退職前に無理やりとった有給休暇で台湾に行ってきた。 そこでは、心温まることだらけだった。 そんな1シーン。 市内から桃園駅までのバスでのこと。 とりあえずバス停を見つけ、駅に向かうバスに乗り込んだ。 台湾での初バス! 乗り込む際、運転手さんに中国語で聞いた。 「このバスは駅に行きますか?」 運転手はだまって頷く。 「料金はいくらですか?」 運転手は前を見たまま答える。 「18」 どこからどこまで乗っても18元(≒72円)らしい。 あれ、待てよ?18元?そんな細かいお金持ってたっけ? 財布を見る。やっぱりない。100元札以上しかない。 運転手に申告してみる。 「ごめんなさい。細かいお金ありません…
財布を受け取った、安平警察署 何度探してもなかった。 身体中のポケットとバッグの中を3巡して、僕は確信せざるをえなかった。 ない。財布がない。 僕は、台南市という知り合いが1人もいない異国の地で財布を落としたのだ。 通りに面した食堂(文章牛肉店)で、メニューを決め、支払いを済ませようとしたときだった。 ひとり旅の僕は、いつものように周りの人に何がオススメかを聞いていた。丁寧に教えてくれた60代と思しき夫婦は、立ち上がってせかせかとポケットをまさぐっている僕を、何事かと見上げていた。 「どうした??」と怪訝そうに聞いてくる。「財布を落としたみたいです」 この一言にギョッとして、周りの客が一斉にこ…
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