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2020/04/27

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  • 市場はいつか牙をむく

    国交省の統計不正に関する識者のコメントを最近の朝日新聞から拾ってみた。 『アベノミクスによろしく』(集英社インターナショナル 2017年)の著者で弁護士の明石順平さん。 統計の基になる「生データ」を消しゴムで消す。まさか国の重要な統計でそんなことが起きるとは思わなかった。データは政策をつくる上の足腰であり土台のはず。それが崩れれば、議論が成り立たなくなる。……2018年には今回と同じく基幹統計である「毎月勤労統計」の不正が明らかになった。重大な点は、以前より平均賃金を高く算出する方法に切り替えたのに、さかのぼって計算し直さなかったため、18年だけ賃金が急上昇したことだ。これでは統計としての連続…

  • アベアソ時事忘年会

    今年の戯れ言納めです。 ベ:どうも遅くなりまして…。 ソ:おせぇよ! 年長者をこんなに待たせて、どういうつもりなんだ? ベ:いやいや、テレビや新聞の取材が長引きましてねぇ。記者の連中、しつこいんですよ、何度も何度も同じことを聞いてきて…。 ソ:ふん。俺みてぇに隠居してりゃいいのに、まだ総理大臣に色気を見せて、あちこちに顔を出すからだろうよ。 ベ:まあまあ、機嫌を直してくださいよ。今日はゲストも連れて来ましたから…。 ソ:ゲスト? 誰だ、そりゃ? ベ:んじゃ、入って…。 キ:どうも、こんばんは~。 ソ:何だ、キッシーじゃねぇか。現職の総理がこんなところに現れて大丈夫かよ。 ベ:なかなかのスペシャ…

  • 「50点狙って0点」「北方領土問題」のこと

    「桜を見る会」の前夜祭について、公職選挙法違反容疑(寄付の禁止)で検察審査会から「不起訴不当」の議決を受けていたアベシンゾー氏を、東京地検特捜部は昨日12月28日、嫌疑不十分として再び不起訴処分とした。何とも釈然としない話だが、「嫌疑不十分」というのは、疑わしいけれども立証する証拠に乏しいという意味で、「逮捕・起訴されなければ何でもOK」と考えるアベ氏のような人間は、「だから私は無実だ」と言い張り、そのうちに「事件」そのものを無かったことにしかねない(いまだに領収書類を示して潔白を証明しようとしないし、知らないうちに勝手に?前夜祭経費の補填をして起訴されたはずの配川秘書は、懲戒・罷免されるどこ…

  • 拡散希望 「認諾」では終わらない

    毎日毎日束になって営業メールが届くのでうんざりするが、昨日貴重なメールが紛れていることに気づいた。勢い余って削除しないで本当によかったと思う。 赤木さんの裁判を支援してきた記者の相澤冬樹さんから届いた12月23日付「ニュースレター」に、先日、国がいきなり「認諾」を持ち出して強引に裁判を終わらせた場面やその後の様子が「再現」されていた。最後に、拡散希望と記されていたので、以下に全文を引用させていただく。ご存じでない方は、是非ご一読願いたい。 ********** 「私も殺されたような気がします」 「今頃、あの人たちは祝杯をあげているんでしょうね…」 赤木雅子さんがつぶやいた。財務省の公文書改ざん…

  • 「新しい資本主義」 斎藤貴男さんの話

    「デモクラシータイムス」を見たら、久しぶりにジャーナリストの斎藤貴男さんが出演していて、岸田政権の唱える「新しい資本主義」のどこに「新しさ」があるのかを解説されていた。 岸田首相も所詮はアベスガが続けてきた、掲げるだけの「看板」政治を踏襲しているだけというのは確かだが、それだけでは話があまりに単純すぎるというのは小生も感じてきたところで、彼が掲げる「新しい資本主義」が新自由主義の焼き直しに過ぎないとしても、どこをどう焼き直そうとしているのかは認識しておくべきだと思っている。大変興味ある話をされていたので、概要を起こしてみる。揺れる世界、混乱の政治、原発、新しい資本主義……読み解く明日 WeN2…

  • まだまだ続くか 公文書偽造

    この秋政界を引退した前衆院議長の大島理森氏がインタヴューに応じている。前自民党議員だったとはいえ、安倍菅政権時代の衆議院議長として、いくらなんでもこれは…と思う場面が度々あったと拝察する。12月25日付朝日新聞より。聞き手は上地一姫記者。森友「何も言わなければ…と悩んだ末」 大島理森氏を動かした危機感 [2021衆院選]:朝日新聞デジタル――議長時代の2018年、森友学園をめぐる財務省の公文書改ざん問題で「民主主義の根幹を揺るがす」として政府に自省と改善を促す所感を出しました。どんな危機感があったのでしょうか。 憲法41条に、国会は「国権の最高機関」と定められているが、国権の最高機関とは何なの…

  • ワクチンと「天秤」

    新型コロナの感染者が増え始めている。昨日12月24日、全国で新たに確認されたのは302人。前週の金曜(17日)から120人増えている。重症者も前日より6人増えた。東京都では39人の感染が確認され、予想どおりオミクロン株の市中感染者が出たことも報告された。 厚労省は昨夜アメリカ製薬大手のメルクが開発した新型コロナ用の飲み薬「モルヌピラビル」(商品名:ラゲブリオ)の製造販売を特例承認した。大阪、京都、東京…と、オミクロン株による市中感染が出て、年末年始の感染拡大が懸念される中、駆け込みで承認手続きをしたかたちだが、モルヌピラビルがオミクロン株に効果があるかどうかは不明で、各国の評価もまだ定まってい…

  • 国が何億かけても隠蔽したい事実

    図書館に本を返しに行ったついでに本棚を眺めていて、野上忠興著『安倍晋三 沈黙の仮面 その血脈と生い立ちの秘密』(小学館 2015年)が目に留まった。今さらと思いながら、数ページめくって読んでみた。同情など一切する気はなかったが、読んでいて「気の毒」に思う一面もないではなかった。話を現在のシンゾー氏の姿から幼少期に遡及させたり、生育環境と直結させるのが短絡的なのはわかっている。しかし、もし、祖父・安倍寛氏、父・晋太郎氏の選挙区が山口でなく東京であったら…とか、もし、岸家との縁がなかったら…とか、何よりも、もし、シンゾー氏自身が幼少期にウソをついて失敗したことを身にしみる場面があれば…とか、もしそ…

  • アベノマスク廃棄 民の声

    8,272万枚(約115億円相当)もの在庫が堆く倉庫に積まれるアベノマスク。保管・配送費ですでに約6億円、年間では9億円にも上るという膨大な「維持費」。しかも厚労省が検品したら(一枚一枚確認したのか…)、7,100万枚のうち1,100万枚、約15%が不良品という――改めて、「責任者、出てこい!」と言いたくなるような無駄遣いとお粗末さのループである。これがまだまだ続くとなれば、岸田首相が廃棄処分を宣するのは、当然とはいえ、英断だと思う。 アベを後ろ盾とする “安直” の岸田政権が、こんなことをしたらアベの逆恨みを買うという見方もあるが、おそらく、岸田の方は検察によるアベ捜査の行方を承知した上での…

  • 「親学」と「誕生学」のこと

    再来年の2023年度に創設される「こども庁」の名称を「こども家庭庁」に変更することになった件は、12月8日、自民党が開いた青少年健全育成推進調査会の講演で、かねてより「親学」を唱えている高橋史郎氏が、「こども庁」を「こども家庭庁」に改めるべきだと話をしめくくったことが、出席議員の賛同と共感を集め、その勢いで名称変更を完遂させたのだという。 一時メディアなどで話題に上った「親学」は、人によってニュアンスが異なり、中には傾聴に値する話もあるが、こと高橋氏らが唱える「親学」に関しては、かなり問題を含んでいると思う。特に、「教育の原点は家庭にあり、親は人生最初の教師として、子どもの教育の第一義的責任を…

  • ジョージ・オーウェルとの「遭遇」

    最近ジョージ・オーウェルに二度「遭遇」した。 1回目は先週の水曜に本屋で。時間つぶしに小さな本屋に入ったところ、偶然『一杯のおいしい紅茶』というオーウェルのエッセイ集を見つけた。2020年刊の新版である。こんな小さな書店の本棚に並ぶなんて、こういう時代でも「需要」があるのかと思い、パラパラめくりながら、「なぜ私は書くか」などいくつか読んだ。昔読んでいるので、懐かしく思うはずが、内容はもうほとんど忘れていて、少し新鮮な感じがした。 2回目は昨日、朝刊のビルマ(ミャンマー)のことを取り上げた記事を見て。オーウェルは警察官として1922年から英領だったビルマに赴任し、5年ほど滞在していたことがあるの…

  • 「なんもしない人」

    何となく電話が苦手だ。腰が落ち着かないような気分になる。相手の顔が見えないからだろうか。では、面と向かって話せば落ち着くのかと言えば、それはそれで違った緊張感もあるので、よくわからない。 親の介護が必要になって、やっと緊急時の連絡用に携帯電話を持ち歩くようになったが、それまでは長く「家電」のみだった。方々から連絡がとれなくて困るとよく言われた。学校で働いていた頃、生徒から、なぜ携帯電話をもたないのかと訊かれ、そもそも相手の顔が見えないで話すのが苦手だから電話自体好きではないというようなことを言うと、「それって大事なことだよね」と言われたのを思い出す。まだ1990年代半ばの話だ。 その後、携帯電…

  • アベサギノミクス 2本の矢

    国交省の建設受注統計のデータ改竄の件。デモクラシータイムスを見ていたら、経緯を示す年表が出ていてわかりやすかった。これに少々手を加えてみる(赤字の部分は当方が挿入したもの)。「森友」赤木さん訴訟 卑劣幕引きの国は統計もごまかし WeN20211218 - YouTube※時期不明 調査票書き換えを都道府県に指示 2012年12月 第2次安倍政権発足 13年 4月 統計方法変更で二重計上始まる 18年12月 厚生労働省の「毎月勤労統計」データ改ざんが発覚 19年11月 会計検査院が国土交通省の書き換え問題指摘 20年 1月 都道府県への書き換え指示止め、国土交通省自ら書き換え 21年 4月 書き…

  • 「認諾」と憲法

    12月15日、赤木さんの損害賠償請求訴訟を国が「認諾」という卑劣な手を使って強引に終了させた件は、当事者の赤木さんでなくても、「ふざけるな」という思いだが、ジャーナリストの神保哲生さんが興味深いTweetをしていた。神保哲生 on Twitter: "憲法83条は「国の財政を処理する権限は、国会の議決に基づいて、これを行使しなければならない」と定めている。民事裁判における認諾という行為が国に賠償金の支払い義務を確定的に生じさせる以上、国は国会の承認なくこの権利を行使することはできないのではないか。" なるほどと思い、調べてみた。この憲法83条は財政民主主義、すなわち(何か授業をしてるみたいだが…

  • 「子ども家庭庁」という名称

    「親がなくても子は育つ」ということわざがある。子どもというのは自分の力と周囲の助けで何とかやっていくものだ(だから、あまり心配しなさんな)と、子どもの行く末を心配する親への励ましというか、心の持ちようを説いた言葉だと受け止めてきた。しかし、逆に言うと、子どもの成長には親の関与(子育て)が必要だという前提=「常識」があることを認めつつ、それをひっくり返しているわけで、この「常識」の方はどうも考え直した方がよい点があるように思える。 12月15日、政府は2023年度から子ども政策を一元的に担う新組織「こども庁」を「こども家庭庁」と名称変更する意向を示した。同日の自民党の「『こども・若者』輝く未来創…

  • 腐敗国家

    今日は手短に。 昨日12月15日、森友の文書改竄問題で亡くなった赤木俊夫さんの妻・雅子さんが、真相究明を求めて起こした損害賠償請求訴訟は、国が一転して請求の受け入れを明らかにし、裁判自体が終結することになった。「認諾」という法律用語は初めて知った。しかも、1億1千万円という賠償額は、「額が低いと国はさっさと払って幕引きするので…」と、原告自身が高額過ぎることを認めていた金額である。これは、事件の詳細を明かすことによる「損失」と天秤にかけると、こっちの方が「安い」ということなのだろうか。事件隠匿料に税金1億1千万円。そして、実質、誰も責任をとらない、とらせない…。底知れぬ恐ろしい国。 国の「認諾…

  • キシアベ時事電話会談

    久しぶりの戯れ言です。 ア:キー・シー・ダー・くん。 キ:もー、何ですかあ、電話なんかかけてきてぇ…。今、国会中ですよぉ。 ア:いいじゃないですか、昼休みでしょ。少し、お話ししましょうよ。ダメー? キ:5万円のクーポンの件がこじれて、今猛烈に忙しいんですよー。何度も何度も電話してきて、いやだなあ。11月30日に会ってお話したじゃないですかぁー。 ア:それそれ、その件なんだけどぉ。キシダくん、あのときボク、文科省を強く指導しといてくれって言ったよねぇ? キ:はいはい、聞きました、聞きました。 ア:いや、「聞きました」じゃなくて「指導」してくれたかどうかですよー。 キ:はいはい、被害届を出すかどう…

  • 武蔵野市の住民投票条例案のこと

    昨日12月13日、東京・武蔵野市で外国籍の住民も住民投票が可能となる条例案が市議会の総務委員会で審議され、賛成多数で可決した。ポイントは、外国籍の住民も日本国籍の住民と同様、住民基本台帳に3ヶ月以上登録されていれば投票資格があるということ。21日の本会議で成立すれば、逗子市、豊中市に次いで全国で3例目になるとのこと。 基礎データを調べると、武蔵野市は今年1月1日現在で人口14万7,600人余(世帯数77,854)。うち外国人住民は11月現在で3,103人(人口比2.1%)。内訳は、中国が1,078人(34.74%)でダントツに多く、以下、韓国・朝鮮507人(16.34%)、米国215人(6.9…

  • 「外国離れ」と「日本離れ」

    「英語力「112カ国中78位」の日本で広がる外国嫌い」という記事を読んだ。タイトルで言う日本人の英語力と外国嫌いがどれほど相関するかはわからない(話のとっかかりに思える)が、今、外国人識者が日本という国をどう見ているのか、英語力78位とか「一流」「二流」といった他との比較はともかく、この国にはびこる本質的問題が垣間見えるように感じた。 『フランス・ジャポン・エコー』の編集長で、フランスの「フィガロ」紙の東京特派員というレジス・アルノー氏は、12月10日付「東洋経済」の記事で、空港で8時間待たされることが日常茶飯事となっている非効率的な日本の入国審査のことや、南アフリカでのオミクロン株感染者の発…

  • 「フェミニスト嫌い」について

    「ジェンダー平等」は、ジグザグや波はあったとしても、世界的な潮流であることはもはや否定しがたい。デモクラシータイムスを見ていたら、出演者の望月衣塑子さん(東京新聞記者)が、自身の著書が原作になっている映画「新聞記者」について、こんな話をしていた。 創作の現場でのジェンダー平等を目指す「表現の現場調査団」が文化芸術の各賞審査員や大学教員の男女比などを調べた結果を公表したんですね(12月9日)。で、結果、大学の美術系学部で男性教授の割合が8割を超え、映画や演劇の審査員も男性が8割を占めるなど、いまだに表現の現場におけるジェンダーバランスの構造的不均衡があると。このデモクラシータイムスでも、出演者を…

  • 山本太郎の安全保障論

    れいわ新選組の山本太郎さんは勉強家だと思う。いやまあ、国会議員なんだから、これが普通で、他にもこういう議員は多いと言われればそれまでだが、この国では、あまりに知性のない、それゆえにか妄言暴言を口走り恥じることのない政治屋が跋扈し、さらに、単に身びいきや順送りで大臣になるがゆえに、ヒラメ官僚とギブアンドテイクで行政を動かすという醜悪な政治が延々と続いてきた。山本さんの場合、各地の集会で人々との対話・対論を繰り返して相当鍛えられていると思う。岸田首相の「聞く耳」ではないが、「聞くこと」も大事だが、インプットしたら、アウトプットして、まっとうな話ができなければ、政治家とは言えない。全般的に政治家を「…

  • 「民主主義サミット」の違和感

    今日は手短に。 アメリカのバイデン大統領の外交攻勢が続く。北京オリンピックの「外交的ボイコット」宣言につづき、自ら主催した「民主主義サミット」なる109カ国のオンライン会議が昨日始まった。バイデン氏は、民主主義が専制主義国家からの挑戦を受けているとの危機感を示し、各国に法の支配や表現の自由など民主主義の基盤を強化するよう呼びかけた。 この会議には中国とロシアは招かれていない。調べてみると、アジアの国々では(ちょっと広すぎるが)招かれていない国が大半で、特に西アジアの「イスラム圏」ではイラク以外の国は入っていない。中南米も、けっこう露骨で、外されているのは、エルサルバドル、キューバ、グアテマラ、…

  • 「開戦記念日」と「愛国心」

    昨日12月8日は「太平洋戦争開戦の日」。 作家の伊藤整は、80年前1941年のこの日、報せを聞いて昂奮し、夕刊を買うために新宿へ出かけた。「太平洋戦争日記」にはこう記されているという。……午後一時出かけると田中家の裏の辺でラジオが日米の戦争、ハワイの軍港へ決死的大空襲をしたこと、タイに進駐したこと等を報じている。はっと思い、帰るかと考えたが、結局町の様子を見たくて出掛ける。……杉沢家の裏の風呂屋の工場の所で四五人がのん気にトラックに物を積んでいる。変な気がする。 ……速達を出しながら変に自分がこわばっているのを感ずる。 ……バスの客少し皆黙りがちなるも、誰一人戦争のこと言わず。自分の側に伍長が…

  • シャンシャン(香香)と対中外交

    今年双子の弟妹が生まれてお姉さんになった(日本的な物言いかも知れないが…)上野動物園のジャイアントパンダのシャンシャン(香香)を久しぶりに映像で見た。2017年6月に生まれたので、もう4歳ということだが、ずいぶん大きくなっていた。母親の後ろをちょこまかと追いかけていたシーンが懐かしくもある。中国との協定により、今年の5月をもって中国に返還されるはずだったが、新型コロナの流行により、今月末まで返還が延期されていた。それが今朝のニュースでは、さらにまた半年の延期になり、来年6月まで居られることになったという。中国側の「厚意」に感謝しつつも、コロナを理由とした2回目の延期に、何やら小さな外交カードの…

  • 「論破」の文化

    1990年代であったか、学校の授業にディベート(討論ゲーム)を導入することが一時流行したことがある。「流行」というほど一般化したわけではないが、小生も実践例を真似て、試しにやってみた。「原発の是非」とか、「死刑制度」とか、ある論争的テーマについて3人組が二手に分かれて賛成・反対の立場で討論し、あとの生徒は両サイドで見物して、どちらが「説得的」「優勢」だったか判定するという流れで、生徒には非常に好評だった。確かに、普段の座学中心の授業では見えない生徒の意外な一面がわかったりして、おもしろいところもあるのだが、その結果、議論が深まるかというと、残念ながらそうとも言えない。こちらの誘導(助言)やメン…

  • 日本のデジタル化の「遅れ」について

    狭い日本のさらに内の内に籠もって暮らす人間には、「外」からの視点は非常におもしろく感じる。 毎日新聞に「私が思う日本」という連載がある。東京駐在の外国メディアの特派員たちが交代で書いている記事で、日本で感じた違和感を伝えている。12月6日の朝刊では、キャッシュレス化やデジタル化が進まない日本の現状を、「朝鮮日報」特派員の崔銀京記者が考察している。私が思う日本:外国メディア特派員が見た「変革なき社会」 崔銀京記者、フィリップ・メスメール記者 毎日新聞デジタル化 行政申請、窓口なお主流 韓国では、日本留学経験のある先輩が後輩にこうアドバイスをする。「印鑑、小銭入れ、キーホルダーは日本で生活する…

  • 中村哲さんの二周忌に

    中村哲さんが亡くなった2019年12月4日から2年。今年3月20日に川崎市国際交流協会が主催した「地球市民講座」で、中村さんと親しかったという前駐日アフガニスタン特命全権大使のバシール・モハバット氏が行った講演の抄録を読んだ。部分引用を許されたい。https://www.kian.or.jp/pdf/news/153-2107/02-03.pdf 中村先生は長年にわたり、医療支援をはじめ、農業支援、そして灌漑事業を通し、砂漠だった土地を緑豊かな土地に変えてくださいました。 中村先生は「100の診療所より一本の用水路を」と訴え、干ばつの悪化により、水不足・栄養失調・感染症に苦しむアフガニスタンの…

  • 土地の相続で考えたこと

    相続税の申告の準備をしているが、少々難儀もしている。税理士に頼めばよかったのだが、行きがかかり上、自力でやることになり、預貯金や自宅だけなら「素人」でも、税務署のマニュアルに従って何とかできそうな感じはあったが、田や畑、借地など土地が絡むと複雑な要素がいろいろとあることがだんだんわかってきて慌てだした。ある税理士のHPを眺めていたら「土地にはひとつとして同じ土地はない」と書いてあり、最初は大げさな感じがしたが、今はなるほどなと思う。 遺産の土地のなかに父親を含む16人の共有地というのがある。いびつな花瓶のような輪郭をした土地で、法務局に行って調べると、分筆と合筆、相続・売買が積み重なり、出てき…

  • 「水際対策」――誰の勇み足か?

    今日は短く。 新型コロナウイルスの「オミクロン株」感染者のニュースが伝わり、岸田首相は、水際対策強化を打ち出した。南アなど数カ国からの入国制限では手ぬるいと見るや、11月30日以降は「全ての国からの新規入国を原則停止」と表明し、「入国禁止政策の責任は全て私が取る」と豪語した。「スピード感」「指揮官ぶり」を演出したい色気はあったにしても機動的である。こうなれば航空各社に国際線の新規予約の停止を求めるのは当然の成り行きに思えるが、12月1日夜、この方針は、1日にして撤回された。どうしてこんな朝令暮改のドタバタとなったのか。忖度したら違ってたという話は本当なのか。理由を考えてみると… ① 国交省の役…

  • 「マイクロアグレッション」のこと

    「マイクロアグレッション Microaggression」――不勉強にも、初めて知った言葉だが、「あからさまな」差別とまではいかないが、曖昧で無意識かつ見えにくい(認識されずにいる)差別のことを包括する語らしい。 TBSラジオのSessionのパーソナリティーの荻上チキさんが11月25日放送の同じTBS「アフター6ジャンクション」に「連投」で出演し、一冊の本を推薦しながらこの語にまつわることを簡単に話している。ラジコで聞いた部分を起こしてみる。https://radiko.jp/#!/ts/TBS/20211125180000「マイクロアグレッション」――直訳すると「小さな攻撃」となるこの言葉…

  • 畠山さん、山本太郎さんに訊く

    選挙ライターの畠山理仁(はたけやま みちよし)さんがれいわ新選組の山本太郎代表にインタヴューをしていて、文字起こしした方もおもしろかったが、これとは別の動画の方もよかった。その一部を起こしてみる。【動画つき独占インタビュー】れいわ新選組・山本太郎代表「来年7月の参議院議員選挙で議席を2ケタに乗せたい」 畠山理仁「アラフォーから楽しむ選挙漫遊記」 よみタイ れいわ新選組・山本太郎代表インタビュー - YouTube 畠山:街宣で聴衆の方にマイクを渡すっていうのは、コミュニケーションのきっかけとしてお渡ししているってことなんですか、質問を受けたり…? 山本:大体政治家のやる街宣って一方的じ…

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