樹木医が樹木のことを中心に書いています。 樹木医を目指している人が参考になる情報もあります。 樹が好き、木のことをもっと知りたい方はぜひご覧ください。
2020年1月
お正月に実家に行ったらシャコバサボテンがきれいに咲いていました。シャコバサボテンの花を見るといつもNHKの植物男子ベランダーという番組を思い出します。ベランダで植物を育てる独身男性の植物に関する物語が面白おかしく紹介されていくドラマです。面白いだけでなく植物に関する知識も勉強になります。その中の一話にシャコバサボテンの花を咲かせるためにダンボールで短日処理をするという話があります。シャコバサボテンが...
ミツバチの蜜源樹についてもう少し書きたいと思います。ユリノキについて本一冊を使って解説した書籍があります。「ユリノキという木─ 魅せられた樹の博物誌」というタイトルでアボック社出版局というところから出されているものです。その中に面白い記述があるので紹介したいと思います。もともとは農林水産省畜産試験場の室長であった中野茂さんという人が多くの花について、その開花中の産蜜量を調査した結果を元に書かれてあり...
先日双葉がでたユリノキの続きです。玄関のガラス越しに置いていますが、暖かい日が多いので順調に成長しています。今日小さな本葉が確認できました。冬は植物が少ない季節なのでじっくり観察できます。本葉といっても、まだユリノキ独特の半纏のような形にはなっていません。細い棒が出ているみたいです。ちょっとピントがぼけてしまいました。日光を沢山浴びてうれしそうです。今ニホンミツバチやセイヨウミツバチの蜜源になる樹...
今年初めて採集することができた樹木の種子のひとつにサネカズラがあります。赤く実が集まって丸いブドウの房のようになる蔓性の樹木です。秋に実を採集しておいたのですが、今日までそのままにしていました。少ししなびて、色も赤黒くなっていました。サネカズラの種子は乾燥してしまうと急速に発芽率が低下してしまうそうです。まだ実にも水分が残っているので大丈夫そうです。発芽率は65%程などで樹木の種子としては良いほう...
樹の基本的な話、樹と草の違いについてです。多くの人が抱くイメージは次のような感じです。・草は細いけど樹は背が高くなり幹も太くなる・草は1年で枯れるけど樹は何年も生き続ける・樹には年輪がある・樹は堅くなるどれも正解だと思います。少し専門的な言葉で言うと、樹には「形成層」があるのが草との大きな違いです。形成層があるおかげで先ほどあげたような肥大成長が可能になっています。絵を描いて説明したいと思います。...
1月1日の午後9時からNHK BSプレミアムで「巨樹百景 神様の木に会う」という番組が放送されました。シリーズになっているようで、2019年の1月にも別のものが放送されたようです。こちらは見逃していました。さて今回のものも内容が素晴らしかったです。NHKの番組紹介からそのまま引用させていただきます。東北の桜の開花、九州の楠の新緑、中部のもみじの紅葉。色彩豊かな巨樹の美しく荘厳な姿に出会う。樹齢3千年、神が宿る神秘の...
昨日に引き続き樹の基本的な事柄についてです。昨日は「樹」という言葉は、生きた樹にしか使えないということを書きました。そう聞くと、樹はその全体が力強く生きているというイメージを抱きます。しかし、樹は全体が生きているのではありません。このことを理解しておくと、大きな樹が突然倒れたりする理由もわかるようになります。また樹に負担をかけない剪定の仕方もわかります。国の特別天然記念物に指定されるような巨樹にな...
新しい年の最初の記事なので、一番基本的なことを書いてみたいと思います。「樹」と「木」はどこが違うのでしょうか?わたしも樹と木をごちゃ混ぜに使っていることもあります。ただしいつも意識していることは、切り倒されて時間が経ったもの、材木に加工されたものや、その木材を使って製品になったものに対しては「樹」という言葉を使わないということです。「樹」という言葉は生きた樹木に対して使う言葉です。地面に根を張り立...
2020年1月
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