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桑炭会 島根県伝統の炭焼き  https://blog.goo.ne.jp/sohtankai

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。<br>メインテーマは自然環境保全。

sohtankai
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2020/02/16

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  • 炭焼きの罠

    炭焼きは難しい。とりわけ炭焼きの世界に縁のなかった者がそこに参加して炭焼きができるようになるのは至難の業である。参加して色々なことを知って行く内、確実になっていくのは技ではなく『耳年寄り』。言葉やうわべの経験をしていくと少しは話にも参加できるようになり、恰も一端の炭焼人になったかのように勘違いしてしまう。つまり本質の理解はともかくお経は読める『門前の小僧習わぬ経を読む』と同じである。現代の炭焼き初心者が『耳年寄り』に為りやすい最大の要因は何年経験しても自身が主体となり炭焼きをすることがないこと。更にその奥には材料集め、加工、窯立てと事前準備に大きなマンパワーを必要とし、その労苦をお釈迦にするかもしれない門前の小僧のための経験に使うのはリスクが大きいところにある。熟練した人たちは経験というアナログのデータが頭に入...炭焼きの罠

  • 炭焼き5日目、窯籠めと割木作り

    先日の割木作りの続きを行う。何度も書いているが貰い物の材料は大物ぞろいで割木に特化した作業だけでも長時間に及ぶ。その作業もようやく終わりが見え始め端切れの始末に取り掛かれるようになった。それも午前中で粗方を終え一段落つく。ただ炭木用に作った材料は1窯以上あり、さらなる炭焼き・割木への流用といつものシーズンより炭焼き仕事が続いている。これからは本格的な農作業へのシーズンに切り替えとなっていくため時間の確保は難しくなるが桑炭会パワーなら何とかなると思っている。炭焼きは最終局面を迎え今日のスケジュールを決める朝一の温度は気にかかっていた。『昨晩越すのに煙突をもう少し抑えておいた方がよかったかな?』とか『締め過ぎになっていて思ったほど温度が上がらず、後々に影響が出なければ・・・』などの思いが交錯する中で通信簿をもらう。...炭焼き5日目、窯籠めと割木作り

  • 野兎の訪問?

    春の珍事か、ブログ管理人の山小屋の周辺で野兎が暮らしているのは糞の状態から知っていたが先日の雨降りの日、帰宅のため車を出しかけたら猫のような影が見えよく見たら野兎だった。カメラを取り出しそーっと撮影、少し距離を狭めようと忍び足で姿を探すと草むらで座ったまま動かずにいた。動画、画像とも撮影できるチャンスを得た。そして、今日は畑わさびの葉を採ろうと渋木の根元に行ったところ、野兎が飛び出してきた。先日と同じ場所。2~3m逃げたので車までカメラを取りに行っている間に元の渋木の近くでじっとしていた。野兎の撮影機会は3度目、タヌキ2回、見かけた野生動物はイノシシ、フクロウ、キツネ、雉、ヤマドリ、テンと種類は多い。野兎の訪問?

  • 炭焼き4日目、前回モデルを追従

    いつもより少し早い時間に出たら太陽が星上山の裾野から顔を出すところだった。この時間帯だと数分の違いで景色が大きく変わる。日の出を見るたび北条氏康だったか武将がいつも朝日に『武運』のあることを願ったとの話と重なる自身の体験。がん治療から数年経った検査で再発の可能性があり再検、疑いのあるところの生検結果を聞きに行く当日、『がんの再発ではないことを』と朝日にお願いした。非科学的だとか非現実的と非難されようが罵られようが藁にも縋(すが)る思いからだった。再発の場合、同一個所の手術は大困難を極めると説明を受けていたから、『白』だと説明を受けた時には先生の手をつかみ感謝の言葉を口にした。朝日はいつも、このシーンを再現させる。さて、6時の点検は143℃とモデルより‐25℃だが、いつものペースよりは高いことから調整なしで9時に...炭焼き4日目、前回モデルを追従

  • 炭焼き3日目、前回より-20℃の推移

    前回の状態を再現しながら模索する3日目、朝一番では約‐10度の90℃だったが煙の塩梅に注意しながら再現を続行した。9時の時点で煙の色は若干薄くなってきたように見えるがはっきりとした変化はない。以後は上昇速度が緩やかで2日目の日中としては安定しており喜ばしいのだが、再現させたいということからすると-20℃の差をどう考えればいいのか複雑。17時の煙は朝に比べれりば少し青味が入り替わってきている。温度はもう少しスピードを上げてみようということになり、煙突の枝を1本減らしてみる。いずれにしても明朝の結果により路線の継続か検討する。6時半頃12時頃、温度計と睨めっこ17時頃、少し青味がついた炭焼き3日目、前回より-20℃の推移

  • 初物はイノシシの残り物

    知り合いの人から筍をいただいた。初物である。だがその方の話では『やっと人間様の口に入るようになった。これまでは出るもの全部イノシシに食べられていた』あの粗暴な風袋からは土中にある筍の臭いを嗅ぎ分ける繊細さはないように見えるが、実際は注意力、体力抜群も備え持つから人間にとっても厄介な御仁なのだ。筍の早いものは1月には地中で小さなものが育っている。餌の少ない時期、運のいいイノシシは深く掘り当て、超初物をご馳走になる。春になると我が物顔で竹藪を掘り返し先取りしてしまう。友人の一人が曰く『イノシシが食べ飽きたら、やっと食べる順番が来た』我が家では初物の筍はタケノコご飯にして美味しく頂いた。初物はイノシシの残り物

  • 炭焼き2日目、点火

    朝一番の点検は6時半、ついこの前までのこの時間だと未だ薄暗さが残り朝日は神々しく昇りかけるシーンが今ではすっかり陽は上り『寝坊助、陽は高いぞ』と言われそう。窯は温もりを保っている状態からの炭焼き、材料の乾燥はかなり進んでいることを併せ考えれば、前回同様に本日の点火は可能。そのつもりで点火作業の煙突・通風孔を全開する。9時の定時集合で67℃と未だ点火と判定できないが焚口から中を覗いて見ると一番手前の枝は焼失し少し奥の枝に火のついた枝木があり状態としては点火しているといえる。点火とするにはもう少し時間がかかるので10時半に再集合する。温度77℃になり点火したとする。この時の煙はもくもく、目や喉が痛くなるような刺激臭。木酢液の採取を開始する。以後、小幅な調節で17時の温度が84℃となり1晩目を越すことになった。7時頃...炭焼き2日目、点火

  • 春うらら・・・窯出しと8回目の炭焼き開始

    昨日は雨が残り何度目かの寒さの戻りから春を取り戻し、お日様の下では春うらら。4月6日に仕上がった炭の出しを行う。焚口を壊し中を覗く、この瞬間はいつになっても緊張する、そんなこと有り得ないと思っているのに万万が一にも中が真っ白になってはいないだろうなと悪魔の囁きに脅かされる。いつもの通り、入り口付近の雑木焼失しているが木炭はしっかりとした白黒の輪郭があり枝炭も沢山残っていた。肝心の焼け具合は実にいい出来で折れは殆どなく且つ硬い。窯内部の剥がれはあるもののこのコンディションでの炭としてはベストだと思う。田植えの準備、故障のため一時戦線離脱などで作業メンバーの激減により7人で窯出し、窯立て、割り木作りの3種の仕事を分けて取り組む。午前に窯出しを終え337kgの収穫と同時に次の窯立てを始め、午後からは窯立て・割り木の平...春うらら・・・窯出しと8回目の炭焼き開始

  • 桑炭会つうしん no.132

    桑炭会つうしんno.132

  • 八雲町文化財保護協会発行『かたりべ』への寄稿 Ⅱ

    わたしたちの最初の窯も、一五年ほど経った二〇一二年(平成二四)夏頃から窯本体と建屋の傷みが話題になることが多くなってきた。出炭量にも影響が出るので、再築に対し助成事業はないものかなど市役所にも照会する。翌二〇一三年(平成二五)八月には移転再築の話が本格化、「窯の再建を前提に建築可能なものは先行して造ろう」と移転をすることを九月末に決定。移転場所は一〇〇メートルほど離れた土地を借りることを前提に更に協議が進む。当時の市役所八雲支所長の佐々木さんから、一〇月三日に県社会福祉協議会が「しまねいきいきファンド事業」説明相談会を行なうとの案内を受け、副代表の石倉聰さんと出席、助成金の申請を行うことへと進んだ。いろいろと苦労の多い申請作業でしたが、共同作業で作成、一一月二五日松江市の社会福祉協議会に提出、県社協の審査結果を...八雲町文化財保護協会発行『かたりべ』への寄稿Ⅱ

  • 八雲町文化財保護協会発行『かたりべ』への寄稿

    八雲町文化財保護協会は名は体を表すそのもの、桑炭会の会員にもこの会に4人が属し積極的に活動している。その一環として桑炭会の活動について原稿依頼があり設立当初からの活動状況、炭焼きに対する思い入れなどを『伝統の炭焼きを繋いで二十五周年』と題して寄稿、それが『かたりべ三十八号』に掲載された。長文のため2回に分けて紹介。八雲町文化財保護協会の紹介下記のリンクをクリックしてください八雲町文化財保護協会伝統の炭焼き繋(つな)いで二五年桑中石倉幹「山が荒れたの~」「木ががいになってしまったの~」「竹の勢いがよてえらいの~」などの会話の中から・・「炭焼きやってみ~か」・・・はじまりはここからでした。そして、炭焼きの技術はいずれこの地からなくなってしまうのではないかという寂しさもあるなかで、桑並の世代間交流もやれる「炭焼きグル...八雲町文化財保護協会発行『かたりべ』への寄稿

  • 割り木づくりと片付け

    11日間連続の晴天。外仕事をするには暑いくらいの気候になり『寒い』を連発していたのと違い快適。人間にとっては誠に結構な気候も畑にとっては乾燥し過ぎて野菜の色目は薄緑になり『ここらで一雨』を欲している。作業が進むにつれて駐車場の面積は広くなり、木の切れ端などが乱雑にあると汚さが目立つようになってきた。そうした所にまで手が届くようになってきた。割り木をして木っ端などのごみを出しては片付けを繰り返し、取り敢えず樫の始末を終える。午後になると更に気温は上がり汗が落ちる。方言で言う『はしま』休憩には4月の中旬だというのにアイスクリームのおやつに『おお、生き返る』4時半過ぎに作業終了、それでも残りの割り木材料は1日以上の作業を強いるほど残っていた。これからジェットコースターのような寒暖差がやってくるとの予報、天気まで世相に...割り木づくりと片付け

  • 割り木作りと片付け

    何度も書いたように今シーズンは貰い物の材料が大きい上に大量ときているから嬉しい悲鳴が続いている。炭木のサイズに裁断し薪割機で割っておけば炭焼きは当然、余れば半分のサイズにすれば割り木になる。大物ばかり故にその割っておけばは難関で駐車場に鎮座しておられた。寄ってたかっては割ることに専念、中には大きな枝が捻じれを生じ、薪割機でも素直に割れずバラバラになってしまうものもある。漸く戻ってきた暖かい日差しの下で悪戦苦闘の末、あと1日あれば何とか終結になりそうな状態になった。炭木は十分にあることからもう1窯の炭焼きをすることになり、過去最高の8窯と並ぶ。シーズン当初は5窯くらい?と低い数字だったが、山行きの少ない割には多い窯数になりそう。12日に片付けの続き、16日に窯の出し入れを予定。割り木置き場が手狭になってきたので、...割り木作りと片付け

  • 炭焼き5日目、窯籠め

    今朝も星上山から昇る朝陽に向かい炭小屋への道を走る。昼間のお日様の下と朝夕との寒暖差の大きさは未だ続いている。今日は籠める予定になっているので昨晩の内に突飛もなく上昇していなければ、平和裏に終結へと持ち込める。炭小屋への最終カーブを曲がると煙を見ることができる。炭焼きをしている間はどんな煙でも目に入る『火は消えていない』とまず安堵し、心配事はその後。理想としては朝から少しづつ上げていき17時頃に籠めることができればいいのだが、こればかりは窯の機嫌次第で従うしかない。煙突の枝、通風孔を徐々に調節、内部煙突の煙がほぼ透明になった15時、温度は295℃に双方とも全開にして精錬の工程に入る。後はただ煙突内部が白くなるのを待つばかり、17時には白くなりつつあるのが確認できたが未だ十分と言えず更に待つことにする。結局、19...炭焼き5日目、窯籠め

  • 炭焼き4日目、3晩越し

    これまで朝早い作業は先輩方々に甘えていたが今回、その一翼を経験している。(早いと言っても先輩の時間より小1時間遅いが)7時前のチェックは168℃と3月5日の炭焼きと似たようなカーブになり、17時の時点でも追従していた。以前のカーブに比べると高目に推移しているように見えるがが3晩越しで籠めるには悪くないカーブと思う。煙突、通風孔の調節は時間差攻撃のボディーブローのように効いてくるものだから、先読みが必要になり熱心な修行・経験が必要なことを痛感している。明日はいい塩梅に籠められることを願うばかり。7時頃9時頃12時頃17時頃炭焼き4日目、3晩越し

  • 炭焼き3日目、桜満開の2晩越し

    昨日に続き少し高めの推移になっているが安定した動きになっている。朝一番は98℃だったものが17時で116℃だから日中の上昇は18℃となだらか、ただこれから翌朝までは長いため高め傾向には変わりなく推移すると思われる。朝晩は相変わらず、日中でも日陰にいると寒さを感じる。そんな中、桜は元気だ。陳腐な『パッと咲いてパッと散る』、今見なくしてどうすると桜の声が聞こえそう、空は青く桜と相まって春爛漫の演出。弱っている日本に、遠くは理不尽な仕打ちを受けているウクライナに頑張れとエールを送ってるに違いない。7時頃12時頃17時頃桑並街道志多備神社別所公園炭焼き3日目、桜満開の2晩越し

  • 炭焼き2日目、霜降りの朝 点火

    花冷えなどという言葉は日本特有の言い回しなんだろうと思い英語ではどう表現するのか調べてみると該当するものは出てこない。chillyspringweather(春の冷えた天気)のように何語か組み合わせることによって『花冷え』を表現しており我々、日本人にはしっくりこない。『木漏れ日』に至っては【Thiswordreferstothesunlightshiningthroughtheleavesoftrees,creatingasortofdancebetweenthelightandtheleaves.この言葉(木漏れ日)は、木の葉の間に輝く日光や、そこにつくり出されるダンスのようなものを指している。】もちろん、ここではネットの一部を切り取っての説明で詳しいことは知らないが、日本語にはたくさんの美しい言葉があり宝物...炭焼き2日目、霜降りの朝点火

  • 運命の窯出しと7回目の窯立て

    最悪の終わり方をしまともな炭にはなっていない、否すこしはいい可能性はあるから諦めるな。いずれにしても心境は通信簿をもらうような気分で炭小屋に向かう。今シーズンは故障者が続き、これまでその恩恵に与ってきた大きなパワーに慣れていたので7~8人の集まりでは随分と少なく感じてしまう。本来はそのくらいの人数が集まれば上々のはずだが・・・・お茶会を終わりいよいよ窯の焚口を壊し炭出しを始めると、全体的に白っぽい風景が目に入ってきた。殆どが焼失という悪夢からは解放たれたようだ。中に入り炭を取り出すと入り口付近は灰を被り焼失が目立つものの奥の方はに行くに従い普段と変わらない炭に仕上がっていた。見て安心、産出量の集計305kgと聞いて安心。振り返って話し合う内、今回のトラブルの要因は窯底から煙道に通じる所が崩れていたものを修復、そ...運命の窯出しと7回目の窯立て

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