深夜三時の文章は 夜の波に飲まれそうになる。 捻り出すわけでもなく、強く思いを巡らすでもなく、おもむろに取り出した真っ白なページに 浮かんだままに文字を紡いでいく。 ピンと感覚が研ぎ澄まされ、感情がうごめく 今、ここにしかない色。音。香り‥。 そのすべてを余すことなく感じたくて、この時間を慈しむように五感を集中させた。 今日この瞬間にしか書けないものがある。 恐らく私はこうして書くことで、日常の心の バランスを必死に保っているのだ。 それでいて立ち止まり、手離してしまえば 楽になれることも頭のどこかで知っていた。 そう‥心だけいつも追い付かない。 冷蔵庫か
『朔風払葉』‥きたかぜこのはをはらう 11月27日から12月1日頃 11月も最後の週となり、月日の流れの早さを感じずにはいられません。 もう三日もすれば今年のカレンダーの最後の一枚をめくり師走を迎えますね。 『朔風払葉』の朔風(さくふう)とは北風のことで、冷たい木枯らしがビュービュー吹き荒れ 色とりどりの木の葉を落とす‥。 その様子を思うと物哀しい気持ちになります。 見上げるように見ていた紅葉も はらり、はらり‥ いつの間にか道いっぱいに広がって‥。 それでもなお、わたしたちの視界を 色とりどりに染めてくれるのです。
短いようでそれでいて濃淡のはっきりした秋が終わりを告げようとしていた。 なにかに追われるように、まるで突き動かされるように心が外へと動いた季節だった。 窓の向こうに今その瞬間にしか見えない景色が 待っている気がした。 どうしても見たい。行きたい。 あんなにも強い気持ちは久しぶりだった。 だから、押されるままにそのレールにこの身を委ね、止まることなど考えず‥ただそこに心ごと置いていたかったのだ。 移り行く季節はどうしていつも、わたしをセンチメンタルへと導くのだろう。 お気に入りの写真集を片手に ソファーに座りブランケットにくるまる。 ひんやりした床の感触が、足
『虹蔵不見‥にじかくれてみえず』 11月22日から26日頃 本格的な冬を前に、太陽の光が弱まり 虹を見ることが少なくなる頃となりました。 清明の末候‥『虹始見』の対となる 七十二候となります。 その期間、七十二候の更新を少しお休みしていたので『虹始見』について触れることができませんでし
僕らはいつも不器用に ただ‥真っ直ぐに 果てなき道を 歩き続ける時の中‥。 無邪気に笑えたあの頃は 遠く遠く‥ 時につまづき 歩くことさえままならず 傷だらけの心を持て余し それでも 自分にしか見い出せない かすかな光を求め 今日も明日も 彷徨い続ける どれだけの人に 守られていようと どれだけの愛に 包まれていようと やはり孤独の中にいる わたしも‥あなたも‥ そしてきっと誰もが‥ 自分の人生に迷い 彷徨い 生きる そしていつか果てる その日まで 僕らはいつも 孤独な旅人だ
『金盞香‥きんせんかさく』 11月17日から21日頃 金盞香‥の金盞とは黄金の杯(さかずき)のことで 水仙の異名だそうです。 黄色の部分を杯、白い花弁を銀の台にたとえて中国でそう呼ばれていたことが由来だとか。 わたしには、黄色のくちばしの鳥さんのように見えるのですが‥その話は、ちょっ
ある日カボ🎃ちゃんは 思いました。 カボチャ🎃くんを誘って あの場所に行きたいな。 ある日、カボチャくん🎃は 思いました。 カボちゃんと デートに行きたいな。 ねぇねぇ 行きたいところがあるの 偶然だね。ボクもだよ。 じゃあさ、「いっせーのせ」で言おう。 いっせーのせ。由志園!! 由志園は、牡丹の花と高麗人参で有名な中海に浮かぶ本格的な日本庭園です。 出雲地方の風景を再現した池泉回遊式
『地始凍‥ちはじめてこおる』 11月12日から16日頃 立冬の次候となり、寒さで大地が凍り始める時期となりました。 しかし、日中は暖かい日が続き今日(11/12)の 山陰地方は24度まで上がりポカポカ陽気。 まさに小春日和の小春空。 小春空‥ 晩秋から初冬の晴れて穏やかでうららかな空 そして小春凪 小春凪‥晩秋から初冬の穏やかな海の凪 寒さを忘れるようなこんな日は 神様からの贈り物。 ポカポカとした春のような陽気に 想いを馳せながらほんわかした気持ちで過ぎていく一日はいつもより穏や
『おなかが減っては‥。』photo日記🍁Canon EOS R10
写活はできぬ。 できぬのじゃー!!!と いうことで‥笑。(๑´ლ`๑) お腹を満たすことは写活(写真活動)の第一条件である。 るんちょこ語録より。笑 ある週末。 売り切れ次第終了 山陰の情報誌で見つけたこの言葉に ぐぃぐぃと引き寄せられるように 向かった先はパン屋さん。 よしぱん(Smile Bakery YOSHIPAN) 車で一時間くらいかかる場所ですが ちょうどそちらの方面に、写真を撮りに出かけるつもりだったので ドライブがてら パン屋さんに立ち寄ってみよう! ╰(*´︶`*)╯♡そうしよう!そうしよう! わたし
『山茶始開‥つばきはじめてひらく 11月7日から11日頃 二十四節季では『立冬』となり 暦の上ではいよいよ冬が始まる頃となりました。カレンダーも残り二枚となり、年の瀬が近づくにつれ今年も駆け足で過ぎていくのでしょう。 その一方で、この記事を書いている今日(11/6)は小春日和の暖かな陽射
誰に届かなくても 響かなくても 詠っていたい夜がある 誰の心に落ちなくとも 鼻歌混じりに 口ずさむ歌のように‥ 時計の秒針が カチカチと 頭の芯に響く 鈍い痛みが側頭部を 締め付け 頭痛薬を手にした 何度こんな夜を越え 何度また朝を迎え おはようございますと 挨拶を交わし 素知らぬ顔で パソコンに向かい 文字を打つのだろう 眠れぬ夜 抱えた両膝 カーテンの隙間 お椀型のお月様 煌々と闇夜を照らす その光さえ 通りすぎてしまえば いつもの日常 光と影 わたしとわたし 誰に届かなくても‥ なんて きっと嘘
『楓蔦黄』もみじつたきばむ 11月2日から11月6日頃まで 北の方から少しずつ少しずつ‥ 葉っぱたちが色づき始め、紅葉前線が南下する頃となりました。 わたしも毎日のように 鳥取県の紅葉情報を眺めては まだかな、まだかなと心待ちに‥。 鳥取県では例年、大山(中国地方最高峰の大山標高1,729m)が先陣を切るように 10月初旬より色づきはじめます。 そして、10月下旬から11月初旬にかけてピークを迎え、徐々に街中へと降りてくるのです。 紅葉が降りてくるのを待ちきれないわたしは 先週末、数年ぶりに鍵掛峠(かぎかけとうげ)へ 大山の中
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