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2019/10/02

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  • 本/「羆嵐(くまあらし)」吉村昭 人間はもっと自然への畏敬の念を持たねばね

    「羆嵐」は1977年に刊行された吉村昭の小説 1915年(大正4年)に、北海道苫前群苫前村三毛別六線沢の開拓村をヒグマが襲った「三毛別羆事件」がモデルになっている (吉村昭「羆嵐」) 北海道苫前村六線沢の開拓集落の一つ、島川家がヒグマに襲われ妻と9才の子供が殺された。 ヒグマは島川の妻の遺体を引きずり窓から屋外に運び出したらしく、窓枠には根から抜けた数十本の長い毛髪が絡みついていた。 二人の通夜の席にもヒグマは乱入し棺桶がひっくり返され遺体は投げ出され、人々は恐怖で屋外に飛び出したり梁に登ったり右往左往し大混乱となる。 さらに、島川家から500メートルほど下流の明景家にもヒグマは侵入し、妊婦や…

  • 漫画/「邪眼は月輪に飛ぶ」藤田和日郎 これは名作なんですよ

    藤田和日郎は、フジタワビロウではなくフジタカズヒロって読むんだよ。 「邪眼は月輪に飛ぶ」(じゃがんはがちりんにとぶ)は2007年に週刊ビックコミックスピリッツに連載された漫画。単行本一巻完結もの。 唐突でございますが、久米田康治の「かくしごと」という作品は、下品な下ネタ漫画を描いてる漫画家・後藤可久士が、可愛い娘に自分の仕事を隠そうとするドタバタ父娘愛漫画なのですが、可久士は娘の姫ちゃんが七夕飾りに「お父さんがえらくなりますように」と書いたのを見て、偉いとは何か考えます。 やっぱ漫画家ですから売れてる人が偉いと思い、今売れてる作品がダークファンタジー系ばかりだから、自分もダークファンタジーを描…

  • 漫画/「望郷太郎」⑦ 山田芳裕(ネタバレ)貨幣を制する者が天下を制す

    大寒波に襲われた地球で、人工冬眠から五百年後に目覚めてみれば、世界は滅亡してた・・・イラクから祖国日本へ、シベリア鉄道を歩いて目指す元商社マン舞鶴太郎。 五百年後の世界に生き残った男が、人類がたどって来た遥かな旅路を目撃する、奇跡体験!アンビリバボーな漫画。 (山田芳裕「望郷太郎」既刊7巻) なんか演歌っぽいけど、あたしは「望郷太郎」というタイトルがいいと思ってるんですが、舞鶴太郎は日本に帰ろうとしてるわけです。 しかしもうね、都市は瓦礫の山で人は誰もいないし、船とか飛行機とか列車とかの便利な交通機関はないんですよ。 もうね徒歩しかないわけ(もしくは馬とか) 大変なんですよ。世界滅びちゃって。…

  • 映画/「野火」おぞましい映画です。戦争は嫌です。

    「野火」は、1959年に市川崑監督により映画化された大岡昇平の同名小説が、 2014年に塚本晋也監督、脚本、製作、主演により再び映画化されました (「野火」2014年/塚本晋也監督/87分) こういう時期ですから戦争映画を観てみましたよ。 何か食いながら読まないでくださいね。 舞台は第二次世界大戦も末期のフィリピン戦線でのレイテ島でして、主人公の田村は結核のために所属部隊から野戦病院へ追いやられます。(食料にイモを5本ほどもらう) ところが病院に行くと「肺病くらいで来るな」と入院を拒否られ、仕方なく部隊に戻ると「貴様なんで戻ってきたんだ」と怒鳴られる。 どこも食料不足でして、病人の田村は役に立…

  • 本/「街道をゆく 42 三浦半島記」司馬遼太郎 鎌倉殿の13人を見てるといっそう楽しめます

    「街道をゆく」は司馬遼太郎による紀行文集。 街道・みち、すなわち交通に着目し、その土地の歴史を独自の視点で語るシリーズの42は、三浦半島の巻。 そこには源頼朝と伊豆、房総、そして三浦半島の武士たちとの出会いがあったんだよねー (司馬遼太郎「街道をゆく42三浦半島記」) NHKの「鎌倉殿の13人」おもろい。 そういや司馬遼太郎の「街道をゆく」でも、鎌倉時代に触れていたのを思い出し再読。 鎌倉殿のキャストの顔を思い浮かべながら読んだらけっこう楽しめましたよ。(・∀・)イイネ!! さて、この旅のスタート地点は、三浦半島の付け根にあたる横浜・磯子のホテルです。 ご存知のように、房総半島と伊豆半島にはさ…

  • 漫画/「狼の口 ヴォルフスムント」久慈光久 トラウマ級の人が死ぬ漫画

    「狼の口 ヴォルフスムント」は2009年~2016年まで連載された、中世のスイスを舞台にした漫画。 残虐な拷問シーンや最初から最後まで延々と人がムッコロされ続ける、心が弱い人は読んではいけない作品。 (久慈光久「狼の口ヴォルフスムント」全8巻) まずは歴史の話からなんとなく書きますと、スイスはアルプスの山岳地帯にある小国ですが、ヨーロッパの中心に位置するため古くから交通の要衝でして、特にドイツとイタリアを最短で結ぶゴッタルド峠(ザンクト・ゴットハルト)は交易によって大きな利益をもたらしました。 峠に権益を持つウーリ州、シュバイツ州、ウンターヴァルデン州(現在のスイス)は既得権益を守るため盟約者…

  • 漫画/「ここは今から倫理です。」⑦ (ネタバレ)天瀬シオリ ついに人類永遠の課題、なぜ、人を殺してはいけないのか・・・?

    「ここは今から倫理です。」は、倫理を教える高柳先生が、今時の高校生たちのお悩みに独特のスタンスで向かい合う教師物語。 (天瀬シオリ「ここは今から倫理です。」7巻) 毎日毎日暑いですが、6月に発売した「ここは今から倫理です。」7巻の感想を、今さらかつ何んと無しに記しておく事にします。 学校というのは出会いと別れの場でありまして、4巻でそれまでの生徒が卒業を迎え新しい生徒に入れ替わったんですが、今巻ではまた年度が替わりまして、今度は高柳先生が他校へ転任するんですのよ。 高柳教室最後の授業は、これまでの登場生徒総出のディベート会でした(なんかもう恒例ですな) #31 誰もいない教室 修学旅行って、本…

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