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2020/04/26

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  • 主題歌が語る『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの「平和」

    こんにちは。ymtetcです。 この数日、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの主題歌に向き合ってきましたが、ふと、たくさんの主題歌に共通して出現するモチーフがあることに気づきました。 今日は、『ヤマト』主題歌に共通して出現するモチーフから、『ヤマト』シリーズが志向してきた「平和」について探っていきます。 〇みんなで微笑むときが 復活のとき 〇「豊かな自然」「人々の微笑み」と「優しい歌」 〇『ヤマト』ソングが語る「平和」

  • 畑亜貴さんが完遂した二種類の「ヤマト・ソングのリメイク」

    こんにちは。ymtetcです。 前回、THE ALFEE「この愛を捧げて」の歌詞を旧『ヤマト』作品に引き寄せて分析しましたが、今回はポスト・西﨑義展時代のヤマトソングの代表格、畑亜貴さんの作詞による「星が永遠を照らしてる」「美しい地球を知る者よ」を取り上げていきます。 この二曲は、それぞれ『宇宙戦艦ヤマト2199』第一章・第二章のエンディング主題歌として歌われました。畑亜貴さんは『宇宙戦艦ヤマト』ファンおよび「ささきいさお」ファンであることを公言されており、その作品への理解度は、後の『2199』『2202』『2205』主題歌を見ても群を抜いていると思います。 今日は「星が永遠を照らしてる」「美…

  • THE ALFEE「この愛を捧げて」に継承された旧『ヤマト』の精神

    こんにちは。ymtetcです。 『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』主題歌であったTHE ALFEE「この愛を捧げて」は、作詞の高見沢俊彦さんが『さらば宇宙戦艦ヤマト』ファンであったこともあり、『さらば宇宙戦艦ヤマト』、および主題歌「ヤマトより愛を込めて」へのオマージュに満ちています。 もちろん、高見沢さんが意識的にオマージュしているのは『さらば宇宙戦艦ヤマト』と「ヤマトより愛をこめて」のみでしょう。しかし、それに加えて、「この愛を捧げて」は、『さらば』の魂を継承したがゆえに(また、西﨑義展さんのチェックを通過したがゆえに)、すべての旧『ヤマト』の精神を継承した歌詞になったと私は考えます。 今日は私なり…

  • 『宇宙戦艦ヤマト』はなぜ思想的に「完結」できないのか

    こんにちは。ymtetcです。 『宇宙戦艦ヤマト』は、面白いほどに「完結」できません。 その背景には、強固な既存ファンという商業的な理由もありますが、思想的な面でも「完結」できない理由があると考えます。 今日は、旧『ヤマト』のイメージソングである「ヤマト10年の賦」の歌詞に注目して、『宇宙戦艦ヤマト』が「完結」できない理由を探ります。 〇「ヤマト10年の賦」が語る『ヤマト』の最終目的地 〇実現不可能に近い「ヤマト10年の賦」 〇福井晴敏の語る「『ヤマト』の完結」 〇『さらば』という「永遠の航海」エンド 〇現実味を帯びる「永遠の航海」エンド

  • 『ヤマト2202』メカデザイン論争はなぜ再燃しやすいのか

    こんにちは。ymtetcです。 近頃「X(旧Twitter)」を見ていると、『ヤマト2202』のメカデザインに関して、一種の論争のようなものが繰り広げられている様子を時々目にします。 完結から5年が経ち、『2202』の反省に立つ続編『2205』の公開さえも久しい現在、なぜ何度も何度も『2202』メカデザイン論争は再燃してしまうのか。 今日は、その背景の一端を考えたいと思います。 ①旧作の世界観に沿わない『ヤマト2202』メカ ②一部のファンが傷ついた『ヤマト2202』体験 ③世間に溢れる「世界観に沿ったメカデザイン」 ④”粘着”と感じる『2202』ファンの心理 ⑤エコーチェンバー現象

  • 「家族の前で観られない」ヤマト2199

    こんにちは。ymtetcです。 『ヤマト2199』には、ネットスラングで「お風呂回」「水着回」と言われるようなシーンがあります。私個人の経験から、『ヤマト2199』は、あのシーンがあることによって「家族の前で観られない(観づらい)」作品になったと考えます。 しかし当時は、これを擁護する意見もありました。

  • 「おすすめしにくい」リメイク・ヤマト

    こんにちは。ymtetcです。 『ヤマト3199』を控えている2024年。上映館数はリメイクシリーズの「非劇場版」作品としては最多であり、ファン層拡大への期待も膨らむ…… と言いたいところですが、私はそうは思えないのが現状です。

  • 【ヤマトNEXT】『Λ』後のニュー・ヤマトが目指すべき道

    こんにちは。ymtetcです。 『スターブレイザーズΛ』が先鞭をつけた『宇宙戦艦ヤマトNEXT』シリーズ。その後の音沙汰はありませんが、突然、何かがあるかもしれないのが『ヤマト』界隈です。 今日は、この『NEXT』シリーズの未来について考えたいと思います。 『スターブレイザーズΛ』は、先駆者としての意義は絶大ではありますが、これからのヤマトを考える上では、反省するべき点もある作品だと私は考えています。 というのも、振り返った時に、「これが『ヤマト』である必要はあるのか」との問いが、どうしても拭えない形になってしまったからです。『Λ』の縁あって読んだ『鉄腕アダム』がとても面白かっただけに、終盤は…

  • 【ヤマト2202】『さらば』リスペクトと否定

    こんにちは。ymtetcです。 前回の記事では、『2202』ラストの「国民投票」は、『さらば』のラストで描かれた「古代進の死」が、その後の世界(現実世界を生きる観客)にどのような影響を与えたか?を問いかける「粋」なアイデアであった一方、『さらば』のラストの解釈を”福井晴敏”色に規定してしまう点で「無粋」なアイデアでもあったと述べました。 今日は、そんな『2202』が持っていた『さらば』へのリスペクトと、作品全体に流れていた『さらば』否定のお話です。

  • 【ヤマト2202】国民投票は「粋」であり「無粋」

    こんにちは。ymtetcです。 過日、『さらば宇宙戦艦ヤマト』を再見して気づいたのは、『2202』最終話の解釈です。 『さらば』ラストシーンに答えるという「粋」 『さらば』ラストシーンには、こんなテレサのセリフがあります。 あなたのおかげで人々は目覚め、より美しい地球と、宇宙のために働くことでしょう。 古代進の行動が、生き残った人々に「勇気と愛」を与え、人々は目覚める。テレサはそう語りかけ、古代を導きます。 ここで疑問として浮かぶのは、では実際に、古代と雪の死によって救われた地球人類は「目覚め」たのか?ということ。 さらにいえば、『さらば』という映画に感動した子どもたちは、あれから40年経って…

  • 『ヤマト2199』第1話の思い出

    こんにちは。ymtetcです。 10年以上にわたって続いてきたリメイク・ヤマトには、多種多様な思い出があります。初めて『ヤマト』を地上波放送で観た『2199』テレビ版、受験期に繰り返し観た『方舟』、大学生活と共にあった『2202』、社会人として初のヤマトだった『時代』と『2205』。 しかし特別なのは、2012年4月に観た『宇宙戦艦ヤマト2199』第一話です。 あれは高校の入学式の日、ファミリー劇場でした。 『宇宙戦艦ヤマト』なのに「今っぽい」 「私のための『ヤマト』」

  • 『ヤマト2199』と『2202』:「付け足し」方法論の違い

    こんにちは。ymtetcです。 前回、『ヤマト2202』が「原作から改変している」との印象を与えたのは、『さらば』をテレビシリーズに拡張する段階で必要となる「エピソードの付け足し」において、『さらば』でも『2』でもないストーリーを追加したからだ、と述べました。 リメイクシリーズの『2199』『2202』では、いずれも原作にはない新しいストーリーが追加されています。ただ、両作の「付け足し」方法論には違いがあります。 歴史的権威のない『2202』と権威のある『2199』 『2202』と同じ状態に陥った『2199』第七章 『2199』批判の一因 新作エピソードにはリスクが伴う

  • 【ヤマト2202】原作との乖離を招いた「エピソードの”付け足し”」

    こんにちは。ymtetcです。 『さらば』を原作とする『ヤマト2202』。 ですが、この作品を観て真っ先に「この作品は『さらば』をそのままリメイクしたものだね」と評する人は少ないのではないでしょうか。さらに言えば、多くの人が「この作品は『さらば』を大きく改変している」との印象を抱くのではないでしょうか。 この点は福井さんも気にしているようで、2020年には「『2202』のときは、序盤はともかく後半へ進むにつれ、どこに『さらば』や『ヤマト2』(の要素)があるんだ? っていう展開になっていきました」と述べています。福井さん自身、2016年時点では「基本は『さらば宇宙戦艦ヤマト』を原作として……(略…

  • 『ヤマト2202』に引き継がれた旧『ヤマト』第13話

    こんにちは。ymtetcです。 前回の記事では、『さらば』クライマックスにおける古代進の言葉は、第一作『ヤマト』の第13話、そして第24話から連なるものだと述べました。『さらば』クライマックスの古代の胸にあるのは、「命の大事さ」を理解しようとしない「理不尽な暴力」に対する怒りと、「喪失」の悲しみです。 この怒りと悲しみを克服する手段として、古代は死を選び、自らの理想を全うしたのが、『さらば』のラストだったと言えそうです。 さて、『さらば』のリメイクとして構想された『ヤマト2202』も、概ね同じ手法で読み解くことができます。『ヤマト2202』の古代は、なぜ自ら死を選び、高次元空間から帰ってこよう…

  • 第一作『宇宙戦艦ヤマト』と『さらば』に共通するテーマ性

    こんにちは。ymtetcです。 前回の記事では、『宇宙戦艦ヤマト』第24話「死闘!神よ、ガミラスのために泣け!!」における古代進の語りは、「人間は互いに『命の大事さ』を知っているのだから、『愛し合うこと』をしなければならない」という趣旨であったと述べました。 この「命の大事さを知ること」=「愛を知ること」といった構図は、『宇宙戦艦ヤマト』から『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』に受け継がれ、『さらば』を原作とする『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』にも繋がっていきます。 その点においては、『さらば宇宙戦艦ヤマト』、そして『ヤマト2202』は、初代『宇宙戦艦ヤマト』のテーマ性を、(一部分に…

  • 【旧ヤマト】第13話こそ「愛し合うべきだった」の伏線

    こんにちは。ymtetcです。 前回の記事では、『宇宙戦艦ヤマト』第13話「急げヤマト!! 地球は病んでいる!!」における、古代進の行動について考えました。 「理不尽な暴力」によって両親を奪われた古代進は、同じ「人間」でありながら、そのような行為に及んでいたガミラス人(の捕虜)に対して憤りをぶつけ、殺害しようとします。しかし、ガミラス人捕虜が一転して自決を図ると、古代は彼の「命の大事さを知らない」行動に憤り、「貴様も人間なら、命の大事さを知れ」と叱りつけます。 この一連のシーンは、後の第24話「死闘!神よ、ガミラスのために泣け!!」に繋がります。 「命の大事さ」を知っていても

  • 【旧ヤマト】なぜ古代は捕虜の自決を阻止したのか

    こんにちは。ymtetcです。 『ヤマト』劇場版を観て、最初に観たくなったのが、『ヤマト』テレビシリーズ第13話「急げヤマト!! 地球は病んでいる!!」でした。漫画『はだしのゲン』をほうふつとさせる、戦時中の日本をモデルとした「古代進の幼少期」の描写が印象的な回ですね。 第13話は、かつて、10代や大学生だった頃の私には、少し理解の難しいシーンがありました。それが、一度は殺そうとしたガミラス人捕虜の自決を、古代進が阻止して、𠮟りつけた場面です。 「貴様も人間なら、命の大事さを知れーっ!」。 殺そうとした相手の自決を、古代進は、なぜ阻止したのか? 回想シーンで描かれたもの 「ガミラス人も同じ人間…

  • 「福井ヤマト」の日付を整理してみる

    こんにちは。ymtetcです。 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』以降の「福井ヤマト」は、二つの移行期を持つと考えます。 『2199 星巡る方舟』 ⇒『2202 愛の戦士たち』 『2202 愛の戦士たち』⇒『ヤマトという時代』 「1」は出渕ヤマトから福井ヤマトへの時期、「2」は福井ヤマトから羽原さん・小林さんの『復活篇』スタッフが抜け、より福井さんの役割が大きくなった時期です。 参考資料 表で整理してみる わかること

  • 【ヤマト3199】福井さんの語る「抵抗」の意味

    こんにちは。ymtetcです。 starblazers-yamato.net 『ヤマトよ永遠に REBEL3199』のポスターには、総監督・福井晴敏さんの、こんな言葉が掲載されています。 ヤマトは抵抗の物語です。一方的に境界を侵し、服従を強いる他者への抵抗。人を、社会を無惨に蝕む、理不尽な天災への抵抗。それらと向き合い、戦ううちに、いつしか自由も人間性も犠牲にし、なにを守ろうとしていたのかもわからなくなってしまう。やさしさと表裏一体の、人の愚かさに対する抵抗――。最初の船出から半世紀を経て、その抵抗の物語は、我々の明日を左右する現実になりつつあります。そんな時代に語られる、五十年目の宇宙戦艦ヤ…

  • 【ヤマト3199】旧作上映に”便乗”できる『ヤマトよ永遠に』

    こんにちは。ymtetcです。 『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』4Kリマスターの上映が始まりました。そして上映「前」の予告編として、『ヤマトよ永遠に REBEL3199』の特報が流れています。シアター内で新旧『ヤマト』が共演しているわけですね。 今日は、このメリットを起点に、『3199』が『ヤマトよ永遠に』を掲げている意味を考えてみたいと思います。 旧作ファンにリメイクを告知する好機 『3199』が『ヤマトよ永遠に』である意味

  • 【ヤマト3199】制作中断がもたらす”洗練されたシナリオ”

    こんにちは。ymtetcです。 『ヤマトよ永遠に REBEL3199』の構想期間は、西﨑彰司さんがイントロダクションで述べたように、5年以上にわたります。というのも、2019年付で提出された福井さんの企画書の段階で、既に「『2205』+『3199』」の形で『3199』が言及されているからです。 この期間、諸種の事情により制作が順調には進まなかったことが示唆されています。それはもちろん望まれていたことではありません。 ただ、これにはメリットがないわけではないと考えます。 制作中断がクオリティアップにつながった『ヤマト2199』 構想期間そのものが短かった『ヤマト2202』 「頭の中で整理する」重…

  • 【ヤマト3199】「総監督 福井晴敏」の納得感

    こんにちは。ymtetcです。 ■■■ #宇宙戦艦ヤマト 特報 ■■■⬛️ヤマトよ永遠に REBEL3199⬛️第一章 黒の侵略⬛️2024年7月19日(金)上映開始⬜️https://t.co/9YiHkkdePfStaff https://t.co/RTFg6deW8GTeaser https://t.co/oL20IHSwAnTicket https://t.co/8J266jYel4乞うご期待 pic.twitter.com/jfLFNa2Cbo — 『ヤマトよ永遠に REBEL3199』公式 (@new_yamato_2199) 2024年1月3日 『ヤマト3199』の最新情報が公開…

  • 西暦2024年の『宇宙戦艦ヤマト』展望

    こんにちは。ymtetcです。 本日は、今年の『宇宙戦艦ヤマト』で楽しみなことについて、書いていきます。 『さらば』4Kリマスター 『ヤマトよ永遠に REBEL3199』 ヤマト世代に再び『ヤマト』体験を

  • 西暦2023年の『宇宙戦艦ヤマト』回顧

    お久しぶりです。ymtetcです。 休止期間中も、温かいコメントをお寄せいただき、ありがとうございました。年末となり、身辺もある程度落ち着いてきましたので、久しぶりに記事を更新したいと思います。 本年最後の偶数日なので、今日は2023年の『宇宙戦艦ヤマト』を振り返ります。 1 「展望」を振り返る 2 西暦2023年の『宇宙戦艦ヤマト』回顧 トピック1:布施明版「銀河伝説」サブスク解禁 トピック2:『劇場版 宇宙戦艦ヤマト』4Kリマスター 3 西暦2023年の「ymtetc」回顧

  • 「お気持ち表明」

    こんにちは。ymtetcです。 本日はお休みです。 4月に入ってからは朝食を食べながらスマホで記事を書くことがほとんどで、思い通りの記事が書けないなぁと思いながら過ごしてきました。 そこで、いったんブログの定期更新を止めたいと思います。受験生がよく「受験のためにSNSをやめます!」と宣言しますが、あれと似たようなものです。実際私も受験生の時は、大好きなヤマトスレへの常駐をやめていましたので、それと同じですね。 4月を見通すと、丸1日の休みが3日しかなく、その3日もプライベートの問題解決のために使っている……。これが家庭を持つということなのかな、と思ったりもします。とにかく、収入を増やす必要があ…

  • 公式は新作を「実体のあるもの」として語るべき

    こんにちは。ymtetcです。 最近のヤマト界隈はピリピリしている気がします。一人のファンのツイートに多数のファンがツッコミを入れている様子などは、恐怖さえ覚えます。 ファン同士で批判、指摘し合うことは悪いことではありませんが、あまり増えてくると居心地のよいものではありません。 こうなったのは、現在のヤマト界隈において、ファンが「現在進行形の作品ベースで議論できない」状況に置かれているからです。だから、不特定のファンの書き込みベースで議論をする以外に、ヤマトを話題にする方法がない。 最近、「ヤマトファンはヤマト以外の作品に目を向けるべき」と苦言を呈するツイートも見かけましたが、根は同じだと思い…

  • 新情報は「スタッフの名前」と共に発表するともっと楽しい

    こんにちは。ymtetcです。 『3199』の設定画がついに一般公開されました。 『ヤマトよ 永遠に REBEL3199』 ⚓最新制作資料公開⚓メカニカルデザイン + 美術設定先の上映イベントで公開した「3199」特別映像に組み込まれていた最新の制作資料の一部です。その他、特別映像の制作資料は近日一挙公開します!※一部の資料除く#宇宙戦艦ヤマト pic.twitter.com/tDX0NqjzNE— 宇宙戦艦ヤマト2205製作委員会 (@new_yamato_2199) 2023年4月14日 無人戦艦も掃討三脚戦車も旧作を継承した綺麗なデザインで、嬉しい気持ちになりますね。イカルス天文台がどう…

  • 大胆なスタッフ起用があってもいい

    こんにちは。ymtetcです。 西﨑彰司さんがかつて「私の仕事は才能を見つけること」と述べた時、私は大いに期待したものです。富野作品のイメージが強い福井晴敏さんをヤマトに起用したように、これからはもっともっと大胆な起用が見られるのではないか、と。 しかし、福井さんのヤマト脚本にも慣れてきた現状、当時期待したような大胆な起用は、あまり見られないのも事実です。高島さんはガンダムの人ですし、吾嬬さんにもガンダムが声をかけていた、との話があります。2205も、見方を変えれば「ガンダムの脚本家とマクロスの監督」なわけで、他作品から借りてきた感を受けます。 宇宙SFものを作れる人となると、既にガンダムやマ…

  • チャレンジしてほしい「第一作ヤマトの続編」

    こんにちは。ymtetcです。 福井さんは2202のとき、「さらばのリメイク」をリクエストされました。すなわち、「2199の続編」ではありませんでした。 結果的に2202は、ファンの混乱を避けるため、また2199が作ったファン層を活かすために「2199の続編」として作られました。 そのため、可能性としては、「2199の続編」ではない「さらばのリメイク」が作られていたかもしれません。 ですが、果たして「さらばの単独リメイク」という不思議な作品は成り立つのでしょうか? それは、「第一作の続編」と位置付ければ実現したかもしれません。 つまり、あの1974年の第一作ヤマトの続編として、『さらば』『ヤマ…

  • なぜ『宇宙戦艦ヤマト』の復活を願うのか

    こんにちは。ymtetcです。 前回「ヤマトが終わった作品になってほしくない」と書きましたが、別に「終わった作品」になってもいいじゃないか、とのご意見もあろうかと思います。 ただ、私はあくまでも、『宇宙戦艦ヤマト』には再び「社会」へと返り咲いて欲しいと願っています。 それは、コンテンツとしての『宇宙戦艦ヤマト』が復活することそれ自体が、『さらば宇宙戦艦ヤマト』のドラマ構造と似ているからです。あの展開にワクワクする私のヤマトファンとしての感性が、「再び『ヤマト』が社会に返り咲いてほしい」との願いを生み出しているのです。 かつて社会現象を起こしながらも、一部の人間を除いて、今やほとんど見向きもされ…

  • ヤマトを「終わった作品」にしないために

    こんにちは。ymtetcです。 『宇宙戦艦ヤマト』が歴史的な名作であることは事実ですが、だからといって、その事実は次世代への継承を保証してはくれません。 特に現在の『宇宙戦艦ヤマト』は、『2199』を機に視聴を開始した一部を除いては、若い世代に対しては知名度がほとんどないと言えます。『エヴァンゲリオン』ですら古い作品と言われる時代。仕方のないことです。 ただ、『宇宙戦艦ヤマト』のこれからの発展を願う私のような人達が憂慮しなければならないのは、『ヤマト』が「役割を終えた作品」になってはいないか、ということです。 例えば私は、『鉄腕アトム』や『マジンガーZ』『アルプスの少女ハイジ』の主題歌は知って…

  • 『宇宙戦艦ヤマト』は旅物語を突き詰めるべき

    こんにちは。ymtetcです。 先日、UVERworldの主題歌について考えていた際、改めて思ったことがあります。 それは「ヤマトって戦争ものじゃないよね」です。 もちろん、ヤマトの中では戦いのシーンも戦争の描写もありますが、本質はそこにはないと思います。 では、ヤマトの本質はどこにあるか。 福井さんは「人間性の肯定」にあると考えて、2202以降のヤマトを作っています。 ただ、これは、旧作ヤマトの続編群をリメイクする視点としては優れているものの、それだけではヤマトにはなりません。 そこで提案したいのが、「旅物語を突き詰める」ことです。 RPGゲームを土台にした「なろう小説」が数年前には一定の地…

  • ファンコミュニティに近づかない心掛け

    こんにちは。今日は閑話休題です。 4月は例年忙しいのですが、今年は個人的に転職を狙って勉強をしているところなので、少し生活リズムを掴むまでは時間がかかりそうだな、と思います。 さて、私にも『宇宙戦艦ヤマト』以外に好きなもの、好きな作品はありますが、決まって心掛けているのは「ファンコミュニティに近づかないこと」です。『ヤマト』以外では、好きな作品であればあるほど、自分以外の感想は読まないようにしています。 『ヤマト』のファンコミュニティは、もう10年以上過ごしている心の実家なので、そこから抜け出そう、とはあまり考えません。ですが、やはりファンコミュニティに入っていることで、幼少期の「純粋に『ヤマ…

  • 新作『宇宙戦艦ヤマト』は略称を念頭に置くべきである

    こんにちは。ymtetcです。 作品の中身はいいのですが、『スターブレイザーズΛ』と『アクエリアス・アルゴリズム』はタイトルを略しにくいのが難点です。Twitterでも呟きにくいし、ブログのタイトルにもしにくい……。— ymtetc (@ymtetc) 2023年3月30日 今日は、この話をしていきます。 王道『宇宙戦艦ヤマト』以外のテイストを志向する作品が登場する中で、新作『宇宙戦艦ヤマト』のタイトルはどうあるべきなのでしょうか。

  • あの炎上事件は何だったのか:UVERworld ×『宇宙戦艦ヤマト』

    こんにちは。ymtetcです。 ymtetc.hatenablog.com 前回の記事では、UVERworldと『宇宙戦艦ヤマト』のコラボレーションが炎上した原因を「ファン」「楽曲」「映像」の3つにわけて考えてみました。 今日は、この炎上事件がどのような意味を持つのか、について考えていきます。 〇人気アーティストの”新曲”をヤマトファンが叩いてしまう 〇作品に誠実とは言えないタイアップ 〇炎上事件は当然の結果 〇人気アーティストの”新曲”をヤマトファンが叩いてしまう まずは、結果としての「炎上」に注目しましょう。 当時の『ヤマト』ファンの一部がこの楽曲を批判してしまった理由は前回の記事で考えま…

  • 炎上事件はなぜ起こったのか:UVERworld×『宇宙戦艦ヤマト』

    こんにちは。ymtetcです。 テレビ版『宇宙戦艦ヤマト2199』後期オープニング主題歌「Fight for liberty」は、放映当時、少なからず批判にさらされました。 renote.net 今日は、UVERworldの『2199』主題歌「Fight for liberty」がなぜ当時炎上したのかを考えていきます。 〇なぜ炎上したのか <1:ヤマトファン側の要因> <2:楽曲側の原因> <3:映像面の要因>

  • なぜ『2199』よりも『2202』『2205』の方が難しいのか?

    こんにちは。ymtetcです。 『ヤマト2199』と『2202』『2205』を比較すると、どちらかと言えばライトに観られるのが『2199』なのに対して、『2202』『2205』はあまりライトに観ることはできあに作品だと言えると思います。「初心者向け」の観点からも、(単純にシナリオだけで比較しても)『2199』は割に薦めやすいのですが、『2202』『2205』は初心者にはハードルが高く見えてしまう感覚はないでしょうか。 では、その違いはどこから生まれたのでしょうか。 もちろん、脚本家・プロデュース面での明確な方針の違いが背景にあり、シナリオ的には『2199』といわゆる「福井ヤマト」は全くの別作品…

  • 「若い世代向け『宇宙戦艦ヤマト』」構想において必要な視点

    こんにちは。ymtetcです。 『2199』以来のリメイクシリーズだけでなく、平成ヤマトの起点となった『復活篇』においても、近年の『宇宙戦艦ヤマト』には「若い世代向け」の発想が大なり小なり盛り込まれています。今後も「若い世代向け『宇宙戦艦ヤマト』」の企画・構想は形を変えて登場してくるものと思います。 そこで今日は、「若い世代向け」ヤマトを構想するにあたって、最低限もつべき視点は何か、を考えていきます。 〇「若い世代」という広い言葉 〇近年の『ヤマト』における「若い世代」 〇定義づけが肝要

  • 「旧作至上主義者」の功績【本日はお休み】

    こんにちは。ymtetcです。 本日は体調不良のため、おやすみです。 ちょうどよくWBC休暇にでもしたいところですが、お仕事には行ってきます(笑)。 かつて「旧作至上主義者」と呼ばれたような、リメイク批判&旧作賞賛を行う人たちが、最近はやや批判される傾向にある気がします。 彼らが批判される要因は今日はおいておきます。 ただ、旧作に再び光を当てる存在としては、「旧作至上主義者」と批判されるような立場の人々には大きな功績があると思います。 現在のリメイクのファン層には、旧作とリメイク双方のファンが少なくないと思いますが、実はそうしたファンが、旧作を再評価することは稀なのです。それに対して、旧作のみ…

  • 【ヤマト3199】「愛を知りたい」アルフォン少尉

    こんにちは。ymtetcです。 聞こえてきた『3199』最新情報によると、アルフォンは「愛を知りたい」キャラクターのようです。また「愛」か、とゲンナリされる人もいるかもしれません。ただ、ここから『3199』の物語の一つの軸を予想できると考えます。 では、アルフォンを通じて『3199』では「愛」がどのように描かれるのか。 『3199』の最新情報について詳しくはない私ですが、今日は『3199』の登場人物・アルフォンの人物像について考えていきます。

  • 「初心者向けヤマト」の難しさ

    こんにちは。ymtetcです。 本日はおやすみです。 送迎会シーズンです(笑) さて、今日短く考えていきたいのは、「初心者向けヤマト」についてです。『水星の魔女』が「初心者向けガンダム」だと言われている様子を見て、では『ヤマト』ではどうなのだろう、と思ったのです。 ところが、これが大変難しい。 なぜかというと、ヤマトは基本的に、イスカンダル編から完結編・復活篇まで、同じ宇宙の時系列で展開されているからです。 とすると、事実上「初心者向けヤマト」はイスカンダル編の第一作、すなわち1974年版と2199だけ、ということになります。 ところが、イスカンダル編はテレビシリーズにして第26話、それでも足…

  • 『ヤマト2205』製作委員会が追悼コメントを発した意味

    こんにちは。ymtetcです。 本日、新宿ピカデリーにて開催されました「2202」BD-BOX発売イベントの冒頭にて、登壇者とご来場のお客様全員で、先月亡くなられた松本零士さんへ黙祷を捧げました。あらためまして、松本零士さんのご冥福をお祈り申し上げます。宇宙戦艦ヤマト2205製作委員会一同— 宇宙戦艦ヤマト2205製作委員会 (@new_yamato_2199) 2023年3月14日 『ヤマト2205』公式が松本零士さんに対する追悼コメントを出しました。どのような意図で発されたものかは分かりませんが、私はどこか感慨深いものを覚えました。 今日は、『2205』公式による追悼コメントが、なぜ感慨深…

  • アクエリアス・アルゴリズムが単行本で各段に読みやすくなった理由

    こんにちは。ymtetcです。 最近、スターウォーズのスピンオフドラマ『マンダロリアン』を観ています。これを観ながら「面白いスピンオフって何だろう?」と考えています。 そこで思い出したのは、『アクエリアス・アルゴリズム』が『ヤマトマガジン』における連載時よりも単行本の方が格段に読みやすくなったことです。それはもちろん、細かな文章の調整や印刷の工夫が背景にあります。 ただ、特に大きな効果を発揮したのが、冒頭に『ヤマト完結編』のシーンを移動させたことではないでしょうか。連載時は途中で出てきた回想シーンを冒頭にした。この工夫が、なぜ『アクエリアス・アルゴリズム』を読みやすくすることに繋がったのか、今…

  • 【ヤマト2199】2010年の制作中断がファンの世代交代を遠ざけた

    こんにちは。ymtetcです。 『宇宙戦艦ヤマト2199』は、間違いなくファンの世代交代に貢献した作品です。 しかし、『2199』の目指したファンの世代交代は、必ずしも順調には進まなかったと考えます。世代交代はヤマトファンの子ども、SF好き、ミリタリー好きといった「潜在的ヤマトファン」にとどまり、より広範なムーブメントにはなりませんでした。 そこで今回は、『2199』の目指したファンの世代交代がなぜ順調にいかなかったのかを考えます。さらに今日は、視点として”2010年の『2199』制作中断”に注目します。 〇若いアニメファンを意識してスタートしたが…… 〇『2199』ファン=ヤマト世代に向けた…

  • 他者と分かり合う物語:私のヤマトリメイク妄想

    こんにちは。ymtetcです。 前回の記事では、「ファンがそれぞれ『第一作の新しいリメイク』を妄想する」ことによって、イデオロギー論争を(一時的にでも)緩和できるのではないかと述べました。リメイクシリーズをめぐって分断が見られる現状はありますが、どこかで「繋がれるもの」があると、少し安心して交流ができるのかな、と今は思います。 さて、そこで今日は、過去作を参照しつつ、私なりに「第一作の新しいリメイク」を妄想していきます。以前コメントで「ymtetcの観たいヤマトを記事にしてほしい」旨の言葉をいただいたこともありましたので、ここでひとつ考えてみたいと思います。 では、ymtetcの観てみたい「第…

  • ヤマトファンの分断を緩和できる「第一作の新しいリメイク」

    こんにちは。ymtetcです。 「ファンの分断」が最近話題になっていますね。私自身が取り上げているので私にそう見えているだけなのかもしれませんが、ともかく、ちらほらとこの話題が流れてきます。 この話題をながめていて感じるのは、ファンの分断は必ず公式作品を介して起こる、ということです。実は、ファン同士の個人的なやりとりのなかでは決定的な分断が生まれておらず(世代的に大人が多いからですかね)、分断は「旧作」『2199』『2202』『2205』といった、公式作品の存在を介して、宗教対立的に起こっています。 今日は、この視点から、ヤマトファンの分断を緩和するためには何ができるのか、提案をしてみたいと思…

  • 『ヤマト2202』が批判を受けやすいシンプルな理由

    こんにちは。ymtetcです。 旧作、『2199』、『2202』をめぐる様々な意見が飛び交うようになって数日が経ちました。SNS普及前の『2199』、普及後の『2202』という時代背景はあるにせよ、またスタッフをめぐるトラブルを差し引いても、私はどうにも『2202』は批判されやすい作品だな、と感じています。 今日はその理由の一つを、シンプルに提示したいと思います。

  • 【ヤマト2202】絶対に許容しない方がいいこと

    こんにちは。ymtetcです。 私自身、『ヤマト2202』はとても好きな作品でした。賛否両論あったことにも大いに納得しています。 とはいえ、『2202』をめぐっては、絶対に許容しない方がいいこと、もっといえば「すべきではない」、さらにいえば「してはいけない」ことがあると考えています。

  • 作品としての「価値」にみる『2199』と『2202』の違い

    こんにちは。ymtetcです。 先日、久々に実家へ帰ったので結城信輝さんの『星巡る方舟 修正原画集』をとってきました。『2202』進行中(2017年)の出渕さんと結城さんの対談が収録されている貴重な本です。 今日はこれをもとに、『ヤマト2199』と『2202』の違いを考えてみたいと思います。

  • お休み:高千穂さんの証言

    こんにちは。ymtetcです。 今日は閑話休題です。 それにしても、高千穂さんの証言には驚きました。しかし、誰かを傷つけるでもない、ファンの心をそっと癒してくれるような証言でしたね。 「松本零士さんが原作権を主張したのは、もともとは西﨑Pが逮捕された後も新作ヤマトを作るため」で、松本零士さんの意思以上に、東北新社の意向があった、と。 なるほどなぁと思いました。 もちろん実際は「宇宙戦艦ヤマトを松本零士ワールドに組み込む」というかなり大胆なことをやってしまったわけですが、これは松本零士さんを原作者として担ぎ上げる人たちと松本零士さんの間で、運動が変節していった結果なのかな、とか……。 これは匿名…

  • 世代交代のために!『2199』テレビ放送の直後に必要だったもの

    こんにちは。ymtetcです。 今回も、前回に引き続き、私の『2199』経験から話を進めていきます。個人的経験ですから、かなり偏っていることが前提です。 今回注目するのは、『ヤマト2199』のテレビ放送が終了した後の時期です。 実際の『2199』では、最終話の終了後に「完全新作劇場版」がアナウンスされ、その1年後に『星巡る方舟』が劇場公開されました。 結論的にいえば、ここでの展開次第では、『2199』は今以上に「世代交代」を実現できたと考えます。もちろん、それが全体の興行的に『方舟』や『2202』を上回るものであったかどうかは分かりませんが、「世代交代」に限っては、一歩進めることもできたのでは…

  • 【ヤマト2199】賛否両論だった『方舟』が、今はそう見えない理由

    こんにちは。ymtetcです。 先日の「『2199』出渕体制から『2202』福井体制へ」の記事に対する反響のなかで印象的だったのが、「方舟の興収がよくなかった」ことに驚いた、というものです。 私は『方舟』の年に受験生だったので、当時の様子は完全に把握できていませんが、当時、『方舟』に賛否両論があったことは覚えています。 今日は、なぜ公開当時『方舟』が賛否両論だったか、そして、なぜ今はそうは見えないのか、について考えていきます。今回は検証ではなく、『2199』当時2chの『2199』スレに常駐していた経験から(笑)、記憶を辿って書いていきます。 〇『2199』第9話・第14話への批判 〇「ヤマト…

  • 【お休み】公式は弔意を表すべき?

    こんにちは。ymtetcです。 松本零士さんの死去に際して『ヤマト2205』公式アカウントがコメントを出さなかったことについて、批判意見があります。 公式としては、難しい判断に迫られたのではないかと思います。 私も高1の頃「西﨑松本論争」に興味があって、ネットで調べていたのですが、事態は「大人の事情」と呼べる以上に深刻というか……闇が深いなぁと思っていました。 そのため、正直なところ、公式が静観していたのも仕方ないかな、と思ってしまいます。少なくともSNS担当の個人的な判断で示せるものでもなく、もっと上の判断が必要なのですが、かといって彰司さんひとりの判断で示せるものでもないでしょう。 それく…

  • ショック

    こんにちは。ymtetcです。 news.yahoo.co.jp 更新時刻前に今日の記事を確認しておこう、と思いネットを開いたところ、この報に接しました。たいへんショックです。 今日は、少し、松本零士さんに想いを馳せる時間をいただければと思います。

  • 『2199』出渕体制から『2202』福井体制へ……その経緯に迫る

    こんにちは。ymtetcです。 今日は予告通り、表題の件を考えていきます。テーマは「なぜ『2199』出渕体制は終わり、『2202』福井体制が始まったのか」です。 当然ながら、私は関係者ではないので”真実”は把握できません。ただ、この『2199』『2202』以降のプロセスはそこまでタブーではないのか、意外にもちらほらと情報が表に出てきています。今日は、私たちファンが触れることのできる情報を集めつつ、『2199』から『2202』移行期の内実に、可能な限り近づいてみたいと思います。 〇福井晴敏を『宇宙戦艦ヤマト』に起用したい ☆1回目の接触(2012年) 〇『さらば』のリメイクを作りたい ☆2回目の…

  • お休み:バレンタインヤマトークを聴いた

    こんにちは。 今日はお休みですが、14日にTwitterのスペースで開催された「バレンタインヤマトーク」のアーカイブを聴きました。 『3199』については、 桐生の出番が増える 「あの子(サーシャ)」が登場する ことに言及されていましたね。 制作も動いていることが明言されましたので、ホッとしました。 『2202』が2016年3月に公表、9月に特報、17年2月に公開だったことを思うとペースはゆっくりですが、動いているならしっかりと待ちたいな、と思いました。

  • 『2199』『2202』移行期の内実に迫りたい

    こんにちは。ymtetcです。 『2199』から『2202』への体制変更は、シリーズ構成に限っていえば、出渕体制から福井体制への移行でした。 『2199』から『方舟』、『方舟』から『2202』に至る一連の移行期については、公式サイドにとっては「タブーではない」けれども積極的に語るべきものでもない……という、グレーな部分ではないでしょうか。 そこで、私が知る限りの情報を整理しておきたいな、と思いました。 問いと結論の方向性はこの通りですが、今回はできる限り、私の手元にある資料を活用して状況を整理したいと思います。 私は関係者ではないので、ファン目線から描く全体像を提示したいところですね。 という…

  • 福井ヤマトに必要な「戦闘シーンの得意な脚本家」

    こんにちは。ymtetcです。 『2202』『2205』と続いてきた「福井ヤマト」ですが、明確な弱点があります。 それは「メカ」と「戦闘シーン」です。福井脚本になってから、とにかくメカが映像映えしません。 では、なぜ福井ヤマトでは「メカ」「戦闘シーン」が弱点になっているのでしょうか。

  • 本日はお休み:『3199』打ち切り疑惑に思うこと

    こんにちは。 体調不良のため、本日はお休みです。 『3199』をめぐる「打ち切り疑惑」ですが、『2205』の時とは色々な部分が違うな、とも感じています。では、どの点が違うのでしょうか?

  • 【全世代にオススメ】音楽劇としての旧作『ヤマト』の楽しみ方

    こんにちは。ymtetcです。 今日この曲を聴いていたのですが、なんだか旧作『ヤマト』の音楽を思い出しました。 www.youtube.com そして思い出したのが、『復活篇』後、『2199』前の時期に、当時中学生だった私がやっていた旧作『ヤマト』の楽しみ方です。サンプル数が極めて少ない+特殊な例ですが、中学生が楽しめたということで、全世代にオススメしておきます。 では、旧作『ヤマト』をどのように楽しめばよいのでしょうか。

  • 【ヤマト2202】加藤三郎の裏切りはなぜ評価が低いのか

    こんにちは。ymtetcです。 昨日『ヤマトという時代』がBSで放送されました。そこで思い出したのが、『2202』における「加藤三郎の裏切り」です。難病に苦しむ子どもを救うため、ガトランティスとの取引に応じてヤマトを沈めてしまうストーリーは、作り手も批判覚悟とはいえ、現在に至るまであまり評価は高くありません。 では、なぜ「加藤三郎の裏切り」は評価が低いのでしょうか。 旧作、『2199』以来の人気キャラクターにヤマトへの裏切りを演じさせたから、というのが理由ですが、今日はもう少しだけ考えてみましょう。

  • 福井ヤマトが『2205』で終わるべきではない理由

    こんにちは。ymtetcです。 『3199』が公開されるかどうか、不安な声が絶えません。これは『2205』公開前も同様だったのですが、今回気がかりなのは「フクヤマニメ」の件です。すなわち、「今度公開する」と言われた情報が公開されなかったこと。これはファンが不安に感じても当然でしょう。 私は以前の記事「失敗してもなお続く福井体制」で福井体制の継続に疑問を呈したのですが、その反面、『2205』を公開してしまった以上は、ここでシリーズが終わるべきではない、とも考えます。 ではなぜ、福井ヤマトはここで終わるべきではないのか。

  • 福井晴敏の『ヤマト2205』語り パート3

    こんにちは。ymtetcです。 今日も、福井さんが『ヤマト2205』をどう語っているか?を積み上げていきましょう。

  • 私が『ヤマト2205』に共感できなかった理由

    こんにちは。ymtetcです。 前回の記事「【ヤマト2205】福井晴敏が『ヤマト』をやる理由」に、以下のような指摘がありました。 そのヒューマニズムの安っぽい乱用が問題ではありませんか。現実社会では,ヒューマニズムより,企業の利益追求が優先せざるを得ず,そうしないと生きていけないのです。そんなに人間たちにとって,福井氏の考え方は私自身も含めて生理的に受け付けないのです。 (仏草念雲さま) 福井ヤマトにおける「ヒューマニズム」の取り扱い方についての指摘で、重要な視点だと考えます。 ちなみに,私は先ほど,コンサルティングの依頼のあった数万人規模ののリストラ計画書の作成を終えたところです。 私自身は…

  • 【ヤマト2205】福井晴敏が『ヤマト』をやる理由

    こんにちは。ymtetcです。 今日は前回の「福井晴敏の『ヤマト2205』語り パート2」を踏まえた記事です。 リメイク・ヤマトに対する批判意見として、一つに「これを『ヤマト』でやる意味はあるのか」「自分の新作でやれ」というものがあります。出渕さんの頃からそうですし、福井さんに代わってからも、そうした批判はどうしても出てきます。 ただ、実際のところ、『2199』にせよ『2202』『2205』にせよ、『ヤマト』新作であると同時に、クリエイターとしての出渕さん、福井さんの新作でもあると思います。 今日は福井さんに限定して、「福井さんはなぜ、自身の新作を『ヤマト』にするのだろう」を、商業的視点以外か…

  • 福井晴敏の『ヤマト2205』語り パート2

    こんにちは。ymtetcです。 『ヤマト2205』とは、福井さんにとってどんな作品か?を考えるこのシリーズ。 今日は、たくさんの情報が込められたこちらの記事を読んでいきます。 mantan-web.jp

  • 【福井ヤマト】デスラーと古代、「友情」のための下準備

    こんにちは。ymtecです。 『ヤマト2202』と『2205』で展開された、古代進とアベルト・デスラーのドラマ。福井さんが脚本となって以降、二人の間にドラマが生じるようになりましたね。 ですが、その温度感は旧作とは異なります。「好敵手」や「友情」といった形にまでは、なかなか発展してゆきません。ではなぜ、二人のドラマは旧作ほど順調には進展していないのでしょうか。

  • 【ヤマト2205】古代進のドラマに共感できないとすれば

    こんにちは。ymtetcです。 福井ヤマトの終着点の一つである『2205』。福井さんは『2205』を「生きてきた年月をもって共感できる」「大人が見られるもの」と述べています。ですが、主人公の一人である古代進に対して「いつまでも悩みやがって」との声も根強いものがあります。すなわち、観客が古代進の「悩む」ドラマに共感できていないのです。 では、それはなぜなのでしょうか。

  • 【これからのヤマト】ヤマト音楽の未来に思うこと

    こんにちは。ymtetcです。 先日、「3199で音楽が変更になる?」との噂がありました。宮川彬良さんがコンサートで「3199の音楽の話がこない」旨の発言をされていたことが発端のようです。 皆さんは、『ヤマト3199』で音楽が変更になる可能性はあると思いますか? また、これからのヤマト音楽は、宮川メロディを継承するべきなのでしょうか? 私自身は、『3199』で音楽が変更になることはないだろうと考えています。 というのも、音楽が変更になって、今すでに別の作曲家で作業が進んでいるのだとすれば、宮川彬良さんもそれを知っているだろうと思うのです。その話すらない、なんの連絡もないからこそ、彬良さんは心配…

  • 福井晴敏の『ヤマト2205』語り パート1

    こんにちは。ymtetcです。 今日は、新シリーズ「福井晴敏の『ヤマト2205』語り」を立ち上げます。 「福井晴敏の『ヤマト2202』語り」の続編にあたります。 では早速、やっていきましょう。

  • 【これからのヤマト】失敗してもなお続く福井体制

    こんにちは。ymtetcです。 『2202』『2205』『3199』と、福井晴敏体制が続くリメイク・ヤマト。 私自身、『ヤマト』に福井さんを起用した試みそのものは、高く評価しています。しかし、今後も福井体制を継続すべきか、と問われれば……。

  • 『ヤマト』=「シニア向け」の発想はどこから出てきたのか

    こんにちは。ymtetcです。 前回の記事で書いたように、『2205』前章の公開に際して福井さんは『ヤマト』を「シニア向け作品」と呼びました。 しかし福井さんは、『2202』まではそんな表現を使っていませんでした。では、『ヤマト』は「シニア向け作品」である、とする言語化はどこから出てきたでしょうか。

  • 『ヤマト』は「シニア向け」。福井晴敏路線に未来はあるか

    こんにちは。ymtetcです。 2021年10月に公開された「新作『宇宙戦艦ヤマト』は40代以上を受け止める作品…福井晴敏が明かすアニメの可能性とは Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]」で、福井さんは『宇宙戦艦ヤマト』を「シニア向け作品」と呼びました。『ヤマト』を「シニア向け」とは、少々過激な表現に思えますね。 では、福井さんのいう「シニア向け」とはどのような意味なのでしょうか。また、このような認識の下で『ヤマト』を作る福井さんの路線は、今後の『ヤマト』にどんな影響を与えるでしょうか。

  • 【宇宙戦艦ヤマト】公式情報の不足は何を引き起こすのか

    こんにちは。ymtetcです。 昨年来、「『ヤマト』公式の動きが少なすぎる」との批判があります。私もそれは同感ですが、いっぽうで、「それを責めても仕方ないな」との思いもあります。 今日は、擁護する観点と批判する観点から、なぜ「公式の動きが少ない」「公式情報の不足」を責めるべきではないのかについて考えていきます。そうすると、「公式情報の不足」が何を起こすのか、も見えてきます。

  • 『ヤマト3199』はスタジオマザー制作?期待すること

    こんにちは。ymtetcです。 『ヤマトよ永遠に REBEL3199』は「studio MOTHER(スタジオマザー)」が制作するかもしれません。まだまだ発展途上のスタジオな上、近作『夫婦以上、恋人未満(ふうこい)』では作画を心配する声も……。では、スタジオマザーのどんな点に期待できるのでしょうか。 〇『2199』『2202』スタッフの復帰 〇新しい『ヤマト』スタッフの参入 〇育っていく「ヤマトスタジオ」への期待

  • 【これからのヤマト】「地球を救う」に固執しすぎるな

    こんにちは。ymtetcです。 昨年末「「宇宙戦艦ヤマト」を主役にしたプロットの重要性」という記事で、「宇宙戦艦ヤマトを主役にしたプロットを開発するべきだ」だと述べました。 では、なぜそもそも『宇宙戦艦ヤマト』では、ヤマトを主役とするプロットが十分に開発されてこなかったのでしょうか。

  • 【これからのヤマト】第一作をリメイクし続けよう

    こんにちは。ymtetcです。 昨年末、今の『宇宙戦艦ヤマト』には「『宇宙戦艦ヤマト』シリーズ最新作であること」以上の付加価値がない、というお話をしました。 では、「付加価値がない」これからの『ヤマト』は、どう展開していくべきなのでしょうか。

  • 西暦2023年の『宇宙戦艦ヤマト』展望

    こんにちは。ymtetcです。 今回は、一年で最初の記事。西暦2023年の『宇宙戦艦ヤマト』を展望していきましょう。 〇『ヤマトよ永遠に REBEL3199』 〇むらかわみちお版『宇宙戦艦ヤマト2199』 〇『宇宙戦艦ヤマト 黎明篇』 〇新『ヤマトNEXT』 〇個人的なテーマ:「ヤマト反抗期の先へ」

  • 西暦2022年の『宇宙戦艦ヤマト』回顧

    こんにちは。ymtetcです。 西暦2022年が終わろうとしています。本年もお世話になりました。 今年は『ヤマト』にとって「平和」な年だったかな、と思います。大きなトラブルなく『2205』『スターブレイザーズΛ』が完結し、ファンの間にも平穏な空気が流れました。そして年末にはむらかわ版『ヤマト2199』が再開するなど、嵐のようだった『2202』がいよいよ去り、再び穏やかな時代が戻ってくるかのような予感をさせる一年となりましたね。 さて、毎年恒例となった「回顧と展望」。今年も、2022年1月2日に更新した「西暦2022年の『宇宙戦艦ヤマト』展望」をベースに、一年を振り返ってみます。 ○『宇宙戦艦ヤ…

  • 「宇宙戦艦ヤマト」を主役にしたプロットの重要性

    こんにちは。ymtetcです。 前回「今の『ヤマト』には付加価値がない」とのお話をしました。では、『宇宙戦艦ヤマト』というタイトルが本来持っている価値とは、何なのか。 今日は、これについて考えていきたいと思います。

  • 今の『宇宙戦艦ヤマト』には付加価値がない

    こんにちは。ymtetcです。 先日、ドラマ『silent』が最終話を迎えました。特に「衝撃のラスト」とかそういったものではなかったのですが、全体を通して、非常にレベルの高かった作品かなと思います。私の最終話を迎えた感想は以下の通りです。 演出も脚本もモダンな感じで洗練されてました。主題歌や挿入歌の歌詞を回収したり、序盤の要素を回収したり、は平然とやってくる。一つのテーマで複数のドラマを連動させることも。演出も引き算を意図的にやってくる感じで……。— ymtetc (@ymtetc) 2022年12月22日 さて、『宇宙戦艦ヤマト』に話を戻すと、このツイートで述べた要素、特に「一つのテーマで複…

  • 【ヤマト2205】第1話ラストに学ぶ「大人のヤマト」

    こんにちは。ymtetcです。 私は2205の第1話ラストを観た時、これまでのヤマトでは体験してこなかった衝撃と感動をおぼえました。 ヤマトらしからぬ、そして福井さんらしいサスペンス感もその理由ですが、それに加えて、より本質に近い理由が二つあります。 一つは作品側で、このシーンが旧ヤマトクルーの現在の仕事を描いているからです。 そしてもう一つは、私の側にあります。 実は2205は、私が社会人になって初めての『宇宙戦艦ヤマト』新作でした。そして私は当時、25歳。「古代艦長」と同い年だったわけです。 2205のヤマトは、ガミラス、イスカンダルへの表敬訪問という「お仕事」を与えられて旅立ちます。その…

  • 設定考証は"誠意"

    こんにちは。ymtetcです。 設定考証の重要性は今や共通認識だと思いますが、最近になって思うのは「誠意としての設定考証」です。 例えば『silent』は、物語の主題は「相互理解」「すれ違い」といった普遍的なテーマで、題材として聴覚障害を"用いている"作品だと思います。しかし、この作品が『すずめの戸締まり』のように軽薄な印象を与えないのは、それなりに設定考証がしっかりとしているからです。 一方、『すずめの戸締まり』は設定考証どころか「地震は人の手で防げる」という根本的に非科学的なファンタジー設定を取り入れていることから、私には軽薄な映画に見えました。『silent』の登場人物が、「私に耳を治す…

  • 『宇宙戦艦ヤマト』への反抗期

    こんちには。ymtetcです。 最近同世代の人と接することが増え、同世代の作品とも接するようになりました。 それと同時に浮かんできたのは、『宇宙戦艦ヤマト』というコンテンツの価値への疑問です。 『ヤマト』はこの10年、初期2199を除いては、常に「『ヤマト』を知る人」に作品を売ってきたと思います。 だから、誰にも薦められないんです。「面白い」と、自信を持って言えないんです。だって、世の中には『ヤマト』よりも刺激的な作品が多くて、同世代が求めているのはそっち。 例えば、『ヤマト』がほのぼの系だったら薦められたかもしれません。でも、今の『ヤマト』は刺激的な作品であろうとしています。戦闘シーンの迫力…

  • サブブログで『すずめの戸締まり』の感想を書きました

    こんにちは。ymtetcです。 今日はサブブログです。少しらしくない(?)表現も使っていますが、『すずめの戸締まり』の感想です。【すずめの戸締まり】軽薄な映画:第一印象 - ymtetcの"アニメetc"ブログhttps://t.co/kMRTXarg2P— ymtetc (@ymtetc) 2022年12月18日 今日は『すずめの戸締まり』の感想を書きました。とてもよい映画なのは間違いないのですが、この映画がもつ暴力性に私は耐えられなかった……という感じです。 「語り継ぐ」のは難しいですね。

  • 『ヤマト2202』と2015年

    こんにちは。ymtetcです。 最近は『silent』に時間を奪われているので、2202の振り返りは進んでいません。 今日も改めて、2202の序盤の展開を振り返ろうと思います。 2205に比べ、2202の序盤には時事ネタ、社会ネタの雰囲気を感じます。地球とガミラスの政治的駆け引きだとか、ガミラスとの同盟に対する人々の不満だとか。 結局、このあたりは2202では深掘りされませんでしたが、2202で問われていることの多くは、企画書が書かれた2014〜2015年の間に、我々が問われてきたことと似ています。 第一話で描かれた、ガミラス基地の奪還のために戦う地球艦隊の様子は、あの頃世間を賑わせた「集団的…

  • 【宇宙戦艦ヤマト】土門竜介は永遠の後輩

    こんにちは。ymtetcです。 前回「古代世代で恋愛を描く余地はあまりないが、土門世代ならいけるかも」と書きました。 それはどうしてか、と考えますと、ひとつ、ファンのキャラクター認識が関係あるなと思いました。 みなさんは、つい沖田艦長を「歳上」だと認識してしまうことはないでしょうか。あるいは、つい古代進を「同世代」とみてしまうことはないでしょうか。 受け手は、最初に観た時の認識をその後も引き継ぎがちだと考えます。 例えば私は、小さい頃は古代進は10も歳上でしたし、2199が始まった頃でさえ、4つ歳上でした。それでも、彼を中心に物語を観ていたので、彼は永遠に「同世代」なのです。おそらく私が年齢を…

  • 『宇宙戦艦ヤマト』は恋愛ドラマを描くべきか?

    こんにちは。ymtetcです。 最近、知人の紹介でドラマ『silent』を観ています。序盤なので、なかなか現代風で、いいドラマやなぁ、といった感じです。演出が丁寧でいいですね。 さて、恋愛ドラマというのはいつの時代も人気ですが、ふと思うのは、『宇宙戦艦ヤマト』で恋愛ドラマはどこまで深掘りできるのだろう?という疑問です。 これまでのヤマトは、『Λ』含め、友情や信頼の延長、あるいは「愛する」「失いたくない」感情として恋愛を描いてきたように思います。『永遠に』のアルフォンと雪にしても、雪のスパイドラマ的側面が強いような印象です。 数少ないチャレンジが、相原と晶子や、2199の山本と古代と雪、あのあた…

  • 『宇宙戦艦ヤマト』は社会問題を取り入れるべきか

    こんにちは。ymtetcです。 『宇宙戦艦ヤマト』には時折、社会問題を元ネタとした要素が登場します。 2199では、大量破壊兵器のメタファーとしての波動砲。2202では原子力発電など「本当はない方がいいけど、ないとやっていけないもの」のメタファーとしての時間断層。2205では安保条約。 しかし、リメイクシリーズのこれらは、ただの「スパイスのひとつ」にとどまっている感が強いと思います。旧作第一作で戦時中の雰囲気を再現しようとした第13話や、環境問題をストレートに取り上げた復活篇を思えば、かなり控えめなようにも見えます。 これからのヤマトは、より一層、こうした社会問題を取り入れるべきなのでしょうか…

  • ymtetcとヤマトプラモ

    こんにちは。ymtetcです。 このブログでは時折プラモ展開の話を取り上げますが、私自身はプラモデルを作る人間ではありません。 というより、子どもの頃は模型屋さんに通ったり、クリスマスプレゼントに指定したり(笑)して、よく作っていたのに、今は作らなくなってしまったのです。 その理由は大したことはなく、「芸術品としてのプラモデル」の世界を知ってしまったから。 子どもの頃は作って、遊んで、壊す。ひたすらそれの繰り返しでした。好きなものがなんとなく立体になって目の前にあることが嬉しい。色も塗らないしデカールも貼らない。 ところが大きくなってくると、美しいプラモデルの世界が目に入ってきます。すると、な…

  • 【リメイクヤマト】プラモ展開に思うこと

    こんにちは。ymtetcです。 まだ玉盛・石津色の強かった2202序盤のメカを見て思いだしたのは、2202のプラモ展開をめぐる論争です。すなわち、なぜ2202のプラモ展開は、2199の規模と比べて小さく、またカラバリ商法が多いのか?と。 この論争の答えは出ないまま3年が経ちましたが、現状、2205のプラモ展開は2202よりも小規模になっています。 理由として考えられる道筋は二つかなと思います。 2199の規模がそもそも大きすぎた。2202のときはカラバリ商法で体裁を整えたが、カラバリ商法をやめた2205でようやく本来の形に戻った。 あるいは、 2199で大規模な展開をしたことで、2202で大規…

  • 【ヤマト2202】過渡期的な第6話

    こんにちは。ymtetcです。 今日は第6話ですが、全般ら2199リスペクトが強い回だなと思いました。 半ば強引な「沖田戦法」の引用、武器の使い方や種類(三式弾)など、形式的にでも2199を継承しようとした跡があります。中盤から終盤に濫発される「謎の新兵器」要素はまだ少ないですよね。 そしてそもそも、この第十一番惑星救出作戦そのものが『2199』のメ号作戦に相当する盛り上がりを作るものとして構想されています。 第一章・第二章にあたる第1話~第6話まで見てきましたが、今見ると、『2199』と『2202』の過渡期だと思います。 『2202』スタッフが手探りな状況のなかで、『2199』を引き継ごうと…

  • 今の『宇宙戦艦ヤマト』公式で気になること

    こんにちは。ymtetcです。 『宇宙戦艦ヤマト』公式は動きが少ない、と言われます。それ自体、ファンにとってはストレスが大きいのですが、ひとつ気になることがあります。 それは「動いている人数が少なそう」「小規模に見える」ことです。つまり、人材が足りてないのではないか? ということ。 今の公式には、どこかハンドメイド感が漂います。何事にも福井さんや岡さんが出てくるし、しまいにはスタジオまで作ってしまった。 公式アカウントの動きがないことも、単純に「動かす人間がいない」のではないか。そんな気もしてくるのです。 大切なのは「規模感」だと思います。複数の会社が絡み、責任の大きさが伺えた2199時代に対…

  • 【ヤマト2202】傑作の一つ・第5話

    こんにちは。ymtetcです。 『ヤマト2202』で頭ひとつ抜けている回に第5話があります。過去記事でも取り上げましたが、『2199』と連続で観ていく中で、改めて考えてみたいと思います。 まず気になっていたのは、2199から連続で観て行った際に真琴がどう見えるか、です。 当時ファンの間ではさまざまな意見がありましたが、個人的に違和感はありませんでした。 ただし、彼女の置かれている状況があまりにも過酷。2199との状況のギャップは大きいです。 そんな中、真琴が「加藤を送り出す」一辺倒である点は気になりました。真琴もまたテレザートに呼ばれているクルーの一人ですが、真琴が「ヤマトに乗りたい」と思って…

  • 『2202』再鑑賞も第5話まで来ました

    こんにちは。今日はテーマ記事はお休みです。 『2202』再鑑賞も第5話まで来ました。まだ序盤はメカも玉盛・石津色が強く、「『2199』の続編として『さらば』をリメイクする」との雰囲気が強いなと感じました。 といっても、『さらば』のストーリーを『2199』設定に合わせて改変している側面が強いので、当然ではあるのですが……。 第7話の「イワシの大群」から、独自色が強くなっていきますよね。 最初はコンサバで、徐々に独自色を出していくのは『2199』『2202』『2205』いずれにも言えることです。そして、いずれの作品も終盤にいくにつれ評価が分かれていきます。 それでも、徹頭徹尾コンサバにしないクリエ…

  • 【ヤマト2202】序盤の好きだったポイント

    こんにちは。ymtetcです。 多くの例に違わず、私も『2202』の序盤の評価が比較的高い人間でした。 それは、『2202』序盤の展開が、新しいスタッフの新鮮味を出しつつ、いくつか「旧作そのまま」の部分を残していたからです。 ヤマト発進をめぐるドラマ、ガトランティスの雰囲気などは、まだ「旧作そのまま」になる余地を残していました。一方、福井さんらしい(?)社会ドラマ、政治ドラマの風味が取り入れられていたので、それはそれはワクワクしたわけです。 ところが、これは第7話の「イワシの大群」を境に転換していきます。以降、私が「最高傑作」と思っていた『2202』は、別の作品のように変わっていきます。 もち…

  • 【ヤマト2202】必要だったのは「この3年間の思い出」

    こんにちは。ymtetcです。 『2202』が公開された当初、「真田が古代の(テレザート行き)発案に賛同するのは違和感がある」との批判がありました。 今改めて『2202』を観直してみると、「真田は波動砲反対派である」との前提に立てば、あまり違和感のない展開がとられていたと思います。 沖田艦長がいなくなったことで、旧ヤマトクルーのトップは真田になりました。古代が「艦長代理を務めてほしい」と言われて驚いているあたり、この3年間、ヤマトクルーのリーダーはどちらかといえば真田だったのでしょう。 その上で、真田は3年間、ヤマトクルーのリーダーとして、波動砲艦隊計画のそばで生きてきました。時間断層の存在も…

  • 『すずめの戸締まり』にトラウマを植え付けられた

    こんにちは。ymtetcです。 昨日、新海誠監督の新作『すずめの戸締まり』を観てきました。 とても新海さんらしい一面と、よくできた映画だなぁと思う一面もありましたが、全体的に、この映画は私にとって「グロテスク」「暴力的」な映画だったと思います。 トラウマを「植え付けられた」とタイトルに書きましたが、それは、もともと私が震災とは縁遠い場所に住んでいることもあって、震災へのトラウマをあまり抱いていないからです。 つまり、今回私が感じた「トラウマ感」や「グロテスクさ」「暴力性」は、全てが震災の記憶からくるものではありません。 ここ数日、『2199』『2202』を振り返りながら記事を書いてきましたが、…

  • 【ヤマト2199】説明的すぎたラストシーン

    こんにちは。ymtetcです。 2199最終話は、随所に旧作への回帰が見られました。もちろん、相原のリレー通信といった小ネタもありましたが、何より回全体で「宇宙を旅するヤマトと、ヤマトの帰りを待つ地球」の構図が繰り返し強調されていたことで、旧作のもっていた雰囲気を取り戻したと考えます。 ただ、ここまで旧作への回帰が見られると、もういっそのこと、さらに旧作への回帰を進めても良かったのではないか、と思えてきます。 私が気になるのは、最終盤のコスモリバースのくだりです。 『2199』は、旧作の「蘇る森雪」に、以下のような理由づけをしました。 古代守がコスモリバースを用いて森雪を蘇らせる コスモリバー…

  • 【ヤマト2202】序盤の展開に見るもう一つの『2202』

    こんにちは。ymtetcです。 『2202』の序盤を最近見ていますが、「サスペンスと政治」の要素が強いな、と感じます。今日は、それについて考えます。

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