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ケンジロニウスの再生 https://kenjironius.hatenablog.com/

関連図を使ってロックの歴史を辿るブログです!主に60年代後半〜70年代前半のロックが中心にはなるが、ロックの全体図の完成を夢見て…

Kenjironius
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2019/11/17

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  • 映画『Moonage Daydream』を観て

    デヴィッド・ボウイのドキュメンタリー映画『Moonage Daydream』、観てまいりました。 ボウイのドキュメンタリーといえば、2021年に公開された『Stardust』が、製作発表当時興味をそそられ割と待ち焦がれた映画だった。が、ボウイの音源を使う許可が下りなかったという衝撃の情報を得て一気に冷めた。当然観に行ってない。ボウイの映画といえば98年公開の『ベルベットゴールドマイン』があるが、あれもボウイの音源はおろか名前すら使う許可が下りなかった。 ベルベット・ゴールドマイン [Blu-ray] ユアン・マクレガー Amazon そんなこんなで、此度の『Moonage Daydream』っ…

  • 映画『ブライアン・ウィルソン〜約束の旅路〜』を観て

    このブログを始めたころは週一回のペースで更新していたんだけど、もうほんとにまるっきり文章を書けてなくて、まだまだ書きたいものがあったはずなんだけどな…飽き性なんです。 それでも何か書くなくちゃ、このブログをこのまま放置してちゃいけない、という気持ちはあるわけで、んなわけでもう映画を観てから2ヶ月以上も経ってしまったが、『ブライアン・ウィルソン〜約束の旅路〜』の感想を。 僕がどれほどブライアンウィルソンを尊敬していて恐れているかはこのブログでも以前に書いたが、実際のところ70's以降のビーチボーイズ作品及びブライアンのソロ作品はほとんど聴いてないに等しくて。 それでもブライアンの密着ドキュメンタ…

  • YES『危機-50周年記念ジャパンツアー』2022.9.8.大阪NHKホール

    昨年末のクリムゾンに続いてYes来日!! 昨年末にキングクリムゾンの来日公演を観てしばらくしてからイエスの来日情報が舞い込んできた。当初僕はその来日の知らせにさほど心は動かされなかった。クリムゾンと並んで「プログレ四天王」または「五大プログレバンド」の一角を担うイエスだが、実のところ僕はどちらかというとクリムゾンよりも断然イエスに夢中になりイエスに影響を受けてきた人間だ。それでもイエスの来日をスルーしていたのには理由がある。 はたしてYesとは? イエスはクリムゾンほどではないにせよ68年の結成から数々のメンバー交代を行ってきたバンドだ。イエスの代表作とされる71年『こわれもの』、72年『危機…

  • 1-6 イーグルス〜ウエストコーストの魂〜(103話)

    ウエストコーストロックの、否、アメリカンロックの代表格として君臨するモンスターバンドThe Eagles。70年代に活躍し、〝デスペラード〟や〝ホテルカリフォルニア〟といった数々の名曲を残し今なお世界中の人々に愛されるロックバンドだ。イーグルスはしばしば「最後のウエストコーストロック」と言われることがある。 ウエストコーストロック黄金時代 60年代半ばにビートルズらブリティッシュビート勢の影響(ブリティッシュインヴェイジョン)を受けてThe ByrdsやDoors、Buffalo SpringfieldらLAのロックバンドが登場しウエストコーストロックは始まった(西海岸にはそれ以前からビーチボ…

  • 映画『エコー・イン・ザ・キャニオン』を観て

    先週観に行った映画『ローレルキャニオン〜夢のウエストコーストロック〜』に引き続き、同じくローレルキャニオンをテーマにしたドキュメンタリー映画『エコー・イン・ザ・キャニオン』を観てきました! 先週『ローレルキャニオン〜夢のウエストコーストロック〜』について書きましたが、今回はこの2作品を比較しつつ『エコーインザキャニオン』の概要と感想を書いていこうと思います! kenjironius.hatenablog.com 結論から言うと僕は『ローレル・キャニオン』の方が何倍も楽しめました。ただ、『エコーインザキャニオン』にもまた違う面白さはあります。この2作品が同時期に日本で公開されることを知った時、「…

  • 映画『ローレルキャニオン〜夢のウエストコーストロック〜』を観て

    ウエストコーストロックリバイバル運動の匂い 『ZAPPA』、『リンダ・ロンシュタット〜サウンド・オブ・マイヴォイス』、『ローレルキャニオン〜夢のウエストコーストロック』、『エコー・イン・ザ・キャニオン』。この2022年の4,5月にどういうわけかウエストコーストロックにまつわるドキュメンタリー映画が集中的に公開された。といっても『ZAPPA』は2020年の作品で、『リンダ・ロンシュタット』は2019年、『ローレルキャニオン』は2020年、『エコーインザキャニオン』は2018年の作品だ。それがこの春数年遅れでまとめて同時期に日本で公開されたわけで、何やらウエストコーストロックリバイバル運動みたいな…

  • タイダイな日々

    全然ブログ更新できてませんでした。ランディ・ニューマンについて書こうとして、止まってしまっていました。実は前にもランディニューマンで止まったことがあって、正直書きたいけど理解できてないから言葉が出てこない節があったり。バーバンクサウンドや彼のルーツである20世紀頭のアメリカ音楽、グレートアメリカンソングブックなんかを絡めて輪郭を定めようとしていたが未だにハッキリしないのよね。彼の音楽、めちゃくちゃ好きなんだけど言葉にするのが難しすぎる。まぁ、ぼちぼち書いていきます。 それで、ここ1,2ヶ月何をしていたかというとひたすらタイダイ染めをしていました。6,7年前くらいに一時期ハマって染めていたんだけ…

  • ロック好きを自称しながら音楽業界に全く貢献していない僕と2006年という青春

    CDが売れない問題/サブスク問題/ミュージシャンの収入問題とロック好きを自称する僕 CDが売れなくなったと言われ始めてからもうしばらくの時が過ぎた。もう昔のようにミリオンだとかダブルミリオンだとかそんな数字を聴くこともなく、ミュージシャンが億万長者になれる時代は終わってしまった。僕はそれに嘆くようなことはなく、単に昔が稼ぎすぎただけ、音楽はそもそも商業とは無縁でありもっと身近でもっと自然なもの、なんてふうに思ったり思わなかったり。 というかそもそも僕には嘆く資格がない。というのも僕は新品でCDやレコードをほとんど買っていないからだ。中古でばかり買い集めてきた。つまり僕はロック好きを自称しておき…

  • 映画『ザ・ビートルズ:Get Back』を観て(Part 2 ④)

    映画『ザ・ビートルズ:Get Back』パート2、続きです! 前回↓ kenjironius.hatenablog.com 1969/1/23 奇声セッション再び ヨーコ奇声セッション再び。これに対して、というよりヨーコのバンドへの近さに対して周りはあまりよく思っていない、というのが定説だ。しかしこの時もトゥイッケナムでの時もポールは奇声セッションにガッツリ参加している。心中ノっているのかは定かではないが、冷めて引いている様子ではなく、実験的セッションとして捉えようと努力している感じだろうか。ヨーコの距離感には疑問を覚えつつも前衛芸術家としては評価していたのか…個人的には前衛芸術家としては素晴…

  • 映画『ザ・ビートルズ:Get Back』を観て(Part 2 ③)

    『Get Back』パート2、続きです! 前回↓ kenjironius.hatenablog.com 20日にアップルスタジオに移動しセッションを再スタートさせたビートルズ。21日はジョンのドラッグハイが上手く噛み合い割とスムーズにリハーサルが進んだ。そんなスタジオ移動による心機一転、良き気配が見えた22日から! 1969/1/22 メリー・ホプキン 22日はポールがメリー・ホプキンのレコードについて話すシーンから。米盤のジャケットがどうだとかの話だったかな?ポールとジョージが笑いながら話してるとても安心をくれるシーン。メリー・ホプキンはポールがプロデュースし68年にアップルレコード第1号ア…

  • 映画『ザ・ビートルズ:Get Back』を観て(Part 2 ②)

    『Get Back』パート2、続きです! 前回↓ 1969/1/15 2回目のジョージ説得会は成功 12日と15日にジョージとの話し合いが行われたわけだが、この2回の話し合いにはさすがにカメラもマイクも入らず。といいつつどっかに音声隠してるんちゃうの??ないか、さすがに… 2度目のジョージ説得となった15日の話し合いは建設的な方向に進み、TV特番の中止、トゥイッケナムスタジオからアップルの新スタジオへの移動、そしてジョージ・ハリソンの復帰が決定した。 12日の話し合いの後、ジョージは2日ほどリヴァプールに帰っていたようだが、それで少し落ち着いたのもあるのかもしれない。何にせよジョージの脱退劇は…

  • 映画『ザ・ビートルズ:Get Back』を観て(Part 2 ①)

    『Get Back』Part2、そしてIMAXのルーフトップコンサート観ました! 元々映画館で上映される予定だった『Get Back』がDisney+での配信に決まった時には軽く落胆した。まぁDisney+なら何度も観なおせるし、そのおかげでこうしてチマチマと感想を書けたりするわけなので、今となっては手のひらを返してよかったと思うわけだ。 それでも『Get Back』のPart3に収録されているルーフトップコンサートのシーンが5日間限定で映画館で上映されるって言われると飛びついてしまうわけで、2/10の木曜日に観てまいりました。とにかくIMAXという映画システムが初体験だったわけで興奮したんだ…

  • 映画『ザ・ビートルズ:Get Back』第1話を観て③

    映画『ザ・ビートルズ:Get Back』の感想をゆるりと書いております。他の方の感想もいくつか読んだりしてますが、みんなそれぞれ感じ方が全然違うんですよね。ゲットバックセッションの真実が明らかに!と言えどもその真実を受け取れる人間はどれだけいるのか、そもそもそんな人間いるんだろうか。 前々回↓ kenjironius.hatenablog.com 前回↓ kenjironius.hatenablog.com 続きを! オーバーダヴ無しのコンセプト ポールはゲットバックセッションでオーバーダヴ無しの一発録りスタジオライブアルバムを提案した。その案にはジョージも賛成のようで「オーバーダヴ無しという…

  • 映画『ザ・ビートルズ:Get Back』第1話を観て②

    完全に乗り遅れた感はありますが、約2か月遅れで『ザ・ビートルズ:Get Back』の感想を! 前回↓ kenjironius.hatenablog.com ドキュメンタリー映画『Get Back』 ザ・ビートルズ:Get Back シンコーミュージック Amazon 《ゲットバックセッション》には元々3つの目的があった。オーバーダヴ無しのアルバム制作、ライブ再開、そしてドキュメンタリーTV番組のため撮影だ。そのドキュメンタリー番組の素材とするためにマイケル・リンゼイ・ホッグが総指揮を取りゲットバックセッション及びルーフトップコンサート中カメラを回し続けた。リンゼイホッグ自身も映像に登場しビート…

  • 映画『ザ・ビートルズ:Get Back』第1部を観て①

    遅ればせながら ようやく見始めました『Get Back』。マーベル映画のドラマシリーズが始まるってんで以前Disney+に1年ほど契約してた時期があって。しかし観るものが無くなり、PS4との連携ができない不便さもあって解約。するやいなや『Get Back』がDisney+で公開されるという情報が届く。映画館での上映を楽しみにしていたことと、Disney+解約したばかりってこともあって軽くヘソを曲げていたんだけど、やっぱり辛抱たまらず再契約した次第でございます。そしたら知らぬ間にPS4とも連携できるようになってて、なんか前より月額上がった気もしつつ、まぁ良しとして。 『Get Back』への期待…

  • KLAATU(クラトゥ)とポール死亡説

    KLAATU カナダのプログレッシブロックバンドKLAATU(クラトゥ)。70年代半ばから80年代頭にかけて活躍し、ビートルズの『サージェント・ペパーズ〜』や『マジカルミステリーツアー』辺りを飛躍させたサウンドを展開したことから〈ビートルズメンバーの覆面バンド〉と噂されたことで有名なバンドだ。 特に76年1stアルバム『3:47 EST』はビートルズ的サイケデリック/アーリープログレな空気感だけでなく、ビーチボーイズのハーモニーやポール・マッカートニーソロのパワーポップ、キング・クリムゾンのメロトロンなど様々な影響を昇華した素晴らしいアルバムとしてプログレファンやビートルズファンから愛されてい…

  • 6-17 バーバンク・サウンド②〜アメリカンルーツのさらなる追求〜

    6-17 バーバンク・サウンド②〜アメリカンルーツのさらなる追求〜 バーバンク・サウンド、前回は66年にワーナーブラザーズのA&Rとして入社したレニー・ワロンカーの初仕事について書きました。 kenjironius.hatenablog.com オータム・レコードを買収したことで自動的に移籍となったオータムレコード勢の再プロデュースを行い67年に《バーバンク・サウンド》の夜明けとなる作品をリリース。今回はその続き、68年から! ヴァン・ダイク・パークス、ランディ・ニューマン両名のソロ・デビュー ひとまず67年にオータム勢の再プロデュースに成功したレニー・ワロンカーは68年に裏方として彼を支える…

  • 6-16 バーバンク・サウンド①〜オータム・レコード所属バンドの再プロデュース〜(第101話)

    バーバンクサウンドとは ソフトロックとアメリカの伝統的なポピュラーミュージックとの関係性について。今回はそのテーマの要ともいえる《バーバンク・サウンド》を。そもそもバーバンクサウンドとは一体どんな音楽を指すのか、根本的なところから書き進めてみようと思う。 1958年、映画会社として有名なワーナーブラザーズエンターテイメントは時代の波に乗りレコード部門としてワーナーブラザーズレコードを設立。 1960年、30年代から活躍する大御所ポピュラー歌手であるフランク・シナトラがワーナーと共同出資で自身のレコード会社としてリプリーズ・レコード(Reprise)を設立。 1963年、レコード会社運営に飽きた…

  • 6-15 アメリカにおける《バロックポップ》の範囲(第100話)

    ロック史シリーズ再開(図はひとまず断念) R&R以前、1920〜50年代のアメリカポピュラー音楽《グレート・アメリカン・ソングブック(アメリカン・スタンダード)》とソフトロックの関係を書こうと思い、手始めにニルソンについて書き始めたのが今年の3月。図の作成に挫折したこともあり、ニルソンについて4回にわたり書いたところで止まってしまってました。 図を絡めてロック史を振り返るのがこのブログの大きなテーマで、99話まで書いたところで止まってしまっていたわけで。半年以上放ったらかして、雑記やらクリムゾンのライブレポやら書いていたわけですが、再び再開します!記念すべき100話、ここ以降はひとまず図を捨て…

  • KING CRIMSON『MUSIC IS OUR FRIEND JAPAN2021』12.2.フェスティバルホール

    ・作品至上主義 僕は〝作品至上主義〟的なところがある。『リボルバー』や『ペットサウンズ』を発端に66年〜69年にかけてライブ再現を度外視した多くのスタジオ作品が生み出された。ビートルズはライブを辞め、ブライアンウィルソンもスタジオに篭ったこの時期にはそもそも結成時からライブを念頭におかないバンドやプロジェクトも多く誕生している。ライブを度外視し、作品に焦点をあてることで自由度の高いアレンジやエフェクトを施すことが可能になり、楽曲はより洗練されていった。僕はこの時期のスタジオ作品群に思いっきり心を奪われ、「作品」こそが最も純粋で最も正義であるという頭になってしまったわけだ(コンセプトアルバムやト…

  • 僕とガレージロックとパンク

    ハードロックに引き続き誰のためにもならない我が音楽人生振り返り雑記を… 僕とガレージロックとパンク ハードロックについて書いた際に触れたように僕の中学時代は大まかに「ハードロック/90`sヴィジュアル系/速弾き派」と「ポップパンク/青春パンク/パワーコード派」に分かれていた。 で僕は「ハードロック派」だったわけで、その頃に触れたハードロックバンドをたらたらと振り返ってみたわけだ。 ハードロックと同時に聴いてた90'sヴィジュアル系はGLAYだったりL'Arc〜en〜CielだったりLUNA SEAだったりXだったりしたわけだが、決して「パンク派」と相入れなかったわけでもない。 この時(2003…

  • パンク後の世界〜二巡目のロック史〜

    『ジョジョリオン』の最終巻を読んで ジョジョの奇妙な冒険 第8部 モノクロ版 27 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:荒木飛呂彦 集英社 Amazon 『ジョジョの奇妙な冒険』の第8部『ジョジョリオン』が完結した。ちんぷんかんぷんのまま10年かけてちらちら読み続け、ほぼほぼ理解不能だったがなんとなく感動のフィニッシュだった。『ジョジョの奇妙な冒険』はDioという男とジョースター一族の壮大な因果を描いた長編漫画で、『ジョジョリオン』はその第8部にあたる作品。ジョジョの作者である荒木飛呂彦は無類のロック好き(特にプログレ)で、作品内に登場するキャラクター名や能力名はバンド名やアルバム名や…

  • HR(ハードロック)について考える

    僕はハードロックをほぼほぼ聴かないわけだが、最初からそうだったわけでは決してない。 僕がギターに興味を持ち出した中学のころ(2003年ごろ?)、周りの仲間達の音楽の趣味は2極化していた。邦楽だと〈90年代ヴィジュアル系(XやGLAYやラルク等)or当時全盛を迎えていた青春パンク(ゴイステやガガガSP等)〉、洋楽だと〈ハードロックorポップパンク(グリーンデイ等)〉、ギターで言うと〈速弾きorパワーコード〉といったところだろうか。なぜこの2極化だったのかはよくわからないが、地域性というわけでもないはず。同年代なら共感してくれるのではないだろうか。 かなり大雑把に分けると〈ハードロックorパンク〉…

  • R&R(ロックンロール)について考える

    R&R(ロックンロール)について考える ブルースにひき続きR&R(ロックンロール)について。 大前提として僕はロックとロックンロールは別物と考えている。少しロックに造詣の深い人は皆そうだと思うが。 年代で言えばR&Rは50年代アメリカの音楽で、50年代半ばに盛り上がり50年代末には失速した非常に短命なジャンルである。50年代末にスキャンダルや徴兵や飛行機事故によって主要R&Rミュージシャンが次々と舞台を降りたことが大きな要因であるが、どちらにせよ60年代頭のロックの誕生によって取って代わられる運命だったろう。 音楽的にはブルースやR&Bら黒人音楽を母体にカントリー等の白人音楽をブレンドして出来…

  • 好きなブルース

    好きなブルース 前回の続きです。 ブルースについて。ロックの世界に少し足を踏み入れるとすぐにロバート・ジョンソンに出会うことだろう。ストーンズやクラプトンといった60年代イギリスのロッカーが彼を讃え曲を取り上げたことで伝説的存在にのぼりつめた1930年代のブルースマンだ。 僕も例に漏れずロックを聴き始めてすぐにロバートジョンソンの存在を知り、30曲入りくらいのベスト盤を購入した。ロバジョンといえば《クロスロード伝説》、僕は「辻」という名字で、「辻」は英語にすると「クロスロード」。そんなことにシンパシーを感じながらもブルースを知るためにロバートジョンソンを聴いていた。しかし聴けども聴けどもこれが…

  • ブルースについて考える

    チャーリー・ワッツの死 毎週のように往年のロックミュージシャン達がこの世を去っていくことに寂しさを感じるこの頃だが、チャーリー・ワッツの死は特に考えさせられるものがあった。 僕はローリング・ストーンズをほとんど聴かない。それでもチャーリーの死はボウイの死よりもルー・リードの死よりもある種ズドンときた。それはローリング・ストーンズが〝ロックの象徴〟であるからなのだろう。あの黄金のロック時代の〝アイコン〟として未だ活動を続けているストーンズの守護神が死んだことは時代の終わりをはっきりと見せつけられたような感覚を与えられた。「ロックの時代が終わった」ことはもう随分前から気づいていたが、それをはっきり…

  • Wouldn't You Miss Me/Wish You Were Here(僕がいなくてさみしくないの?/あなたがここにいてほしい)

    しばらくぶりです。 ニルソンの続きでバーバンク周辺を書こうとか、忘れてたHoneybus関連とか、バブルガム・ポップとか、書きたいものはたくさん頭にあるんだけど、なかなか更新できずにいました。 このブログのテーマである「図」の方がどうにも整理がつかなくなり、使っていた有料「図アプリ」をひとまず解約してからモチベーションが下がってしまった、というのが正直なところ(なんとまぁ目標としていた100話を目前に)。 今その辺のことをクリアにするべく奮闘しているので、また整ったら再開したい次第でございます。 しかししばらく時間はかかりそうなので、ロック図作成とは関係ない雑記でもちらほら書こうかと。 このブ…

  • Dobooi Dobooies 1st.EP『Ainigma』

    日本のインディフォークバンドDobooi Dobooies(ドゥーボーイ・ドゥーボーイズ)が1st.EP『Ainigma』を先日YouTubeで公開。世界に誇れる日本製の《フォークロック/プログレ・フォーク》が遂に解禁された。 このブログでは基本的に76年以降のアーティスト/バンドや日本のロックは一切紹介してこなかった。 まず前提としてロックは60's〜70's前半に完成し完結してるという考えを持っているからだ。頑固な60's〜70's前半信者である僕は、イギリスはKing Crimsonの74年『RED』、アメリカはEaglesの76年『Hotel California』、そこをロック黄金時…

  • ご無沙汰しております。

    ご無沙汰しております。なんとまぁ第100話を目前にしてしばらく更新できずにいました。 怒涛のニルソンラッシュから次はヴァンダイクパークスへといこうとしていたのですが… 2年ほどこのブログを続けてきたことが実になったのか関係ないのか、他で少し記事を書く機会をいただくことになりまして。そちらの方でいっぱいいっぱいだった次第でございます。 もちろんこのブログは続けていくつもりです! が久しぶりですので少し最近の雑記でも。 ・漫画収集に明け暮れておりました 3ヶ月前ごろからもっぱら漫画収集に勤しんでおりまして。なんとまぁ時代に逆行していることか。 基本的にブックオフか古本市場で110円か80円で漫画を…

  • 6-14 うわさの男、ハリー・ニルソン④(第99話)

    ニルソンを4回にも渡って書くつもりはなかったのですが、要約する能力が足りず気付けば。元々は《グレート・アメリカン・ソングブック》とソフトロックの関係に迫ろう、という導入だったはず。 《グレート・アメリカン・ソングブック》に特に接近した《バーバンク・サウンド》と呼ばれるソフトロック作品を生み出したヴァン・ダイク・パークスとランディ・ニューマン、そしてその2人と関わりもあり同志向の音楽性を持っていたハリー・ニルソン、の3人について書こうとしたのだったかしら。なので今回でニルソンはラストにして、せっせとヴァン・ダイク・パークスとランディ・ニューマンへと移っていこうかと。 前回はニルソン71年〜73年…

  • 6-13 うわさの男、ハリー・ニルソン③(第98話)

    引き続きニルソン。 ・前回までのニルソン 前回は70年5th「ランディ・ニューマンを歌う」まで書きました。 67年2nd「パンデモニウム・シャドウ・ショウ」はジョンレノン、ポールマッカートニー両名が絶賛、68年3rd「空中バレー」は最高傑作と言える出来であったが世間的には話題にならず。69年映画『真夜中のカウボーイ』のテーマ曲となったフレッド・ニールのカバーである〝うわさの男〟がヒットしグラミー賞をシンガーとして受賞、〝One〟をスリードッグナイトが取り上げて米5位のヒットを飛ばしソングライターとしても成功を収めるが、SSWとしての評価はついてこず69年4th「ハリー・ニルソンの肖像」がようや…

  • 6-12 うわさの男、ハリー・ニルソン②(第97話)

    前回に引き続きニルソンの続きを。 ところでニルソンの名義問題だが、最大のヒット曲〝Without You〟及び収録アルバム「Nilsson Schmilsson」が【ニルソン】名義であったこともあり一般的にはファーストネームなしの【ニルソン】で浸透しており、【ハリー・ニルソン】というフルネームはそこまで浸透していないようだ。これはドノヴァンのフルネームはドノヴァン ・レイチなんだぜ?みたいなことではなくて、ニルソンの場合【ハリー・ニルソン】名義でもアルバムを割と出しているんだけど〝うわさの男〟と〝Without You〟くらいしか一般的に知られていない日本では【ニルソン】としてしか知られていな…

  • 6-11 うわさの男、ハリー・ニルソン①(第96話)

    1960年代に誕生したアメリカンロックにおける《グレート・アメリカン・ソングブック(1920年〜50年代のアメリカ流行歌やジャズ・スタンダード)》の影響は如何に。 文化というのは常々メインカルチャーとサブカルチャーのシーソーゲームだ。20世紀前半の古き良きアメリカンポピュラーミュージック《グレート・アメリカン・ソングブック》の時代を終わらせたのは1950年代後半に登場したロックンロールだった。ブルースやR&Bといった黒人音楽をルーツに持つロックンロールは保守的な大人達から非難を浴び、エルヴィス・プレスリーの徴兵、バディ・ホリー、リッチー・ヴァレンスやエディ・コクランの死などの不幸も重なり2,3…

  • 6-10 グレート・アメリカン・ソングブック(第95話)

    『ブリティッシュロックとアメリカンロックどっちが好き?』 このテーマだけでロック好きなら朝まで酒を飲めるだろう。繊細だからイギリスとか、男らしいからアメリカとか、ブリティッシュフォークやプログレが好きだからイギリスとか、ソフトロックやルーツロックが好きだからアメリカとか。材料は山ほどあり、そしてそのどれもが明確に核心をつけたものではないからこの論争は飽きない。 僕は今までずっとブリティッシュ派を気取ってたわけだが、先日また友人とこのテーマについて話す機会があったので再び考え直してみることにした(なんて不毛なことを…)。ビートルズの存在、カラフルなUKサイケ、神聖なブリティッシュフォーク、そして…

  • 11-5 We All TogetherとTelegraph Avenue〜ペルーロック伝説〜(第94話)

    前回、前々回とペルーのロックについて書きました。 ↓↓ 11-3 We All Together〜ペルーのロック〜(第92話) - ケンジロニウスの再生 ↓↓ 11-4 Traffic SoundとLaghonia〜ペルー2大サイケ〜(第93話) - ケンジロニウスの再生 前回は《ペルー2大サイケ》Traffic SoundとLaghoniaについて触れた。反米スタンスの軍事独裁政権下のペルーで60年代末から70年代頭にかけてこの2バンドがMaGレコードから英詞のサイケ/プログレロックアルバムを残したことはペルーロックの伝説であると言えるだろう。そんなペルー2大サイケバンドの片割れであるLag…

  • 11-4 Traffic SoundとLaghonia〜ペルー2大サイケ〜(第93話)

    ペルーのロック。続きです。 前回↓↓ 11-3 We All Together〜ペルーのロック〜(第92話) - ケンジロニウスの再生 11-4 Traffic SoundとLaghonia〜ペルー2大サイケ〜(第93話) 60年代末、アメリカで盛り上がったカウンターカルチャー及びヒッピームーヴメントは世界中に影響を与え各地にサイケデリックバンドを誕生させた。各地方の音楽とサイケデリックロックが溶け合った独特なサウンドは《辺境サイケ》として90年代以降に再評価され、ペルーではTraffic SoundとLaghoniaという2つのバンドが《ペルー2大サイケバンド》としてロックファンに密かに愛さ…

  • 11-3 We All Together〜ペルーのロック〜(第92話)

    前回に引き続き《英米外のロック》。 何度も言うようにロックの原産国はイギリスとアメリカ。なので好きなロックアルバムを挙げろと言われるとどうしたって英米のものに偏ってしまう。英米以外で好きなのは?と問われるとひとまず挙がるのはニール・ヤングやジョニ・ミッチェルやザ・バンドといったカナダ勢だろうか。ちょっとカナダのこの辺のメジャーどころは正直ズルい。では英米カナダ以外で、となるとどうだろうと考えてみた。前回書いたベルギーのウォレス・コレクションやMad Curry、ドイツのアモン・デュールやタンジェリン・ドリーム、フランスのゴングやマグマ、数少ないながらもいくつか挙がるが、英米カナダ以外で1番好き…

  • 11-2 ウォレス・コレクション〜ベルギーのロック〜(第91話)

    2014年2月9日、大雪の東京。 前回は元祖チェンバーロックと言われるサードイヤーバンドについて書き(3-11 Third Ear Band〜第3の耳楽団〜(第90話) - ケンジロニウスの再生)、その中で「7,8年ほど前に従姉妹の結婚式で東京へ行った際にお茶の水のディスクユニオンで70年2ndを買った」とサードイヤーバンドとの出会いに触れた。この時は滅多に東京に行くこともなかったので従姉妹の結婚式の後そのまま4,5日留まり友人と会ったりディスクユニオンを巡ったりしたのだが、超絶激しい大雪で交通機関が止まり、ホテルや漫画喫茶どころかファミレスにすら帰る手段を失い彷徨う人々で溢れ返り入れず、コン…

  • 3-11 Third Ear Band〜第3の耳楽団〜(第90話)

    前回はマーク・フライについて書きました。 ⬇︎⬇︎ 4-13 Mark Fry〜不思議の国のマーク・フライ〜(第89話) - ケンジロニウスの再生 マーク・フライ復活後の2011年3rd「I Lived in Trees」はThe A.Loadsというユニットとのコラボレーションで作られたが、そのThe A.Loadsのニコラス・パーマー(Directorsound)とマイケル・タナーによる室内楽的なアレンジから僕はこの3rdを《チェンバー・フォーク》と呼べると書いた。 チェンバー(室内楽) しかし正直僕は【チェンバー(室内楽)】という言葉をハッキリとは理解していない。僕が室内楽についてなんと…

  • 4-13 Mark Fry〜不思議の国のマーク・フライ〜(第89話)

    Googleの(スマホの?)学習機能ってのは怖い。とにかく機械音痴であるのでよくわかってないが、検索履歴やGoogleアカウントで紐付けているサイトやアプリ(例えばAmazon)の履歴から欲している情報や商品を予測して広告提供してくる。僕の場合はとにかく普段音楽ばかりを調べているのでその方面で学習しすぎたのかこの間ヤマハのSRV(バイク)について調べようと【SRV】とGoogle検索で打ち込んだらスティーヴィ・レイ・ヴォーンばかりがヒットする始末。 まぁ僕はこの学習機能については別に有っても無くてもどちらでもいいが、どうせ有るならもうちょい頑張ってほしいなぁとは思う。僕の欲しがってる情報をもっ…

  • 2020年の終わり・2021年の始まり

    あけましておめでとうございます。 2020年が終わり、2021年がぬるりと始まりました。このブログは『ロック図を作成すること』を目的として2019年3月から始め、今1年と10ヶ月が経ったところとなります。当初予定していた『ロック全体図』に挫折し『ジャンル別図』にシフトチェンジはしたものの飽き性の僕のわりにはまぁよく続いているなぁと思います。とりあえず『100話』書くというのが当初の目標で、2020年最後に書いたSkip Biffertyの話が第88話なのでもう少し。 ロックにハマってから15年以上経ちますが2020年になっても新たな発見は山ほどありました。その中にはブログを始めたから知れたもの…

  • 4-12 Skip Bifferty〜スキップ・ビファティ〜(第88話)

    前回はアラン・ハルについて書きました。 ⬇︎ ⬇︎ 5-13 Alan Hull〜アラン・ハル〜(第87話) - ケンジロニウスの再生 ブリティッシュフォークロックバンドLindisfarne(リンディスファーン)のリーダーであり名ソングライターであるアラン・ハルはリンディスファーン結成前の60年代半ばにThe Chosen Fewというバンドを組んでおり、そのバンドがアラン・ハル脱退後の60年代末にSkip Biffertyというサイケデリックロックバンドへと変貌し数枚のシングルと1枚のアルバムを残した、という話を前回軽く書いたが今回はそのSkip Biffertyを! 前回前々回とリンディ…

  • 5-13 Alan Hull〜アラン・ハル〜(第87話)

    5章《ブリティッシュフォークロック》、前回はリンディスファーンについて書きました。 ⬇︎⬇︎ 5-12 Lindisfarne〜イングランド北東のホリー・アイランド〜(第86話) - ケンジロニウスの再生 非トラッド系フォークロックではあるがニューカッスル・アポン・タインにて結成されたリンディスファーンには北東イングランドの独特の空気感が含まれており、その根源を知るべく少し北東イングランドのトラッド界隈にも触れてみました。 リンディスファーンと北東イングランドトラッドとの繋がりは英1位を獲った71年2nd「Fog on the Tyne」に収録されシングルでも5位を記録し、彼らの代表曲となった…

  • 5-12 Lindisfarne〜イングランド北東のホリー・アイランド〜(第86話)

    ブリティッシュフォークは底なし沼。 その意味を強く実感しております。リンディスファーンとアラン・ハルについて軽く書こうと思い、少し調べてみる。すると気がつけば中世初期アングロサクソン七王国の1つノーサンブリア王国について夢中で調べてしまってるんだから怖い怖い。 1つの20世紀のブリティッシュフォークロックバンドを知ろうとして6世紀まで遡らされる流れがこう。リンディスファーンというバンドが結成されたのはイングランド北東部の工業都市ニューカッスル・アポン・タイン、通称ニューカッスル。71年2nd「Fog on the Tyne」が英1位を記録するが、その後バンドは分裂。実質リーダーのアラン・ハルは…

  • 11-1 カナダの偉人達(第85話)

    基本的には僕の知るロックは英米がほとんどで、それ以外のヨーロッパ諸国や南米、アジア(日本のロックを除く)等のロックには詳しくない。 それでも少しは愛聴しているものはあって、英米外のロックについても触れてみようかと。 ロックの輸入度合い ロックはイギリスとアメリカのものだ。厳密にはアメリカのR&R、ブルース、ソウルなんかを下地に60年代頭にイギリスで誕生し、以降英米でキャッチボールを繰り返しロックは発展していった。なので僕は英米がロックの生産国、輸出国であり、その他の国はロック輸入国であるという認識を持っている。 ではその輸入度合いが1番高いのはどこだろうかと考えてみると案外難しい。我が国日本は…

  • 『ザ・バンド〜かつて僕らは兄弟だった〜』を観て

    行ってまいりました!先日公開されたザ・バンドのドキュメンタリー映画、『ONCE WERE BROTHERS〜ROBBIE ROBERTSON with THE BAND』、邦題が『ザ・バンド〜かつて僕らは兄弟だった〜』。 タイトルにROBBIE ROBERTSON with THE BANDとあるようにザ・バンドのドキュメンタリーというよりはロビー・ロバートソンのドキュメンタリーと言った方がいい内容である。ザ・バンドはロビーとリヴォン・ヘルムの大確執を残して解散したわけで、リヴォンはすでにこの世におらず、ロビー目線のみの一方的なドキュメンタリーには賛否が分かれるところだろうが、まぁ十分に面白か…

  • 9-7 The Art Of Lovin'〜ボスタウン・サウンド〜(第84話)

    アメリカという国は広大であるので州が違えば国が違うくらいの感覚で各地のロックを受け止めるべきだ。そう思ってからブリティッシュロック贔屓な僕も「アメリカンロック苦手なんだよね」とは軽々しく言わなくなった。 そんなわけでこのブログでは割と州や都市にスポットを当てながら欧米のロックを書いてきた。特に67年にサンフランシスコを中心にアメリカ全土で起きた〈フラワームーブメント〉の下で生まれた各地のサイケバンドについては7章でグレイトフルデッドやジェファーソンエアプレインら《サンフランシスコサイケ》、8章でLoveやストロベリーアラームクロックら《LAサイケ》を、9章では《その他USサイケ》として13th…

  • 5-11 続!Strawbs(ストローブス)〜ついに我が脳に着地〜(第83話)

    5-11 続!Strawbs(ストローブス)〜ついに我が脳に着地〜(第83話) ストローブス。前回の続きから。 ↓前回↓ https://kenjironius.hatenablog.com/entry/2020/10/14/115945 デイヴ・カズンズとトニー・フーパーの美しきハーモニー、トニー・ヴィスコンティによる秀逸なアレンジで中世音楽、トラッド、サイケ、アラビアン、教会音楽と様々な要素をもった楽曲を披露した69年1stだったがさほど話題にはならなかった。 リリースが失敗に終わった後ストローブスはデイヴ・カズンズとトニー・フーパーの楽曲を関係者に紹介するためのデモンストレーションアルバ…

  • 5-10 Strawbs(ストローブス)〜ついに我が脳に着地〜(第82話)

    〝言葉〟を与えるということ 「人は知らない言葉や聞き馴染みのない言葉は聞き取ることができない」、それとは逆によく知る言葉なら多少聞こえづらくとも理解することができる、そういう人間の耳と脳の性質になんか名前があった気がするんだけどなんだっけな、それは思い出せない。 音楽においても同じような現象があると思っていてる。本当は鳴っている音のみをただ真っ直ぐに受け止められるならそれが1番であるが、情報が何もなければ鳴ってる音楽を理解できなかったりする。 国籍や年代、ルーツや同じ界隈のバンドや人脈、そういう情報を知ることで音に〝言葉〟を与えることができ、理解することができる。「ジャンル分けなんて意味がない…

  • 5-9 ブリティッシュフォーク図、再編!(第81話)

    夏が終わり涼しくなってきましたね。秋はブリティッシュフォーク、黄金に輝く落ち葉のような風景が浮かぶ黄昏の音楽。 ブリティッシュフォークはフェアポート関連にペンタングル関連、tuder lodge,mellow candle,spyrogyraの三種の神器、その他いくつかざっとまとめてこのブログの5章で触れたが、ストローブスとリンディスファーン、この2つの割と大きめなブリティッシュフォークロックバンドをスルーしていた。 〝ブリティッシュフォークは女性ボーカル〟という固定概念とトラッドを基調とするブリティッシュフォークにおいて〝アメリカンフォークなニュアンスが強い〟という二つの理由でストローブスと…

  • 正しい歴史とは何処に〜〝Hey Joe〟問題〜

    ちょと雑記をば。 ディスクユニオン大阪店に行ってきた! 2015年、5年前に大阪に「ディスクユニオン」がやってきた。関東、主に東京の中古レコード/CDチェーンであるディスクユニオンがついに大阪に進出してきてくれたのだ。 神戸にも「りずむぼっくす」という中古レコード/CDチェーンがありかなり世話になってきたがディスクユニオンと比べるとやはり規模は小さい。関東圏以外の人でディスクユニオンに憧れを抱いていた人は僕以外にも少なくないんじゃなかろうか。 ディスクユニオンのオンラインサービスもかなり利用したが、やはり中古レコード/CDというのは店で屈伸運動を繰り返しながら掘り探すのが醍醐味で、兵庫県尼崎市…

  • 3-10 Kestrel(ケストレル)〜プログレの落とし胤〜(第80話)

    ケストレル(紙ジャケット仕様) アーティスト:ケストレル 発売日: 2001/06/21 メディア: CD ロック史の分岐点 フォークロックの始まりを告げた65年ボブ・ディラン「Bringing It All Back Home」及びThe Byrds「Mr. Tambourine Man」、ロックに芸術性を吹き込んだ66年ビーチ・ボーイズ「Pet Sounds」、サイケデリックロックの幕開けとなった66年ビートルズ「Revolver」、コンセプトアルバムという概念を広めた67年ビートルズ「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」、プログレッシヴロックの出発…

  • 10-11 祝50周年!!「世界を売った男」とThe Hype(第79話)

    デヴィッド・ボウイ図製作の続きです。2か月くらい空いてしまいましたが前回はボウイの永遠のライバルマーク・ボランがリードギターで参加した70年のシングル〝The Prettiest Star〟まで書きました。 ↓前回↓ 10-10 デヴィッド・ボウイとマーク・ボラン(第75話) - ケンジロニウスの再生 69年にシングル〝Space Oddity〟がようやくヒットし、続けて同年に2ndアルバム「David Bowie(Space Oddity)」をリリースするが勢いに乗れず、その後に何とか挽回するために出したシングルが70年〝The Prettiest Star〟であったがこれもイマイチの結果に…

  • 完!『George Harrison: Living in the Material World』を観て

    ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド Blu-ray 発売日: 2014/05/30 メディア: Blu-ray こんな3回にもわたって書くつもりじゃなかったんだけど、TSUTAYAで軽い気持ちで借りただけだったんだけど、少し離れていたビートルズ熱が再熱してしまったようで。 ↓前々回↓ 『George Harrison: Living in the Material World』を観て - ケンジロニウスの再生 ↓前回↓ 続!『George Harrison: Living in the Material World』を観て - ケンジロニウスの再生 前々回はジョージ…

  • 続!『George Harrison: Living in the Material World』を観て

    2011年公開のジョージ・ハリスンのドキュメンタリー映画『George Harrison: Living in the Material World』を観た感想(ってかまだ今3周目観てる)、前回の続きです。 前回↓ 『George Harrison: Living in the Material World』を観て - ケンジロニウスの再生 最近流行った『ボヘミアンラプソディ』のように激似俳優を使ったドキュメンタリー風映画よりも実際の映像やインタビューを使ったドキュメンタリー映画の方が好きだという話は前回したが、どちらにせよ音楽ドキュメンタリーの醍醐味は〝曲〟にこそある。本人の過去映像や深い知…

  • 『George Harrison: Living in the Material World』を観て

    ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド Blu-ray 発売日: 2014/05/30 メディア: Blu-ray TSUTAYAプレミアム 最近友人の引っ越しを手伝い32型のテレビを貰った。元々持っていたのが15インチとかなので2倍以上のデカさ、テンションはうなぎのぼり、感謝感謝持つべきものは友である。とはいえ我が家はテレビを契約しておらず、ネット環境もなく、この32型テレビの使い道はDVD鑑賞のみである。 今どきならみんなAmazonプライムやらHuluやらNetflixやらのサブスク動画サービスを利用しているのだろうが、ネット環境がないので僕はもっぱらTSUTAY…

  • 3-9 Affinity〜キーフとヴァーティゴ〜(第78話)

    ジャズロック 《プログレッシブロック》は60年代後半の《サイケデリックロック》で試みたロックへの多様なアプローチを更に広範囲に広げて複雑化し表現の幅を広げた非常に多角的なジャンルであることは前にも書いた。 そのアプローチの一つにジャズがある。 ジャズとロックは60年代後半に接触し、ロックにジャズ要素を強く取り入れたものをそのまま《ジャズロック》、逆にマイルス・デイヴィスのようにジャズ側がロック要素を取り入れたものを《エレクトリック・ジャズ》と呼ぶ。この呼び名の区別がどこまで浸透してるのかは定かではないが個人的には非常にしっくりくる区別だと思っていて、同様に《フォークロック》と《エレクトリックフ…

  • 4-11 Tyrannosaurus Rex〜アシッドな暴竜〜(第77話)

    〜最新のティラノザウルス?〜 最近チラッとネットで見かけた話では恐竜には羽毛があって鳥のような姿をしていたという説が今濃厚であるようだ。 僕は恐竜について全く無知である。興味がないわけではないが特別調べたりするほどではない。もちろん化石が展示されてるなら一目見てみたいが、優先度は低い。ディズニーの『ダイナソー』を小学生の時映画館で見て2,3ヵ月は影響を受けたがその後熱を上げることもなく『ジュラシックパーク』や『ロストワールド』もTVでチラ見した程度だ。 そんな僕でもティラノザウルスが《暴君》と呼ばれ最大かつ最強の肉食恐竜であることくらいは知っている。二足歩行で小さい前足、ワニのような頭と鋭い牙…

  • ハーディ・ガーディ製作記④ Day6〜まさかの完成〜

    UGEARSのハーディ・ガーディ組み立て、ここまで5日間累計約4時間30分作業してボディとネック、ヘッドがなんとなく完成しました。 ハーディ・ガーディ製作記①〜オモチャのハーディガーディ〜 - ケンジロニウスの再生 ハーディ・ガーディ製作記② Day1〜Day3 - ケンジロニウスの再生 ハーディ・ガーディ製作記③ Day4,Day5 - ケンジロニウスの再生 ほぼ形になってきたがまだ説明書は半分ほど残している。なるほど細かい作業が多く残ってそうだ。前回Day5でヘッド部内部パーツの一つをケアレスミスでついに破壊してしまったので、しっかり集中してDay6。 しかし驚いた。結論から言うとこのDa…

  • 4-10 Simon Finn(サイモン・フィン)〜もう1人の狂人〜(第76話)

    アシッド・フォーク 【Acid】は【酸】の意であるがLSDの隠語でもあり、《アシッド・フォーク》とはLSD影響下のフォーク(スタイル)ミュージックである。【psychedelic】はLSD体験のことを表すので、《アシッドフォーク》と《サイケデリックフォーク》はほぼ完全に同意義と言って大丈夫だろう。 《サイケデリックロック》のアコースティックバージョンと言えるので当然60年代後半のサイケデリックムーブメントの中に発生するが、ただただサイケをアコギでやったというには収まらない魅力がある。 イギリスの例で言うと、カラフルなサイケロックに対してIncredible String BandやComus,…

  • ハーディ・ガーディ製作記 Day4,Day5

    UGEARSのオモチャハーディ・ガーディ製作(概要)。計1時間半作業しホイール部と歯車パーツのみ出来上がったのが前回書いたDay1〜3。その続きから! Day4 説明書を先まで読まないことを自分ルールにしている。先が予測できないことに興奮を覚えるタチでして。なんというか〝組み上げていく〟というより〝組み上がっていく〟という観測者的な楽しさがある。 なわけで手元にあるホイールと歯車パーツが今後どういう変化を見せて行くのか楽しみにしながらDay4。 まず大きめのパーツを取り外し、コの字に。ん、これはボディの予感。 これに歯車パーツをはめ込む これがなかなか難しくて〝メキッ〟やら〝みしっ〟という嫌な…

  • 10-10 ボウイとボラン(第75話)

    ボウイ。前回は69年2nd「David Bowie(Space Oddity)」まで書きました。その続きから。 69年の11月にリリースされた2nd「David Bowie(Space Oddity)」はボウイのアイデンティティが詰まったものとなったが、英5位のボウイ初ヒットシングル〝Space Oddity〟の勢いのまま大ヒット!とはいかず、イマイチの結果となった(72年の再発時にはヒット)。 何とか巻き返したいボウイはデラム時代の曲である〝London Bye Ta-Ta〟を次のシングルに、とレコーディングに取り掛かる。がしかしそのセッションで新たに生まれた〝The Prettiest S…

  • ハーディ・ガーディ製作記② Day1〜Day3

    UGEARSのハーディガーディ3Dパズル、非常にゆっくり作り始めております。誰に需要があるのか不明ですが、その経過を! Day1 (よく見かける固定カメラで撮影しながら早送りで製作過程をお届けする系動画を見様見真似でやりたかったのですが、このブログに動画を貼り付ける方法がわからないので動画から抜き取った写真を使いながら…) 接着剤不用ということはわかっていたが、では何が必要なのかということも何もわからぬままとりあえず箱を開けてみた初日。 内包されていたのは英語の説明書、合計300ほどのパーツが付いた10枚ほどの木の板、紙やすり、蝋、2本のナイロン弦。 まず把握した事は、説明書は英語だが優しく図…

  • 6-9 ビリー・ニコルス〜唯一の英ソフトロック!?〜(第74話)

    何度も何度も書いているがソフトロックの定義は様々で、非常に曖昧なジャンルである。中にはイギリスのゾンビーズやホリーズさらにはエルトン・ジョンやビージーズ(はオーストラリアになるのか)まで含める考え方もあるようで。僕はソフトロックはフィルスペクター→ビーチボーイズのカリフォルニアポップの流れの先にある、と思っているのでそれらイギリスのバンドは含めない姿勢であるんだけど、ただ1人、ソフトロックに含めざるを得ないイギリス人がいる。ビリー・ニコルスだ。 これはアメリカのロジャー・ニコルス(リンク)とイギリスのビリー・ニコルスでセットにしたら気持ちいい、とかそういう理由じゃなくて、ビリー・ニコルス68年…

  • ハーディ・ガーディ製作記①〜オモチャのハーディガーディ〜

    ちょいと「ロック史を振り返りながら図を作成する」という目的からは逸れますが、一つ外伝を。 実はつい先日ハーディガーディという古楽器の木製3Dパズルを購入しまして、その製作過程でも書いてみようかという次第でございます。決してロック史ネタが尽きたわけではございません。 買ったのは〈UGEARS〉という様々な木製3Dパズルを販売してるらしい会社の商品。 Ugears ハーディーガーディー;70030 木のおもちゃ 3D立体 パズル メディア: おもちゃ&ホビー あくまでオモチャであるが、ちゃんと可動するのが特徴みたいで他の商品も機関車とか時計みたいなのとか、カラクリが複雑で組み立てるのが面白そうなの…

  • 3-8 ロコモーティヴ〜チンパンジーの乗った機関車〜(第73話)

    プログレはポスト・サイケ! 3章プログレッシブロックはピンクフロイド、キングクリムゾン、イエス、ELP、ジェネシスの『プログレ5大バンド』、『元祖プログレ』なムーディーブルース、『カンタベリーの雄』ソフトマシーン関連、この程度で終わってしまっていた。70年代イギリス(及び欧州)には上記のバンドを筆頭に無数のプログレバンドが存在するが正直そこまで深く掘り進めてはいない。 僕を知る身近な人の中には僕のことをプログレ好きだと認識している人もいるかと思うが、実はそれほどでもなくて例えば5大バンドの次点のバンド、ジェントル・ジャイアントやヴァンダー・グラフ・ジェネレーター、ジェスロ・タル、バークレイ・ジ…

  • 10-9 2ndアルバム「David Bowie(Space Oddity)」(第72話)

    ボウイ、前回はシングル〝Space Oddity〟について2回連続で書きました。 10-7 Space Oddity〜通算10枚目にして念願の初ヒットシングル!〜(第68話) - ケンジロニウスの再生 10-8 続・Space Oddity(第69話) - ケンジロニウスの再生 長年ヒットに恵まれなかったボウイにとって起死回生のシングルとなった〝Space Oddity〟がリリースされたのがアポロ11号月面着陸の69年7月。今回はその初のヒットシングルを含む2ndアルバムについて! 10-9 2ndアルバム「David Bowie(Space Oddity)」(第72話) Side A 〝Sp…

  • 6-8 続・東のソフトロック(第71話)

    6-8 続・東のソフトロック(第71話) 「ソフトロックは西海岸!」というマイ定義を捨て去り前回はニューヨークのアンダース&ポンシアのプロジェクトInnocenceとTradewindsについて書きました。 前回 ↓ https://kenjironius.hatenablog.com/entry/2020/05/28/044012 今回はその続きで東のソフトロックをいくつか! The Free Design 《究極のコーラス》と日本でかなり人気の高いフリー・デザイン。小山田圭吾(コーネリアス)のレーベル〈Trattoria〉から94年にCD化されたことで日本のソフトロックブームの中心的グルー…

  • 6-7 東のソフトロック(第70話)

    僕はまだソフトロックの定義について考えている ブルースの匂いがしないこと ギターロックではないこと ウィスパーボイス多し コーラスワーク強し ライブを想定しない緻密なスタジオワーク 主に西海岸カリフォルニア 60年代後半〜70年代前半 ドトールで流れる このあたりが僕がイメージするソフトロックの性質でありこれらを成立させる音楽を並べてみると《サンシャインポップ》とほぼ同意義なんだ、と決着しかけたところでそれも違うな…と答えが出ぬままひとまずソフトロックを後にしたのが半年程前の去年の10月。 ↓ 『6-6 ソフトロックまとめと次章』 https://kenjironius.hatenablog.…

  • 10-8 続・Space Oddity(第69話)

    10-8 続・Space Oddity(第69話) さて前回から引き続き69年7月にリリースされたボウイ念願の初ヒットシングル〝Space Oddity〟を。 前回はYESのリック・ウェイクマンやペンタングルのテリー・コックスなどこの曲に参加したメンバーについて、そしてボウイが自ら演奏した12弦とスタイロフォンについて書きました。 ↓ 『10-7 Space Oddity〜通算10枚目にして念願の初ヒットシングル!〜(第68話)』 https://kenjironius.hatenablog.com/entry/2020/05/17/062311 今回は歌詞についてから! アポロ11号人類初の…

  • 10-7 Space Oddity〜通算10枚目にして念願の初ヒットシングル!〜(第68話)

    ボウイ。前回は69年頭に撮影された(84年までお蔵入り)ボウイの自己紹介フィルム『Love You Till Tuesday』の話とフェザーズの話、そして69年春に恋人ヘルミオーネと別れてベックナムにて《アーツ・ラボ》に参加するところまで書きました。続きを。 King Beesで初めてシングルをリリースしレコードデビューしたのが64年、それから65年にマニッシュボーイズで1枚、66年にThe Lower 3rdで2枚、The Buzzを従えたソロ名義で2枚、67年デラムレコードに移り3枚のシングルと1枚のアルバム、64年〜67年7月までに計9枚のシングルと1枚のアルバムをリリースしどれも鳴かず…

  • 1-6 The Lovin'Spoonful〜グッド・タイム・ミュージック(第67話)

    なんとなしにジョン・セバスチャンの70年ソロ1st「John B. Sebastian」を聴いてて。 正直ジョン・セバスチャン及びLovin'Spoonfulって何か掴みどころがないというか、《都会的》と言われる割に土臭かったり、《東のByrds》と呼ばれる割にはフォークロックフォークロックしてないし、ただ《グッド・タイム・ミュージック》と称されるように〝古き良きアメリカ〟な曲を書くのは確かで、長年ずっとそんな印象で。 加えて「アメリカンロックはウエストコースト!」と頭の硬い僕はあんまり深くは歩み寄れず2枚ほどCDを持っているが好んで聞くわけでもなかったんだけど、ジョン・セバスチャンがラヴィン…

  • 10-6 埋もれた自己紹介フィルム『Love You till Tuesday』(第66話)

    デヴィッド・ボウイ。前回は67年末にリンゼイ・ケンプの舞台『Pierrot in Turquoise』へ参加したところまで書いたのでその続きを。 10-6 埋もれた自己紹介フィルム『Love You till Tuesday』(第66話) 前回はケンプとボウイが当時恋人関係であった、なんて話にも軽く触れたが、やはり《バイセクシャル》という特性はボウイを語る上で目立ちがちでミックジャガーやイギーポップなどの様々な噂が飛び交う。しかし現実にはボウイはしっかりと女性と2度結婚していて、1度目の結婚は70年にメアリー・アンジェラ・バーネット(アンジー・ボウイ)とであり、71年には後に映画監督となるダン…

  • 4-9 ピーター・ダントンの出世魚バンド(第65話)

    ここんとこデヴィッドボウイが続きましたが僕はボウイマニアでも何でもなくて、ボウイを含めたただのロック好きなので、特にサイケ好きで、今回はちょと別のとこへ。 まだサブスクはYouTubeに勝てない Apple MusicやSpotifyなんかのサブスクはここ数年でかなりマニアックなところまで手の届くようになって、僕もApple Musicをめちゃくちゃ利用させてもらってるんだけどそれでも無いものは無くて。これってマニアックか否かというよりもレーベルがサブスクに乗り出してるかどうかの問題なのか、その辺の事情はちんぷんかんぷんなんだけど、ここんとこApple Music→Bluetoothスピーカー…

  • 10-5 映画『Image』とケンプとの出会い(第64話)

    67年のデヴィッドボウイ、前回はチベット仏教への傾倒、ヴェルベッツとの出会い、The Riot Squadへの参加について書きました。 今回は同67年、ショートフィルム『Image』への出演、そしてリンゼイ・ケンプとの出会いについて! 10-5 映画『Image』とケンプとの出会い(第64話) 67年のボウイの様々な活動の一つがショートフィルム『Image』での映画デビューである。 『戦場のメリークリスマス』を筆頭に俳優としても大きく活躍することになる役者ボウイの原点となる作品『Image』。公開は69年で撮影が67年とのことで、若々しいボウイの姿を見ることができる貴重な映像だ。あれ?もしかし…

  • 10-4 1967年のボウイ(第63話)

    67年のデヴィッド・ボウイはデッカ傘下のデラムレコードからシングル3枚と1stアルバム「David Bowie」をリリースした。その音楽はほぼギターレスで70年代に彼が牽引していく《グラムロック》とは程遠いが、67年という時代相応のサイケ、フォークロック、ソフトロック、バロックポップを含む《アートロック》と呼べるものであり、さらにボウイの特徴の一つであるシアトリカル(演劇的)な面もすでに出現しており決して侮れるものではない。 そんな67年デラム期のボウイについて前回書いたが、ボウイはこの67年にその他にもいくつか活動をしている。今回はその辺を! 10-4 1967年のボウイ(第63話) デヴィ…

  • 10-3 侮るなかれ1stアルバム「David Bowie」(第62話)

    前回は《10-2 デヴィッド・ボウイになるまで》ということでボウイの少年時代から本名Davy Jones期を含む下積み時代にリリースしたシングル6枚なんかを紹介がてら図を進めてみました。 前回 ↓ 《10-2 デヴィッド・ボウイになるまで(第61話)》 https://kenjironius.hatenablog.com/entry/2020/03/27/111226 しかしながら65年に〈The Manish Boys〉名義でリリースされたボウイの生涯2枚目のシングル、〝I Pity the Fool〟について重要な繋がりを書き漏らしていた(全然知らなかった!)のでまずは前回の補足から。 〝…

  • 10-2 〈デヴィッド・ボウイ〉になるまで(第61話)

    69年にアポロ月面着陸に合わせてリリースされた〝Space Oddity〟で世に知られ、70年代前半はバイセクシャルの宇宙人〈ジギー・スターダスト〉を演じグラムロックを牽引、70年代半ばにはソウルに傾倒し新たなキャラ〈シン・ホワイト・デューク(痩せた青白き公爵)〉を演じ、70年代後半はブライアン・イーノとタッグを組み《ベルリン三部作》を発表、80年「スケアリー・モンスターズ」で一連のキャラ作りに終止符を打った後、83年「Let's Dance」でスターダムに上り詰めたデヴィッド・ボウイ。 様々なキャラを憑依させ、様々なジャンルへアプローチし、様々な人物とコラボレーションした、そんなボウイの時代…

  • 10-1 変幻自在のカメレオンボウイ(第60話)

    バトンを渡せなかった〝再発掘/再評価組〟 9章は《その他のUSサイケ》ということで7章《シスコサイケ》、8章《LAサイケ》に続いてUSサイケを見てきました。そんな中、まぁ4章《UKサイケ》にも5章《ブリティッシュフォーク》にも6章《ソフトロック》にも言えることだけど〝再発掘/再評価組〟と呼ばれる部類のバンドやミュージシャンもいくつかは登場したかと思います。 このブログは《図を用いてロック史を辿ろう》をテーマにやってきたが、〝再発掘/再評価組〟と呼ばれるバンドは【ロック史】という観点においてはさほど重要とは言えないのが正直なところだ。 〝再発掘/再評価組〟とはリリース当時はほとんど話題にならず、…

  • 4-8 続・Twink〜激動の2010年代!〜(第59話)

    Twinkの2010年代の活動について前回書くつもりでしたが、まずは彼の音楽キャリアを63年Fairiesからおさらいしてみようってことで71年Starsまで書いたところで力尽きてしまい全く2010年代まで辿り着かなかったので今回はその続きから。 前回 ↓ 4-7 Twink〜激動の2010年代!〜(第58話) https://kenjironius.hatenablog.com/entry/2020/03/01/055011 前回のを自分で読み返してみたんだけど、少し訂正というか…冒頭で「TVを10年持っていない」とか「ネット検索というのは情報に対して能動的」だとか言っていて、まるでネットに…

  • 4-7 Twink〜激動の2010年代!〜(第58話)

    インターネットは便利だ。人類の知識の共有によって膨大な情報がネット上にはある。 インターネットを使用し始めてから僕の音楽探究が急激に加速したことは前にも言ったが、本当にネットというのは調べれば山ほど情報が出てくる。調べれば… ネットってのは情報を掴みに行く、実に情報に対して能動的なスタンスで向かい合う場所だなぁと思う。そこには嘘や間違いも混じった整理されていない無限の情報があり、自分の意思で狙いを定めて潜っていかなければ正しい情報は掴みとれない。どんな言葉を打ち込んで検索をかけて情報を入手できるかは僕の〝疑問〟と〝興味〟によるところが強いように思うのだ。 対して《編集されまとめられた情報》であ…

  • 9-6 The Deep/Freak Scene〜3大ファーストサイケデリック〜(第57話)

    『【サイケデリック】という言葉をアルバムタイトルに使った最初のアルバム』という文句で紹介されるアルバムは矛盾しているが3枚あり、66年10月〜11月にリリースされたその3枚のアルバムを《3大ファーストサイケデリック》と名付けさせてもらった(もっといい名称ないかね)。 その3枚とは 「The Psychedelic Sounds of the 13th Floor Elevators」/13th Floor Elevators 「Psychedelic Lollipop」/Blues Magoos 「Psychedelic Moods」/The Deep である。3枚ともアメリカのバンドの作品で…

  • 9-5 Blues Magoos〜3大ファーストサイケデリック〜(第56話)

    9-1にてテキサスのトゥクトゥクサイケ13th Floor Elevatorsについて書いた際に彼らの66年1stアルバム「The Psychedelic Sounds of the 13th Floor Elevators」が【サイケデリック】という言葉をアルバムタイトルに使った最初のアルバムである、という話に触れた。 ↓ 「9-1 イカれたテキサス・サイケ〜The 13th Floor ElevatorsとThe Red Crayola〜(第52話)」 https://kenjironius.hatenablog.com/entry/2020/01/16/011200 しかしこの『最初にサ…

  • 9-4 Gandalf〜リヴァーブの魔術師〜(第55話)

    〜魔術師という異名〜 〝魔術師〟という異名は魔法を使ってるとしか考えられないほど鮮やかなプレーや高度な技術を持った人物を表す意味で様々なジャンルにおいてよく使われる。 【笑顔の魔術師】と呼ばれたロナウジーニョを筆頭に人並み外れたスキルを持つスポーツ選手に使われることも多く、野球でも変化球を得意とするピッチャーや守備の上手い野手に使われることがしばしば。 【ピアノの魔術師】と呼ばれたリストや【色彩の魔術師】と呼ばれたシャガールなど芸術分野でも多く使われるが、ちょっと調べてみると『はらぺこあおむし』の作者が【絵本の魔術師】と呼ばれてたり【スパイスの魔術師】と呼ばれる三つ星シェフまでいて、とにかくど…

  • 9-3 Vanilla Fugde〜偉大なるサイケアレンジ〜(第54話)

    60年代末のサイケブームが終わると、70年代前半には《ハードロック》や《プログレッシブロック》が次なるトレンドとなる。初期のハードロックの代表的なバンドがディープパープル、ブラックサバス、レッドツェッペリンなどで、プログレ勢がピンクフロイド、イエス、キングクリムゾン、ELP、ジェネシスなどであるが、これらは全てイギリスのバンドである。アメリカの有名なハードロックバンドといえば、エアロスミスやヴァンヘイレン、KISSやジャーニーなどがいるが彼らが世に出始めたのは70年代半ばから後半にかけてであり、イギリス勢から5年ほど遅れてのブームであった。アメリカのプログレはというと《アメリカン・プログレ・ハ…

  • 9-2 デトロイトの暴力ヘヴィサイケ!(第53話)

    次はミシガン州デトロイトへ! カウンターカルチャーの発生からヒッピーブームが巻き起こり、サイケデリック旋風が吹き荒れた60年代後半のロック界。ベトナム戦争、公民権運動を背景にヒッピーは反体制的なスタンスをとっていたが、その姿勢はどちらかというと『社会に背を向けた型』であった。自然回帰で裸になってみたり、東洋思想に身を預けたり、愛をうたってフリーセックスに興じたり、ドラッグに黄金卿を見たり、種類としては〝世捨て人〟に近いものであったと言えるだろう。 サイケデリックロックとヒッピーの結びつきは非常に強いが、サイケデリックロックを演奏するバンドの中にはヒッピー否定派も存在していた。その例がデトロイト…

  • 9-1 イカれたテキサス・サイケ〜The 13th Floor ElevatorsとThe Red Crayola〜(第52話)

    USサイケは7章8章でサンフランシスコからロサンゼルスと進んできたが、9章では「その他のUSサイケ」と大きく括って進めていきます。 USサイケの最重要バンドの一つと考えられているThe 13th Floor Elevatorsは避けれないなぁ、ってことでまずはテキサスサイケへ!とはいえこの辺は全く掘り進めてなくて、The 13th Floor Elevatorsもそこまでハマったわけでもないし… なのでThe 13th Floor Elevators、そしてもう1組重要なテキサスサイケバンドThe Red Crayolaとその中心人物メイヨ・トンプソンのソロ作、その辺りを(ってかそれくらいしか…

  • 7-6 The Travel Agency〜旅行代理店〜(51)

    あけましておめでとうございますー 去年3月にブログを始めて、 1章CSN&Y関連 2章The Foolがジャケット手掛けた関連 3章プログレ 4章UKサイケ 5章UKフォーク 6章ソフトロック 7章シスコサイケ 8章LAサイケ まで書いたところで去年を終えまして、2020年はNYサイケやデトロイトサイケなんかのUSサイケの続きからスタートさせようかと思っていたのですが頭が回りません。 終始グダグダではありますが僕は「ここを先に書いてからその繋がりでここを書いたら次はここに繋がる…」的なことを一応考えてて、順序立ててロック史をここまで進めてきたつもりなんですが新年1発目、正月ボケで何にも頭が働き…

  • 2019年を終えて

    ロック史をわかりやすく図にしてみよう!と意気込んで今年の3月にこのブログをスタートさせてから約10ヵ月が経ちまして、2019年も終わりを迎えます。 とにかく100記事書くまでは続けよう、というのが今まで何も続けてこれなかった僕が掲げた目標であったが、この記事でちょうど50だ。10ヵ月で50、週に1回以上は書いてるみたいでまぁよく続いてるほうだ思う。昔書いてた音楽ブログをどんなだったか覗いてみたら、なんとまぁ10記事ほどでフィニッシュしていた。 その時のブログはアクセス数も見れなかったし「こんなの誰も読んでない」とモチベーションが下がってしまった故のフィニッシュだったんだろうと思うが、この〝はて…

  • 8-6 The United States of America〜最古の電子ロック〜

    アートロック ロックは元々エンターテイメント性やアイドル性を持った非芸術的スタンスで60年代頭に誕生した。しかし60年代半ばになると『芸術志向』へ向かうミュージシャンが増え始め、それらは《アートロック》と呼ばれることとなる。 《アートロック》というジャンルに属するバンドというのはスタジオワークに力をいれ、『芸術作品』としてのロックを作り出すことを重視したバンドである。ビートルズの「リボルバー」以降を始めとしたサイケデリックロック、バロックロック、ソフトロック、ジャズロック、プログレッシブロック、この辺りのものは大きな意味で《アートロック》に含まれていると言えるだろう。 ビートルズの「サージェン…

  • 8-5 Love〜黒き愛〜

    義務教育 義務教育で習うような日本史、世界史というのはより初歩的なものであるが、歴史において《初歩的》であるということは歴史上とりわけ《重要》とされる事件や人物をピックアップしたものであると言えるだろう。義務教育で学ぶものなのだから人である以上知っておかなければならない重要な歴史であると言うことだ。 歴史にかかわらず《義務教育で学ぶべきもの》というのは《人にとって最低限必要な知識》であると偉い人が設定したものなんだろうけど、僕なんかはどうしても《人にとって》の部分が気になってしまう。 《人にとって最低限必要な知識》を決めるためには《人》とは一体なんなのかを定めなければならないだろうと。もうそれ…

  • 8-4 The West Coast Pop Art Experimental Band〜西海岸大衆芸術実験楽団〜

    Strawber Alarm Clockと並べてLAサイケ代表だと思ってるのがThe West Coast Pop Art Experimental Band(WCPAEB)である。これが一般的な意見であるかどうかは実は自信がなくて、恐らくは2バンドともバンド名が長いことから何となく僕の中でセットになってしまったんだろう(LAソフトサイケにはLoveだっているわけだから)。 The West Coast Pop Art Experimental Bandという長ったらしくも非常に直接的なこのバンド名に対しては意見が分かれるところだろうが、名前通り《ポップでアートで実験的》な素晴らしいバンドであ…

  • 8-3 イチゴ時計関連

    8章はLAサイケ。前回はまず、その代表格といえるStrawberry Alarm Clockについて書きました。 ↓ 8-2 Strawberry Alarm Clock〜嵐の青春〜 https://kenjironius.hatenablog.com/entry/2019/11/19/094217 ストロベリーアラームクロックの素晴らしさは幾らか伝わったと思うんだけど、その繋がりについては書けてなかったのでその辺りを。 8-3 イチゴ時計関連 リードギタリストとしてイチゴ時計サウンドの構築に大きく貢献し、2nd以降は作曲家としても力を発揮したエド・キングから。 Ed King 〝キング〟とい…

  • 8-2 Strawberry Alarm Clock〜嵐の青春〜

    LAソフトサイケ 6章で《ソフトロック/サンシャインポップ》に触れ、僕はロサンゼルスがその中心地であるとして書いた。60年代末、同時期にサンフランシスコを中心に盛り上がりを見せるヒッピームーヴメントやサイケデリックブームとは一線を引いたロサンゼルスの職業音楽人たちが突き詰めたポップの結晶が《ソフトロック/サンシャインポップ》界隈であると思ってはいるが、音楽表現の幅を飛躍的に広げる可能性を持ったサイケデリックエッセンスはやはり無視できるものではなかった。 サイケニュアンスを取り入れたギリギリの《ソフトロック》がカート・ベッチャー関連(ミレニウム、サジタリアスなど)だと僕は思っている。実際ミレニウ…

  • 8-1 LAサイケ突入!

    州は国だ!! さて、サンフランシスコを後にしてロサンゼルス、LAサイケへ。 サンフランシスコとロサンゼルスには約600キロの距離があり、これは大阪〜東京以上の距離で、ましてやインターネットの無い時代…やはりそれぞれの都市で文化や音楽的特徴も異なりを見せる。アメリカという国は広大で、州単位で法律も違えば西海岸と東海岸では3時間の時差がある。州が違うともはや別の国だ。 なので《アメリカンロック》、《USサイケ》などと括るのは非常に危険だ。僕自身こんな単純なことに気づくのに随分かかった。 シスコサイケに比べて断然好みのバンドがたくさんいるLAサイケなんだけど、同じ西海岸特有の雰囲気を持ちながらより洗…

  • 7-5 続・シスコサイケまとめ〜真のサイケデリック〜

    7-5 続・シスコサイケまとめ〜真のサイケデリック〜 前回の続きでシスコサイケのバンドを。 Country Joe&The Fish カントリー・ジョー・マクドナルド率いるカントリー・ジョー&ザ・フィッシュもシスコサイケの代表的なバンドだ。アコギを弾きながらフォークやカントリーを歌うカントリージョーとヘヴィなバンドサウンドが溶け合ったシスコサイケ。3大シスコバンドにモビーグレープとこのバンドを足して《シスコバンド5傑》なんて括られることもあるみたい(知らなんだ)。 67年1st「Electric Music for the Mind and Body」リリース。間違いなくシスコサイケの名盤。 …

  • 7-4 シスコサイケまとめ〜真のサイケデリック〜

    7-4 シスコサイケまとめ〜真のサイケデリック〜 《ブリティッシュインヴェイジョン》の影響下でサンフランシスコのフォーキー達はエレキギターを手にしてバンド結成を思い立つわけなんだけど、その影響というのはあくまで「エレキギター」と「バンド形態」という音楽を発信する方法であって、音楽性自体はビートルズの匂いはほとんどしない。 シスコサイケはフォークやブルースを基盤としながらエレキギターを掻き鳴らすヘヴィなサウンドのバンドが多数いるのが特徴だろう。カウンターカルチャーを背負ってサンフランシスコに集結したヒッピー達のエネルギーが体現されたかのようなサウンド、アシッドテスト、LSD実験の中で育まれた生ま…

  • 7-3 Quicksilver Messenger Service〜3大シスコバンド〜

    グレイトフルデッド、ジェファーソンエアプレインとサンフランシスコの最重要バンドについて書いたので、やはり共に3大シスコバンドに数えられるこのバンドも見ていくべきかと。 7-3 Quicksilver Messenger Service〜3大シスコバンド〜 クイックシルバー・メッセンジャー・サーヴィス(QMS)は3大シスコバンドの中では特に日本での認知度が低いバンドであるがサンフランシスコでは絶大な人気を誇ったバンドである。かくいう僕もグレイトフルデッド、ジェファーソンエアプレインに比べるとパッとしない印象を持っていてアルバムごとに姿を変える掴み所のないこのバンドにはそこまで熱くなることはなかっ…

  • 7-2 ジェファーソン・エアプレイン〜サンフランシスコ発、宇宙行き〜

    好みの判別 僕は別に全てのロックを聴きたいわけじゃないし、ロック博士になりたいわけではない。ただ〝良い音楽〟をたくさん聴きたいだけだ。 この〝良い〟というのはもちろん僕の主観であるので、言い換えると〝僕の好みの音楽〟をたくさん聴きたいわけだ。それを聴いて嬉しくなったり気持ちよくなったり感動したり、もう本当にただそれだけ。「好きな音楽が好きだ!」ってゆーほんとに「美味しいもん食べたい!」みたいな欲だけで聴いている。僕自身曲を作り演奏して歌うような活動をしてはいるが、僕は音楽を勉強や研究というようなつもりで聴いたことは無いに等しい。 人間に〝慣れる〟〝飽きる〟という特性がなければもう欲を満たすのに…

  • 7-1 グレイトフルデッド〜花のサンフランシスコ〜

    ママス&パパスという男女混成フォークボーカルグループはカリフォルニアにおいて非常に重要なグループである。彼らは《フラワームーヴメント》の象徴でありながらソフトロックへと続くカリフォルニアポップの役割も果たしたのだから。彼らの代表曲に65年12月のデビューシングル〝夢のカリフォルニア(California Dreamin')〟があるが、この曲は全米でヒットし、以降カリフォルニアを象徴する曲となった。 この〝夢のカリフォルニア〟は実は東海岸ニューヨークで書かれた曲であり、カリフォルニアで出会ったジョン・フィリップスとミシェル・フィリップスが駆け落ちの如くニューヨークへ向かい、寒い冬のニューヨークで…

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