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  • 苦手な顔

    先週の平日3日間、後輩の女性が福岡に出張で来ていた。普段は一人で仕事をしているので、来訪者の存在は基本的にありがたい。けれどもなぜか彼女とは、同じ空間にいるとなんとも居心地が悪い。彼女はコミュニケーション能力が高く、私にない感性やひらめきをもっている。顧客からの人気もピカイチだ。そんなところを魅力に感じていた私は、新規事業の発足メンバーとして彼女をスカウトしたし、今回の出張も、難易度の高い研修のスーパーサブとしてわざわざ頼み込んだものでもある。それなのに、なぜか彼女とサシでフリートークをする局面になると、なぜか調子が出ない。彼女の問いかけに対する気の利いた返しがスルスルと出てこない。逆にこちら…

  • 【書評】三体0 球状閃電

    三体シリーズはもうおなか一杯かなと思って読むのを避けていたのだが、劉 慈欣の世界観に浸るおクスリが切れてきたので、結局充填。厳密には三体と無関係の本作だが、本作単体として十分面白かった。球状の雷の正体は何なのか。そしてそれはどのようにして発生させることができるのか。謎が解けたときの爽快感と、これまでの世界の前提が土台から崩れる気持ち悪さの見事な同居が劉 慈欣 作品の魅力。人間が認知できるものの限界。そして、認知できるものの中から導かれた物理法則などこんなにちっぽけなことなのか、あるいは真理からこれほどまで遠いのかという絶望感がたまらない。ちなみに、本作では幽霊の正体についての魅力的な仮説が描か…

  • 博多区住吉「杏仁坊主」

    本日のランチ。前に杏仁荘のほうへ足を運んだら臨時休業でランチにありつけず、系列店で再チャレンジ。黒コショウのガツンと効いた麻婆豆腐。これはリピート確定です。微妙に中心地から外れているだけあって、比較的待たずに食べられる絶品中華。次は麺類+チャーハンにするか、日替わり定食にするか苦渋の決断だな。 View this post on Instagram A post shared by & (@un.deux.droit)

  • 文章自体は凡庸でいい

    はてなブログで有料記事が書けるようになったわけだが、このご時世、個人や広報媒体に紐づいたブランドの「あしらい」なく、純粋に文字列単体でお金になるものってなんだろうか、とふと考える。最初に思いついたのは、単なる文章ならもう同じようなものはどこにでもありふれているけれど、ブログラミングコードならばそれ単体で文字列としての価値があるかも?と思った。けれどもChatGPTが発展していけば、そのうちコードくらいなら書いてもらえるようになるんじゃないかとも思う。今、自分の事業で使用するシステムの開発を業者に委託しているのだが、打ち合わせで「ここはこう直してくれ」「ここを押すとこういう動作になってほしいんだ…

  • 水耐性を手に入れた

    福岡は昨日からゲリラ豪雨と晴天のハイブリッドレインボウ。夕立ちの時間帯のゲリラ豪雨はこれまでもあったけれど、早朝のゲリラ豪雨は珍しい気がする。気候は刻々と変わってゆく。福岡に来てから10数年。夏は傘を差すことがめっきり減った。いつも折り畳み傘は常備しているのだが、なかなか使う機会がない。蒸し暑いので多少の雨ならすぐに乾く。逆に乾かないほどの土砂降りならば傘を差したとてびしょ濡れだ。こうなったら傘を差す/差さないの前に出歩かないという賢明さが求められる。北海道時代はちょっとの雨でも傘を差していた。一度濡れたらなかなか乾かないからだ。迂闊にもほったらかしにしておくと、すぐ風邪を引く。濡れることへの…

  • 博多区綱場町「やひろ屋」

    博多区祇園にあったときに、何度か通っていた店に訪問。近くにつけ麺の「とまと屋」があり、めちゃくちゃ悩んだが初志貫徹。福岡で中華そばといえば、「寿限無」「らぁめん蔵持」「とら食堂」に続いてここが四天王かな。「中華そば栄」も近いうちに足を運んでみたい。 View this post on Instagram A post shared by & (@un.deux.droit)

  • 保険としての有料記事

    はてなブログで簡単に有料記事を作成できるようになった。これでnoteと類似の運用が可能になった。精神年齢が低いので、新しいおもちゃは早速使わねばと有料記事をいくつか作った。有料化したものとしては2種類あって、1つは別のブログを立ち上げて書いていた私小説の原稿の転載。もう1つはこのブログの過去記事のうち、読む人が読めば確実に身バレするセンシティブな内容のやつだ。有料記事を書けるメリットは、別に収益だけではない。私にとって嬉しいのは、万万が一、自分のリアル知人がこのブログに到達するととても気まずく小っ恥ずかしい内容でも躊躇なく投稿できる、という点だ。部分的鍵付き記事。普段は殆ど過疎ったブログだが、…

  • 第一章 エイプリルフール 5

    「じゃー、とりあえず部屋いこか」 金髪に促され、棟の入口上部の壁に、緑色のポスターカラーで「C」と殴り書きされた通路へと誘われた。 「そういや名前まだやったな、俺、山田って言うやけど、寮ではおはぎって呼ばれてるからよろしくな。たいした意味はないねんけど。」 見た目となんの脈絡もないあだ名に当惑しながら薄暗い廊下を進んでいくと、ガムテープがベタベタ貼られた薄汚れた扉に突き当たった。 おはぎと名乗った金髪男が勢いよく扉を引き、「新入生きたで〜!」と声を張り上げた。しかし中からは反応がない。あれ、おっかしーな、と金髪が首を傾げてズンズンと進んでいくので、私は慌てて後について中に入った。 扉の奥へと続…

  • 第一章 エイプリルフール 4

    私の淡い期待は脆くも崩れ去った。全寮放送を聞いて集まった顔ぶれは、先ほどの回で新入生を捕獲できなかった「はずれくじ」の面々だった。 前回の反省を踏まえたつもりなのか、それぞれの部屋は趣向を変えた一芸を披露してきたが、どれも付け焼き刃の生煮え状態で仕上がっておらず、グダグダ感を一層増していた。 新入生を獲得しようといきり立つ群れの中に、先ほどは見かけなかった男がいた。男はニキビの目立つ蒼白い顔で、不健康に痩せていた。男の横には例の座敷童子が立っており、不機嫌な顔をして男の腕を掴んでいる。どうやら彼女が男を部屋から連行してきたようだ。やがてその男の部屋紹介が始まった。「あの…個室です。1人だけ受け…

  • 第一章 エイプリルフール 3

    今、目の前で起きた一連の出来事をうまく咀嚼できずに呆然としながら列の進むに任せていると、私の入寮説明の番が回ってきた。通された机には小柄で短髪の女性がボロボロのちゃんちゃんこを羽織って肩を丸めて座っていた。そのあからさまな座敷童子スタイルは狙ったものなのか素でやっているのか分からないが、一応先輩らしい。どうぞ座って〜とフランクに話しかけてきたものの、いざ具体的な説明の段になると顔を真っ赤にしながら裏返った声で要領を得ない話が続いた。 彼女は机の上に丸出しにしたカンペを見ながら「要するに、入寮イコール入自治会ってことになってるので、ここにハンコを押してほしいんだよね。」と告げた。

  • 第一章 エイプリルフール 2

    穏便な生活を確保したいというささやかな願いは、寮に足を踏み入れて30分も立たないうちに打ち砕かれた。玄関先でまごついていると、上級生らしき人物に声をかけられ、促されるままホールの二階へと連れていかれた。二階の廊下には、よそ行きの格好をして一様に不安げな表情を浮かべた、大量の新入生とおぼしき一団が列をなしていた。 「先に入寮手続きをしてから部屋決めするからね。」 案内してくれた上級生はそう言って階段を降りていった。 ホールは吹き抜けになっていて、一階の様子が廊下から窺える。巨大な木製の舞台だけが真ん中に鎮座している。一体何に使うのだろうと訝しく眺めていると、館内放送からハキハキとした声が流れてき…

  • 第一章 エイプリルフール 1

    人身売買 今、私の目の前には、ダンボール製のプラカードが二枚差し出されている。一つには「寮歌部屋」、もう一つには「スポーツ愛好会」という文字が殴り書きされている。そのプラカードを持つ男二人は、どちらも屈強な身体を誇らせながら、不気味なまでに満面の笑みを浮かべ、「こっちに来い」と手を差し出している。このどちらかの手を選ぶしか本当に選択肢は無いのか。あまりに唐突で想定外の展開に頭が追いつかず、しばらくの間呆然と立ち尽くしていた。 このどちらかの手を選んだ瞬間から始まる奇妙な共同生活。そのあまりにも現実味のない4年間は、冗談にしてはあまりにもタチが悪いけれど、1年で唯一嘘をついていいとされている日か…

  • お前はもう(思考が)死んでいる

    妻から散々「人の話をとるな」と言われ続けてきたので、人の話を取るまい、余計なクチは挟むまいと、相槌に徹する訓練を積んできた。そのことには成功したのか、「人の話を取るな」と言われることはなくなった。その代わりに、「人の話に関心を示せ」「自分の考えを表現しろ」と怒られるようになった。私が人の話を取らないように気をつけるには、自分の関心を殺すしかなかった。妻の話題で思考を巡らせるのを停止させ、内容が脳内を通過するのを必死で堰き止めてきた。意味を考えるとどうしても自分なりの見解が生まれてしまう。それを発話すると必ず妻の想定と異なる話の展開になる。それに妻は不愉快になるのだから、関係を険悪にしたくないな…

  • 朝ごはんが苦痛に感じるお年頃

    ここ2ヶ月くらい、朝ごはんはずっとこれ。ヨーグルトにバナナを放り込んで、オリゴ糖を回しかけておしまい。昼夜の食欲はあまり変わらないけれど、朝はとにかく食べられなくなった。特に炭水化物。パンもご飯も入らない。年ですねぇ。老後2000万問題というのがあるけれど、おじいさんになったらますます粗食でよくなり、人と会うのも億劫になって、案外生活費かからなくなるのではと楽観的に思っていたり。老人が倹しい暮らしをしているように見えるのは、お金がないからではなくて精力がないからさ。まぁそこまで生きながらえているビジョン自体が見えないんだけどね。ローンが払えなくなる心配より、ローンの満期まで生きてるんだろうかっ…

  • 同音異義語に聞き耳を立てて

    シェアオフィスのラウンジで作業していると、いろんな業種の商談が耳に入ってきて面白い。午前は、私の後ろで海運業の業者と港湾の業者が商談をしていた。港側の方が船側の方に、うちを使って荷下ろししてくれ、的な話。 港側が船側に、最近の業況を訪ねている。船側が、「うちはコンサイがメインなので~」「コンサイのほうの売り上げが厳しくて~」と、しきりに「コンサイ」という単語を使っている。根菜をメインで海上輸送している業者ってなんだ??と気になってしまってしばらく耳をそばだてていると、半導体とか乗用車とか、どうも野菜系の話はしていない。頑張って脳内の辞書をめくりまくって、ようやく「混載」という熟語を引っ張り出し…

  • 継続こそ才能なり

    長女が今月頭から、夕食時に卵焼きを焼くことにハマっている。どんな献立でもお構いなしに卵焼き。これがなかなか味付けや焼き加減が上手で、褒めているうちに習慣になった。そんな彼女が、今日の調理の際、フライパンを触ってしまい手の甲を火傷した。ちょっと赤く腫れる程度には焼き付けてしまったようで、そのことに彼女はショックを受けていた。風呂上がりに彼女は、「卵焼きを焼きたい気持ちがなくなっちゃった」とこぼした。こんな嫌な思いをするために頑張ってきたんじゃない、と。私は「あなたがやっていることはそれだけ難しくて大変なことなの。それに挑戦しているのはすごいことなんだよ」と伝えた。彼女はしばらく考えた後、「明日か…

  • あなたがしてくれなくても 最終話感想

    好きなドラマが一つ終わってしまった。Twitter上では「時間返せ」の大合唱だが、私としては満足する結末だった。Twitter上では、誠とみちが結ばれるべきだ、という意見が多いようだが、なぜその結末を望む人が多いのか、ちょっと理解に苦しむ。 誠とみちは、パートナーとのセックスレスという共通の悩みを持つ間柄ではあった。 しかし誠のほうは、まず、みちを好きになる、という心の動きが先にあった。そしてアプローチをする中で、たまたま共通の悩みをみちの中に発見した。 一方、みちは、誠に会社の頼れる先輩として尊敬や憧れの気持ちはあったかもしれないが、恋愛対象としては誠のことを見ていなかった。違う世界の王子様…

  • 再現不可能な仕事をやり遂げて

    今日の仕事はセミナー講師。セミナー講師と言っても、学校の先生のように情報やノウハウをお伝えするのではなく、参加者の考えを引き出し、意見を集約するファシリテーターをやってきた。アウトプットそのものを直接生み出すことはできない。あくまで参加者がひねり出しまとめあげるのを間接的に補助する役割。「これでいいじゃん」の一言を決して言わずに、「これでいいじゃん」とみんなが思う結論へ導く。このまどろっこしさは英単語禁止ゲームに似ている。自分ではうっかり英単語を言うのに気をつけながら、他人の油断を突いて英単語を言わせるゲーム。ゲームなら楽しいのだが、お仕事としてお金をもらってやる、絶対負けられない勝負だと全然…

  • 小学校で得られる学び

    本日は授業参観。平日ということで、まだまだ圧倒的に母親の参加が多いが、形見の狭くない程度には父親の姿がいた。1教室に2〜3人程度。自分の幼少期と比べて、授業参観の頻度がめちゃ多い気がする。2ヶ月に1回ペース。年1回とかじゃなかったっけ。これとは別に個人面談もあるし、PTAの会合もちょこちょこある。町内会にも父母会があり、その会合への参加もリクエストされており、生真面目にやっていたら予定の調整になかなか時間がとられる。まっとうなサラリーパーソンだったらやってらんないだろうなぁと思う。今日の授業は国語。漢字の部首の概念を学んでいる。先生の話を聞いているときは、みな後ろ手に組んで姿勢を正している。グ…

  • 知らぬ間に築いていた「反・自分らしさ」の檻の中でもがいてゐる

    今朝も午前11時まで妻の説教。本日のテーマは「自分の人生のコンセプト」について。抗争のきっかけは、裏庭の活用方法について、妻の構想を問うたことだった。「人に聞く前に、自分はどのように活用したいか自分の意見を考えて、それを言え。私が考えて、その通りになるようにあんたが動くだけなら、大人は二人いらない。そんなことをしてもらうだけのための夫はいらない。作業なら金を払って業者か家政婦を頼む。」3時間の説話をギュギュっと要約するとこんな感じ。 いつから自分は自分の希望を持たなくなったんだろう。自分の人生も、妻の暮らしも、子どもの将来も、持ち家も、仕事も、趣味も、どこか他人事。煮るなり焼くなり好きにして、…

  • 見極めるべきは本人よりも親と実家

    長女が猫を欲しがっている。私はペットを飼ったことがないし、飼いたいと思ったこともない。飼うことを検討することに時間と頭を使うことも惜しいと思っていたところで、妻の教育熱に火がついてしまった。子どもはすぐ巣立つ。どうせ飼うなら早い方が良かろう、という判断だ。妻は女性の平均よりお金を稼いでくるが、それ以上に使う。ブランド物などには一切使わないが、子どもの習い事や園芸、知育に関しては底なしだ。動物の飼育も情操教育に良いと判定されたのだろう。こうなるともうだれも止められない。そんなわけで、先月から休みのたびにブリーダーのお宅に伺ったりしている。ブリーダーの家めぐりをしていると面白いことに気づく。獣臭の…

  • 首輪としての札束

    「男に子育てさせるのは、自然の摂理に反している」昨日、一緒に酒を飲んだ五十代男性会社員の方から、このようなご発言をいただいた。彼が言う「自然の摂理」というのが一体何を指すのかよくわからないが、とにかく女性が子育てに集中できない環境を作ってしまったから少子化が進んだのだ、と決めつけたくて仕方がないらしい。彼の言い分は、夫婦別姓問題で「夫の姓になることが嬉しいと感じる人もいる」とかいう詭弁を使う人と同じ。専業主婦で子育てに専念したい女性もいるでしょうねそりゃ。でもそういう人がいることと、そういう生き方しか許さないこととの間には大きな隔絶がある。しかし、知ってのことなのかどうかは分からないが、その飛…

  • ベッドタウンの図書館にて

    今日は用事があって、隣町まで足を運んだ。一軒家に引っ越すまで住んでいた隣町。用事が終わり、夕飯まで少し半端な時間が余ったので、かつては毎週のように通っていた図書館へ久々に行こうという話になった。冒頭の写真は、新刊コーナーで本日入手した戦利品。こんなんがごろごろと誰にも手つかずで野ざらしになっているなんてなんと贅沢なことよ。ここの図書館の仕入れ担当は左右どっちもバランスよく仕入れていて、でも市民はおそらく右巻きの方が多いようで、私にとっては宝の山である。いや、絵本なんかもかなりいい筋のものが借り放題だったので、ここの市民は読書習慣に乏しいのかもしれない。そこそこの規模の街だから本を買う予算はかな…

  • 無意味なことの意味

    昨夜はPTAの役割で、町内会の人と夜間パトロールをしてきた。拍子木を打って「火の用心〜」と声を張り、練り歩くアレ。死滅した文化だと思っていたが、持ち家エリアにはまだ残っていたのだね。北海道の地元でもやらなかった(隣家まで遠すぎて練り歩けない)ので、人生初体験。子どもを連れて参加したのだが、ともに要領がわかっておらず、周りをキョロキョロしながら調子を合わせた。30分ほど町内を循環して、参加賞のゴミ袋を3人分もらって帰宅。いっしょに巡回した人もどこの誰かわからず、顔見知りになるほど、雑談するわけでもなく、年4回の巡回がどれほど防災意識の向上に役立つのかもわからない。私の預かり知らぬところで巡回リー…

  • 外来種に食い散らかされて

    今週は、営業からオーダーがあって、研修シナリオを一本書き上げた。営業はその内容が気に入ったらしく、ほかの営業にもパワポを拡散してくれて、皆好き勝手にスライドの手を加えて提案書の素材にしてくれている。鯉の池に食パンを千切って散布するときの愉しさが、自分の仕事の原動力だなと思う。会社ではそれなりに面白がって取り扱ってもらえる私だが、家に帰るとさっぱりだ。妻から非常識、封建的、前時代的、発達障害と小言のメドレーを毎日聞かされている。毎日私をこき下ろす話題を集中して選択しているのはどうして?と興味本位で聞くと、私が面白い話題を提供しないからだそうだ。私が言いたいこと、話したいテーマ、興味のある対象につ…

  • 獰猛な生物との共生

    今月の妻の生理は、生理後の方がめんどくさい。 それはきっと雨のせい。今日は晴れていてご機嫌。天気予報が家庭の平穏とシンクロ。洗濯物が乾くかどうかで一日の吉凶を決めている。家族は何でも言えるべきってあなたは言うけどさ、私たちはあなたが日常でため込む不満を捨てるためのごみ箱じゃないのよ。確かにあなたはものすごい馬力でいろんなことをやり遂げるスーパーカーのような人で、その恩恵を受けているのも一面的には事実ですけれど、黒煙がすごすぎて環境破壊しています。そんなに性能良くなくていいのでグリーンディーゼルでお願いします。彼女が私に求めることをつなぎ合わせると、余計なことをするな、言うな。考えるな。これに尽…

  • 倦怠との戦い

    新規事業を始めて1年と2ヶ月が経過した。新規事業を軌道に乗せ、会社の屋台骨となるまで育て上げるにあたって、障壁となるものはないだろうかと常日頃警戒しながら過ごした。その障壁は顧客のニーズとのミスマッチだったり、社内政治に足をすくわれることだったりするのだろうと踏んで、周到に不穏の芽を摘んできた。そして本日の私が最も困難な障壁と感じていて、かつ盲点だったために対策を怠っていたもの。それは、私自身の「飽き」だった。私の始めた事業が収益として安定するまではまだまだ先が長い段階にある。けれども、想定される懸念と対応についてはだいたい出尽くした印象がある。あとはある程度の規模になるまで同じ作業の繰り返し…

  • バカには定期的に薬をつける

    先週の東京出張は不完全燃焼だった。広報誌に載せるための、顧客を招いての対談。 企画内容とキャスティングは申し分ないと思っていたが、思いのほか盛り上がらなかった。対談者が胸に抱えた問題意識や持論が、その肩書の割に思いのほか弱く、撮れ高が少なかった。あとは編集で肉付けするしかない。対談の仕上がりに勝手に失望して、その後の懇親会ては話がほとんど耳に入ってこず。自分でもダメだとは思っていても、目の前のおじさんたちにすでに関心が失われている。この企画に携わってくれた社員が私の他に二人いて、たまたまその二人がどちらも同期ということもあり、彼らに対する甘えもあった。もう自分の役割は終わったから後は任せた。対…

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