介護付き有料老人ホームに入所している母を通して、娘の私が見たこと感じたことをまとめたブログです。親を老人ホームに入れるか悩んでいる人に読んでもらいたいです。
ベッドに横になっていた母が、窓の外を指して言う。「昼の月が出ている」見ると青い空に、白く薄く丸い月がかかっていた。「ほんと、きれいね」ふだん月などじっくり見ることなどない私が見とれていると、背後から「野路の果 遠樹の上 空澄みて 昼の月かかる」とか細い
先回、母は服薬を任せてもらえるようになり、信用してもらえたと喜んだことを書いた。 そのおかげで母は、出された薬をゆっくり数えて、ゆっくり飲むことができるようになった。 そんなある日、出された薬にちょっとした異変があるのに気が付いた。いつもと違う形の錠剤
かって母は自宅でたくさんの薬を一人で管理していた。 だがホームに入ってからは医務室が代わって管理してくれる。これはお年寄りを 預かっている責任上、必要な措置だと思う。 しかし母は、ここの薬の管理システムはお年寄りを信用していない、と嘆く。 まず、スタッ
私が母にこのホームを勧めた理由の一つに、食費が高いことがある。高ければおいしくて、母は満足してくれると単純に思ったのだ。 だが母は満足していないみたいだ。「ホームに入ってから毎晩のように台所でご飯をつくる夢を見る」と言う。それだけでなく、食べようとする
変化のない狭い空間で生きる老人にとって、食事は季節を知り、文化を偲び、かかわった人の心に触れる貴重な行事でもある。 なんて気取ってみたものの、本音は「おいしいものが食べたい」だ。 母は毎日献立表を、虫眼鏡で穴が開くほど見る。今度のご飯はなにかな、と思う
気ままな一人暮らしから集団生活の仲間入りをして、初めは戸惑いばかりの母であったが、1ヶ月も経つと様子がわかってきたようだ。私もホームの時間の流れがわかってきた。 ホームの一日をたどってみよう。 6時 起床 夜勤明けの介護スタッフが、各部屋に朝の挨拶を
私が母の意向に反して「前払い」に反対したのは、もしホームを途中退去した時に、返金がどれくらいあるかを懸念したからだ。 そこで返金のシステムを調べたところ、返金は、償却という考えに基づいて行われることを知った。 償却とは耳慣れない言葉であるが、わかりやす
前回は、ホームの家賃(家賃相当額または施設利用料ともいう)の支払いが、「毎月払い」と「前払い」で、どちらがお得かは入居期間によって決まるという結論だけを述べた。今回はそれを導いた手法を記す。 「毎月払い」と「前払い」のどちらがお得かをみるためには、そ
ホームに入居の時、費用の支払い方法をめぐって、母と私の意見が分かれた。 多くのホームがそうであるように、母のホームも「毎月払い方式」と「費用の一部を前払いする方式」があり、どちらかを選択できる。 母は入居時に600万円を「前払い」すれば、毎月30万円の
変化のないホームの生活に、楽しみを提供してくれるスタッフには感謝の日々だ。 入居して1ヶ月あまり経った12月のある日、施設長が母のところにやって来て、「これからクリスマス会をやりますから、行きましょう」と、小さな招待状を手渡してくれた。見るとスタッフの
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