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家づくりに関する情報とノウハウ、より素敵な暮らしのための知恵袋的コラム。世界25カ国、住宅取材件数1500を超える編集者が、これまでに書きためた30万字もの記事に書き起こしを加え、全ての家族のために大切なことを考えます。

Sweet Potato.
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2019/05/10

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  • 【聴く】=相手を受け入れる「力」について。

    誰かと話をしたいという気持ちの根底には、自分の話を聴いてほしいという願望が潜んでいます。しかし、わずか3分でも、相手から何のコメントもなく、自分の話を聴いてもらったという経験を持つ人はどれくらいいるでしょう。3分間、自分の意見を述べず、徹底して相手の話に耳を傾けた、そんな経験を持つ人も多くはないはず。人と、あるいは自然、世界とつながることの基本は、まずは、こちからから耳を傾けるということ。 // Contents. 誰だって聴いてほしい いつでもつながりたい 相手を尊重しない社会 野の花の声でも聴ける 耳を澄まし物語を編む 誰だって聴いてほしい 自分から相談をもちかけたくせに、相手に何か忠告を…

  • 【断熱性能】=外断熱、内(充填)断熱、それぞれの長短。

    // 断熱というと、日本ではまだ馴染みが薄く、関心も低いまま。国が示す住宅の断熱指標も、先進国のなかでは最低レベルのまま現在に至っています。断熱性能を上げることで夏はより涼しく、冬はより暖かくなるのはもちろん、割安な光熱費で健康的な室内環境を実現できます。省エネとCO2の削減は比例しますので、エコロジーにも貢献。しかし、断熱の手法、工法のあれこれで、いまだ混乱の様相を呈しているのが日本の住宅業界。生活者として確かな選択ができるよう、最小限、覚えておきたいことをまとめました。 Contents. 住宅にも「性能」がある? 外断熱と内断熱の優劣論議 性能だけで建築は語れない 設備優先で住宅を考えな…

  • 【洗濯・乾燥】=室内で洗う、干す───文化と効能。※【おまけ】ホテルでの「洗濯」について。

    // 梅雨の時期から猛暑の夏、寒い冬の間、共働きの家族の場合など、外干しが難しい状況に置かれることは少なくありません。部屋干しするにはそれなりのスペースも必要です。でも、エアコンや扇風機などを上手に使えば、快適な洗濯&室内干しができるかもしれません。 Contents. 美しい外観と洗濯物のある風景 世界各国で異なる外干しの事情 先進国は室内干しに徹する文化 室内干しにも意外なメリットが 梅雨の時期と冬のエアコン活用 美しい外観と洗濯物のある風景 いつも通る道路沿いに新しく家が建つことになり、 完成まで毎日、建築工程を眺めていました。 ちょうど信号があり、よく止まる場所でもあります。 基礎は、…

  • 【音のデジャビュ=】=家と家族の記憶に刻まれる「音」の物語。

    // 風景にデジャビュ=既視感を感じることがあるように、ある音から、突然、遠い記憶が呼び覚まされることがあります。しかし、現代の家のなかで響く音は機械音が増え、人が手間をかけてつくる「音」が少なくなってきました。 Contents. 目を覚ましてくれる音 手間から生まれるもの 「おもんばかる」とは 断熱が空間をひろげる 目を覚ましてくれる音 向田邦子のエッセイ集「夜中の薔薇」(講談社文庫)のなかに「刻む音」という短い一文があります。 朝、目を覚ますと台所の方から必ず音が聞こえてきた。 母が朝のおみおつけの実を刻んでいる音である。 実は大根の千六本であったり、葱のみじんであったりしたが、包丁の響…

  • 【キッチン】=「システムキッチン」の「システム」の本当の意味。

    // キッチンは主婦の城、と呼ばれたのは昔の話。いまや、家族の数だけ、生活スタイルの数だけキッチンのスタイルがあり、男性も子どもも集うスペースとして大切な空間に変化しつあります。いわゆるシステムキッチンも素敵ですが、自分なりのイメージや作業スタイルに合わせ、ビルダーに造り付けしてもらう選択肢もあります。どちらがいいかという話ではなく、自分たちの生活を見極めることから、計画をスタートさせたいものです。 Contents. 孤高を保つ家事空間という考え方 対面式キッチンの種類とメリット キッチンの理想を描けない理由は システムキッチンの「システム」 等身大のキッチンをどう考えるか キッチンの原点を…

  • 【夜と霧】=それでも人生にイエスと言う。

    // 読書の際、気になった文章は2Bの鉛筆で線を引きます。すごい話だ、上手な表現だなあと思った部分が多いときには、ページの端を折ります。ですから、書棚にある本は全てボロ雑巾みたいになってしまいます。読み終えると、線を引いたり、端を折ったページの文章をノートに書き写します。手書きに徹することで自分の無意識に刻み込める、という思い込みで続けている習慣です。読書は物語を通して、別の世界に通じるツール。そして私たちは日々、物語に助けられながら、生きているのかもしれません。 Contents. 絶望の中で物語を編める人 先生はやさしせなあかんで 生き直す媒体としての物語 絶望の中で物語を編める人 人生で…

  • 【冷房・暖房】=高額な設備機器より、まずは建物の断熱性能を確保する。

    // 日本の家庭内で消費されるエネルギー消費は上昇の一途をたどり、上昇率は国際的にも突出しています。冷暖房や給湯に関わるエネルギーは、さほど増加しているわけではないのに、家電製品や照明などのエネルギーが一向に減少する気配を見せていないのです。家の中のどこでも快適な温度に保たれた欧米と異なり、日本の家はいまも夏は熱中症になるような暑さ、冬はいつヒートショックになってもおかしくない寒い不健康な家ばかり。私たちの日本人の家と暮らしをいま一度、見つめ直します。 Contents. 暑さ・寒さと健康との関わり 我慢を強いる家は家ではない 躯体の省エネと設備の省エネ 暖かいと「寒くない」の差? 暑さ・寒さ…

  • 【トイレ掃除】をしても「運気」は上がらないという証拠。

    // 神様がいる。掃除をすると運気が上がる。金運、強運、何でも期待できる。トイレ掃除には、なぜか、スピリチュアルな言葉がついてまわります。それだけアンタッチャブルな空間といえるのかもしれません。トイレに関する、けっして汚くはないお話のあれこれ。 Contents. ホテル滞在中もせっせと掃除 お店の掃除には負けたくない タイのホテルで目撃した客室 家のなかは土足禁止のラオス トイレットペーパーは流すな トイレ掃除と金運の相関関係 見えないところだから清潔に ホテル滞在中もせっせと掃除 年間数十日、 出張先でホテルのお世話になります。 部屋のドアを開け、早速荷解き。 靴を脱いでクローゼットに入れ…

  • 家と家族の幻想。

    わずかな時間を見つけて向田邦子を読んでいる。昭和4年生まれ。世代が異なる気がしないのは、この人のシナリオによる作品が、子どもの頃からテレビドラマとして身近にあったからだろう。 ノンフィクションから読書の道に入り込んだ自分にとって、シナリオ作家の書いた活字は読むべき対象には入らず、事実、この数十年、1行たりとも入り込んではこなかった。縁がないものと思っていた。 ひと月ほど前のことだ。本棚の奥にあった「父の詫び状」を手にとって頁をパラパラめくると、止まらなくなった。人に会うのも、本を理解するのも、その時期、そのときの個性があるらしい。父が母が、あるいは祖父母たちが生きた昭和の時代の家と暮らしの相が…

  • 【nLDK】=家は「LDK」ではなく「Room=居室」より「Space=空間」という発想。

    // 日本の家はこれまで「LDK」に代表されるように居室=Roomを基本に家づくりを考え、Roomの数で家のステイタスを主張してきました。しかし、小間割りにされた居室の数ではなく、大きめの空間=Spaceで家の有り様を想像してみると、縦にも横にもひろがりが生まれ、新しい光や風、家族の暮らしが見えてきます。 Contents. 大きな家とおおらかな家 空間をあとで仕切る発想 回遊型デザインは楽しい 空間をSpaceで考えよう その壁を取り払う勇気を 名ばかりの書斎など不要 大きな家とおおらかな家 家は不思議です。 30坪でも開放感にあふれた家もありますし、 60坪の広さがあっても、閉塞感を感じる…

  • 【ゲド戦記】=私自身の「影」と向き合うことで「創造」される私。

    // 影はしばしば、私たちが願う方向とは逆に作用し、自我との対決を迫ります。その対決は、生死をかけた過酷な戦いとなることもありますが、それが導きとなり得ることは少なくありません。影のないところに光はなく、光のあるところには必ず影があります。その影にこそ、美しさの本質が隠れているかもしれません。 Contents. 陰翳の中にある美と安寧 仄暗さの中に秘めた美学 光より強い力を宿すもの 自分の中の影を凝視する もう一人の「私」の発見 自我との対決を迫られる 陰翳の中にある美と安寧 以前、ここに「1/f ゆらぎ」 について書きました。 単調でなければランダムでもない、 自然界に多く存在する 特別な…

  • 【微気候】=庭から屋内に「涼」を導く「パッシブデザイン」。

    // 気候には、大・中・小、そして微気候があります。微気候というと難しく聞こえますが、わかりやすくいうと、庭や樹木、植物などがある地面近くで発生する気候のこと。私たちのごく身近にある小さいけれども確かな気象でもあり、これを利用すると自然で心地よい「涼」を家に導くことができます。 Contents. 気候にも大・中・小がある 微気候で涼を得た日本家屋 縁側と庭は家の続きだった 気候にも大・中・小がある 気候風土の「風土」とは地形、水、土壌、植生、さらに歴史的な建造物なども含まれます。 「気候」は、その土地における気象の平均的な姿をいいます。 この気候にも、200〜4万キロ、高さ120キロくらいの…

  • 【家の記憶】=初めてなのに懐かしい、そんな家のたたずまい。

    // どこかで会ったような気がする人がいます。どこかで見たような風景、家。思い出そうとしても、なかなか記憶が甦らない。それは既視感=デジャビュかもしれません。曖昧だけれど、どこか懐かしく、温かい。ひょっとして、前世で出合った風景や人なのでしょうか。 Contents. 既視感と未視感の狭間 人類には共通した記憶 シェーカーの家に学ぶ 消化不良になる家とは 自分だけの物語を辿る 既視感と未視感の狭間 初めて訪れた街や風景、お寺、民家などに、なんだか懐かしい、どこかで見たことがあるかも、という感覚を覚えることがあります。 このように、いま自分が見ている風景が、いつかどこかで見た風景のような気がする…

  • 【個室と孤室】=部屋ごとに仕切るより、ちょっとした「縄張り」がほしい。

    // 新築を計画するとき、家族一人ひとりが真っ先に考えるのが、自分の居場所。しかし、私たちは居場所を間仕切りされた個室空間と考えがちですが、個室ばかり並んでは、予算はいくらあっても足りません。私たちがほんとうにほしいのは、個室なのか、家族といえども、立ち入ってほしくない「縄張り」なのかを考えると、ヒントが見えてきそうです。 Contents. つかず離れずの難しさ 憧れの隠れ家になるか 本当の孤独はさびしい LDKプランには限界が 目的を部屋で考えない 少しだけ視線を遮れば カウンターだけの空間 個室より縄張りでいい 間取り図は描かない! ヤマアラシのジレンマ // 2匹のヤマアラシが、ある日…

  • 【ドアか引き戸か】=家にドアは1つだけでいい。

    // 引き戸は日本で生まれた建具。海外の伝統家屋ではほとんど見かけません。ドアの開閉には一定の力と面積が必要になりますが、指1本でも開けることができるのは引き戸ならでは。設置にも少しの幅があればOK。デッドスペースがありません。車椅子の人でも開閉がスムーズなバリアフリー建具でもあるのです。 Contents. 世界に誇るべき日本発祥の建具 空間を大きくも小さくもできる 指1本で開閉できるバリアフリー 暮らしの場面ごとに使い分ける // 世界に誇るべき日本発祥の建具 平安時代には、衝立、屏風など間仕切りするものはまとめて「障子」と呼ばれていました。 それが開閉できる機能を備え、外部と仕切る建具と…

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