は起きない 2.中国の住宅購入者の収入の上昇と住宅購入の頭金の高さ 3.アメリカ合衆国における頭金の低さとサブプライム問題 4.今後も絶えない中国都市部の住宅需要 まとめ はじめに 中国都市部の住宅ブームは一見するとバブルの様に見えますが...
はじめに 1.2000年代半ばから始まった農村の生産高の向上 2.胡錦濤政権へのマイナス評価 3.胡錦濤政権へのプラス評価 4.農村における今後の課題 まとめ はじめに 中国で2003年に誕生した胡錦濤政権は、1990年代に入ってから久しく停滞していた農村部の改革を再開します。...
はじめに 1.アメリカ合衆国における住宅の手頃さ指数 2.韓国、台湾の住宅の手頃さ指数 3.中国の住宅の手頃さ指数 まとめ はじめに 中国の住宅市場では住宅価格の上昇が2003年から10年以上に渡って続いてきました。この原因として住宅民営化の初期において住宅価格が極めて低かった...
はじめに 1.胡錦濤政権の誕生とその農村政策 2.農村における社会サービスの充実 3.年金制度の農村への導入 4.数字で見る都市-農村格差の縮小 まとめ はじめに 都市部の不満が爆発した結果引き起こされた1989年の天安門事件以降、中国の経済改革はそれまでの農村重点型のものから...
はじめに 1.建設量と価格の上昇で見る中国の住宅ブームの凄まじさ 2.バブルとは何か? 3.バブルの見極め方 4.中国都市部の住宅ブームはバブルなのか? まとめ はじめに 中国では1998年に住宅民営化が行われます。つまり住宅株式が国から私企業や民間人へ移管さたのです。これによ...
はじめに 1.企業と労働者に関する自由化 2.都市部の商品に関する自由化 3.都市部の住宅民営化 4.都市世帯の所得上昇 まとめ はじめに 1990年代に入り、中国の経済改革はそれまでの農村中心のものから都市中心のものに移行していきます。それは天安門事件が証明したように、中央政...
はじめに 1.都市世帯の財産権 2.地方世帯の財産権 3.農夫達に完全な財産権を与えようとしない政府 4.中国都市部が経験しているのは住宅バブルに過ぎないのか? まとめ はじめに 中国都市部では1990年代後半以降住宅ブームで豊かになる都市家庭が急増しました。彼らは格安で都市部...
はじめに 1.1990年代の都市重点改革と1980年代の農村改革の違い 2.党指導者達が1989年から学んだ教訓 3.経歴で見る1980年代の改革者と1990年代の改革者の違い 4.地方の景気停滞と都市部の改革の加速 まとめ はじめに 中国の1980年代は農村経済を改革する時代...
はじめに 1.都市戸籍所有者の格上げ需要 2.インサイダーゲームと化していた住宅市場 3.住宅所有率で見る格差 4.住宅民営化と中国社会に出来た亀裂 まとめ はじめに 1990年代後半に行われた中国の住宅民営化は、都市部の国有住宅居住者にとてつもない利益をもたらしました。彼らは...
はじめに 1.都市部収入と物価の上昇 2.学生達の就職難と私企業の雇用制限 3.政府役人による汚職 4.天安門事件とその後の都市中心の改革への立ち戻り まとめ はじめに 1989年6月に天安門事件が起こる直前の1980年代、中国都市部では政治改革への熱気が高まっていました。改革...
はじめに 1.1980年代における農村収入の急激な上昇 2.長くは続かなかった農村部の成功 3.天安門事件が起きた時代背景 4.欧米や日本との間の格差に気付いた学生や学者達 まとめ はじめに 1980年代、農村部では農産物の生産性の向上や、郷鎮企業の成功に伴って豊かになる人々が...
はじめに 1.住宅価格の上昇が長期間続いた理由 2.住宅民営化の光と影 3.恩恵を享受した世帯 4.恩恵を享受できなかった世帯 まとめ はじめに 1990年代後半に起きた中国の住宅民営化は、不動産の売買への参入を通して都市部世帯を急速に豊かにして行きました。 今回は何故中国の...
はじめに 1.郷鎮企業のピーク 2.郷鎮企業の民営化 3.改革時代初期に郷鎮企業が担った役割 4.郷鎮企業の衰退 まとめ はじめに 中国の農村経済を支えていた郷鎮企業は1980年代から1990年代中盤にかけて労働力やGDPの面で大いに活躍しました。 今回はこの郷鎮企業が改革に...
はじめに 1.郷鎮企業と国有企業の違い 2.郷鎮企業が成功した理由その1 3.郷鎮企業が成功した理由その2 4.数字で見る郷鎮企業 まとめ はじめに 1978年末の改革開放が始まって暫く経った1980年代はじめ、中国各地の農村では人民公社が解体され、代わりに郷鎮企業と呼ばれる地...
はじめに 1.都市家族が享受した利益と不動産事業の活性化 2.一般に住宅価格は上昇し続けるか? 3.中国の住宅価格上昇が維持された理由 4.確実に利益を得る事ができた住宅市場 まとめ はじめに 1990年代後半から、中国の住宅市場は民営化され、市場原理によって都市部の住宅価格が...
はじめに 1.住宅民営化で移転した富の総額 2.都市部の家庭は如何にして富を得て行ったか:その1 3.都市部の家庭は如何にして富を得て行ったか:その2 まとめ はじめに 中国では1998年以降、都市住宅の民営化が行われ、都市部の家族が自由に自分達の住む住居を売買出来るようになり...
はじめに 1.都市住宅の”内部”価格での提供 2.住宅購入の為の助成金と抵当金 3.イギリスの住宅民営化との比較 4.国から市民への富の譲渡は如何に起こったか まとめ はじめに 1990年代終盤に、中国は住宅市場の民営化を行います。これによってそれまで厳格な政府の管理下にあった...
居住許可制度の今後および1990年代後半までの都市居住者達の生活
はじめに 1.居住許可制度の可能性 2.居住許可制度の本格的発効の為の課題 3.都市居住者を管理していた単位と言う組織 4.都市住宅市場の民営化による経済の躍進 まとめ はじめに 中国政府は2010年から国内のいくつかの都市で 居住許可制度を試験的に実行しました。 この制度は...
はじめに 1.中国の大都市はスラム化しかかっている? 2.居住許可制度:戸籍制度改革が現在尽力している事 まとめ はじめに 中国の都市は大量の移住労働者達が押し寄せる事で都市のスラム化やスプロール化が起きる事を懸念しています。その事が中国の厳しい戸籍制度(都市への移住制限制度)...
はじめに 1.理想的な解決策 2.戸籍制度はどの程度緩和されているか 3.都市部のエリート達の思惑 まとめ はじめに 農村からの移住労働者達が大都市に流れ込む事を避けるために中国政府は戸籍制度による移住の制限をなかなか緩和しようとしていません。都市にやってきても都市戸籍が無けれ...
はじめに 1.大都市に跳ね除けられた移住労働者達の小都市への流れ 2.戸籍制度による社会的地位の固定 3.戸籍制度の改革の現状 まとめ はじめに 中国では農村からの移住労働者は戸籍制度による経済的・社会的な障壁(バリア)のせいでどうしても大都市の環境のよい住居には住む事ができま...
はじめに 1.中国の戸籍制度の歴史 2.1958年からの戸籍制度と都市成長の抑制 3.1980年代の戸籍制度の弱体化 4.今尚残る移住労働者に対する制限 まとめ はじめに 改革開放からの35年間で農村から都市へ移動した中国人民の数は何億という規模でした。しかし実際には彼らの大半...
はじめに 1.行政区画によって生まれる”仮の都市人口” 2.中国の真の大都市(メガロポリス)はどこか 3.衛星都市の存在 4.都市住民の生活水準格差 まとめ はじめに 以前、中国の都市人口が改革開放(1978年末)以降如何に急速に増加してきたかについて見ました。中国都市部におけ...
はじめに 1.家族農業への立ち戻り 2.農業への技術導入と農夫達の収入の増加 3.郷鎮企業と農村地区経済の発展 まとめ はじめに 今回は1980年代に中国農業がどのように近代化されて行ったか、またそれによってそれまで困窮していた農夫達の生活がどのように改善して行ったかを見ていき...
中国の都市化と経済成長の関係 ~スマート・シティ化を目指して~
はじめに 1.1979年~1999年:工場労働の本格化 2.1998年~2013年:住宅、インフラの建設ラッシュ 3.2013年以降:建設ラッシュの終焉と先端都市(スマート・シティ)化への展望 まとめ はじめに 今回は中国の都市化が一般的な都市化の三段階、つまり”磁石効果の段階...
はじめに 1.磁石効果の段階 2.建設ラッシュの段階 3.スマート・シティの段階 まとめ はじめに 今回は1979年の改革開放以降、中国で本格的に進んだ都市化に伴う経済発展の様子を見ていきます。経済発展と言うと、地方から都市部に人が移住したり、都市部での雇用が生まれたりという事...
はじめに 1.開放改革と都市化 2.アメリカの都市化との比較 3.絶対数で見る中国の都市化の規模 4.旧ソビエト、韓国の都市化との比較 まとめ はじめに この項では中国の都市化、つまり農村から都市への人口移動と都市開発、が如何に大規模で急速なものだったかをアメリカ合衆国など他国...
はじめに 2.第一次五ヵ年計画と農業 3.改革開放(1979年)以降の中国の農業 まとめ はじめに 今日では農業は中国のGDPの僅か9%を占めるにとどまります。一方で工業やサービス業はそれぞれ40%以上と、大部分を占めています。しかし、この様に農業のウェイトがかなり小さい現...
はじめに 1.開放改革直前の地方の実態 2.大躍進政策の失敗 3.都市部と地方の格差 まとめ はじめに 今回は中国の農業がどの様に中国経済を支え、また時に国の政策に翻弄されてきたかを改革開放が始まる直前である1978年から共産党軍(現在の中国)と国民党軍(現在の台湾)との内戦終...
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