猪や鹿の肉を美味しくいただくには様々な配慮が求められます。また捕獲時の状態に応じた処理、その後の解体作業における注意点や技術など含めて一定の考察力も必要です。残念ながら、これらを理解して実践できている者は ごく一部に限られると感じています。仕留めることと同等に解体も大切なのに。とにかく狩猟者である以上は、獲るだけでなく、その肉を全力で美味しく食べることにも拘って貰いたいものです。見ていると、射術向...
狩猟歴の浅い私ではありますが、これだけの短期間で様々な狩猟経験が出来たのは師匠や先輩方からの教えがあったからこそ。また狩猟知識において多くの事を学び、それを立証して使える知識とできたことも然り。もしも我流で狩猟を始めていたら、私の場合は今の10分の1すらも狩猟を理解できていなかったはず。それに私自身はまだまだ道半ば、いや、やっと入り口に立てた程度。これからも続くであろう狩猟人生を考えると、今のうち...
毎日のように鳴り響く救急車や消防車のサイレンの音。寒くなってくると、その回数が増えるように思います。緊急車両を要請した方々は、それこそ一刻を争うほどに深刻な状況でしょうし、そこに急行する隊員方も使命感の元に必死でしょう。無事を祈る気持ちと、隊員さんへの労いの気持ちがサイレンの音を聞くと湧き上がってくるのです。ところが、その気持ちを吹き飛ばすが如く、我が家の猟犬たちはサイレンの音に反応してしまいます...
正月休みを利用して我が家の乗り物を修理することにしました。まずは娘の電動アシスト付き自転車から。低い空気圧のまま段差に乗り上げてパンク&リム曲がり。修理に半日も掛かってしまいました。次はスクーターのタイヤ交換。古いスクーターなら新品タイヤを買うよりも、中古部品として売っているホイール付き中古タイヤを買った方が合理的。新品タイヤだと前後で1万円くらいしますが、中古ホイル付きタイヤはオークションなどで...
なんだかんだで、三重地犬の若犬たちの山訓練に2週間ほど行けずじまい。本来なら毎日のように裏山に行きたいところですが、仕事から戻ると、もう真っ暗。そんな今日は、やっと正月休暇に入ったため、いざ裏山へ。メスの駿河と山へ向かいます。夏はこんなだったのに、随分と逞しくなりました。山に入ると、いきなりの倒木。前回は無かったため、あの連日の強風で倒れたのでしょう。それにしても凄い破壊力。引き出しルート上なので...
私は自然の素晴らしさを崇める自然崇拝者。平たく言いますと無宗教者であり、クリスチャンではありません。でもクリスマスの時くらいは皆と一緒にその気分を味わいたいのです。ところが今年のボーナスは散々で、昨年より一割もダウン。昨今の様々な要因による収益悪化・・・との会社側の説明。もう、社長のバカバカ♪これが中小企業の泣きどころ。企業体力の弱さについては、どうすることも出来ません。そんな事でスーパーに買い物...
天真らんまんな気質の犬ほど、時に飼い主の指示に従わなくなることがあります。何事に対しても臆さない性格が裏目に出てしまうのでしょう。「どんどん行っちゃえ」とか「こんなの怖くないもん」が・・・「このオッサンの命令なんて知らんぷりしちゃえ」と、なるのかもしれません。我が家の猟犬たちの中でイケイケ気質のものは成犬になるまでに、そんな反応を見せる時期がありました。いわゆる反抗期なのでしょう。だいたい生後半年...
昨猟期、猟場近辺の農家の方々や猟師たちから耳にした苦情。原因は他県ナンバー車の猟師たちによる様々な問題行動でした。地元猟師たちと猟場が重なる地域で、それは起こっていたのです。実際に私もその現場に出くわし、猟車のナンバーや現場を撮影。それを以って、こちらの猟友会上役たちと、その対処について検討したのです。「とりあえず口頭で注意をして、改めてくれたらそれで良し」「ただし問題行動を認めなかったり、改める...
「猟の合間の貴重な時間を活かすのだ!」と、天気の神様が、またもや私に強風を吹き付けてくれました。。。先週のベテラン犬の事故が未だに悔やまれてなりません。でも四肢は助かりそう!よかった!そんな事もあり、今日は猟を休んで一気に用事の片付けを。まずは年賀状をプリントアウト!写真は通勤途中に撮った富士山ラピュタ雲。次は先週の強風で穴が開いたカーポートの穴塞ぎ。昼食の後は整備工場へ。車検が済んだビッグホーン...
「猟師」とは本来、狩猟を生業とする人のことを意味します。よって、狩猟が趣味の範疇であるサラリーマンの私は、ただの狩猟者。本当は猟師ではないのです。いつも自分のことを「猟師」などと記してしまい、実はとても後ろめたい気持ちでいます。誤解を招くような言葉で背伸びをして自分のことを書いている。なんちゃって猟師の私。一般の方々は分からなくても、何か引っ掛かりを感じているのです。そんな私が崇める本物の狩猟者た...
犬の散歩に行けない日などに用足しをさせている我が家の庭。しかし頭数が多いと、そのオシッコにより土壌は酸性化は加速。尿素やアンモニアを分解してくれる土壌細菌の活性や分解能力を弱めてしまうのです。とにかく、みんなオシッコまみれで、わけ分からん!おかげで肉球ハンコにより、私の部屋着は一瞬で彼らと同じ体臭に。また、庭を水で流しても流しても・・・ダメ。徐々に臭いが強くなってきました。これでは周辺の方々に迷惑...
他県の地元の猟師たちから締め出された他県のデタラメ狩猟者たち。そんなデタラメ狩猟者たちは「隣県へ」その猟場を求めます。そして、またもやデタラメな猟を行い、悪事も働く。公道を跨いでのタツ張りと発砲。その公道は、シイタケ農家さんやミカン農家さんが頻繁に通る道。捕獲した獲物の血を大量に垂れ流した道は、そのまま。獲物残滓処理も、他の猟場へ投げ捨て状態。罠師の括り罠に掛かった獲物を盗む。こちらの猟師の縄張り...
ポリカーボネートってこんなに弱かったの?それとも先日の強風が凄すぎたの?おそらく、その両方だったのでしょう。こんなところにポッカリと穴が。おまけに穴の下には屋根から吊るしたボート。ボートの直下には車。むむむ!由々しき事態。これは極めて危険な状況にあると言えます。雨が降ったら大変。一気に水が溜まって・・・それにしても経年劣化に対して、ポリカの波板がこれほどに脆いとは。15年ほどでパキパキと手で簡単に...
「やっぱり犬は分かってるんだよな」と改めて思うのです。一般的に捜索範囲の広い洋犬でも、私や隊員たちと同調しての猟であることを理解している・・・と。ただし、それを分かっていない犬もいる。私は勢子請負人として、他の猟師の多くの犬を引いてきました。その上で感じるのは、犬の人に対する信頼度の違い。これは、飼い主の犬との接し方の違いと見事に一致します。飼い主と同じ敷地内で飼育されて、愛情の中にもメリハリある...
猪狩りを専門的に行う猟犬を猪犬(ししいぬ)と呼んでいますが、その定義とは何だろうと考えるわけです。端的には「猪を狩れる猟犬」となりますが「狩る」にも色々とあります。まず、巻狩りにおいて猪も鹿も捕獲する中で「猪が獲れた」だけでは猪犬とは呼べません。それは普通の猟犬。その中で多頭数でないと猪を追い詰められないような猟犬も違う。やはり単頭でも己の命など顧みず、猪を足止めたり咬み止めてしまう気が強くケンカ...
猟車のナンバープレートに、なんちゅうことするねん。こんなに曲げちゃって。犯人は、だいたい分かっているのだよ。だけどスグに直しちゃうよ。では私のゴッドハンドで・・・ほれ、真っすぐ。ついでにコレで・・・バッチリ!ゴージャス!猟車に戻そう。明日は晴れて下さいよ!チュルちゃん、もうやっちゃダメだよ。応援ありがとうございます!にほんブログ村...
「味塩コショウの詰め替えパックを置いておくわよ」と家内。何で、いちいちそんな事を話すのだろうか。それが何を意味するのかが分からなかった私。出勤する準備をしながら聞き流してしまいました。そして出がけに「今日の夕飯は何にしようかね」と聞いてみたところ・・・「あなた、忘れちゃったの?」と心配顔の家内。ここ最近、年相応のボケとでも言いましょうか・・・話した内容をスグに忘れてしまう事が多くなった私。以前から...
銃猟による大物猟において「楽しい」と思える猟スタイルは人それぞれ。ところが、その猟スタイルを自由に選択できない地域もある。こちらの地域は、まさしくそんな状態。グループ猟が主体です。よって事前にシッカリと情報を取ることと、猟師の不文律を理解している指導能力を有した猟師に教えてもらうことが、狩猟を始める第一歩であると実感しています。これらを怠ったり誤ると、狩猟者とし全く成長できないどころか、辛い思いを...
思えば、あれから半年が過ぎました。とにかく母犬カノは、猛暑もあって大変だったはず。そのカノの頑張りに突き動かされるように私も頑張りました。無心で親子の世話をする毎日でもありました。気が付けば我が家に残した3頭の子犬たちも、すっかりと若犬に・・・にはまだ早いかな。骨格的には成犬のまだ2歩手前くらい。これから体格がガッシリとしてくるのです。では毎月の体重測定を行てみます。初めに長男の金剛。体重は16....
なんだか梶井基次郎の小説のような題目ですが、そんな崇高なものではありません。私の今の心境をありのままに題目に込めてみたのです。心安らぐ出来事・・・とでも言いましょうか。・・・・・私は猟場近くの農家さんや集落の方々に出会ったときは、必ず声を掛けることにしています。「お騒がせしてしまうと思いますが、安全には十分に気を付けますんで・・・」から始めて世間話を。そんな猟場近くの方々は常に獣害に悩まされている...
私は結束バンド大好き人間。もう何でもかんでも結束バンドでキュ♪ホームセンターや100均ショップの結束バンド売り場でも、いつもワクワク。そんな私のハートも結束バンドはキュ♪とにかく買わずにはいられない。なので、我が家には常に様々なサイズの結束バンドが揃っています。そして・・・犬舎では脱走防止にキュ♪ユキよ、余計なことは考えるでないぞ。自転車のカゴもキュ♪バイクもキュ♪猟車だってバタの留め具にキュ♪古い車両に...
今日は犬を放つ前からイヤな予感。猟開始前あたりから急に風が強くなり出したのです。天気予報を確認しておくべきだったな。「風下から攻めるは上策」との私の決まり事とは正反対の方向から犬を入れてしまいました。つまり風上から攻めてしまったのです。風は音も運んでしまいます。猟犬たちの微かな気配が気取られたとしか思えない展開となり・・・やっぱり・・・と。獲物たちが、タツ配置完了の前に抜けてしまったようなのです。...
今日はタツ配置を決めるために山へと向かいました。明日も先週に引き続き合同猟を行うために。予定している猟場は、標高300mほどの同じような大きさの山が並んで二つあり、そのどちらか。山の真ん中の洞を尾根に向かって登り、その尾根付近で見切りを行うことにします。ところが、この洞の尾根までは結構距離がある。さて、どうしたものか。おっ、シカの糞。シカの糞があるということは・・・源平合戦での鵯越(ヒヨドリ ゴエ...
おりょ?そんな所でコッソリと何をしているのだろう。流木でも拾っているのかな。おぉ失礼申した、SH-60シーホークではござらぬか。それにしてもヘンだな・・・機体番号を隠しちゃったりして。も、もしや・・・先日の演習で、落とし物か忘れ物をしたのかな。ならば致しかたない。見なかったことにしてあげよう。。。仕事帰りに不可解な着陸を行った1機のシーホークを発見し、詮索してしまいました。でも自衛隊の方々も、私たち...
毎日、仕事から戻って最初に行うことは、猟犬たちの獲物肉のリゾット作り。鍋を火にかけて30分くらいで出来上がります。しかし、その間の時間がもったいない。家族に鍋をお願いして、私は犬舎へと向かい清掃を開始。猟犬たちの用足しと犬舎清掃を終える頃には、リゾットが食べ頃の温度に。鍋を水に浸けて冷やしてくれているのです。家族には感謝。これをドライドッグフードの上に、あんかけのように掛けて出来上がり。そして、こ...
銃猟による実猟において、捕獲率の高い人は射術に優れた人。と言いたいところですが、そればかりとは限りません。もちろん射撃が上手いに越したことはないのですが。やはり大切なのは適切な状況判断と、その処理の速さにあると感じています。獲物が見えている間の、どこで発砲するのか。その獲物の動きから次の行動を予測する。これが冷静に行えるかどうかが、猟師として信頼されるか信頼されないかの分かれ道。私は今までに様々な...
どの分野でもそうですが、本当に凄い方ばかりで驚きます。人類が現代の文明に辿り着けたのは、そんな方々が太古より存在したからこそ。もしも人類が私のような者ばかりなら、今頃は石器時代だったことでしょう。しかし、それはそれで地球に優しいし、人類はもっと心豊かに暮らしていたようにも思います。だったらそれもアリかな。でも、サル酒ばかりでスーパードライは飲めなかったはず。。。それはイヤ。さて・・・そんな凄い方は...
ちょっと違和感を覚える道路標識でもお馴染みの?鹿角。こんな角の鹿を追い求めて山中を探し回る毎猟。。。その歪さに「あれは貴重だぞ。価値がある」と、のたまう先輩方。。。本当?実際にあの様な形状の角では、下草が繁茂したり枝が垂れ下がった山中では移動し辛く、天敵だったと思われるニホンオオカミが絶滅していなければ、生き残ることは難しかったでしょう。とにかく鹿角は、生息環境や密度によって形状や大きさなどが異な...
昨日の先輩猟師のアドバイス。撃ち漏らさないための布陣に、妥協なき猟師魂を感じました。しかし・・・とんだ誤算が。合同猟を行う猟友会会長率いる猟隊の隊員たちに、重要な特命が発令されているのをスッカリ忘れていたのです。会長が。。。なんと!今日は防災訓練の日。猟隊員たちの職業は様々。土建屋親方、消防小隊長、医者、シェフ、議員、役場職員、設計技師、等々。中でも消防小隊長、役場職員(防災担当)はじめ自治会の役...
明日は猟友会会長率いる猟隊との共同猟を行う日。よって、相方と一緒に猟場の下見とタツ配置の段取りをすることに。それにあたってのアドバイスを頂くために、先輩猟師に同行をお願いました。「とっておきの場所があるからな。教えてやるよ」と、何とも心強い。私が一生かかっても足元にも及ぶことは出来ないであろう頭脳明晰なこの先輩。師匠亡き後は、ずっとお世話になりっぱなし。先輩は今はプロ罠師として忙しい毎日を送ていま...
なんだか臭い。我が家の庭が臭い。家の横を行きかう小中学生の諸君も「うわっ!この家、くっせ~っ!」と、毎日のように。でも、ご近所さんは大丈夫なはず。なぜなら我が家の周辺は、地形の関係で大抵は一定方向に風が吹いているから。ご近所さんは風上に位置し、風下の通りには生徒諸君。。。ごめんなさいね。ところで、その臭いの元は何なのか。答えは簡単♪猟犬たちのオシッコ。犬舎内のレンガやコンクリートの上にオシッコをし...
おぉ・・・なんとしたことか。猟期に入って1ヶ月が経つというのに・・・気が付いたら一度も剣鉈を抜いていない。いつも猟期初めはパタパタと獲れるのに。今獲らずして、いつ獲るのだ!・・・もっと脂が乗ってから♪でもマズい・・・このままでは家族が飢えてしまう。猟犬たちだって不満顔。ところで肝心の剣鉈は錆びていないだろうか。そうだ、ステンレス鋼だから大丈夫か。今猟期から剣鉈をヤメて、その役をバックのナイフに委ね...
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猪や鹿の肉を美味しくいただくには様々な配慮が求められます。また捕獲時の状態に応じた処理、その後の解体作業における注意点や技術など含めて一定の考察力も必要です。残念ながら、これらを理解して実践できている者は ごく一部に限られると感じています。仕留めることと同等に解体も大切なのに。とにかく狩猟者である以上は、獲るだけでなく、その肉を全力で美味しく食べることにも拘って貰いたいものです。見ていると、射術向...
もう3日も断続的に大雨が降っている。近頃は予報で「線状降水帯」と耳にすると、まずは通勤手段を考えてしまいます。とにかく至る所で冠水が発生するため悩むのです。その点ではベトナム仕込みのディオ110は意外と心強い。機動力に優れる上に、20㎝くらいの水深なら走破できる。それにしても心配。また内水氾濫しなければいいのだけれど。おまけに移設犬舎への行き来も大変。それに盛大に泥だらけとなったサカエとホマレが「遊ぼ~...
早朝から元気に駆け回り、それが終わると同時に始まるワンプロ。移設犬舎の訓練区画では早朝と夕方の1日2回 猟犬たちを放ち、力いっぱい運動させています。その間に個々の呼び戻しやコマンドに対する服従等の躾も行い、犬たちが常に私の制御下にあるかを確認。これは安全狩猟の上でも大切だと実感しているため欠かせません。そんな中、訓練区画内の植物に目が留まり凝視。茎がオニヒトデのようにトゲトゲなのです。ネットで調べる...
猟場内に猪と鹿が混在している場合、猟犬は逃げ惑うだけの鹿を追いたがるもの。こんな話をよく耳にしますが、その度に「そんなことはないよ」と実際の状況を説明します。確かに これだけ鹿の生息密度が高ければ、真っ先に鹿を発見して追ってしまうのは仕方のないこと。でも「追ってしまう」と「追いたがる」は別の話で、それを混同してはいけない。勢子が上手く導けば「猟犬は、むしろ猪を追いたがる」と実感しているだけに冒頭の...
今年も子犬の世話でバタバタしていましたが・・・気がつくと、もはや制御不能なほどに激しくなってきた今回の2頭。もうワルワルなんてもんじゃない。生後3ヶ月半の子犬ってこんなに強烈だったかな。お婆ちゃん犬のコーシンが子犬だった頃のことを思い出してみると…確かにワルワルだった。先輩犬のヤマがノイローゼになるほどにコーシンも激しかったのを思い出します。でもヤマは幼いコーシンに揉みくちゃにされても決して怒らなか...
「熱中症になるのは気合いが足らないからだ!気合いだ!気合いだ!」と、いつも声高に言っている私。でも熱中症は気まぐれ。熱中症になりそうな時にならなくて、熱中症にならなさそうな時になったりもする。日中の気温が30℃にもなる初夏の捕獲業務で大汗をかきながら真面目に頑張る勢子の私。でも以前のように熱中症で尾根で倒れて、カラスの餌食になることは無くなりました。。暑さに慣れて、体力もレベルアップしたのでしょう。...
狩猟で酷使している私の猟車。林道での横転や大木への激突などもありました。もはや満身創痍の状態。でも猟車のスズキ キャリイは一生乗り続けるつもです。ところが…猟場の下見中に岩に乗り上げてしまい、下回りを強打したことが原因で面倒なことになってしまいました。フロントのシャフトブーツが破れて、取付金具も変形。そこで、いつもお世話になっている整備工場で直してもらうことに。すると驚きの事実が判明。純正品のシャフ...
この日曜日のニホンジカ管理捕獲は県境の標高の高い奥山。私はこの地域には苦い思い出があるため、長らく猟犬を引いていません。「なんだ、犬を連れて来なかったのか」と言われても、頑なにすっとぼけ続けた8年間。「いや、また皆さんに迷惑をかけちゃうんで」と。鹿の大群を猛追した猟犬たちが隣の県まで行ってしまい…回収したのは日が暮れてから。数十名の隊員たちが その帰りを待っていてくれたのです。そして先輩方が「お疲れ...
一ヶ月ほど前に移設犬舎の訓練区画で捕まえたヒキガエルの亜成体。雌雄の判別をしてみると、メスの特徴が出始めていたため「ヒキ美ちゃん」と命名。観察も兼ねて しばらく飼育してみることにしました。エサやりは専ら自然任せ。古家の玄関灯下に飼育ケージを置くと、勝手に蛾や小さな甲虫がその中へと落ちるため、ヒキ美ちゃんはせっせと舌を伸ばして お食事を。舌の伸ばす際に「ペチッ」と舌の発射音がするのが面白い。射程距離は...
不思議なもので、世の中にはウリ科の食物が大好きな人と全くダメな人が居るようです。考えてみれば、どんな食べ物にも好き嫌いはあるものですが、ウリ科の食物は身近なだけに その違いが目立ちます。我が家でも息子は大のウリ科嫌い。キュウリだけではなく、メロンやスイカもダメ。あの共通したニオイが受け入れられないのだとか。カットしたマスクメロンを前に「いらない」と皿を押し戻す姿の何と気の毒なことよ。その瞬間「待っ...
毎年、猟犬たちの体調や仕上がり具合に応じて出猟や予防接種のタイミング等を調整しています。しかし、ここ3∼4年は豚熱の影響もあって猪狩りの方は休止状態。また勢子役が激減する中で、各猟隊が協力し合っての合同猟が増えため、一銃一狗や少人数での出猟は減る一方。そんな中で一時期は日本犬(三重地犬)のみの飼育に徹して、その中から個々の特性や気質を鑑みて一銃一狗に使う犬と巻狩りに使う犬とに分ける予定でした。しかし...
猟場の事前調査の努力に応えてくれるかのように、遠方からも多くの猟師たちが応援に駆け付けてくれた昨日のニホンジカ管理捕獲。まさに鉄壁の布陣と言えます。隣山への逃走ルートを塞ぎ、前進守備の中タツには凄腕猟師たちを配置。その布陣はまるで大阪の陣の真田丸が如く。全員が赤備えで気合いもバッチリ。いや、オレンジ備えか…そして尾根上には全国大会上位者のライフルマンたち。つまり極めて優秀な狙撃兵を見通しの良い場所...
巻狩りにおいて、囲み役や その配置場所を「タツ」「マチ」「タツマ」などと呼びます。また、これらタツの目安となるのが「通り」「ウツ」と呼んでいる獲物の通り道。山から山への日常的な移動に使う通りや、水を飲みに行くためにだけ使う通り等々。一般的には日常的な移動の通りを逃走ルートとするため、その見極めは大切です。そんなタツの場所が決まったら、次に考えることはタツ役同士で撃ち合わないための位置取りやバックス...
まずは玉ネギとニンジンを炒めて、先に煮込みを開始。主役の猪肉は、塊のまま表面を軽く焼いて肉汁の流出をストップ。塊肉のまま鍋に投入します。ちょっと猪肉の量が多かったかな。で、30分ほど煮たら塊肉を取り出します。やはり1.5kgは多かったな。カレールーの箱裏に書いてあった量の3倍だもの。でも取り出した塊肉は煮る前と殆ど同じ大きさで、肉汁を蓄えたまま火が通った状態。小さく縮んでしまった肉とは違って筋繊維間の空間...
「シェー! もう やめてほしいザンス!」「そんな つぶらな瞳で見つめてもダメ」でもヤメられない止まらない地底探検への穴掘り。懸命に掘り進めるホマレ。そこへ作業効率をアップさせようと、サカエが連結。ツインパワーで土をかき出します。その後ろで様子を見ていたコーシンの顔に土が直撃。ほら出入口が土だらけになっちゃたじゃない…って、脱走禁止!よし、言うことを聞かないのなら奥の手じゃ。父ちゃんを侮るでないぞ。前...
まだまだ続くニホンジカ管理捕獲。県担当者と猟友会上役の方々から新たなる実施区域の調査依頼を受けて、猟仲間たちと共にタツ配置のマーキング等を行いに猟場へと向かいました。標高400m程の低山を囲む巻狩りとなるため、今回も かなり大がかりな捕獲となります。こんな事もあろうかとタツ配置場所に通じる林道を復旧整備しておいて正解でした。基本的には猟場に詳しい先輩に教えて頂きながらの調査。次々とマーキングして行きま...
雨降る森の中、移設犬舎の古家で一人黙々と焼く猪肉。半径200m以内には自分しか居ないとのヘンな優越感。森を独り占めした気分になれるのです。そして森の一部にもなっている。そんな森から授かった恵みを力いっぱい美味しくいただく。猪肉は やはり焼肉が一番。今回の部位は肩ロース肉とホホ肉とタン。そう言えば未だに食器を用意していなかったな。学生の頃から使っていたラーメン鉢が一つあるだけ。我が家の食器は全てセットな...
体をかがめて暗闇の中を進んで行く。まるでノストロモ号の排気ダクトの中でエイリアン狩りを行っている感じ。そして「ぐわぁ~っ!」と、自分が狩られる…でも私はダラス船長とは違って経験豊富な凄腕猟師だから大丈夫。。まずは強力なライトで視界を確保!武器は火炎放射器…ではなくて草刈り鍬と炭スコップ。これは何となく負けている気がする…なので強力掃除機で撃退!って吸ってどうするの。ゴーストバスターズじゃあるまいし。...
「積載量 積めるだけ」なんてステッカーが貼ってある貨物車を時々目にします。そんな茶目っ気ある文句に微笑ましい気持ちにもなりますが、これがインドやパキスタンだったら大変。彼らは本当に積めるだけ積みます。とにかく怖いもの知らず。また、スクーターならベトナムやタイだって凄い。家族全員でスクーターに乗ったり、荷台に大きな豚を積んだりもする。私の愛車、ベトナム・ホンダ製のディオ110は、それら過積載を想定しての...
先日に実施されたニホンジカ管理捕獲の対象地区は隊員たちにとっては馴染の山。皆がそれぞれに鹿の逃走ルートを把握しています。また、猟期中は私たちが合同猟を行う猟場なので、手堅く成果を上げられる間違いない山でもあるのです。今回は静岡県猟友会会長はじめ、県職員の方々も参加しての大がかりなもの。よってタツ役は私たちが猟期中に行う巻狩り時の4倍も。鉄壁の囲みと言えます。おまけに参加者の多くが凄腕猟師で、射術に...
なんともグッドなタイミング。アマゾンプライムデーで目星を付けていた溶接機がほぼ半額になっていたのです。製造国は中国ですが迷わずに「ポチッ」とな♪中国製品でも優れた物は沢山あります。もちろん残念な商品も沢山。大切なのは、それを見抜く選択眼を有しているかどうか。以前に購入した㈱高儀の中国製チップソー。同レベルの日本メーカー品の半額以下でしたが、性能や使い勝手は遜色なしで耐久性も十分。我が家と犬舎移設地...
伊豆半島に移住を決めた両親に合わせて、私も移住を決断したのは およそ30年前。将来的に両親の面倒を見るために退職して、近くに住む可能性が高いと考えたからに他ならないのですが。また当時の転勤に次ぐ転勤では、家族にも負担が掛かり続けてしまうと考え「早いに越したことはない」と行動に移したのでした。その思い描いていた人生の流れは的中し、今日に至ります。つまり両親の面倒を本格的に見ることとなったのです。それに...
趣味の工作で金属を接合する場合は、それを職場に持ち込み、昼休みに工務室にて溶接作業を行っています。本当はダメなのですが、工務課の課長が笑顔で「いいですよ」と言ってくれるので、イイのです。。。とにかく職場の工務室は素晴らしい。200Vの溶接機が各種揃っているのです。アーク溶接、ノンガス半自動溶接、TIG溶接の交流と直流、そしてアセチレン溶接機も。なので材質や大きさは何でもござれ。ところが大きな物はどうにも...
我が家の犬舎横の道端に生えていた謎の植物。大きく育ってしまい ご近所さんの通行の妨げとなりだしたため、刈ることに。ところが庭にその植物を捨てたところ、犬たちが引っ張り出してムシャムシャと食べだしたのです。「もしや♪」と葉を齧ってみると、これが結構イケル♪粘り気があるあたりはツルムラサキにも似ている。でも毒性は大丈夫なのだろうか。今までに野草で このような植物を見たことが無かったため、調べてみることに。...
三重地犬の子犬、シオちゃん♪マチちゃん♪そして フミ君!みんな可愛い顔して もうワルワル!子犬が複数頭であっても躾のコツを掴んでいる私は、今まで全頭上手くいったと実感しています。ところが、このワルワルな3頭には そのコツが通用しない。とにかく激し過ぎるのです。そこでジックリと観察を続けたところ、あることに気が付きました。今までは数頭に一頭の割だった斬り込み隊長のような怖いもの知らずの子犬。それが今回の子...
私は素人の一狩猟者であってプロ猟師ではないため、獲物肉の販売に関する許可は得ていません。よって猪肉や鹿肉の販売はできず。また猟犬の繁殖は血筋存続が目的であり、販売を目的としていません。したがいまして、血筋存続に協力して下さる方にのみ子犬や仕込み犬を差し上げている状況です。そんなことなので、ブログ写真においては誤解を招かぬように解体場面などは極力掲載しないようにしています。以前に何度か猪の解体シーン...
私の職場では新型コロナウイルスによる病欠者が目立つようになってきました。エアコン使用による部屋の閉め切りが それを助長しているのかもしれません。いずれにしても夏季の第一次長期休暇を前に職場はテンテコ舞い。人材不足が深刻な問題となっている中で、更に人が足りない状況となり、皆がバタバタ。でも長期休暇は何が何でも休んでみせる。休日返上なんてまっぴらごめん。私は出勤日より休日の方が断然に忙しいため、休日は...
先日、近所のスーパーで半額にて購入した 丸のままのボイル豚足。1本はその日のうちに美味しく頂きました。ところが残りのもう1本はチルドルームに入れていたのに 3日ほどで残念なニオイに。ただでさえ悪くなるのが早い豚足。半額品ともなれば最大級の警戒をしつつ、早めに食べるべきでした。普段から「SDGs 命!」などと声高に言っておいて、これでは豚ちゃんに申し訳ない。とりあえず丸のまま洗ってみましたが・・・まだ少し臭う...
今年の冬で9歳になるビープロのメスのコーシン。発情期が来たものの、どうやら排卵はしていない様子。でも発情フェロモンはプンプンに発散しているようで、オス犬たちはメロメロ。犬もある程度の歳になると排卵は止まるようですが、発情は一生続くとのことで、なんだか不思議。その生態に意味があるのだろうか。祖先であるオオカミの存続において、この状態に優位性があったからに他ならないとは思うのですが。コーシンは早めに引...
最高気温が40℃とは何事なのだ!あまりの暑さにバリカンで頭を丸刈りにしてしまいました。ついでに子犬たちも丸刈りにしてあげたいくらい。暑すぎて大人しくなってしまったのです。今は扇風機で何とか凌いでいる状態ですが。でも少し体が冷えてると、大人しくしていた分を取り返さんとばかりにハッスルするのは如何なものか。子犬は冷やし加減が難しいのです。。。脱走禁止!エサも今は猛暑仕様。獲物肉と野菜を煮て一旦冷まし、後...
実直な猟犬のミカサ。人に例えるならば「真面目な働き者」といった感じで、私に似ています。。。今日はそんなミカサが猟師仲間さんへの元へと旅立ちました。その役目は先導犬として頑張ってもらうため。猟師仲間さん宅には生後4ヶ月になるプロットハウンドが飼われています。名前はスカイちゃん。とても可愛い女の子。そのスカイちゃんの先生役がミカサなのです。なんかイヤな予感がする。禁断の愛が。。。ミカサ、教え子に手を出...
狩猟を始めるにあたっては、まずは猟友会の先輩方を頼るのが一般的。右も左も分からぬ中で好き勝手に猟を始めれば、トラブルを引き起こすであろうことは誰でも察しがつくでしょうし。猟友会の会員になることは、狩猟を始める第一歩でもあるのです。問題は そのあと。「良好な人間関係の先に本来の狩猟がある」と私は強く感じています。「狩猟を行うために人を頼る」ではなく、あくまでもお互いに信頼し合えるような人間関係を構築...
生後3ヶ月半となった三重地犬の子犬たち。そろそろ躾を始めようかと考えて、1頭ずつ分けることにしました。初めのうちは寂しいのか、互いに鳴き合ったりもしましたが、程なくすると静かに。食事をゆっくりと取れるため「単独も悪くない」と気が付いたようにも見えます。毎度のことではありますが、単独飼育に移行した方が断然飼いやすい。やはり1対1だと互いの距離が一気に縮まります(これは物理的に)。マチちゃん近いよ。そして...
趣味的なことにアレコレと手を出す私ではありますが、実は一番の趣味は釣りなのです。小学二年生の時に貯水池でフナを釣って以来、もう釣りに どハマり。あの日の記憶は今でも鮮明に残っています。その後、進路においては紆余曲折あったものの、最終的には 釣り→魚類→水産との流れで その道を突き進み、挙句の果てには原点に立ち返り 脱サラして釣具屋を共同経営。傾きかけた釣具屋を買い取り、懸命に働き続けたところ、スタッフた...
昨日は3年ごとの狩猟免許更新のための講習に行ってきました。周りを見渡すと、今回が最後の更新になるであろう ご高齢の先輩方も多い。「歳なんだから やめろって家族がうるさいんだよ」と少し寂しそう。でも ご家族のお気持ちも十分に理解できます。狩猟は危険を伴いますから。人生の区切りのためにも、3年ごとの更新は意味があるのでしょう。昼過ぎに講習が終わると、同席していた会長が役場からの捕獲要請を伝えてきました。猪...
猟犬用のGPS発信機と受信機は今や無くてはならない存在です。狩猟事故防止や猟犬の命を守るにおいて、これほど心強いモノはありません。「便利なモノを手に入れてしまった以上、人類はもう後戻りはできない」との お決まりの流れに当てはまる物の一つに。つまり車や電話やパソコンといった利器と同じ。その運用のために法律が新しく制定され、今もなお改正が続いているのです。ところが運用上の不備における法律改正の狭間で、理不...
我が家の三重地犬の血筋存続計画において、次なる段階に入りました。まずは将来に向けての我が家の繁殖可能なメスが3頭となり、猟師仲間の元へと貰われて行った4頭を含めると7頭となったことで「最後の1頭」との危機的な状況は脱しました。そこでオスたちを別猟隊へと旅立たせ、武者修行を行いつつ、そちらの方の各系統の種親となってもらうことに。せっかく猪犬に仕込み上げても、こちらの地域では豚熱の影響が長引いたこと等によ...
これで三日目。日曜日は休診日なのにもかかわらず、父を診て下さった主治医の先生。抗生剤と栄養剤の点滴が父の窮地を何度救ってくれたことか。毎度のことながら感謝の言葉しかありません。父は今年で89歳。心臓弁の手術から10年以上が経過し、本人は「座して死を待つのみ」と雑音の混ざり出した心音に腹を決めています。「死の迫った老人でありながら、国家に高額な医療費を支出させてはならない」と。しかし今回の急性前立腺炎は...
今日の昼休みに母からの電話がありました。父が倒れたと。持病の急性前立腺炎が再発して、またもや動けなくなってしまったようなのです。仕事を早目に切り上げたものの、行く手を阻む線状降水帯による強烈な雨。車がアチコチで立ち往生する中、水しぶきを上げて突き進む愛機インターセプター。「マジで浮く!」と焦りながらも、なんとか実家へ到着。バイクは冠水に強い。その間、病院には家内が連絡を。こともあろうに母のスマホの...
いつもと違う格好だと、意外と警戒する犬たち。人を判断するには、声やニオイより容姿が最も手っ取り早いからなのでしょう。とくに緊張状態の犬は、その傾向が強いのです。これは日本犬も洋犬も個体差はあれ、同じ反応を示す比率は変わらないように思います。なので仕込み途中の若犬には、あえて猟友会のベストと帽子の出で立ちで接する場合も。この出で立ちに普段から慣らしておくと、若犬が初陣で戸惑わなくなります。なにせ見知...