沙拉はサラダ、酱はタレ。 沙拉酱、それはマヨネーズである。 日頃の憂さを晴らすべく通販に励んでいると、”香甜味”と書かれた見慣れぬマヨネーズを見つけた。 【これが香甜味のマヨネーズ。中国の地方では洋風なものは通販でないと買えません。】 商品説明には、果物にどうぞと写真まで載せられている。ドラゴンフルーツに添えられたマヨネーズ、それに苺のイラストが祭りのごとく舞っている。甜ということは、おそらく甘いのだろうがいかほどだろうか、興味が湧いた。 調べるとフィリピン、シンガポール、タイ、フランス、ドイツ……。甘いマヨネーズは世界的にはさして珍しいものでもないようだ。己の不明を恥じる
朝食。 家のすぐ近くにある米粉麺の屋台がラクすぎて、そこばかり行っています。 たまにはちょっと足を伸ばして、茶の香りがするゆで卵を買いたい気もします。けれど馴染みの店を素通りする若干の気まずさと、ゆで卵のために通勤時間帯の信号のない横断歩道をエイヤ!と渡る労力を考えると、米粉麺の前で足が止まってしまうのです。 どうしたことだろう。 今朝は、店の前にコートを着たお客さんたちが大勢集っています。北の方から来たのでしょうか。まだまだトレンチコートの気候ではありません。 いつもと勝手が違って、てんてこ舞いの店主。 普段なら麺にささっとトッピングして、二重に袋に入れてくれるのですが、今日は
私の配属された高校は、高校4年生が存在しています。大学入試に失敗してしまった生徒のためのクラスです。写真は4年生の教室。授業のコマも少なめなので、後ろのロッカーも使用されていません。教室の後にはスローガンが貼ってありますが、元気がいい言葉を強要されるのはつらくないのかしら、と思っていました。テストの時には、こういった印刷物はすべて紙で覆う決まりになっていて、珍しく合理的でない行いのように思えますが、これにも何かしきたりがあるのだとおもいます。 話が脱線してしまいました。地域には民間の予備校も存在するのですが、学費や立地面で学校教育を選択する学生も多いです。同僚教師も民間の予備校
①頼れるポジションからのセクハラ+怪しい感じで気が重いです。 (文化の違いも考えましたが、私がセクハラと思うんだからセクハラだろう!という結論に至りました) ②学校上層部にも「給与」の出どころを自国だと勘違いされていることを知りました。 ③もらった月餅の数に対して、消費が追いつきません。 ④「いないいないばぁ」はこちらでも有効のようです。 ◇その他◇ 文句をいってるだけじゃなくて、現状を変えていく方向にもっていかなければね。何事も。 2019年9月15日 選り抜き協力隊日記 ___________________ 【一言メモ】 写真は国内で広く流通しているお菓子です。無
みんなの都合に負けて自分の生き方を決めたら、わたしはその責任を負えない
「裏切られてもいいんだ。裏切った相手が卑怯になるだけで、わたしのなにが傷つくわけでもない。裏切って卑怯者になるよりずっといい」 これは私の好きな小説『十二国記』(小野不由美著)の一節。主人公が苦節を乗り越え、人を信じることの真理に気付いた場面です。疑心暗鬼になったときに、ふと思い出したりしていました。 まあ、それとは別に関係ないんですけど、写真を少々載せておきますね。 多分魚肉ソーセージ。粉が多いのかモソモソしていました。開ける前からそんな気はしていたけれど、毎回それを上回る意外性を見せつけてきます。何度裏切られても、プリップリの【ニッスイのおさかなソーセージ】を夢見て、
カンカンカンカン。 前住人が置いていった蚊取り線香の皿。 それを、窓の外にあった土埃まみれの金槌で叩いて伸ばします。 即席の金属板でネズミの侵入口を塞ぐためです。金属板を売っている場所を知らないのだから仕方がありません。 それから家中をオキシドールなのかクレゾールなのかよく分からない謎の液で消毒しました。すごいニオイ。 台所で液を希釈していると、窓際のアリ達が迷惑そうに外へ出ていきました(その後、すぐに帰ってきた)。 消毒は家の中がリセットされたような気持ちになり、入居したときにやっておいたら良かったなと思いました。 ◇ 実は実家では、多くの理由により未だに2槽式洗濯機をつかってい
私の活動先である中国の公立高校では、毎週火曜日の朝『昇国旗』と呼ばれる全校集会があります。たなびくクラス旗、全校生徒が階段を駆け下り、一斉にグラウンドに集まってくる様子は壮観です。 【早朝マラソンの様子。国旗は学校の中央にあります。】 生徒たちが高らかに歌う国歌にあわせて、『旗手』と呼ばれる人たちが国旗を掲揚します。これは中国の学校で広く行われている習慣だそうです。 【旗手の行進を後から眺める】 旗手は特別な服装をしていて、私は初めて昇国旗を見たとき 「外部の警察官が来ているのかな」 と緊張したものです。恐る恐る近くの生徒に聞いてみたところ、 ・旗手は有志生
最近の関心事といえば、もっぱらネズミ。シーとかランドじゃないほう。 糞尿害(病原菌の持ち込み)、家具の破壊、通信ケーブルの切断など多くの爪痕を残しています。シーとかランドなら素敵な思い出を残せたはずだし、ウフフ…アハハ…のチューチューネズミさんだったのにさ。あーあ。あーーあ。ったくよう。 こちらで手に入る駆除用の粘着シートは日本のものにくらべ粘着力が弱く、獲物を捉えたら、すぐに回収しなければ逃げてしまいます。罠にかかるまで読書をするくらいがちょうどいいです。 ところが2晩連続でシートに置いた餌だけを食べられてしまいました。これでは飼育です(完全なる)。今夜からは、籠タイプのネズミ
ここのところ、日の出がみるみる遅くなり、日が沈むのも驚くほど早くなりました。西日は白く鋭角に差し、それが緩やかに橙色にかわり、いよいよ夜がやってきます。秋の夜長を感じたのはいつぶりでしょう。昨日は読書をして過ごしました。日本各地の伝承を集めた本で、現代日本に当てはめながら。多くが「男女関係のもつれ」「理解できないものをバケモノとする」「セクハラ」で、男女関係の割り切れなさ、バケモノの先にあるものを掘り下げるのが楽しいです。 ♢ もうすぐ中秋節。 街のパン屋やケーキ屋、スーパーでは月餅がうず高く積まれ、まるでクリスマスの前のような浮き足立った雰囲気。種類も多種多様で、肉餡、卵餡など
リビング。椅子は生徒が教室で使っているもの。 皆さんにお伝えしたいことはね、安易にカーペットを敷くと毎日そこらじゅうで虫の足を見ることになるということ。それはプラネタリウム、それはヨハンシュトラウス、それはアルプス。全ての美しいものに出会うということ。引っかかって自切するくらいなら、入って来なければいいのに。 2019年9月6日 選り抜き協力隊日記 _____ 【一言メモ】 床はコンクリです。畳の国の者としては、やはりタイルの有無は大きいです。そういったリフォームは自分で手配する文化です。 奥の赤いものはウォーターサーバー。水の賞味期限は3週間。タンクの消費量が生産量より多いとか
写真は街の様子。なんとゴミ箱があります。 その辺にポイポイ捨てているんじゃなくて、単純にゴミ箱認定がガバガバなだけということに気がつきました。ゴミ箱のある方向に捨てる感じかな。 毎日回収業者がくるし、ゴミ拾いの人もいるし、食べ残しはフリーの犬が食べるので綺麗です。 2019年9月6日選り抜き協力隊日記 ________________ 【一言メモ】 活動校の学校内では、コンクリ製のゴミ箱にきちんとゴミを入れる習慣があります。入れ損じたら、拾って入れなおす姿も。反面、町では小学生や老人のポイ捨てが目立ち、その理由を考えたりなぞしました。少なくとも、今から25年ほど前の日本でも同
お国柄、「あー。お友達と話したいな」と思っても話せないことが多発しています。せっかく相手にWeChat(任国版ラインのようなもの)をダウンロードしてもらっても、相手のいる国によっては数日で凍結されて使用不可になってしまったりね(主にアフリカ)。 ♢ 思うように通信も繋がらないし、たまにはここにありのまま今思っていることを書こうと思う。 女の人なら、もしかしたらわかる人もいると思うのだけれど、外部刺激に対して過剰に反応してしまう時期があるんだよね。 怒りやすくなったり、落ち込みやすくなったり、考えがまとまらなかったり。忘れ物をしやすかったり、根気が続かなくて作業が滞ってしまったり。
上の写真は高校1年生の授業の様子です(中国)。 2019年9月5日 選り抜き協力隊日記 _______________ 【一言メモ】 ピカピカの制服(運動着)と教科書。上級生と比べると体も小さく、教室での圧迫感もさほど感じません。これが3年生ともなると、もうギュウギュウ。成長期がまぶしいです。 ♢ クラス人数は50-60人くらい。他校では、もう少し多いこともあるようです。教師の声が後ろまで届かないので、拡声器を使って授業します。これが便利すぎて、日本でも使いたいくらいです。通販で500円くらいで買いましたが、大量生産品の安さには度肝を抜かれます。 初回授業を肉声で行ったところ、い
朝ごはん。トッピングはドクダミ。今まで食べたドクダミの中で、最もドクダミらしい味でした。(古民家の勝手口付近のじめっとしたところの風味) ザクロ。量り売りなので、可食部が少ない果物はなんだか損した気分です。 2019年9月5日 選り抜き協力隊日記 _____________ 【一言メモ】 (黒丸が貴州省、赤が北京、青が上海、緑が武漢がある湖北省) 中国は広大なため北と南で食習慣が異なります。一般的に北は麦、南は米と言われています。我が任地貴州省は南なので米料理が豊かです。上の写真は米粉の焼きそば(3元くらい。45円くらい)と米粉のクレープ(3元くらい)です。
シンデレラ譚に類するものは世界中にあるといわれている。 日本で知られているシンデレラは、忍耐力と魔法使いによって逆境を抜け出し幸せになる少女の物語である。 しかし、こちらでは少女がその辺りで拾ってきた奇妙な魚を自宅の池で世話することによって幸せになるお話となっている。 その魚は早々に継母に食われ、悲しむシンデレラに魚の精霊が言う。 「魚の骨に願えば、望むものをなんでも与えよう」。 魚の骨よってシンデレラは物的に豊かになり、美しい装いで家を抜け出し祭りへとくり出す。しかし、慌てて帰ったため靴を落としてしまう。 ♢ 美しいその靴を拾った人は、なんと靴を富豪に売り飛ばすのだ。(ま
市場では桃が減って、梨が登場しました。 ここ数日で一気に涼しくなり、高原らしさを感じます。 大ぶりの梨は3つで7元。 北京で入手したジャスミンティーと梨でコンポートを作りました。 砂糖がなかったので、徒歩1分の商店へ。 途中すれ違う生徒や店員さんたちに 「先生こんにちは!」 「先生!!」 「あなたどこに住んでいるの?」 「先生!!……!!」(50音を勉強中の学生。なにか言いたいらしい) 「いつでも朝ごはんを食べにおいでよ」 などと話しかけられるので、なんだか気が抜けないのでござる。 でもありがたいのでござる。 ナスの煮浸しつくってみた。こちらの醤油でもオッケーでした
この街ではこのようなアウトよりのアウトな店がたくさん生き延びています。私もたまにバーガーキングの偽物に行きます。 どーん。 これはこれで美味しそう。カー○ルの顔も現地人よりに。 2019年8月31日 選り抜き協力隊日記 ___________________ 【一言メモ】 後に利用してみたのですが、キッズスペースもありますし、手袋の用意があるなど衛生面もなかなかのもの。隣町の本家には粥のメニューが充実していて、いつか食べてみたいものだなとおもっています。このようなお店は携帯クーポンを使うと価格が崩壊するのですが、いつも不思議だなと思います。 尚、近場の鹿の角
「…日本鬼子」 ぼそり。 授業見学で訪れたクラスでどこからか聞こえた音。 残念なことに、その音で感情が波立つような受容器官は有していないのであった。 18歳男子がそのような発言に至った背景には関心がないわけではないが、地域の歴史を鑑みると触れぬが吉であろう。 ここでの私の役割は、大学入試で結果を出すための作文指導。タイトルの言葉は、聞こえないふりでやり過ごしながら 「君たちにとっては、ある意味そうなるかもね」 なんて考えていた。 立場的にオニになる必要もない。 ただエセのオカメも望むところではない。 2019年8月31日 選り抜き協力隊日記 ____ 【一言メモ】
青年海外協力隊員の住居です。掃除を頑張ったので記念に撮影。 天井の電気シェードの中から、床まで拭きました。尚、ガスは通っていないので大部分はただの飾りです。 「次の人のために」というより「使いたい人がやる」という考え方は、生活全般においてある。 ♢ とっても頑張ったので、とっておきのカレールーを使っていいんだよ。 飲用水は貴重なので、夏野菜をたくさん入れて無水カレーを。紫玉ねぎと赤いニンジンと、むき出しで板に並べられた推定豚肉を使った。 2019年8月30日 選り抜き協力隊日記 ____ 【一言メモ】 これが海の家……じゃなくて青年海外協力隊員の家です。現
この街の楽しみのひとつに、朝食選びがある。 ビーフン、肉まん、具入りパンケーキ。 朝からたくさんの屋台が並び、見ているだけでも楽しい。 家の前の坂を下ると、ポツンと一軒の屋台がある。店主の女性は50歳くらいだろうか、後ろで髪をくくり、Tシャツにエプロンをかけている。屋根のない屋台だからか、よく日に焼けた肌。 地元民のたまり場のようなそこを、常々遠巻きに眺めていた。そろそろ近場で食事を済ませたいと思い、昨日ついに注文してみた。茹で上がった麺の上に、ザクザクと切った野菜やドクダミなどのスパイスがのせられる。 「辛くするの?」 「じゃあ、ちょっとだけ(にして下さい)。」
学校の外に寿司の屋台が来ていた。反射的に買った。6元(約100円)なり。 店のお兄さんに「どっから来たん?」と聞かれたので「日本やで」と答える。「日本は寿司が高いやろー?こっちの寿司もいっぺんためしてみー」と手渡された。 2019年8月26日 選り抜き協力隊日記 ____ 【一口メモ】 店舗の裏はこんな感じです。お金を触るときと、作る時に手袋を変えたりしていました。学生は平日には携帯電話を学校に預けているので、ニコニコ現金払いなのです。価格に応じて、具材を載せてクルクルクール。米が少なくて小さい海苔巻きなので、竹串で食べます。落とさないように注意してくださいね。 味
○○さえあれば、協力隊活動の6割は上手くいく!?あと薄毛の話。
月曜日。 夏休みが明け、いよいよ新学期が始まる。 近頃、校内をうろうろしていると、日本語科以外の先生方から 「おはよう」 「こんにちは」 「さようなら」 と声をかけられるようになった。 びっくりして「ちょっとちょっと!!」と日本語科の先生に聞くと 「昨日みんなで勉強しました!えへへ!」 とのこと。 ありがたいなと思う今日この頃です。 ◆ 写真は朝市の様子と食べ物。 はじめて見るものがたくさんあります。 ニワトリ。普段は草むらや道路脇を自由に歩いています。 以前の感染症流行の際に、その場で絞めて売るのは禁止になったとか。 それはそれは、おいしかったそうです。 生
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