三浦英之◎水が消えた大河で――ルポJR東日本・信濃川不正取水事件 …………☆新潟十日町市の信濃川“過大取水・過小放流”のてん末
(JR東日本は)「地域の信頼回復のために最大の努力を果たす」と口では決意表明しながらも、その裏では地域が最も望んできた取水を停止させることなく、命令書が交付される当日の朝まで目一杯水を取り続けていたのだ。 言っていることとやっていることがまるで違う。 虚偽回答を生んだ本当の原因は、法令遵守に対する現場の意識レベルの低さや社内のチェック機能の未熟さではなく、建前と本音を使い分けてあらゆる物事を乗り切...
筒井康隆◎老人の美学 …………☆20年ぶりに主人公渡辺儀助75歳の『敵』を読み返し、“抑制の美”と“死に方”を考えた
やはり日本では、苦痛なしに死ぬというのは至難の業であるらしい。 そんな楽しみがあるとしてだが、死ぬ間際の小生の楽しみとしては、まだ未体験のモルヒネを打ってもらうくらいのことか。それが不可能であれば、次のように嘯(うそぶ)いて自分を宥(なだ)めるしかあるまい。「せっかく生きてきたんだから、死の苦痛というものを味わわずに死ぬのは損だ」昔は医者もおらず、たいていの人は自分の家でもがき苦しんで死んだので...
篠田博之◎皇室タブー――昭和~平成~令和と皇室タブーの変容を探る! …………☆タブーの呪縛から逃れられないメディア騒動の数々
元一水会の鈴木邦男さんとはもう長いおつきあいだが、鈴木さんは『創』が皇室タブーの特集を組む時には、よく登場して「皇室タブーなんてどこに存在するのだ」という論を張ってきた。つまり、 今では皇室タブーと言われるものはほとんどが出版社の自己規制によるもので、 言論に対する覚悟を失った編集者や記者がそう言っているだけだ、というわけだ。 それもまた当たっていると言わざるをえない。ただそうは言っても、皇室タ...
★傑作ノンフィクション 2019年ベスト10 ……☆ベスト10ごっこ、やめるつもりが、ことしも傑作が揃ったので……
★傑作ノンフィクション 2019年ベスト10 ……☆ベスト10ごっこ、やめるつもりが、ことしも傑作が揃ったので…… 昨2018年のノンフィクションは“豊作”だったため、30点をノミネートした。ところがまだまだ面白い本が残っていた。そこで本年は、2018年11月~2019年10月に刊行されたものに、2018年10月以前の5点を加えノミネートした。 ベスト10ごっこ、やめるつもりと昨年書いたが、傑作が揃ったので第1~5位以外は順不...
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