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アズ動物病院の雑学メモ http://azvet2.blog.fc2.com/

海外14国を放浪し、海外の動物園、水族館で研修後、日本の動物園、水族館に約10年勤務し、イルカ、サメ、ゾウに麻酔したり、治療していました。沖縄、東北の動物病院で勤務後、大阪出身ですが、現在、秋田市で動物病院を開院。色々な情報を書いています。

スナフキン
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2019/11/22

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  • チンチョーロ人も、苦しんだヒ素中毒-日本(4)-森永ヒ素ミルク中毒事件(7)

    1973年4月、【森永ひ素ミルク中毒の被害者を守る会】は、大阪地裁に、損害賠償を求める民事訴訟を提訴したのに続き、8月には岡山地裁、11月には高松地裁にも提訴しました。そして、刑事責任の方では、世論に押された形で、無罪とした徳島地裁の差戻し裁判が行われ、1973年11月28日、森永乳業の責任者の徳島工場長と製造課長に対して、無罪から、有罪の判決に代わり、労務作業のない身柄拘束刑の禁固刑となりました...

  • チンチョーロ人も、苦しんだヒ素中毒-日本(4)-森永ヒ素ミルク中毒事件(6)

    1972年12月、【岡山県粉乳砒素中毒調査委員会】は、「当時の患者達は、特に憂慮すべき経過を、辿っているとは、考えられない。健康状態は、問題ない。」と結論づけ、厚生省に、報告しました。世間から忘れられていた、森永ヒ素ミルク中毒事件の被害者や親たちが、【岡山県粉乳砒素中毒調査委員会】に、ものすごく大きな期待をかけていたので、結果を聞いて、ショックを受けたそうです。そして、森永乳業は、「行政の第三者機...

  • チンチョーロ人も、苦しんだヒ素中毒-日本(4)-森永ヒ素ミルク中毒事件(5)

    森永乳業のヒ素ミルク中毒から、14年以上が過ぎた、1969年、大阪大学医学部『丸山博』教授、岡山大学医学部『青山英康』助教授、医学部の若手研究者、養護学校の教師や保健婦たちが、森永乳業のヒ素ミルク中毒の被害児の後遺症に気づき、その実態を把握しなければならないと考え、実態調査を行いました。1969年10月30日、岡山市で開かれた日本公衆衛生学会で、大阪大学医学部『丸山博』教授が、「14年前の森永MF...

  • チンチョーロ人も、苦しんだヒ素中毒-日本(4)-森永ヒ素ミルク中毒事件(4)

    森永ヒ素ミルク中毒事件に関して、世論は、風化しましたが、岡山県の被害者たちは、【岡山県森永ミルク中毒の子どもを守る会】を結成し、活動を続けました。そして、1957年7月、森永乳業と交渉し、裁判の結果によっては、中毒症の検診とその治療費を、支払うという、覚書をとりつけました。そして、19人が、後遺症があるという診断をもらい、世論の支持を得るための活動を、地道にしていました。しかし、1963年10月、...

  • チンチョーロ人も、苦しんだヒ素中毒-日本(4)-森永ヒ素ミルク中毒事件(3)

    森永ヒ素ミルク中毒事件当時の日本は、高度経済成長時代の始まりだったので、賃金水準の低い若年労働力や女子労働力に対する需要が、急速に拡大していたので、大部分の若い母親たちが、家庭を離れて工場などで働くためには、どうしても、粉ミルクの助けを借りる必要が、ありました。そのため、日本政府は、産業育成政策、高度経済成長が、何よりも、最優先と考えていたので、日本政府は、森永乳業側に立っていました。そして、19...

  • チンチョーロ人も、苦しんだヒ素中毒-日本(4)-森永ヒ素ミルク中毒事件(2)

    1953年頃から、森永乳業は、粉ミルクに、凝固を防ぎ、溶解しやすくする安定剤として、純度の高い高価な【第二燐酸ソーダ】を、添加していましたが、安価という事で、純度の低い工業用に、切り替えたそうです。ちなみに、純度の高い高価な【第二燐酸ソーダ】は、害はなく、現在でも、ハムやかまぼこなどに、結合剤として使用されているそうです。しかし、この時に使用された【第二燐酸ソーダ】は、【日本軽金属株式会社】が廃棄...

  • チンチョーロ人も、苦しんだヒ素中毒-日本(4)-森永ヒ素ミルク中毒事件(1)

    日本で、ヒ素中毒事件として、最も有名なのは、森永乳業の森永ヒ素ミルク中毒事件です。第二次世界大戦前、森永乳業は、乳製品を世間に広げようと考え、医学界に対して、多額の寄付をし、医師、看護婦による乳児診断車を、東京、大阪で巡回させ、世間での評判を上げていたそうです。そして、第二次世界大戦後の1952年、海外からの乳製品の輸入が、減りましたが、その影響で、日本の乳業業界は、ものすごい好景気になり、牛乳の...

  • チンチョーロ人も、苦しんだヒ素中毒-日本(3)-和歌山毒物カレー事件(2)

    『林健治』の話は、続きます。「和歌山カレー事件は、大きな事件だから、警察は、怪しい人間を、調べていくから、保険金詐欺が、ばれたら、ヤバいと考え、あわてて、保険金詐欺に使っていた【仮病薬】のヒ素を、近所の用水路や流し台に、流して処分をしたんよ。そんで、和歌山カレー事件の取材に来ていた、朝日新聞の記者と仲良くなり、食事も一緒に食べるようになったんよ。その時、朝日新聞の記者が、無職なのに、どうしてこんな...

  • チンチョーロ人も、苦しんだヒ素中毒-日本(3)-和歌山毒物カレー事件(1)

    ヒ素は、入手が容易である一方、体内に残留し容易に検出できることから、狡猾な毒殺には、使わられない事から、ヨーロッパでは、【愚者の毒(fool's poison)】という異名があるそうです。しかし、フランスでは、ヒ素を、遺産相続のための殺人に、利用されることが多かったので、【相続の粉薬(poudre de succession)】と、言うそうです。日本で、ヒ素中毒事件として有名なのは、1998年7月25日、和歌山県和歌山市で、開催...

  • チンチョーロ人も、苦しんだヒ素中毒-日本(2)-井戸水(地下水)

    ヒ素は、自然界の鉱物、水、堆積物、食物などに含まれ、環境中に広く分布しています。日本の水道水質基準では、ヒ素およびその化合物は、0.01mg/L以下と、定められています。しかし、井戸水(地下水)については、それより高濃度のヒ素が、含まれることがあります。2000年6月頃より、茨城県神栖市のある地域の井戸水を、飲んでいた犬が、胃腸炎やふらつき、虚脱状態になり、動物病院で、治療しましたが、原因不明で、次...

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