15民はみなギルガルへ行き、ギルガルで、主の前に、サウルを王とした。彼らはそこで主の前に和解のいけにえをささげ、サウルとイスラエルのすべての者が、そこで大いに喜んだ。(新改訳)この記述を読んだ時、皆がこぞって喜んだ印象になりますが、十一章全体の流れから、明らかに喜んでいない存在が有り、その名前がこの節には出て来ていないと思われます。その喜んでいない存在は、神と預言者サムエルです。それまで、ユダヤ人、イスラエル人を治めていたのは父なる神でした。その神を退けて、「他国と同じように」王が欲しいとイスラエルの民は言ったのです。神のみ心を伝えるサムエルも民に警告を発し、この状態を嘆きました。ですから、初代王サウルの即位を喜ぶ記事に、神とサムエルは含まれていないことを記者は表しておきたかったように思います。にほんブロ...喜んでいない1サムエル十一章十五節