米国東側の某都市に在住して早十数年。洋書を和書に近いスピードで読めるようになりたくて奮闘中。読書の感想、本の情報、読書を通して学んだ英語などを綴っています。
ジョン・グリーン人気がよくわからない『Looking for Alaska (日本語題:アラスカを追いかけて)』(by John Green)
ジョン・グリーン、アメリカですごい人気があるYA作家です。ジョン・グリーン信者がいっぱいいます。 作家としても大成功していますが、ヴロガー(Vlogger、YouTuberとは少し違う気もするけど動画投稿する人)としても大成功。そっちのほうで信者を増やしたのかも? お勉強系コンテンツから、弟とコンビでやっている「私生活さらけ出します」系のやつまで、とにかくここまで動画投稿が流行る前の十数年前に始めて今も続けている、というのが人気の秘訣でしょうかね。
"Many detectives avoided sex crimes if they could. They weren’t as high profile as homicides; nobody came looking to do a movie about a rape case. " 「多くの捜査官ができる限り性犯罪を避けていました。性犯罪は殺人事件ほど目立たない。レイプ事件を映画にしようと人はいないでしょ。」 "Where homicides were black and white, rape was filled with grays. And rape victims we…
2月ですね。バレンタイン、楽しく過ごしましたか? 図書館や書店でも、この季節にちなんでロマンス小説のコーナーが作られているのを見かけました。私も、今日はニコラス・スパークスとロマンス小説に関して少し書きたいと思います。 皆さんはニコラス・スパークスという作家をご存知でしょうか。彼の名を知らなくても、『メッセージ・イン・ア・ボトル』『きみに読む物語』『ウォーク・トゥ・リメンバー』『親愛なるきみへ』『ラスト・ソング』『ロンゲスト・ライド』・・・などの映画名は、耳にしたり聞いたりしたころがある方も多いと思います。そうです、すべてニコラス・スパークスが原作です。出した小説の半分くらいがメジャースタジオ…
ありがとう、さようなら、サスペンスの女王メアリ・ヒギンズ・クラークさん『Where Are the Children? (邦題:子供たちはどこにいる)』(by Mary Higgins Clark)
You really can’t control your life. Most of the time you don’t act; you react. (From Where Are The Children by Mary Higgins Clark) 本当は誰も人生をコントロールすることはできない。ほとんどの時間、あなたは行動しているんじゃない。反応しているのだ。 (メアリ・ヒギンズ・クラーク『子供たちはどこにいる』より) ”Today is the first day of the rest of your life.” (From Where Are The Children b…
Image by Myriam Zilles from Pixabay 本好きの皆さん!ちょっと意外なニュースを見つけましたよ。Good News Networkというポジティブなニュースのみを集めたサイトにこんな記事がありました。「本を手に持つ喜びは時代遅れにならず:売り上げは5年連続の伸び」 www.goodnewsnetwork.org この記事によると、紙の本の販売数はアメリカ国内で2013年から5年連続で前年比で増えているとのこと。
好評の一作目に続き、今回も主人公の私生活とミステリのバランスが良い『The Shadows We Hide』(by Allen Eskens)
”Sometimes home isn’t a place, it’s a person, and my home had always been right here, with Sarah.” 「家ってもんは、場所じゃなくて人のこともあるんだ。私の家は、いつだってサラと共にいることだったんだ。」 『The Shadows We Hide』表紙、前作と対照的に今回は夏のミネソタ デビュー作『The Life We Bury (償いの雪が降る)』が大ヒットしたアレン・エスキンスによる2018年11月刊行の小説。『The Life We Bury (償いの雪が降る)』の主人公ジョー・タルバート君…
This item has changed my life! This product saved my life! ↑上記のどちらかをタイトルにした方がよかったんじゃないかと思う、米国アマゾンの面白レビュー集。レビュー集が本になり、そしてその本にまたレビューが付くという・・・もう何がなんだかわからない時代です。Did You Read That Review?: A Compilation of Amazon's Funniest Reviews (English Edition)作者:Amazon Reviewers出版社/メーカー: Amazon Publishing発売日: 2014/…
私のTwitterのタイムラインは、「今日もこんなに洋書を読みました!」「今月で〇万語読めました」等々、日本に住んでいながら「こんなに英語ができます」「こんなに英語きちんと勉強しています」という方々のまぶしいツイートで溢れています。Twitter社まで、私を追い詰めようとしているのか? どうせ、私は今日もろくに誰とも英語なんて話さなかったよ・・・。こうやって日本語ばっかり書いてるし読んでるし。 私はこのブログに洋書の読書感想などを書いていますが、はっきり言って読んだ本と同じくらい、いやもしかしてそれ以上に完読できなかった本があります。在米生活の長さに対しびっくりするくらい英語ができません。そこ…
スティーブン・キングの最新長編、超能力を持つ子供たちの戦いを描いたサスペンス・スリラー『The Institute』(by Stephen King)
スティーヴン・キング『The Institute』米国版表紙 「なあ、ジェイミソン、自分が生きてると思ってる人生ってのは現実じゃないんだ。影絵の劇でしかないんだよ。俺ってやつは、そこでライトが消えると喜ぶやつさ。暗闇じゃ、影は全部消えるからな。」 “You know, Jamieson, this life we think we’re living isn’t real. It’s just a shadow play, and I for one will be glad when the lights go out on it. In the dark, all the shadows …
『New Kid』がグラフィック・ノベルで初のニューベリー賞の大賞を受賞!おめでとう!!
先週、2020年のニューベリー賞とコルデコット賞の発表がありました。2020年のニューベリー賞とコルデコット賞大賞受賞作 2005年のニューベリー賞大賞受賞作『きらきら』を取り上げた記事の中でもニューベリー賞に関しては簡単に触れましたが、もう一度さらっと書くと、アメリカの児童文学の文学賞で最高峰の賞です。 hyakunennokodoku.hatenablog.com ニューベリー賞は、全米図書館協会主催の1922年から続いている権威ある賞で、多分芥川賞とか直木賞とかとは比べ物にならないくらい金が動く賞とも言えます。受賞作は、大賞受賞を示す金色のメダル型シールが貼られて大量増版されて本屋に平積…
冬に読みたい良作ミステリ、謎解きより主人公の人生の行く末が気になる『The Life We Bury(邦題:償いの雪が降る)』(by Allen Eskens)
『The Life We Bury』米国版のカバー なんじゃこの日本語版の題名はー!! 『償いの雪が降る』・・・、演歌かい!! ほんと、よくこんなポエムなタイトル思いつくもんだなあと半ば苦笑しつつ感心してしまいました。じゃあもっといい邦題あるのかと言われたら、原題をそのままにする以外考えつかないんですもの。Bury=埋める、葬る。「I」じゃなくて「We」になっているのもポイントです。登場人物のそれぞれが心の奥深くに埋めた人には言えない過去や秘密と向き合うという、小説の内容がよく表れた良いタイトルだと思うのですが、確かに日本語に訳しにくいですね。The Life We Bury作者:Allen …
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