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  • 薄氷 Bajocero

    例年だと年末年始はDVDをごっそり借りてきて見過ごした映画や懐かしい映画を終日見たり、映画館に行って一日3本とか映画鑑賞する日々なのだが、コロナの影響もあってかトレンドが変わってきた。まずレンタルしなくなって、かわりにNetflix鑑賞することが多い。多いというかもうしばらく家の前のレンタルショップに行ったことがない。(レンタルショップのラインナップも弱いのだが・・・) ということで今日は朝からこの映画『薄氷』というスペインのサスペンス映画を鑑賞。スペイン語の原題は”Bajocero”。氷点下という意味だろうか。とにかく寒い。凍えそうな寒さの中ドラマは展開する。護送車という密室の中で起こる人間…

  • 時の面影 The Dig

    THE DIG starring Carey Mulligan and Ralph Fiennes Official Trailer Netflix 朝起きてスイッチを入れてキャリー・マリガンが出てる映画と知ってほかの予定をキャンセルして一気に見てしまった。実話に基づく物語。 ドイツとの戦争を直前に控えたイギリスの郊外。夫を亡くし残された妻(キャリー・マリガン)と息子の住む広大な敷地で展開する発掘作業。そこから発掘されるバイキング時代以前のアングロ・サクソンの時代に芸術と文化が存在したことが立証される、という物語。その発掘に寄与する人物がレイフ・ファインズ演じるバジル・ブラウン。この…

  • ザ・ホワイトタイガー The White Tiger

    The White Tiger Netflix まず俳優のことだが、主人公のアダーシュ・ゴーラブはまだ日本では無名の若手だが、ミュージシャンだ。映画の中では彼の音楽的才能が少し垣間見えるシーンがあるが、そこはこの映画の軸ではない。この映画を通して一人の若者の複雑な人生を見事に演じている。そしてこの主人公を脇で固める俳優がとにかくすごい。海外留学経験を経て親の仕事を手伝うはめになる大富豪の息子を演じるのがラージクマール・ラーオ。見覚えがあると思ったら、このブログでも紹介した『LUDO ~4つの物語~』に重要な役で出ていた。そしてなんといってもプリヤンカー・チョープラー。まさかと思ったら本当に彼女…

  • ザ・キッチン

    ザ・キッチンはもともとDCコミックを原作とする映画で監督のアンドレア・バーロフ は脚本も担当しており、これが初監督作品。1970年代後半のニューヨーク、アイルランド系の移民が住む”ヘルズ・キッチン”エリアの闇の番人マフィアを描く。これが女性だ、というのが大きなポイント。原作者はオリー・マスターズという男性。 結論からいうと、とてつもなく面白かった。どういうわけかロッテントマトなどの評価は低い。しかし個人的には非常に興奮した。興奮した理由は色々あるのだが、少なくとも女性がマフィアの世界を牛耳るという展開にゾクゾクする。しかも彼女たち3人はいずれも夫がマフィアで逮捕され、途方にくれた状態から這い上…

  • 悲しみは憶良に聞け 中西進著

    まさか自分が万葉集に近づくことになろうとは夢にも思わなかった。 だいぶ前になるが韓国を旅行したとき、添乗員の方が日本の学校で「万葉集」を学んだと言われていたことを思い出す。まだ日韓が今日ほどこじれる前のあの女性の知的な添乗員の方は、いまどのように語るだろうか。 以下は自らの記録なので、誰かに読んでもらおうという意思はない。 中西進氏は91歳。2009年この本が書かれたとき、すでに80歳に近いときに書かれた本だが、まだ最近まで著作や研究書を出されており、この道の権威としてご活躍されている。 万葉の時代を今と照らし、山上憶良の時代と憶良自身について深く掘り下げている。 概要はまず、憶良が朝鮮半島か…

  • ルワンダ中央銀行総裁日記 服部正也著

    三軒茶屋まで観劇に行った日、同じビルにあるツタヤ書店に山積みになっている本があった。たまたまダーリンがルワンダの子どもたちと会話する機会があった後だったので、無意識に衝動買いしてしまった。読み終えた感想は”苦しかった”である。極めて専門的な本で、まさに一国の中央銀行総裁による歴史を大局的に語る本であり、その膨大な量とドラマ性のコングロマリットを受け入れるような内容である。とにかくすごい。 著者が日本銀行からIMFを経由して、途上国のルワンダの中央銀行総裁就任を打診されるところから話しは始まる。ルワンダに限らず、アフリカ大陸の多くがかつてベルギーの植民地だったことを知る。 前任の中銀総裁が半ば職…

  • 日本人はどう死ぬべきか?

    角川武蔵野ミュージアム(東所沢)に行った。驚くべき施設だった。初めて見る、初めて体験する施設。 ここのミュージアムショップを歩いて見つけた本がこれ。新国立競技場などで今をときめく隈研吾さんと養老孟司先生の対談を中心とする本。だいぶ前に書かれた本なので新鮮味は薄いがついつい買ってしまった。 養老先生は『死の壁』(未読)で”二人称の死”について書いているようだ。要するに一人称の自分は死ぬんだから気にしない。赤の他人の三人称の死もどうでもいい。問題は家族や知人、友人などの二人称の死が最も厄介だ、と言っているようだ。 対談は生きていることの障害や問題などを対談形式で雑談をする。テーマは多岐に及び、凡人…

  • ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢

    ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢 素晴らしい映画だった。 大スターの付き人が夢を叶えるまでのドラマ。アメリカならありそうなお話。 なんといってもダコタ・ジョンソンである。彼女の美しさ、優しさが前編に滲む見事な映画だ。思えば彼女の印象は『胸騒ぎのシチリア』から始まる。ルカ・グァダニーノの傑作。1960年代にアラン・ドロンの『太陽は知っている』のリメーク。豪邸のプールの周辺で起きる様々なドラマ。その中で少女のダコタ・ジョンソンが重要な役でドラマをかき回す。 この映画では、彼女は大スター歌手の付き人でありながら、真の理解者でもある。しかしそのことが本人になかなか伝わらない。それは音楽業界における…

  • ユダヤ人大富豪の教え

    本田健氏の著書『ユダヤ人大富豪の教え』をどこで紛れこんだか家にあったので、移動中に読んでみた。 本田氏の本はかつて『幸せな経済自由人という生き方』という本を2008年頃に読んでいた。こちらの本が出版されたのが2006年ということなので、先に書かれているようだ。 本田さんはアメリカで出会ったセレブとの出会いを再現しながら、ユダヤ人の金儲けについて解説する話し・・・ではなく、ここに出てくるゲラーさんという初老の紳士がたまたまユダヤ人で、戦時中に日本を経由してアメリカへ逃げたときに助けてくれたのが日本人だったから云々、というよくある話しである。 『夢をかなえるゾウ』もそうだが、去年(かな?)読んだ『…

  • 《米谷健+ジュリア展》 だから私は救われたい

    《米谷健+ジュリア展》 だから私は救われたい この2人は夫婦でアーチストだ。 ここ、ところざわサクラタウンの角川武蔵野ミュージアムで展示されている彼らの作品に至る。 テーマは「だから私は救われたい」 彼らが対峙するのは常に”不安”だ。自分のテーマも”将来不安”という不確実性なので、かなり重なる気がする。ここで展開されるのは彼らが移住した京都での出来事だ。都市での生活を離れて京都の田舎に移住したところ、彼らを待ち受けていたのは過疎化という現実だった。そして近隣農民の離農。廃業にあたりたまたま「やってみるか?」と声をかけられて一念発起したというエピソードは涙ぐましい。 涙ぐましいのだが、彼らの対応…

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