今年は、1925年に「普通選挙法」が公布されてから100年という節目の年にあたる。 そもそも「普通選挙法」とは何か。 「普通選挙法」の正式名は「改正衆議院議員選挙法」。何が「改正」されて「普通」になったかというと、納税額によって制限されていた選挙権を、納税額の制限をなくして一定の年齢に達した国民に選挙権を認めるとした。 ただし、この法律の「国民」には女性は含まれていない。 私は、人権教育の視点から教科書が為政者の歴史になってしまっていることに注意を払ってきた。この法律についても、「ただし、法律のいう『普通』には女性は含まれていませんでした。女性の選挙権が認められるのはさらに20年後のことです」…