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  • 陽炎

    9月の勤務が終わった。9月は東京に行くはずの機会が三度あったが、どれもオンラインで済ませた。一つはインタビュー、一つは全社会議、一つは座談会のファシリテーター。会議はともかくとして、残りの二つは自分が場を回すのに、わたしだけが現地にいない、というかなりトリッキーな状況。それでもなんとかやり抜いたのはお客さんの協力あってこそ。素直に感謝したい。オンライン全盛とはいえ、自分だけがオンラインで、残りのメンバーが全員現地というのは流石に心もとないものがあった。今日は座談会があったのだが、私がteamsで待機している間、現地では機材トラブルでなかなか接続されなかった。その不具合について説明されることもな…

  • 「キャリア・オーナーシップ」は「プロジェクト・オーナーシップ」から

    妻が会社を転職して1週間、早くも妻が悟ったのは、「会社は存在しない」ということだった。 名のある大手の社員証、都心のきらきらしたオフィスを一瞬だけかすったものの、翌日以降は自宅でオンライン会議の連続。Zoomの背景は会社公式のものをもらったが、それも所詮、顔はめパネルのようなものだ。何かのプロジェクトがあって、その遂行のためにどこかのおじさんとコミュニケーションをとって、自分にアサインされた作業をする。あれ?これ転職前の業務とそんなに変わらなくね。変わったのはいくばくかの賃金⇔労働の交換レート。ここに所属しているという特別感、ここでしかできない仕事、というものはそれほどなかったようだ。妻の言う…

  • そこに「愛」はあるんか

    私は妻の口の効き方が嫌いだ。「なんでも〇〇なん?」と、あたかも相手が100パー悪く、他罰的な言い回ししかしない。家族に限らず人間関係は相譲らなければうまく回らないというのに、自分はそのまま、相手は完全譲歩。その論理的根拠は私が不快だからだ。世界中の誰一人不快にならない行為であっても、私が不快だと感じるならば直ちに停止しなければならない。なぜお前がそれを叶えなければならないかというと、それが家族の幸せを願うものとして当然の振る舞いだ。私の言い分を受け入れないということは私の幸せを望んでいないからだ。愛する人の幸せのためにこんなことも譲れないようなケツアナの小さいやつは出ていけ。とまあこういう理屈…

  • エウレカ!(違う)

    ようやく体調が戻ってきた。全身に浸透していた不快感が雲散霧消すると、今度は対極の多幸感、全能感までブーストしていった。なんでもできるという気になり、先週依頼されていながら1文字も書けていなかった企画書を1時間ほどで仕上げる。顧客からは即レスがあり、魅力的な提案だと評価いただく。顧客の脳内では製作期間が一週間のように見えたのだろうけど、製作できるコンディションが整うのに6日間かかっただけなのよ。天地創造の逆。安息安息安息安息安息安息天地創造!創作活動というのは、創作できるコンディション作りに大半の時間が費やされるものなのかもしれない。くだらないことを言ってたらまた調子悪くなってきた。おやすみなさ…

  • 泥濘

    引き続き絶賛体調不良中。バファリンプレミアムが効かなくなってきた気がする。咳もない鼻水もない喉も痛くない。ただなんとなく微熱の倦怠感と寒気が延々に続いている。ただでさえ怪しい文章構成力が体調不良だと地に落ちる。昨日に続き今日も創作要素のある仕事は何一つできなかった。それが私にとって唯一の存在価値なのだから早く良くなって欲しい。

  • 出汁をスメと呼べるほど染まってはないけれど

    今日は妻が早朝から東京ヘフライト。妻が転職で新しい会社の本社に顔を出すためだ。駅まで送り届けて妻と離れると、ここ数週間、妻の転職にまつわる不安に寄り添ってきた疲れがどっと溢れてきた。自分はこんなに神経張ってたんだなあと今更気づく。今日は敬老の日ということで義母を連れて回転寿司に行く。そしてそのまま義母宅へ子どもたちを押し付け、一人帰宅。身体がきつい。体温を測るも36.4度のド平熱。これら完全に精神的なものだ。とりあえず布団に突っ伏し昼寝をする。1時間もすると急にどっと寝汗をかきはじめたので起きる。完全に自律神経が狂ってる。フラつきながら、妻から命じられていた家具の組み立てと、洗濯物干しを始める…

  • 勇者とエクスカリバー

    妻が転職した。アサインされるチームメンバーとの顔合わせをしに、明日から早速東京に行く。ほんの2日間だが、気持ちの安らぐワンオペ生活を満喫する予定。妻が不意に、前職を辞めた理由について語り始めた。その理由の一つとして意外だったのが、「会社役員として登用する声がけが終ぞなかった」というものだ。おお、そんな野心があったとは意外である。妻曰く、別にそういう出世欲はないし、頼まれても断ったが、客観的に見て今いるメンツのなかで一度も候補に挙がらないことに違和感を覚えたのだそうだ。社歴や実績は十分だし、かなりセンシティブな経営判断に係る相談を、社長からオフレコで何度も受けてきた。何なら会社のビジョンの言語化…

  • こっちこそmiss youですよ

    youtu.beちょっと名曲過ぎない?これ。心が涙したし、鳥肌立った。 冷たくて温かい。強く孤独を覚えながら人肌を感じる。 桜井さんはいったいいつ限界を迎えるのだろう。 桜井さんが死ぬまで死ねない。

  • 希少な元気の無駄遣い

    一昨日、昨日と広報紙の原稿を1本ずつ入稿し、今日は企画したオンラインイベントの司会進行。ずーっとアウトプットばっかりで脳内スッカスカのカスッカスです。企画書を書かなきゃならないけどもう脳みそがこれ以上働くことを拒否しているのでもう今日は帰ります。明日から3連休ってどんな悲劇ですか。自分の企画力は家族との休日の過ごし方を考えるのに半分以上消費されている。これに妻との口論回避行動、それでも捕まった時の耐久レース、献立の計画、などをしていたら月曜日はemptyランプともった状態でガソリンスタンドに引きこもらなければならないってのに、3連休ってことは完全にエンストしてパンクして修理が必要なレベルのスク…

  • そんな朝が僕は好き

    今朝、妻がおよそ12時間ぶりに起きてきた。前々日に夜更かししたのが祟って、昨日の夕方からダウンしていた。こんなことがなくても子どものお迎えと夕飯と皿洗いとお風呂掃除とお風呂の付き添いとドライヤーと歯磨きの同伴と寝かしつけは普段からやっているので、ワンオペになったくらいでなんの支障もなく過ごした。「夜更ししたくらいで、こんなに体調崩すとはね。」妻はそう嘆息した。学生の時は研究、社会人になってからも開発で完徹する生活を長らくやってきた妻としては、無理が効かなくなってきた身体の衰えが受け入れ難いらしい。私には理解のできない境地だ。その後、妻が生理や出産の苦労話をして、男がいかに脳天気な存在かという説…

  • お前に娘はやらん

    次女(5歳)が随分おませになってきた。どうやら保育園で好きな男の子ができたらしい。その男児の名は「スダマサキ」に聞こえる語感を有しており、名を聞くたび菅田将暉がリフレインするので、もうここでは菅田将暉と呼ぼう。娘はお迎えに行くと、「きょうは菅田将暉とこんなことして遊んだ」とはゃぎ、朝に送るときは「菅田将暉今日はもう来てるかな」とソワソワする。ちょっと前までお迎えに行っては「もっと早く迎えに来て」といい、送るときは「行きたくない」としぶっていたくせに、菅田将暉に惚れ込むようになってから、早く行こうよ、もう迎えきたの?と掌返しにあっている。そういう現金なところが微笑ましい。幼少期の惚れた腫れたは後…

  • どうせならばプロのものを

    これまでプリキュアを避け続けてきたが、子どもたちが素人ユーチューバーの三文芝居を見始めたので投入を決めた。キャラ設定も芝居も筋書きもすべて何処かで見たやつの二次創作か三次創作かで、とてもじゃないけれど見るに絶えない。こんな奴らに広告収入が入るのに加担したくはない。それならば真っ当な教育を受け、真っ当な訓練を経て、真っ当な技術を得て、真っ当なセレクションを通過した、真っ当なプロフェッショナル達が手掛けた作品を鑑賞してもらったほうが遥かにマシだ。アイドルやプリンセスの筋書きのものをいくら見たとてなんの足しにもならないが、せめてクオリティの高いものを見てほしい、という親心だ。それにしても、なぜ子ども…

  • 文筆といふは分泌することと見つけたり

    ブログを書き「始めた」理由と、ブログを書き「続けている」理由は、私にとって異なる。私がブログを書き「始めた」のは、2015年らしい。第一子の長い育児休業に終わりが見え、仕事への復帰を始める段階でこのブログを開設している。当時は会社の中で、本名で育休ブログを書いており、それを取引先にも広く公開していた。2015年はまだまだこんな男性育休ブームは来ていなかったので、完全に珍獣扱い。大して特別な内容でもない、それこそ世のお母さんが当たり前に経験してきたありふれた日々の事柄を、男の私が書くだけでそこそこウケた。女もすなる育児といふものを、男もしてみむとてするなり、といったところだ。まったく、どうにも嫌…

  • 普通であることの貴重さ

    読者登録しているブロガーさんから、私のこよなく愛するラーメン屋さんがまもなく閉業するという情報を昨日入手し、早速行ってきた。普段は並ばなくとも入れる。なのに激ウマというところが素敵だったのに、どこで閉店の情報をかぎつけたのか、見たこともない行列ができていた。くそ、にわかグルメ野郎どもめ。念のために開店15分前に来たのに意味なかった。雨も降っているから流石に少ないだろうと舐めていた。私を含めた常連さんはさぞかし複雑な気持ちだろう。お前らこれまでの来店回数順に並べ。きっと俺はお前らの誰よりも通ってるぞ。そんな不毛な妄想を膨らませ、不機嫌な顔をして並ぶこと1時間。靴はびしょびしょ、腹はペコペコである…

  • 奴隷根性・社畜精神の絶望的な構造

    午前中、新規事業のチームメンバーと定例会議をした。議題は、事業部主催のイベントの開催方法についてだ。我々の部署では、今月から来月にかけて立て続けに、無料で参加できるイベントを企画していた。社内外に告知を始めてから数日後、営業部門の管理職より「イベント企画の際のワークフローを新設したので、今後はこの流れに従って運営してください」とアナウンスがあった。一見すると別々の事象だが、スタンドプレーで旺盛に企画を打ち出しているのは全社を眺めて私の部署しかいない。他の部署はほぼ死んでいて、自分たちの部門を盛り上げようという勢いは微塵もない。見に覚えのないやつにとってはただのガイドラインの新設だが、その実、見…

  • 定言命法に則って生きてたら人間関係は破綻する

    妻から「あなたには思いやりを感じない」と吐き捨てられた。なんのことやら、と黙って聞いていると、私には相手に気に入られたいという下心や、相手に喜んでもらいたいという打算が全く感じないのだそうだ。私は食事を作るべきだから作る。不倫をするべきでないからしない。などなど。妻曰く、「食事つくんのメンドクセー」が普通の態度であり、「でもそれ以上にみんなに喜んでもらいたいから鞭打って頑張るぞ」と作るもんなのだそうだ。どんなに忙しくとも、喧嘩して険悪になった相手に対してだろうとも、体調が悪くとも、疲れていても、心が病んでいても、食事を淡々と作る私が気持ち悪いのだとか。コンスタントにパフォーマンスを叩き出し続け…

  • 映画「君たちはどう生きるか」を解釈する

    同僚が絶賛するので、午前有給を使って「君たちはどう生きるか」を見てきた。あさイチの回は私含めて6人程度の客。水分を取られるポップコーンを朝から食えるほど若くないので、あまり大差はないがホットドッグを頬張ることにした。感想としては、難しい。これは今の段階では謎だけど、きっと後で伏線回収されるはずだ、と思わせる描写が次々と出てきて、それを忘れないように必死になって短期記憶にストックしながらストーリーを追いかけるも、何一つ回収されず、謎は謎のまま、前後の文脈の繋がらないところは繋がらないまま、「不思議な話ですね」の一言で片付けるかのように、突如として物語は終焉を迎える。呆気なく取り残される私。ちょっ…

  • ストライキを意味あるものにするのは私達の責任

    そごう・西武労働組合が8月31日にストライキを打った、というニュースを目にした。事実関係が一番簡潔にまとまってるのは以下の記事かな。日本の新聞では断片的にしかわからないのがなんとも情けない。 www.bloomberg.co.jp組合員は4000人いて、そのうち西武池袋百貨店で務める900人が、8月31日の1日間、勤務をすることを拒否した、ということらしい。その日のお給料は当然出ないので、組合が日頃積み立てている闘争積立金で全額補填されるだろう。このストに組合員の9割強が賛成したらしいので、4000人が毎月払った組合費の積立で、900人の1日分の給与を補填することを肯定し、他店舗の従業員もその…

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