胃がんから肺転移になった最愛の父 終末期医療の在り方やセカンドオピニオン、 緩和ケア、介護保険やサービスそして葬儀。 大切な日々を綴ります
私生まれも育ちも葛飾柴又・・・ これを見るとお正月を思い出す -2020年 4月下旬- 退院してから なるだけ朝昼晩と メリハリある生活を心がけた。 体がきついため どうしても横になりがちだが 昼間に眠りすぎると、夜が眠れなくなってしまう。 またあまり寝てばかりいると その状態に体が慣れてしまう。 どうしよう。 リハビリができればよいが まだそこまでの元気は戻っていない。 考えた末、映画鑑賞をすることにした。 パパちゃんが好きで 笑って元気がでて たくさん見れるもの。 そうだ!「男はつらいよ」だ! 渥美清さん主演の日本の名作。 笑って泣けてほろりとくる、 そして何より映画版は48作品ある。 1…
パパちゃんの中で 孫もいつまでも幼いまま もうおじいちゃんの背を追い越しているよ -2020年 4月下旬- しばらく姉の子どもがうちへ泊っていた。 学校も部活も休み。 暇で暇で仕方がない。 今は私も休みで家に居るので 数日お泊りになった。 一番歳下になるのだが 中学校でぐんぐん背が伸び 気づけばうちの子より大きくなっていた。 男の子の成長スピードは著しい。 普段部活がとても忙しく なかなか会う機会もないため パパちゃんは大きくなった孫が 今いちピンとこないようで。 不思議そうに顔をみては 「大きくなったなぁ。誰か分からん」を 何度も繰り返した。 小さな小さなイメージがあるのだろう。 そのたびに…
気分転換も大事 姉と一緒に過ごせることも 楽しみな時間 -2020年 4月下旬- 退院してからパパちゃんが どうしても行きたいとこリストに 床屋があった。 パパちゃんは ほとんどつるつるだ。 昔から。 出家してると言っても通じるほど つるっつるだ。 でも身だしなみには 人一倍気を使う。 お出かけの時には ハードムースを欠かさない(笑) 私は パパちゃんの無精ひげや パジャマ姿でゴロゴロしてる所を 見たことがなかった。 お風呂も大好きで 入らないことがないくらい。 熱があっても入っちゃう。 そんなパパちゃんが、変わってしまった。 抗がん剤の治療を始めてから、 寝たり起きたりになり 布団も引きっぱ…
価値観の相違 生き方の相違 分かってはいるけれど -2020年 4月下旬- 子どもがまだ小さい時 パパちゃんの前立腺の検査で 病院へ一緒に行ったことがある。 出かける準備をしていたら、義母に見つかった。 どこに行くの、と聞かれたので 「父の前立腺の検査の付き添いに・・・」 と話したところ、 「子どもは連れて行っちゃだめ。私が見るから」と言われた。 それならば、と見てもらうことにして病院へ。 結果病院では異常なしだった。 「良かったねー」と言いながら帰り 子どもを預かってもらったお礼に、お土産を買って帰った。 後日。 買い物の途中に主人方の親戚にばったり会った。 「あら、お父さん大変だったわねー…
正直、話したくなかった。 そっとしておいてほしい。 -2020年 4月下旬- 父の病状のこと 私の退職の事 話した方がいいと、主人に言われた。 もちろん、すぐそばに住む義実家に、だ。 私は何も話したくなかった。 とにかく詮索好きで いつから、どんなふうで、どうするのか 詳細を事細かに把握したがるからだ。 私が話したくないのは他にも理由がある。 パパちゃんを大切に思っていないからだ。 私は結婚するまでパパちゃんと2人暮らしだった。 いきなり1人になり、寂しかったと思う。 でも、家を空けることを義父母はとにかく嫌がった。 実家に帰ることも 友達と遊びに行くことも 段々とできなくなっていった。 子ど…
「もう一度元気な体になりたいな」 願うことはそれだけ -2020年 4月下旬- 体のきつさは相当で 夜もなかなか寝付けないようだった。 特に肩の痛みがひどい。 先生からは 通常の肩の凝りですよ、と言われたが この痛みが1時間でも取れるなら、 と本人が言うくらいだから 転移からくるものではないのだろうか。 湿布と痛み止めをもらっていたが 効かないらしく、ずっと低い声でうなっていた。 冷湿布を貼ったり温カイロを貼ってみたりと 試行錯誤だ。 肩をマッサージすると、すこし顔に笑みが戻った。 「お前もきつかろう」というが 「もう暇人だから平気」と言える。 こんな時でも、娘の心配をしている。 正直明日が仕…
とんとん拍子に退職の日に。 心から、ありがとう。 -2020年 4月下旬- 会社のはからいで あっという間に退職の日を迎えた。 パパちゃんの病状が告げられてからは 引き継ぎが大変にならないよう、調整はしていたので あまりトラブルもなく順調だった。 社長へも最後のご挨拶に行った。 あまりに突然だったので怒ってるかな、と思いきや とても心配そうにねぎらってくれた。 なんだかとても申し訳なかった。 上層部や一部の方たちは知っていて 個別にご挨拶に来てくれたり プレゼントを用意していてくれたり その気持ちが嬉しかった。 終業時間になり チームのメンバー1人1人へメッセージを送った。 みんな素晴らしい仲…
よほど帰りたいのだろう 退院日が分からなくなっている -2020年 4月中旬- パパちゃんの退院日が病院からつげられ、 ちょうどその日が私の退職日になった。 良かった。 パパちゃんには面会できないため 毎日電話で話をしている。 2日後には、迎えに行くよと話していたが、 今日仕事中姉から電話が。 「パパちゃんが今日退院日だから、ってきかない」 えぇー!さっき話したばっかりなのに(;'∀') そんなに帰りたいのか・・・ ちょうど姉が休みだったため、病院まで行ってくれ 外から病室の窓に向かって手を振って 電話で話したらしい。 看護師さんからも説明してもらい、 どうにか納得。 もうちょっと待たんかーい…
違う。 パパちゃんの病気が理由じゃない。 自分の気持ちにはちゃんと向き合わなくちゃ。 -2020年 4月中旬- 色々と悩んで ずっとずっと考えた。 違うな。 パパちゃんが末期で 世話をしなければいけない、というのが 本当の理由ではない。 そこは ごちゃ混ぜにしてはダメだ。 私は今勤めている会社に限界を感じていた。 再就職したのは1年半前。 ちょうど会社が急成長した時期でもあった。 決まったときは、それは嬉しかった。 今風のIT企業だったから。 仲間もみんな若く、やる気にあふれていた。 面接の際 残業はほぼ0、退職も1人もいないと聞いていた。 ところが実際入ると 残業代が0で、毎月のように退職者…
3日も会わないなんてことは 初めてだったかもしれない ベッドの上のパパちゃんが 小さく見える -2020年 4月中旬- パパちゃんが帰りたいコールを入れて数時間後 看護師さんからも電話があった。 「本人さんが帰りたいと強く言われてます。 先生とお話しできますか」 今日夕方早めに行くことを伝え、 会社は早退して病院へ向かった。 パパちゃんの体調も入院時に比べると悪くなく 私も特に問題なかったので 病室に通してもらった。 ベッドの上で所在なさげに座っている パパちゃんが私を見て 「わぁー」とびっくりしながらも喜んでいた。 今日はお昼も食べたくなかったと。 入院しても倦怠感は取れないらしい。 またお…
会えないことが 不安をかきたてる -2020年 4月中旬- パパちゃんが入院してから コロナ対策で面会に行けないため 毎日電話を入れていた。 電話口の声は元気そうで、 翌日からお風呂にも入り 入院して少しは安定したかな、と思っていた。 今までは 入院してものびのびしていて(笑) 看護師さんをおちょくったり それなりに入院ライフを満喫していた。 私もほぼ毎日か 1日おきには面会に行っていた。 いつも「そんなに来なくていいのに」 とは言っていたのだが 今回面会に行けないこと また部屋からも出られない状態に 思っていた以上に パパちゃんはダメージを受けていた。 とても良いお部屋で 入院生活を満喫して…
何でもかんでも 大事にとってある。 私のヤバい成績表まで(;´・ω・) -2020年 4月中旬- パパちゃんが入院中の今 お部屋を少し片付けることにした。 昨年末から調子がわるくなり 布団も敷きっぱなしの毎日になってしまっていた。 お布団はお日様にあてて 部屋は掃除機を隅々までかけた。 先日、嘔吐が止まらないことがあり お部屋の中で世話をするのに、 少し手間取ってしまった。 布団の周りが狭いのだ。 ものがごちゃごちゃとあふれ 雑然としている。 今後を考えても 整理が必要だと感じていた。 パパちゃんは変わっている。 細々としたもの 小分けにするが好きなのだ。 箱やタッパーなどに 物をそれはそれは…
何度も何度も 同じことを問う 不安でいっぱいだよね -2020年 4月中旬- 今度入った緩和ケアの病棟は 体調が悪いときにすぐに入院ができる。 また体調が戻れば、自宅に帰れる。 緊急時でも受け入れてもらえるのは パパちゃんにとっても 私たち家族にとっても 安心のパスポートだ。 今までは総合病院だったので 待ち時間がとにかく長く、辛そうだった。 腫瘍内科に至っては 予約をしてあるのに 1時間半以上、毎回待たされた。 他の患者さんも 皆待合室で、ぐったりとまっている。 医者も 診察もそこそこに パパちゃんの話をゆっくり聞こうともしなかった。 私たち家族が何か質問しても とても不機嫌そうにイライラさ…
病院なのに 居心地の良い空間 -2020年 4月中旬- 前回、緩和ケアや病院の説明の際 先生からも、病室はとても過ごしやすいからね とは聞いていた。 今までが総合病院での入院経験しかなく しかも 心臓やがん、心不全等の緊急時か手術の時しか 入院はしたことがなかった。 大部屋は、まあ4人くらい。 小さな簡易ロッカーとパイプ椅子、 イヤホン付きのテレビカード必須のテレビ。 最近は入院患者も多いのだろう、 緊急でいくと個室へ直行が多かった。 この個室が、高い(´;ω;`)ウッ… トイレとシャワー室がついてはいるものの あとソファーくらい。 テレビも冷蔵庫もあるがカードは別。 それで1日¥8,000も…
体力の低下 よし、病院へ行こう -2020年 4月中旬- ちょっと話が行ったり来たりになりますが 現在のお話 今日、パパちゃんが緩和ケア病棟に入院した。 本来ならば来週 心臓の経過観察で 総合病院で検査を受けるはずだった でもずっと体調があまりよくなく 検査を廻ることも辛いようで また病院が救急指定で 不特定多数の患者が出入りするため コロナの感染が心配だったこともあり 緩和ケアの病院は 心不全のセンターも有していたため 心臓も診てもらうことで予定していた。 予定は来週だったが 昨晩あまりにきつそうな父をみて 早めに外来を受診した方がいいと思い 朝から病院へ電話を入れた。 午後に予約が取れ 姉…
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