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とあるウォンバット研究者の数奇な人生 https://wombat-suki-life.hatenablog.com/

オーストラリアでウォンバットの病気の研究をするというあまりにも数奇な人生を選んだ日本人とそれに巻き込まれてしまった奥さんの話。 ブログ運営は夫婦でしてます。

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2020/07/25

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  • 僕の仕事はウォンバットを捕まえることではない。ウォンバットを救うことだ。

    さて、久しぶりに少し書きたいことができたので、この長期間にわたり圧倒的に放置されていたブログを更新しようと思います。 僕は現在、ウォンバットを疥癬という感染症から救うための研究をしています。 「もう知ってるよ!」という方、ありがとうございます。 初知りの方は以下のリンク先の記事を確認してもらえると、どんな感じの病気か知ってもらえると思います。 wombat-suki-life.hatenablog.com 現在の研究の内容としては、ウォンバットから採取したダニのDNAを調べ、治療薬がダニの体内で働く仕組みや薬への抗体が作られるメカニズムを解明しようというものです。 ダニが抗体を持っていた場合は…

  • こないだのタスマニアでのフィールドワークのお話

    2021年11月、僕はこのウォンバット研究プロジェクトのフィールドワークのために、タスマニア島の北西部、Cape Portlandという場所を訪れました。 以前にもここを訪れるチャンスが何度かあったのですが、新型コロナウイルスの影響で政府より移動が規制されたり大学から許可が降りなかったりと、なかなか実現できずにいました。 しかし今回、ようやく満を持してタスマニア大学の研究チームに帯同してフィールド調査ができることに相成りました。 本記事ではそのフィールドワークの様子をお伝えしようと、そういった趣向でございます! フィールドワークの調査現場とその目的とは? タスマニア州の州都ホバートまで現在僕が…

  • ウォンバット疥癬から考える保全の難しさ

    論文とか実験とかサッカーとかで忙しくて(言い訳)、かなり放置しておりましたこちらのブログですが、久しぶりに書きたいなと思うことが浮かんだので書きます! ひよっこ研究者の僕もなんやかんやでウォンバット疥癬の研究にもう数年携わってきました。(ピヨピヨ) 研究自体の難しさもそうなんですが、やっぱり特に「保全」という物の難しさを最近はヒシヒシと痛感しております。 ウォンバット疥癬の場合の保全のゴールというのは「ウォンバットたちを疥癬という感染症から救い、彼らを守っていく活動」のことでございます。 でも研究を進めていくにつれて、この問題は良くも悪くも多くの人たちの思いや考えが交錯しあい、それによって…

  • ウォンバット疥癬への新治療薬ブラベクト!最新研究をビシッと解説!

    さて、先月にようやくパブリッシュされました僕がタスマニアで携わってきたプロジェクトの論文、 Fluralaner as a novel treatment for sarcoptic mange in the bare-nosed wombat (Vombatus ursinus): safety, pharmacokinetics, efficacy and practicable use 「いやいきなり『さて!』とか言われても…(困惑)」 ってなってる人、大丈夫ですちゃんと説明します! このタイトルをざっくり日本語に訳すと、 「ウォンバット疥癬への新治療薬Fluralaner(ブラベクト)…

  • 3種類のウォンバット!珍獣の中の珍獣の謎に迫る!

    オーストラリアに住んでおりますズングリムックリな有袋類ウォンバット。 同じ有袋類のコアラやカンガルーに比べて若干知名度の下がるこの珍獣も、最近はテレビなどで特集されたりして知ってる人が増えてきたかなと感じております。 そんなじわじわとキテいるウォンバットですが、3種類もいるってご存知でした? はい、そのとおりです。これが本記事のテーマでございます! タイトルは 3種類のウォンバット!珍獣の中の珍獣の謎に迫る! です! 目次 1.3種類のウォンバット 2.ヒメウォンバット 3.ミナミケバナウォンバット 4.キタケバナウォンバット 5.大事なメッセージ 1.3種類のウォンバット それではご紹介させ…

  • タスマニアデビルがオーストラリア本土に復帰!その背景とは!?

    タスマニアデビルをオーストラリアの本土の野生環境へ復帰させようという「再導入作戦」が先日インターネットでチラッと話題になっていました。 本記事では僕の動物学の知識を総動員してそのタスマニアデビル本土再導入作戦を分かりやすくビシッと解説していきます! ん?「何だい?その物騒な名前の動物は」だって? ご存知ないのなら説明いたしましょう!(知ってる人はさすがです) タスマニアデビルというのは、オーストラリアはタスマニア島に生息する肉食の有袋類。 大きさは、まぁだいたいパピヨンぐらいですね。 しかし可愛らしいサイズ感に反して動物界でもトップクラスのアゴの力を持ち、巨大なワラビーの骨までも砕いてしまいま…

  • 動物博士

    「ウチの子も動物博士になりたいって言ってるからそのうちオーストラリアに行くかも!」 20代も後半の僕の同級生にはもちろんもう子供のいる友人も数人おり、そのうちのひとりに言われた一言である。 「おぉー、いつでも遊びに来い!」 僕はそう返しました。 「そうかぁ、アイツは動物博士になりたいのかァ」 今まさに動物博士になろうとしている僕には、とても嬉しくそして気の引き締まる一言でした。 かく言う僕も幼少期はセリフを完コピするまでライオンキングを見たり、図鑑に乗っていたマンドリルという珍しいサルの名前を連呼してみたりと、よくいる動物が大好きな少年でした。 そしてもちろん当時の僕の夢は動物博士でした。 (…

  • ウォンバット研究プロジェクト開始から一ヶ月!んで、結局今何してるん?

    こんにちは。ウォンバット研究のKotaroです。 僕のウォンバット研究プロジェクトが始まって間もなく一ヶ月が経とうとしています。 気付けばもう九月も終盤。早いですねぇ。 おかげさまで、研究もブログもマイペースながらもボチボチ続いております。 そこで僕はある重要な事に気付いてしまったのです。 「あれェ、オレ研究のこと全然書いて無くね?w」 タイトルで「ウォンバット研究者の~」とか謳っておきながら、これはいけませんねェ! というわけで本記事のテーマはこちら!! で、結局今なにしてるん? です。 なんとも気の抜けたテーマですいません。 でも大丈夫!ちゃんとおもしろい記事になったから! それではどうぞ…

  • ところで動物学ってどんなこと勉強するの?~タスマニア大学での生活~(最終話)

    こんにちは。ウォンバット研究のKotaroです。 皆さんと楽しく振り返ってまいりました、僕のタスマニア大学動物学シリーズ。 名残惜しいですが、本記事で最終話となってしまいます。(ヤメナイデクレー!モットツヅケテクレー!) ご声援ありがとうございます。 ただまぁこのシリーズが終わるだけなんでね。 また他のことについて相も変わらずつらつらと書いていく予定なので、お付き合いいただけると幸いです。 連載最終話の本記事のテーマは最終話らしく、 さらば!俺の学部生活!タスマニア大学よ永遠に! です。 かっこいいタイトルですねぇ(笑) 本当は大髭書体とかで書きたいんですけどねぇ。 とにかく、最終話!He…

  • ところで動物学ってどんなこと勉強するの?~タスマニア大学での生活~(第六話)

    こんにちは。ウォンバット研究のKotaroです。 さぁ、おかげさまでワタクシのタスマニア大学動物学シリーズも第六話です。 予定では次回でこの連載は一旦終了する予定ですので、皆さんもう少しお付き合い宜しくお願い致します。 本記事のテーマはズバリ! ウォンバット研究との出会い! 激闘!深夜のジャングルでの伝説のフィールドワーク! です。 今回もタイトルが荒々しいなぁ(笑) それでは、第六話ッ!Here We Go!! 1.ウォンバット研究との出会い。そのいきさつとは? 僕がウォンバット研究に出会ったのは学部3年の時でした。 日本の大学では恐らくほとんどの人が研究室に入ると思うのですが、オーストラリ…

  • ところで動物学ってどんなこと勉強するの?~タスマニア大学での生活~(第五話:後編)

    こんにちは。ウォンバット研究のKotaroです。 本記事は前回の続きです。 つまり、 激闘!無人島サバイバル地獄の五泊六日ッ!!(後編) これです。 前編はこちら。 wombat-suki-life.hatenablog.com 無類の動物好きの僕とは言え、さすがにこのときまで無人島で五泊六日なんて人生で一度もしたことがなかったわけです。 そんな感じだったので、それはもう慣れないことや驚いたことがたくさんありました。 今回はマライアアイランドの圧倒的な大自然の中でのキャンプ生活で起きた事件についていくつか相変わらずまとまりもなくつらつらとお話していこうかなと思っております。 というわけで、第五…

  • ところで動物学ってどんなこと勉強するの?~タスマニア大学での生活~(第五話:前編)

    こんにちは。ウォンバット研究のKotaroです。 おかげさまで第五話になりましたタスマニア大学動物学シリーズ。 今回のエピソードは。。。 激闘! 無人島サバイバル地獄の五泊六日ッ!!(前編) です。 第三話でちょっとだけ書いてみたら反響が大きかったのでちゃんと書きます(笑) ちなみに、これは大学三年生の海洋生態系学の授業です。 前編の本記事では、その無人島に向かうまでの道のり、そしてそこで行ったプロジェクトについてお話していきます。 というわけで、第五話ッ!前編ッ!Here We Go!! (マリオカート風に) 謎の無人島へ、いざ出発。 。。。なんつって、本当は全然謎じゃないです。 今回我々探…

  • ところで動物学ってどんなこと勉強するの?~タスマニア大学での生活~(第四話)

    こんにちは。ウォンバット研究のKotaroです。 ちょっと期間が開きましたね。 お久しぶりです。 第三話ではタスマニア大学動物学科のシステムや概要をワタクシ独自の視点でザックリとまとめてみました。 そしてこの第四話以降からはこの波乱万丈奇想天外奇々怪々な僕のタスマニア大学での学部生活の記憶を更に掘り起こし、そこからいくつかのエピソードをハイライトでお送りさせていただこうと、そういった趣向でェございます。 さて、自他共に認める生粋の動物マニアの僕が満を持して入学したタスマニア大学。 振り返ると本当に多くのことを学び、人間としても大きく成長させてくれたとても素晴らしい場所でした。 が、もちろん、楽…

  • ところで動物学ってどんなこと勉強するの?~タスマニア大学での生活~(第三話)

    こんにちは。 ウォンバット研究のKotaroです。 第二話では生まれ育った街を離れ、遥か南半球の果てオーストラリアはタスマニア州へと降り立った19歳当時の僕の記憶を辿らせていただきました。 英語力がゴミだった僕の語学学校の生活はこれといって特筆すべき爆笑エピソードもないのですっ飛ばし、第三話であるこの記事はタスマニア大学の動物学科のシステムや概要をワタクシ独自の視点でまとめてみようかなと思います。 あ、でも地の果てすぎるタスマニアには日本人が全然いないので英語を学ぶには最適な場所ですよ。 タスマニア大学Sandy Bayキャンパス。御覧の通り後ろが山なので夜になると野生のワラビー、ウサギ、ポッ…

  • ところで動物学ってどんなこと勉強するの?~タスマニア大学での生活~(第二話)

    こんにちは。 ウォンバット研究のKotaroです。 さぁ、前回の記事では僕がタスマニアへ旅立つまでのキッカケと葛藤の記録をお話させていただきました。 「これ需要あんのかなぁ」って不安に思いながら書いたのですが、予想に反して興味を持ってくれた人がたくさんいたので、僭越ながら続きを書いちゃいます。 感想をくれた人はスーパーありがとうございます。 読んでくれた人もスーパーありがとうございます。 というわけで、第二話もHere We Go!! (マリオカート風に) 1.出発の日の記憶 まず、タスマニアへ飛び立つ日のことを思い出したのでそのことを書こうと思います。 これも需要ないかもしれないけど、僕が書…

  • ところで動物学ってどんなこと勉強するの?~タスマニア大学での生活~(第一話)

    こんにちは。 ウォンバット研究のKotaroです。 自己紹介でもチラッとご紹介したように、僕はオーストラリアのタスマニア大学と言ういくぶんマニアックな場所で、動物学と言ういくぶんマニアックな分野を専攻しました。 この記事からいくつかは、僕がどんなキッカケでそこに辿り着き、そこでどんなことを勉強したかをシリーズ的な感じで何回かに分けてお話しようと、そういった趣向でございます。 これまた長くなりそうなお題を選んじまったなぁ。。。 だいたいこれ需要あんのかな。。。(弱気) とにもかくにも、Here We Go!! (マリオカート風に) 第一話: そもそもなんで動物学を?? まぁ気になりますよね、これ…

  • 初めまして~数奇な人生を選んだウォンバット研究者の自己紹介~

    ウォンバットという生き物を知っていますか? 最近では日本のテレビでも特集されたりして、昔と比べると少し認知度も上がったのかも知れない。 かと思えば、あるネット記事では「げっ歯類」と紹介されていたりして、日本ではまだまだ謎の生物というジャンルなのかもと思ったりする。 このブログはオーストラリアでウォンバットの研究をすることになったある日本人の数奇な体験の記録である。 自己紹介 こんな感じでちょっとカッコよく始まりましたが、まぁブログを始めるにあたってやっぱり自己紹介をしないのはちょっとあれかなぁと思うので、最初の記事はサクッと僕がどんな人かを知ってもらおうかと考えております! 簡単な経歴から言う…

  • ウォンバットという生き物 (前編)

    こんにちは。 ウォンバットという生き物を知っていますか? 最近では日本のテレビでも特集されたりして、昔と比べると少し認知度も上がったのかも知れない。 人によっては 「あぁー!あのズングリムックリした可愛いモフモフの生き物でしょ!知ってるゥ↑↑」 ってなってるかも方もいるかと思います。 そうです。ズングリムックリした可愛いモフモフの生き物です。だいたい合ってます。 見た目はこんな感じ。 初めて見た人は 「はえー思ったよりズングリムックリでモフモフしてそうな生き物だなぁー!」 って思ってることでしょう。 そんなズングリムックリでモフモフなウォンバットという生き物を、専門家として分かりやすく、そして…

  • ウォンバットという生き物 (後編)

    こんにちは。 さぁ、前編ではウォンバットはコアラやカンガルーと同じ有袋類の仲間であることと、「そんなに掘る?」ってぐらい穴掘りをすることに焦点を当ててみました。 後編の内容はこちら! ウォンバットの最大の武器 なぜそんなに四角い?ウォンバットのフンの謎。 の2本立てです! それではどうぞ! ウォンバットの最大の武器 なんだと思います? 穴掘りのための鋭いかぎ爪?大きな体?鎧のような脂肪と筋肉? 正解は、、、 「おしり」です。 もう一度言います。 「お、し、り!」(大声) ウォンバットのおしり、触ったことある人は分かるかと思いますが、メチャクチャ硬いです。ウォンバットのおしり触ったことがない人で…

  • ウォンバットを苦しめる病気

    こんにちは。 この記事では僕の研究トピックである「ウォンバットの病気を引き起こすダニの弱点を探そうぜ!」プロジェクトの、そのウォンバットの病気に関して書いていきたいと思います。 人によってはショッキングな内容かもなのでご了承ください。 それではどうぞ! オーストラリアにいるズングリムックリの可愛い動物ウォンバット。 しかしこのウォンバット、今大変な病気に苦しんでいるんです。 Sarcoptic mange、和名:疥癬(かいせん) ―ヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei)による感染症。 感染した個体は強烈な痒み、皮膚の過角化(乾燥しひび割れそして厚くなる)、そしてひっかき傷からの第二感…

  • タスマニア大学でのウォンバット疥癬研究プロジェクト

    こんにちは。 オーストラリアにいるズングリムックリでかわいいウォンバット。 「いらすとや」より 今彼らは大変な病気に苦しんでいます。 その名もSarcoptic mange、和名:疥癬(かいせん) ―ヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei)による感染症。 感染した個体は強烈な痒み、皮膚の過角化(乾燥しひび割れそして厚くなる)、そしてひっかき傷からの第二感染症などに襲われる。 また、ウォンバットの場合、皮膚の過角化は目の周辺にも起きやすく、その場合は視力を奪われエサや水を見つけることができず多くの場合は死ぬ。 この記事では、僕がタスマニア大学で行ったウォンバット疥癬の治療薬の開発の研究プ…

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