以前アップしたバテシバの考察が見当たらなくなってしまいました。削除した記憶はないのですが。取り合えず、その時の考察の一部を短編風に書き出してみました。「おや、ただ事ではなさそうね。」王母の間に入ってきた侍従の顔に、困惑の色が浮かんでいるのをバテシバは見て取った。バテシバの前で一礼すると、「アドニア王子様が、お目通りを願い出て外で待っておられます」と侍従は言った。「これは少し面倒だ。ボンボンのくせに変に野心のあるアドニアのことだ。先だっての謀反の時には、粛正されずに退去を命ぜられ、今でも首の皮一枚でつながっているような者が、王母の私に何の用があるというのか。追い返しても文句の言える立場ではない奴だが、話を聞いて、あれの胸の内を探ってやろう」バテシバは一呼吸間をおいて、「通してやりなさい」と言った。アドニアは...バテシバ考(補足)