猟場内に猪と鹿が混在している場合、猟犬は逃げ惑うだけの鹿を追いたがるもの。こんな話をよく耳にしますが、その度に「そんなことはないよ」と実際の状況を説明します。確かに これだけ鹿の生息密度が高ければ、真っ先に鹿を発見して追ってしまうのは仕方のないこと。でも「追ってしまう」と「追いたがる」は別の話で、それを混同してはいけない。勢子が上手く導けば「猟犬は、むしろ猪を追いたがる」と実感しているだけに冒頭の...
結局、犬舎の柵は特売品のメッシュ柵を使うことに。ホームセンターのチラシ品に飛び付いてしまいました。他には単管パイプを杭に早変わりさせる付属品を購入。まずは4mの単管パイプをチップソーで半分に切断。その単管パイプに打ち込み座金を装着。逆側には先端ミサイルを・・・なんとも勇ましい商品名。では、いきなり昼食タイム。超豪華♪友人が差し入れしてくれました。ごちそうさまでした♪ありがとね。次は柵を当てがって位置決...
♪この木なんの木 危険な木 倒れて柵が壊れたら これ幸いと 犬が逃げるでしょう ・・・・・隣の区画ですが、あまりに不安定な枯れ木だったため、切り倒すことにしました。良く見ると、キツツキのドラミングや摂餌行動の跡が沢山。それにしても、よくもこの様な状態で立ち続けていたものです。で、切り倒すと、中から例の希少種オオゴキブリが。なるほど、こんな場所も利用しているのか・・・この後は犬舎柵の位置決めや測量。...
勢子の苦労を分かってくれている先輩猟師のKさん。事あるごとに私を助けて下さいます。昨日も御友人と連絡を取り合って、単管パイプを調達してくれました。犬舎を作るために必要な単管パイプ。昨今の価格高騰で、これも驚くほど高価に。しかし・・・「好きなだけ持って行っていいよ」との御厚意に、なんと御礼を言っていいのやら。遠慮深い私ではありますが・・・結局、2往復分も頂いてしまい。。。それに一回目は先輩が手伝ってく...
朝から刈払い機で猟犬たちの運動スペースを仕上げ刈り。お次は古家へのエントリーの整備。20年以上も放置されていた階段は、木が腐って段が無くなっていました。先輩猟師の中には足腰が弱ってしまった人もチラホラ。不測の事態とならぬよう階段を作り直すことに。階段には伐採した木を使用。そして、踏み心地を良くするために落ち葉を敷きました。ついでにバリアフリーのルートも新たに作ります。木やシダを伐採して、なだらかな斜...
伐採作業がやっと終わりました。木陰の確保のために数本を残した以外は、徹底的に切り倒すこと3日間。20年以上も放置されていたであろう玄関前の松の木もバッサリと。それにしても今日は暑かったな。午後に設置前点検に来てくれたガス屋さん。私の連日の伐採作業を知っているためか・・・「よろしかったら どうぞ」と。おぉ、蘇る~♪ こんな心遣いは本当に嬉しいもの。ありがとね。明日は犬舎作り前の完全刈り込み。刈払い機でキ...
伐採作業中にステキな出会いがありました。それは、地域によっては絶滅危惧種に指定されている希少種の昆虫。古生代石炭紀からの生き残りとも言われています。しばし作業を止めて、ズッシリとした重量感を味わいながら観察を続けました。3億年も種を繋げてきたのに、今はそれが環境の急激な変化により危ぶまれる状況に。人間とは、なんと罪深き生きものなのか。その勇姿を記憶に留め、別れの言葉を。元気でな、オオゴキブリよ。安...
今日は朝からありがたい出来事がありました。私が古家の整備と犬舎移設の作業の真っ最中であることを知っている猟仲間さん。その猟仲間さんが、フレンチレストラン『ラパンアジル』のヨッシーさんに私のことを話してくれたのです。ヨッシーさんのお父様が和食店を廃業されるにあたり、店内の物を処分するとのこと。リサイクル業者にお願いしても、ただ同然でしか引き取って貰えない厨房機器。ならば、使えそうな物をあっきょさんに...
昨日は伐採作業中に思わぬ失態を。「なんか山椒の木みたいだな。でもヘン、えいっ!切っちゃえ!」で、切ったら山椒だった。。。それも実がたくさん生ってる木。「やってもうた~!」よって、木ごとテイクアウト。我が家に戻り、まずは山椒の実の収穫。でも・・・やっぱり何かヘン。とくに枝ぶりが。葉の香りも弱い。それに、このあたりの低山なら本当は6月初め頃に実が生るはず。調べたところ・・・山椒のバッタモンであることが...
今日も朝から息子と共に犬舎移設地へ。当面の作業は古家の土台下が猪の寝場とならないように、まずは建屋周辺の木を伐採して明るくすること。排水管やエアコンの室外機の破壊、また基礎部を掘ったりと、とにかく猪のパワーには呆れてしまいます。犬舎が出来れば、さすがに来なくなるとは思いますが、それまでは、もう猪には近寄って貰いたくない。私は入り口の木の伐採。息子は土台下の整地。猪に剥がされてしまった床下のベニヤ板...
昨猟期中の猪肉ですが、-20℃の冷凍ストッカー保存でも半年は大丈夫。「肉を空気に接触させない」が絶対条件となりますが。これは家庭用のナンチャッテ真空パック機使用でも十分いけます。もちろん業務用などの本物の真空パック機ならば文句なし。私の得意なビンボー真空パックですら大丈夫なのですから、やはり空気接触は冷凍物にとっては大敵。タンパク質や脂質は酸化しやすいのです。因みにビンボー真空パックとは・・・普通の...
犬舎移設に伴っての最初の難関は伐採。重労働であることを瞬時に判断できたため、即、業者に依頼。見積もりを取ったところ、伐採と木の処分を合わせた伐採費用は45万円也。妥当な金額と判断したため、作業をお願いしたのです。ところが、この時季は伐採業者が最も忙しい時。よって8月にならないと作業を始められないとのこと。「まぁ、しょうがないよな・・・」などと吞気に考えていたのです。しかし、これは冷静に考える時間を私...
「是非とも犬舎移設地を見てみたい」との息子の要望に応えて、今日は有休休暇を取得。せっかくなので、見学ついでに掃除も手伝って貰いました。しかし、その内訳の殆どが動物の巣との戦い。まずは戸袋内のネズミの巣の撤去。巣材の大半が断熱材。ネズミめ、けしからん。ところが巣材の中には乾燥した地衣類も多い。また木の実の殻が多いことからも、これはリスの巣ではないのかと。そうかニホンリスか・・・なら許しちゃう♪でも使...
前々話の続きになります。アドベンチャラーな お隣さんに興味津々の私。ところが、お隣さんも私に何かを感じた様子。「あんた、何でもヤリそうだな」と。どうやら私が発する怪しいDIY魂を感知したようなのです。古家と犬舎が合体した建築物の構想を私が真面目に話したからか。そんな お隣さんは正統派。「こっちに来てみな」と案内して頂いた先には自堀の井戸。別槽に汲み上げて砂などを沈殿させてから使用しているとのこと。その...
就職先が他県となる息子。よって狩猟を一緒に行うことも無くなりました。少し残念な気もしますが、それはそれ。実のところは、凄腕猟師を父に持つことの重荷を背負わせたくなかったのです。「期待」とのプレッシャーを強く感じる中での猟は面白くないでしょうから。などと書くとカッコイイのですが、本当は逆。私の情けない姿を見られなくて済みます。「父さん、オレより下手くそだな。それに皆にバカにされてるし」などと。嗚呼、...
今日は、ひょんな事でお隣さんと親睦を深めることに。そのお隣さんとは犬舎移設地のお隣さん。週末だけ神奈川から日帰りで遊びに来ているとのこと。事前に猟犬の事は話していましたが、全然問題なし。それどころか「防犯にもなるから助かるよ」と。さすが分かってらっしゃる。・・・・・それにしても清掃業者さん グッジョブ!築45年の古家が、新築と見紛うばかりに。。。畳の間だって、い草の香りが。。。するわけない。おまけに...
研究室は相変わらず忙しいようですが・・・2万円分のポイントを無にするわけにはいかず。マイナンバーカード登録のために息子が東京から帰って来るとのこと。ならば何かを作って迎えてあげようではないか。で、猪肉チャーシューを作ることに。今回はモモ肉で作るかな。レシピはブロ友さんから教えて頂いた醤油と酒ベースの秘伝のタレを使います。まずは味が染み込みやすいように鉄串で全面をブスブスと。次は三温糖とコショウを塗...
こんな私も物心がついてから五十年余が過ぎました。興味のある事は存分にやり尽くした感はありますが、実際には「感」があるだけ。「達成した」「完成させた」と実感できるものは、ただの一つもありません。よって探求と鍛錬は一生続くのです。でも、もしも今、人生が終わってしまったら・・・などと考えると、やはり未練タラタラの無念の思いが残るのみ。そんな年齢期に突入してしまったのは自覚していますが、今まで積み上げてき...
我が家の狭い植え込みで成長を続けている生きものたち。こんな庭でも自然の営みを観察できるのは嬉しいものです。昨晩はセミたちにとっては羽化日和だったようです。犬舎の柵や月桂樹のアチコチで飛び立つ準備をしていました。土の中に何年間いたのだろう・・・羽化成功、お疲れさん。朝には抜け殻だけが残されていました。そんな庭の住人たちの中で私がお気に入りなのは、チェリーセージの番人でもあるアシナガバチ。葉を食べる毛...
先日の猟銃等講習会での話の続きになります。その中で講師が最も強調していた事は、いつもの如く脱砲確認についてでした。脱砲とは、猟銃に込めた弾を取り出すか、もしくは取り出した状態を意味します。発砲する必要が無い時は猟銃に弾を込めないのが基本であり、法律でも定められているのです。これは当たり前と言えば当たり前の事。ところがそれを怠って暴発させてしまう事故が度々発生しています。最悪の場合は死亡事故に至るこ...
犬舎移設における古家活用の中で予期せぬ惨状に頭を抱えています。床のフローリングは全面がベコベコなのは分かっていました。問題なのは、その下。底板が朽ち落ちて、フローリングと底板の間にあるはずの断熱材が無くなっているのです。つまりフローリングの直下は家の基礎と土面。基礎部は全面が犬舎スペースとなるため、考えてしまうのです。漁師の間では「板子一枚下は地獄」なる言葉があります。船の底板が抜ければ浸水して沈...
やはり長野県での事件を講師は何度も取り上げていました。そして「何らかの法改正があるかもしれません」とも。これは実に難しい問題であり、たとえ法改正があったとしても、効力を発揮できるものとは何か。人の気質や心の内など、そう簡単に分かるものではありませんし。何かのキッカケで心の平静を保てなくなることだってある。色々と考えてしまうのです。そんな中で思うことは、周りの人たちの平時からの意識が大切ではないのか...
犬舎移設地のベースとなる土地は古家付き。そんな古家に住んでしまうつもりの私は一味違ったリフォームを考えています。そこで今日はターミネーターに室内の内見をお願いしました。あっ、違った・・・インテリアコーディネーターの家内に内見をお願いしました。まずはカーテンレールのタイプと窓のサイズを確認していた家内。さすがはプロ。他にも採光窓の位置やタイプなども見ていました。「あっ、あれってスズメバチじゃない?」...
鳴き系統のビープロとはいえ、母犬コーシン譲りの猟芸で「猪犬」と呼べるレベルにあるミカサ。現在3才半でオス盛りのど真ん中。一方の三重地犬の駿河。猪犬のユキカゼ号とカノの子で、ちょうど1才。愛嬌とフェロモンを振り撒くラブリーな女の子。まだ実戦経験はありませんが、両親の良いとこ取りの気質を鑑みると、優秀な猪犬になる予感がします。そんな洋犬のミカサと和犬の駿河の仲が近頃やたらと良いのです。ミカサは駿河が可愛...
「別荘内の清掃が入る前に、使える物があれば持って行ってもいいですよ」とは不動産屋の所長さん。「えっ・・・」と言葉に詰まった私。「あっ、いや、無いですよねぇ、そんな物」と、しまった感をにじませる所長さん。確かに、何を触れるにも躊躇してしまう。ところが、ピン!と来た物も。鍋やボール、そしてタライが私の目に。これは使える。どれもが猟犬たちの水入れにバッチリなのです。せっかくなので持ち帰ることにしました。...
犬の機動力をナメてはいけません。これが猟犬ともなれば尚更に。また、タコのように頭が通れば体もスルリと。驚くほど狭い隙間も簡単に抜けてしまいます。よってガード。おまけにズンズン穴を掘って柵の下をくぐったりも。とにかく猟犬は脱走名人。油断も隙もありません。そんな我が家では犬舎に建材のメッシュ柵を使っていますが、これは如何なものか。犬にとってメッシュ柵はハシゴのようなもので、足の掛け方を覚えると、何処ま...
少し前の有害鳥獣捕獲での話です。朝のミーティングで先輩勢子のTさんが全員の前でこんな事を言われました。「犬がいなくなったら猟は出来ないんだぞ。そうなれば市町の要請にも応えられなくなる」と。続けて こんな事も。「あっきょ君が今後を見据えて猟犬飼育の拠点を作りうと考えているんだから、皆で協力してやってくれ。他人事じゃないんだぞ」と強めに。猟犬飼育で長年にわたり苦労をしてきたTさんだからこその発言でした...
今日は夕方に銀行の担当さんと融資の打ち合わせ。犬舎移設先の物件と、その後のリホームや犬舎設置資材費等のための資金を借りてしまおうとの算段なのです。かれこれ1時間ほどで話はまとまり、銀行をあとに・・・と、自転車にまたがった途端、突然の豪雨。天気予報のウソつき。銀行の担当さんから渡された重要書類が濡れてしまうではないか。スマホで雨雲の動きを確認すると、30分後にはポツポツ雨になる予測。近くのスーパーで猟...
先日、父に貰った忠助の剪定バサミ。「これは素晴らしく切れるぞ。使ってみろよ」と、したり顔だったのが印象的でした。そこで昨日は犬舎移設地で使用。ところが使って早々に悲鳴を上げてしまった私。恐ろしく使い難い上に、握りの元で親指を挟んでしまい出血&血豆。そこでやっと柄を戻すためのバネが無いことに気付いた次第。あのバネが無いと、こんなにも使い難いとは。でも無理して使えば、また指を挟んでしまうのは必至。もう...
犬舎移設が決定した中古の別荘物件。本契約はまだ先ですが、不動産屋から建物補修等の許可を得ているため、今日から本格的に作業を開始することにしました。犬舎の方は伐採が完了しないと始められないため、まずは建物の外回りから。その前に家の中を確認。いたる所で昭和のまま時が止まっている。トップライトがあるのはオシャレだけど。登記書類から推察するに・・・昭和52年に御夫婦が別荘として建築。おそらくご夫婦が働き盛り...
鬱蒼とした森の木々の間に目を凝らすと、そこには私と猟犬たちの新居となるべく怪しい家が。しかし家の価値はゼロ。『土地(古家付き)』との扱いで、消費税は掛かりません。ベランダ側に回ってみると、意外と作りがシッカリしています。土台の基礎部はH鋼の支柱で組まれていて、強度は心配なし。また、かなりの面積があるため、全頭分の寝場所が確保できるでしょう。実はここが狙いでした。風対策や冬場の寒さ対策などを考えた上...
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猟場内に猪と鹿が混在している場合、猟犬は逃げ惑うだけの鹿を追いたがるもの。こんな話をよく耳にしますが、その度に「そんなことはないよ」と実際の状況を説明します。確かに これだけ鹿の生息密度が高ければ、真っ先に鹿を発見して追ってしまうのは仕方のないこと。でも「追ってしまう」と「追いたがる」は別の話で、それを混同してはいけない。勢子が上手く導けば「猟犬は、むしろ猪を追いたがる」と実感しているだけに冒頭の...
今年も子犬の世話でバタバタしていましたが・・・気がつくと、もはや制御不能なほどに激しくなってきた今回の2頭。もうワルワルなんてもんじゃない。生後3ヶ月半の子犬ってこんなに強烈だったかな。お婆ちゃん犬のコーシンが子犬だった頃のことを思い出してみると…確かにワルワルだった。先輩犬のヤマがノイローゼになるほどにコーシンも激しかったのを思い出します。でもヤマは幼いコーシンに揉みくちゃにされても決して怒らなか...
「熱中症になるのは気合いが足らないからだ!気合いだ!気合いだ!」と、いつも声高に言っている私。でも熱中症は気まぐれ。熱中症になりそうな時にならなくて、熱中症にならなさそうな時になったりもする。日中の気温が30℃にもなる初夏の捕獲業務で大汗をかきながら真面目に頑張る勢子の私。でも以前のように熱中症で尾根で倒れて、カラスの餌食になることは無くなりました。。暑さに慣れて、体力もレベルアップしたのでしょう。...
狩猟で酷使している私の猟車。林道での横転や大木への激突などもありました。もはや満身創痍の状態。でも猟車のスズキ キャリイは一生乗り続けるつもです。ところが…猟場の下見中に岩に乗り上げてしまい、下回りを強打したことが原因で面倒なことになってしまいました。フロントのシャフトブーツが破れて、取付金具も変形。そこで、いつもお世話になっている整備工場で直してもらうことに。すると驚きの事実が判明。純正品のシャフ...
この日曜日のニホンジカ管理捕獲は県境の標高の高い奥山。私はこの地域には苦い思い出があるため、長らく猟犬を引いていません。「なんだ、犬を連れて来なかったのか」と言われても、頑なにすっとぼけ続けた8年間。「いや、また皆さんに迷惑をかけちゃうんで」と。鹿の大群を猛追した猟犬たちが隣の県まで行ってしまい…回収したのは日が暮れてから。数十名の隊員たちが その帰りを待っていてくれたのです。そして先輩方が「お疲れ...
一ヶ月ほど前に移設犬舎の訓練区画で捕まえたヒキガエルの亜成体。雌雄の判別をしてみると、メスの特徴が出始めていたため「ヒキ美ちゃん」と命名。観察も兼ねて しばらく飼育してみることにしました。エサやりは専ら自然任せ。古家の玄関灯下に飼育ケージを置くと、勝手に蛾や小さな甲虫がその中へと落ちるため、ヒキ美ちゃんはせっせと舌を伸ばして お食事を。舌の伸ばす際に「ペチッ」と舌の発射音がするのが面白い。射程距離は...
不思議なもので、世の中にはウリ科の食物が大好きな人と全くダメな人が居るようです。考えてみれば、どんな食べ物にも好き嫌いはあるものですが、ウリ科の食物は身近なだけに その違いが目立ちます。我が家でも息子は大のウリ科嫌い。キュウリだけではなく、メロンやスイカもダメ。あの共通したニオイが受け入れられないのだとか。カットしたマスクメロンを前に「いらない」と皿を押し戻す姿の何と気の毒なことよ。その瞬間「待っ...
毎年、猟犬たちの体調や仕上がり具合に応じて出猟や予防接種のタイミング等を調整しています。しかし、ここ3∼4年は豚熱の影響もあって猪狩りの方は休止状態。また勢子役が激減する中で、各猟隊が協力し合っての合同猟が増えため、一銃一狗や少人数での出猟は減る一方。そんな中で一時期は日本犬(三重地犬)のみの飼育に徹して、その中から個々の特性や気質を鑑みて一銃一狗に使う犬と巻狩りに使う犬とに分ける予定でした。しかし...
猟場の事前調査の努力に応えてくれるかのように、遠方からも多くの猟師たちが応援に駆け付けてくれた昨日のニホンジカ管理捕獲。まさに鉄壁の布陣と言えます。隣山への逃走ルートを塞ぎ、前進守備の中タツには凄腕猟師たちを配置。その布陣はまるで大阪の陣の真田丸が如く。全員が赤備えで気合いもバッチリ。いや、オレンジ備えか…そして尾根上には全国大会上位者のライフルマンたち。つまり極めて優秀な狙撃兵を見通しの良い場所...
巻狩りにおいて、囲み役や その配置場所を「タツ」「マチ」「タツマ」などと呼びます。また、これらタツの目安となるのが「通り」「ウツ」と呼んでいる獲物の通り道。山から山への日常的な移動に使う通りや、水を飲みに行くためにだけ使う通り等々。一般的には日常的な移動の通りを逃走ルートとするため、その見極めは大切です。そんなタツの場所が決まったら、次に考えることはタツ役同士で撃ち合わないための位置取りやバックス...
まずは玉ネギとニンジンを炒めて、先に煮込みを開始。主役の猪肉は、塊のまま表面を軽く焼いて肉汁の流出をストップ。塊肉のまま鍋に投入します。ちょっと猪肉の量が多かったかな。で、30分ほど煮たら塊肉を取り出します。やはり1.5kgは多かったな。カレールーの箱裏に書いてあった量の3倍だもの。でも取り出した塊肉は煮る前と殆ど同じ大きさで、肉汁を蓄えたまま火が通った状態。小さく縮んでしまった肉とは違って筋繊維間の空間...
「シェー! もう やめてほしいザンス!」「そんな つぶらな瞳で見つめてもダメ」でもヤメられない止まらない地底探検への穴掘り。懸命に掘り進めるホマレ。そこへ作業効率をアップさせようと、サカエが連結。ツインパワーで土をかき出します。その後ろで様子を見ていたコーシンの顔に土が直撃。ほら出入口が土だらけになっちゃたじゃない…って、脱走禁止!よし、言うことを聞かないのなら奥の手じゃ。父ちゃんを侮るでないぞ。前...
まだまだ続くニホンジカ管理捕獲。県担当者と猟友会上役の方々から新たなる実施区域の調査依頼を受けて、猟仲間たちと共にタツ配置のマーキング等を行いに猟場へと向かいました。標高400m程の低山を囲む巻狩りとなるため、今回も かなり大がかりな捕獲となります。こんな事もあろうかとタツ配置場所に通じる林道を復旧整備しておいて正解でした。基本的には猟場に詳しい先輩に教えて頂きながらの調査。次々とマーキングして行きま...
雨降る森の中、移設犬舎の古家で一人黙々と焼く猪肉。半径200m以内には自分しか居ないとのヘンな優越感。森を独り占めした気分になれるのです。そして森の一部にもなっている。そんな森から授かった恵みを力いっぱい美味しくいただく。猪肉は やはり焼肉が一番。今回の部位は肩ロース肉とホホ肉とタン。そう言えば未だに食器を用意していなかったな。学生の頃から使っていたラーメン鉢が一つあるだけ。我が家の食器は全てセットな...
体をかがめて暗闇の中を進んで行く。まるでノストロモ号の排気ダクトの中でエイリアン狩りを行っている感じ。そして「ぐわぁ~っ!」と、自分が狩られる…でも私はダラス船長とは違って経験豊富な凄腕猟師だから大丈夫。。まずは強力なライトで視界を確保!武器は火炎放射器…ではなくて草刈り鍬と炭スコップ。これは何となく負けている気がする…なので強力掃除機で撃退!って吸ってどうするの。ゴーストバスターズじゃあるまいし。...
「積載量 積めるだけ」なんてステッカーが貼ってある貨物車を時々目にします。そんな茶目っ気ある文句に微笑ましい気持ちにもなりますが、これがインドやパキスタンだったら大変。彼らは本当に積めるだけ積みます。とにかく怖いもの知らず。また、スクーターならベトナムやタイだって凄い。家族全員でスクーターに乗ったり、荷台に大きな豚を積んだりもする。私の愛車、ベトナム・ホンダ製のディオ110は、それら過積載を想定しての...
先日に実施されたニホンジカ管理捕獲の対象地区は隊員たちにとっては馴染の山。皆がそれぞれに鹿の逃走ルートを把握しています。また、猟期中は私たちが合同猟を行う猟場なので、手堅く成果を上げられる間違いない山でもあるのです。今回は静岡県猟友会会長はじめ、県職員の方々も参加しての大がかりなもの。よってタツ役は私たちが猟期中に行う巻狩り時の4倍も。鉄壁の囲みと言えます。おまけに参加者の多くが凄腕猟師で、射術に...
移設犬舎に建つ古家。今はこの古家で一人楽しく暮らしています。本来ならば「一人寂しく」となるのでしょうが、そのようなことは全くありません。明るい間は野鳥のさえずりの中、様々な作業に没頭し、休憩の度に猟犬たちと戯れる。暗くなって静まり返ると、今度は「この森には私一人だけ」との不思議な満足感に包まれます。都会の喧騒を離れて…って、離れ過ぎな感じがたまらなく気持ちが良いのです。ただし、そう思えるのも普通に...
職場から移設犬舎に戻ると子犬区画の地面には大きな穴がボッコリと。私が体育館座りで余裕で腰まで入れそうな大きさに驚きます。子犬区画には世話係として お婆ちゃんのコーシンも一緒。おそらくオテンバ盛りのサカエとホマレに手を焼いたコーシンがストレスから掘ったものか。呆れた私はコーシンに「いい歳して穴なんて掘らないでよ」とボヤきます。コーシンは私の言葉を理解できるため反省を…と思ったら戸惑いの表情に。「あれ?...
子犬の名前について家族からクレームが付いてしまいました。「なんで同じ名前にしちゃうの?」と。「ユキカゼ号にはユキカゼ号の思い出が、フミにはフミの思い出がある」とのことなのです。そりゃそうだ。それにユキカゼ号もフミも新しい飼い主さんの事情によっては我が家に戻って来ることも考えられます。現に今回のEさんの件でも「リハビリが上手くいかなかったらゲンを引き取ってくれないか」と言われてしまいましたから。コー...
我が家の犬舎横の道端に生えていた謎の植物。大きく育ってしまい ご近所さんの通行の妨げとなりだしたため、刈ることに。ところが庭にその植物を捨てたところ、犬たちが引っ張り出してムシャムシャと食べだしたのです。「もしや♪」と葉を齧ってみると、これが結構イケル♪粘り気があるあたりはツルムラサキにも似ている。でも毒性は大丈夫なのだろうか。今までに野草で このような植物を見たことが無かったため、調べてみることに。...
三重地犬の子犬、シオちゃん♪マチちゃん♪そして フミ君!みんな可愛い顔して もうワルワル!子犬が複数頭であっても躾のコツを掴んでいる私は、今まで全頭上手くいったと実感しています。ところが、このワルワルな3頭には そのコツが通用しない。とにかく激し過ぎるのです。そこでジックリと観察を続けたところ、あることに気が付きました。今までは数頭に一頭の割だった斬り込み隊長のような怖いもの知らずの子犬。それが今回の子...
私は素人の一狩猟者であってプロ猟師ではないため、獲物肉の販売に関する許可は得ていません。よって猪肉や鹿肉の販売はできず。また猟犬の繁殖は血筋存続が目的であり、販売を目的としていません。したがいまして、血筋存続に協力して下さる方にのみ子犬や仕込み犬を差し上げている状況です。そんなことなので、ブログ写真においては誤解を招かぬように解体場面などは極力掲載しないようにしています。以前に何度か猪の解体シーン...
私の職場では新型コロナウイルスによる病欠者が目立つようになってきました。エアコン使用による部屋の閉め切りが それを助長しているのかもしれません。いずれにしても夏季の第一次長期休暇を前に職場はテンテコ舞い。人材不足が深刻な問題となっている中で、更に人が足りない状況となり、皆がバタバタ。でも長期休暇は何が何でも休んでみせる。休日返上なんてまっぴらごめん。私は出勤日より休日の方が断然に忙しいため、休日は...
先日、近所のスーパーで半額にて購入した 丸のままのボイル豚足。1本はその日のうちに美味しく頂きました。ところが残りのもう1本はチルドルームに入れていたのに 3日ほどで残念なニオイに。ただでさえ悪くなるのが早い豚足。半額品ともなれば最大級の警戒をしつつ、早めに食べるべきでした。普段から「SDGs 命!」などと声高に言っておいて、これでは豚ちゃんに申し訳ない。とりあえず丸のまま洗ってみましたが・・・まだ少し臭う...
今年の冬で9歳になるビープロのメスのコーシン。発情期が来たものの、どうやら排卵はしていない様子。でも発情フェロモンはプンプンに発散しているようで、オス犬たちはメロメロ。犬もある程度の歳になると排卵は止まるようですが、発情は一生続くとのことで、なんだか不思議。その生態に意味があるのだろうか。祖先であるオオカミの存続において、この状態に優位性があったからに他ならないとは思うのですが。コーシンは早めに引...
最高気温が40℃とは何事なのだ!あまりの暑さにバリカンで頭を丸刈りにしてしまいました。ついでに子犬たちも丸刈りにしてあげたいくらい。暑すぎて大人しくなってしまったのです。今は扇風機で何とか凌いでいる状態ですが。でも少し体が冷えてると、大人しくしていた分を取り返さんとばかりにハッスルするのは如何なものか。子犬は冷やし加減が難しいのです。。。脱走禁止!エサも今は猛暑仕様。獲物肉と野菜を煮て一旦冷まし、後...
実直な猟犬のミカサ。人に例えるならば「真面目な働き者」といった感じで、私に似ています。。。今日はそんなミカサが猟師仲間さんへの元へと旅立ちました。その役目は先導犬として頑張ってもらうため。猟師仲間さん宅には生後4ヶ月になるプロットハウンドが飼われています。名前はスカイちゃん。とても可愛い女の子。そのスカイちゃんの先生役がミカサなのです。なんかイヤな予感がする。禁断の愛が。。。ミカサ、教え子に手を出...
狩猟を始めるにあたっては、まずは猟友会の先輩方を頼るのが一般的。右も左も分からぬ中で好き勝手に猟を始めれば、トラブルを引き起こすであろうことは誰でも察しがつくでしょうし。猟友会の会員になることは、狩猟を始める第一歩でもあるのです。問題は そのあと。「良好な人間関係の先に本来の狩猟がある」と私は強く感じています。「狩猟を行うために人を頼る」ではなく、あくまでもお互いに信頼し合えるような人間関係を構築...
生後3ヶ月半となった三重地犬の子犬たち。そろそろ躾を始めようかと考えて、1頭ずつ分けることにしました。初めのうちは寂しいのか、互いに鳴き合ったりもしましたが、程なくすると静かに。食事をゆっくりと取れるため「単独も悪くない」と気が付いたようにも見えます。毎度のことではありますが、単独飼育に移行した方が断然飼いやすい。やはり1対1だと互いの距離が一気に縮まります(これは物理的に)。マチちゃん近いよ。そして...
趣味的なことにアレコレと手を出す私ではありますが、実は一番の趣味は釣りなのです。小学二年生の時に貯水池でフナを釣って以来、もう釣りに どハマり。あの日の記憶は今でも鮮明に残っています。その後、進路においては紆余曲折あったものの、最終的には 釣り→魚類→水産との流れで その道を突き進み、挙句の果てには原点に立ち返り 脱サラして釣具屋を共同経営。傾きかけた釣具屋を買い取り、懸命に働き続けたところ、スタッフた...
昨日は3年ごとの狩猟免許更新のための講習に行ってきました。周りを見渡すと、今回が最後の更新になるであろう ご高齢の先輩方も多い。「歳なんだから やめろって家族がうるさいんだよ」と少し寂しそう。でも ご家族のお気持ちも十分に理解できます。狩猟は危険を伴いますから。人生の区切りのためにも、3年ごとの更新は意味があるのでしょう。昼過ぎに講習が終わると、同席していた会長が役場からの捕獲要請を伝えてきました。猪...
猟犬用のGPS発信機と受信機は今や無くてはならない存在です。狩猟事故防止や猟犬の命を守るにおいて、これほど心強いモノはありません。「便利なモノを手に入れてしまった以上、人類はもう後戻りはできない」との お決まりの流れに当てはまる物の一つに。つまり車や電話やパソコンといった利器と同じ。その運用のために法律が新しく制定され、今もなお改正が続いているのです。ところが運用上の不備における法律改正の狭間で、理不...
我が家の三重地犬の血筋存続計画において、次なる段階に入りました。まずは将来に向けての我が家の繁殖可能なメスが3頭となり、猟師仲間の元へと貰われて行った4頭を含めると7頭となったことで「最後の1頭」との危機的な状況は脱しました。そこでオスたちを別猟隊へと旅立たせ、武者修行を行いつつ、そちらの方の各系統の種親となってもらうことに。せっかく猪犬に仕込み上げても、こちらの地域では豚熱の影響が長引いたこと等によ...
これで三日目。日曜日は休診日なのにもかかわらず、父を診て下さった主治医の先生。抗生剤と栄養剤の点滴が父の窮地を何度救ってくれたことか。毎度のことながら感謝の言葉しかありません。父は今年で89歳。心臓弁の手術から10年以上が経過し、本人は「座して死を待つのみ」と雑音の混ざり出した心音に腹を決めています。「死の迫った老人でありながら、国家に高額な医療費を支出させてはならない」と。しかし今回の急性前立腺炎は...
今日の昼休みに母からの電話がありました。父が倒れたと。持病の急性前立腺炎が再発して、またもや動けなくなってしまったようなのです。仕事を早目に切り上げたものの、行く手を阻む線状降水帯による強烈な雨。車がアチコチで立ち往生する中、水しぶきを上げて突き進む愛機インターセプター。「マジで浮く!」と焦りながらも、なんとか実家へ到着。バイクは冠水に強い。その間、病院には家内が連絡を。こともあろうに母のスマホの...
いつもと違う格好だと、意外と警戒する犬たち。人を判断するには、声やニオイより容姿が最も手っ取り早いからなのでしょう。とくに緊張状態の犬は、その傾向が強いのです。これは日本犬も洋犬も個体差はあれ、同じ反応を示す比率は変わらないように思います。なので仕込み途中の若犬には、あえて猟友会のベストと帽子の出で立ちで接する場合も。この出で立ちに普段から慣らしておくと、若犬が初陣で戸惑わなくなります。なにせ見知...
毎日欠かさずに行っている猟犬全頭の触診。知らぬ間にケガをしていたり、腫れていたり、マダニがついていたりと。何でも早期に発見するには触診が一番だと実感しています。「なんだか この辺りが少しヘンなんだけど」と早目に素振りでも見せてくれるといいのですが。犬は よほどでないとメッセージを発してくれませんから。「我慢強い」とでも言いますか。そんな中、今年の春先にビープロのコーシンのお乳に小さなシコリがあるのを...
我が家の家計を支えているカメの繁殖販売。ここ数年は猟犬のバタバタで休業状態でした。それでも昨年はストックしていたハラガケガメのおかげで、家内に年貢を納めることができました。そんなカメの販売については、いつもお世話になっているレップフォレストの店主さんに全てを任せています。幅広い人脈と巧みなセールストークで大抵は完売してくれるため、私にとっては頼れる人。でも私が忙しさを理由にカメ繁殖をサボり続けたた...
60歳での一次定年退職が あと1年半に迫る中で、色々と考えてしまいます。昨今の人材不足により私の職場も厳しい状況にあり、その対策として一次定年退職後も月々の給与は減額されない規定に変更。それが65歳までとなったのが2年前。そして今年からは65歳での定年退職が撤廃されて、70歳まで その条件が適用。先日、人事課からの達しがありました。あの世に行くまで働けというのだろうか。これぞまさしく終身雇用。。。私自身、以前...