米国東側の某都市に在住して早十数年。洋書を和書に近いスピードで読めるようになりたくて奮闘中。読書の感想、本の情報、読書を通して学んだ英語などを綴っています。
読むこと、書くこと、言葉の力を真剣に訴える大ヒット小説『The Book Thief(日本語版題名:本泥棒)』(by Markus Zusak)
2005年刊行のオーストラリアのYA作家マーカス・ズザックによる小説。63か国で出版されて累計1600万部のベストセラーとなり、2013年にはジェフリー・ラッシュ、エミリー・ワトソンなどで映画化されています。英語圏の小説は読者人口が多いので、当たるとデカいですね。The Book Thief (Definitions Young Adult)作者:Markus Zusak出版社/メーカー: Definitions (Young Adult)発売日: 2016/09/08メディア: ペーパーバック ドイツが舞台のドイツ人の物語をオーストラリア人が英語で書き、それをアメリカの映画会社が、カナダ人の…
25歳のタフな美人女性探偵ジェシカ・ショウ登場『Thin Air (Jessica Shaw Book 1)』(by Lisa Gray)
2019年6月刊行、これがデビュー小説となるスコットランドのサッカー記者、リサ・グレイによるミステリー小説。2019年12月前半、私が読んでいた時点ではアメリカのアマゾンの私立探偵ミステリ小説部門売り上げ第一位でした。ジェシカ・ショウシリーズ第一作『Thin Air』
The only thing that you absolutely have to know, is the location of the library. –Albert Einstein たったひとつ絶対に知るべきこと、それは図書館の場所である。 ーアルバート・アインシュタイン Image by ElasticComputeFarm from Pixabay ものすごく気分が落ち込んでしまった時、私は図書館に行きます。 整然と並ぶ本、本、本・・・まだこんなにも知らないこと、知らない物語がある。まだ、死ねない! と、生きる力が自然と湧いてきます。苦しい時に図書館に助けられてきた人生ですし…
日本のお父さんお母さんたち、もうプレゼントを子供の枕元に置かなくていいんだよ?『さむがりやのサンタ』『サンタクロースっているんですか?』『The Polar Express』
今週のお題「クリスマス」 ============================ アメリカで暮らすようになってから、やはりアメリカにおける「クリスマス」という行事の存在のデカさ、金のかかり方、そして日本との祝い方の違いに少なからずショックを受けました。 恋人同士がラブラブするというのが論外なのはもちろんのこと、イチゴの乗ったあのホールケーキとか、ケンタッキーフライドチキンとか、靴下型の入れ物にに入ったお菓子とか、私にとっての「クリスマス」がアメリカには存在しない。 「寝ている子供の枕元にサンタさんからのプレゼントを置く」という習慣もそうです。私が子供の頃はそれが当たり前だったのですが、日本で…
死刑制度を考えるきっかけにぴったりなサスペンス・ミステリ小説『13階段』(高野 和明)
「殺すのが二人までなら死刑にならないから、二人までにしておこうと思った」 この事件の犯人の上記発言のせいで、現行死刑制度への疑問や批判がまた高まっていますね。 www.sankei.com
ジョージ・タケイさんは、TVドラマ『スター・トレック』のヒカル・スールー役で一躍有名になった日系アメリカ人俳優で、アジア系俳優で初めて大きな成功を収めたと言っていい方だと思います。
引き続き蔵書整理中です。 今日も、ラジオからジョン・レノンに2回ほど「今年は何かやったのかい?」とうるさく言われ、いやいややっています。そして、家のあちこちからこんなのが多数出てきました。 カバーをひん剥かれた文庫本たち。私は本には絶対こんな非道なことはしない。誰だ、やったやつは。それにしても表紙カバーが無いと文庫本が一気に無価値に見えるのはなぜ? 本の中身は何も変わらないのに。
“A town isn’t a town without a bookstore.” 「本屋の無い街なんて街じゃない」 (from Page 259, The Storied Life of A. J. Fikry) "Bookstores attract the right kind of folk. Good people like A.J. and Amelia." 「本屋ってのは、ちゃんとした奴らを惹きつけるものなんだ、A.Jとかアメリアみたいないい人間をな」 (from Page 255, The Storied Life of A. J. Fikry) 2014年12月刊行のアメリ…
スティーブン・キングのなんとも不思議な中編小説、オーディオブックは御大自らの朗読『Elevation』(by Stephen King)
スティーブン・キングによる2018年秋刊行のホラーテイスト無しの怖くない中編小説です。 スティーブン・キングと書いて「冗長」と読む、というくらいキングと言えばがっつり長い小説が代表作ですが、中途半端な長さの中編小説も彼の得意ジャンルですよね。『スタンド・バイ・ミー』や『ゴールデン・ボーイ』も中編小説だったと記憶しています。短編と長編の中間くらいの長さの中編小説への愛は、『スタンド・バイ・ミー』が収録されている『恐怖の四季』かどこかの序文でキング自身が語っていました。私の推測ですが、多分短編小説を書こうとして冗長になってしまい中編になってしまうのではないかと。この一篇だけで一冊の単行本というのは…
So this is Christmas And what have you done Another year over And a new one just begun (Happy Christmas, by John Lennon) ”さあ、クリスマスだね 君は今年どんなことをやった? また一年が終わり、新しい年が始まるよ” (『ハッピー・クリスマス』ジョン・レノン) 11月のサンクスギヴィングデイが終わると、アメリカのラジオ局はクリスマスソング解禁です。
発達障害の人にとって、ある意味とても残酷な本『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』(栗原 類)
モデル、タレント、俳優の栗原類さんがADD(注意欠陥障害)という発達障害がありながら、どうやって今の自分になったかを振り返っている、2016年出版の回顧録。
主演エイミー・アダムス、共演はジュリアン・ムーア、ゲイリー・オールドマン、とAリスト・セレブリティを揃えて2020年5月にアメリカで映画公開決定。業界の期待の大きさが窺えます。『ゴーン・ガール』とか『ガール・オン・ザ・トレイン』など、いずれもそれがデビュー作という女性が主人公の心理サスペンス小説が書籍・映画共に大ヒットしたせいで、やはり雨後の筍状態で同じような成功を狙う作家が続いていますね。The Woman in the Window作者:A. J. Finn出版社/メーカー: HarperCollins Publishers Ltd発売日: 2020/04/02メディア: ペーパーバック
The Five Wishes of Mr. Murray McBride (English Edition)作者:Joe Siple出版社/メーカー: Black Rose Writing発売日: 2018/05/17メディア: Kindle版 余命わずかな少年、野球、Bucket List(死ぬまでにやりたいことリスト)、何十年も連れ添った妻に先立たれた老人、老人と少年の友情、二人をやさしく見守る天使のようなヒロイン、シングルマザーの母・・・・・・ みなさーん、ティッシュの用意はいいですかー? いやー、よくこんなクサい話を書けるものです。
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