日々考えたことをつらつらと書いています。 日常的なことを、かなり小理屈めいて考えています。 興味がありそうでしたら、ちょろっと覗いてみてください。
うとうと びっくり 目が覚めて またまた うっとり 微睡むと 温もり恋しく 包まり眠り 朝日射しても 夢の中 先週の詩 チョコレート - 日々是〆〆吟味
エドムンド・ハイネン(Heinen, Edmund) ハイネン著作リンク一覧 原価理論 (溝口一雄, 宮本匡章, 小林哲夫 共訳. 中央経済社, 1964) ハイネン著作一覧 原価理論
民族宗教が自分たちの価値観を作り出し自らのものとしていくためにある、と考えてみますと、これは何も宗教だけに限らない気もしますね。前回ギャルとオタクとヤンキーとインテリを並べてみましたが、おそらくそれぞれに自らの矜持はあり譲れないところはあるはずです。それはもちろん具体的なひとりひとりの人間で違ってくるでしょうが、ギャル、とか、オタク、とかのカテゴリーで一応のまとまりのようなものはあるのではないでしょうか。オタクはきっとケンカで勝つことは自分たちの価値観にはないでしょうが、ヤンキーにはあるかもしれません。ですが知識自慢は多分ヤンキーの価値観として誇るものではないかもしれませんが、オタクやインテリ…
エーリッヒ・グーテンベルグ(Gutenberg, Erich) グーテンベルグ著作リンク一覧 経営経済学原理 第1巻 (生産編) (溝口一雄, 高田馨 訳. 千倉書房, 1957) 経営経済学入門 (池内信行 監訳, 杉原信男, 吉田和夫 共訳. 千倉書房, 1959) 日本の企業 (篠田雄次郎 訳. ダイヤモンド社, 1961) ドイツの奇跡 第1 (産業復興)(篠田雄次郎, 島野卓爾 訳. 日本能率協会, 1962) ドイツの奇跡 第2 (企業活動)(篠田雄次郎, 島野卓爾 訳. 日本能率協会, 1962) 企業の組織と意思決定 (小川洌, 二神恭一 訳. ダイヤモンド社, 1964) 経…
それぞれの宗教とそれぞれの価値観 〜でも自分たちの価値観は自分たちのものだし、自分たちの中でしか伝えられないし
こうして世界宗教が民族宗教を乗り越えたものとして、普遍性を持って歴史に登場してきました。しかし、民族宗教が宗教として自分たちのために存在すること、これは別におかしなことではないようです。むしろそれが普通なのです。自分たちのことだけを考えて秩序や倫理が存在するのであり、大抵は余所者のことなど考えないのです。 ユダヤ教を民族宗教の例として出してしまったので悪く書いてしまった気がしますが、しかしこうしてユダヤ教を対象化して書けてしまうのも、私が自らの内にユダヤ人を含めていない、つまり余所者のままにしか捉えていないがゆえにこんな書き方が出来てしまうのです。問題を指摘していながら、その当人が渦中にはまり…
エ・シュマーレンバッハ (Schmalenbach, Eugen) シュマーレンバッハ著作リンク一覧 価格政策論 (山辺六郎 訳. 森山書店, 1938)標準工業会計図解 改訂版 (土岐政蔵 訳述. 同文館, 1938) 動的貸借対照表論 上卷 (土岐政蔵 訳. 森山書店, 1938-1939)動的貸借対照表論 下卷 (土岐政蔵 訳. 森山書店, 1938-1939 → 改訂 森山書店, 昭和16) →動的貸借対照表論 (土岐政蔵 訳. 森山書店, 1950 → 森山書店, 1956 → 森山書店, 1959① ②) 原価計算と価格政策 上巻(土岐政蔵 訳. 創元社, 昭和16-17) 原価計…
民族宗教がこのように自分たちのことを考える宗教だとすると、アリストテレスの政治哲学のように余所者の人間に対しては人間扱いしなくなる危険性があります。民族宗教とは自分たちの秩序や倫理を基礎付けるものではあっても、余所者に対しては自分たちと同じとは考えないのです。それを乗り越えて、すべての人間が含まれうる秩序や倫理を基礎付けるものとして世界宗教があるわけですね。 ユダヤ教ではモーセがユダヤ人のために神と契約を結びました。それは最強の唯一神に他民族から守ってもらうためにした約束でした。これはもちろん、自分たちのためのものです。ですからユダヤ教は民族宗教です。 しかしイエスは違いました。イエスはユダヤ…
ハインリヒ・ニクリッシュ(Nicklisch, Heinrich) ニクリッシュ著作リンク一覧 経営経済原理 (木村喜一郎 訳. 文雅堂, 1930) 組織 : 向上への道 (鈴木辰治 訳. 未来社, 1975) ニクリッシュ著作一覧 経営経済原理組織
民族宗教的認識の問題点 〜自分たちだけで、余所者は人間じゃないんです
ユダヤ教とそこから生まれたキリスト教やイスラームがどう違うか、なんて大問題は当然私には荷が重いのでいつものようにここで考えるのに使えそうなところだけ考えてみますね。 とりあえずユダヤ教は民族宗教です。前回書いたようなユダヤ人のかわいそうな歴史から生まれた、ある種自己弁護の塊のような宗教観だ、と意地悪に受け取れないこともありません。それは言い換えると自分たちのことだけを考える宗教です。ユダヤ教の神は圧倒的な神様として存在していますが、その神様が救ってくれるのはユダヤ人だけです。だからユダヤの聖典でモーセは神様と契約を結ぶのですが、それはあなたを信仰する代わりに自分たちの民族(ユダヤ人)を守ってね…
イェヘッケル・ドロア (Dror, Yehezkel) ドロア著作リンク一覧 政策科学のデザイン (宮川公男 訳. 丸善, 1975① ②) 狂気の国家 (奥村房夫 [ほか]訳. 早稲田大学出版部, 1982)公共政策決定の理論(足立幸男 監訳, 木下貴文 訳. ミネルヴァ書房, 2006) 統治能力 : ガバナンスの再設計(足立幸男, 佐野亘 監訳. ミネルヴァ書房, 2012) ドロア著作一覧 政策科学のデザイン狂気の国家 公共政策決定の理論統治能力 : ガバナンスの再設計
普遍性の前の民族宗教:ユダヤ教の場合 〜いじめられっこのユダヤ人
ただ、普遍的な思想とみなされるものは、やはりそれ相応の理由がある、とも考えられます。柄谷行人が世界宗教を普遍的とみなしていましたが、それは他の民族宗教と比較してそう考えられるわけです。 では民族宗教というものがどのようなものか、といえば、どうも自分たちを説明し正当化(もしくは正統化かな)するもののようです。これは余所者と比べて自分たちがいかに違うか、ということを神話的に説明しているようなものを思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。 たとえばユダヤ教は民族宗教ですが、キリスト教やイスラームというセム的一神教というものの母体になりました。これらの特徴は強烈な唯一神を祀る一神教だということです。…
ラッセル・リンカーン.エイコフ(Ackoff, Russell Lincoln) エイコフ著作リンク一覧 オペレーションズ・リサーチ入門 上巻 (チャーチマン, アーノフ共著, 宮沢光一 等訳. 紀伊国屋書店, 1958① ②) オペレーションズ・リサーチ入門 下巻 (チャーチマン, アーノフ共著, 宮沢光一 等訳. 紀伊国屋書店, 1958① ②) オペレーションズ・リサーチ入門 (現代経営科学全集 ; 第1 チャーチマン, アーノフ共著, 宮沢光一 等訳. 紀伊国屋書店, 1960) ORガイド : 経営者用 (リベット共著, 池浦孝雄 訳. 日本科学技術連盟, 1964) 現代ORの方法…
今週も振り返ってみたいと思います。 今週も横ばいで嬉しい限りです。しかも段が少しあがっています。今週は少し余裕がありいろんなブログを拝見することが出来たので、どんなもんかと見返してくださった方が結構いらっしゃってくれたのだと思います。わーい。 リストの投稿時間ですが、お昼に不満はなかったのですが、夕方のほうがより前日の内容を見てもらえる可能性が高いように思われましたので、このまま夕方にします。投稿時間って、いつまでたっても悩ましい問題ですね。これからもし増えていったらどうしよう…その都度悩みそうです。 う〜ん、今週は他に書くことが特にありません。困ったな… ですが元々この報告も埋め草記事のつも…
H.イゴール・アンゾフ (Ansoff, H. Igor ) アンゾフ著作リンク一覧 企業戦略論 (広田寿亮 訳. 産業能率短期大学出版部, 1969 ① ②) 変動に挑戦する経営 (日本生産性本部 編. 日本生産性本部, 1970) 企業の多角化戦略 (佐藤禎男 監訳. 産業能率短期大学出版部, 1972) 戦略経営論 (中村元一訳 産業能率大学出版部 1980/アンゾフ戦略経営論 : 新訳 中村元一 監訳, 田中英之, 青木孝一, 崔大龍 訳. 中央経済社, 2007→新装版 中村元一 監訳, 田中英之, 青木孝一, 崔大龍 訳. 中央経済社, 2015) 最新・戦略経営 : 戦略作成・実…
きらきら光る チョコレート ころころ転がる チョコレート あまくて美味しい チョコレート こころも身体も これで幸せ 先週の詩 岩 - 日々是〆〆吟味
バーナード・ベレルソン(Berelson, Bernard ) ベレルソン著作リンク一覧 社会心理学講座 第7 (3) 第7 大衆とマス・コミュニケ-ション 内容分析(稲葉三千男,金圭煥訳 みすず書房, 1957 ) 行動科学入門 (The Voice of America [編], 佐々木徹郎 訳. 誠信書房, 1962) 行動科学事典 (G.A.スタイナー共著, 南博, 社会行動研究所 訳. 誠信書房, 1966)行動科学 (ガーリー・A.スタイナー共著, 犬田充 訳. 誠信書房) ピープルズ・チョイス : アメリカ人と大統領選挙 (ポール・F.ラザースフェルド,ヘーゼル・ゴーデット共著,…
知られたものと知られていないもの 〜でも、それと中身は一緒じゃないかも
人が集まればまとめるために決定権を持つ人間が現れて政治が成り立つ、ととりあえず考えてみるとして、でもその一人だけでみんな決めてしまわれたら周りも困ることがあるよ、という異議申し立ても現れてくるんじゃないかな、とも考えてみました。そこでこうした対立関係があると仮定してみまして、上でもなく下でもないような、みんなひっくるめて考えていけるものとして普遍的な思想、というものがあるかもしれない、ともまた考えてみましょう。 こうした思想の土台となるような権力関係は、おそらくどこにでもあるでしょう。今のところ考えてきたようなユーラシア大陸の文明圏以外にもきっとあります。アフリカだろうが南北アメリカだろうが、…
ガーリー・A.スタイナー(Steiner, Gary Albert ) スタイナー著作リンク一覧 行動科学事典 (B.ベレルソン共著, 南博, 社会行動研究所 訳. 誠信書房, 1966) 行動科学 (バーナード・ベレルソン共著, 犬田充 訳. 誠信書房, 1968) スタイナー著作一覧 行動科学事典行動科学
しかし余所者と出会うということは二重に考えられるかもしれません。一つは個々の人間が余所者と出会う場合。もう一つは自分たちの文化圏自体が余所者の文化圏と出会う場合。一つ目は柄谷行人が述べた他者で、二つ目はサミュエル・ハンチントンの文明の衝突みたいなものでしょうか(読んでないので噂しか知りません)。 他者という問題 〜日本人とアメリカ人が謝ったとしたら(付:柄谷行人『探究』) - 日々是〆〆吟味 こうした自分たちと違う存在と出会うことが二重になっているとしたら、その中にいざこざが混じり込んできそうな気もしますね。余所者と接触することで自分たちの内部を結束させなければならないとしても、それを嫌がる人…
J.D.トンプソン(Thompson, James D ) トンプソン著作リンク一覧 組織の革新 (土屋敏明, 金子邦男, 古川正志 訳. ダイヤモンド社, 1969) オーガニゼーション・イン・アクション : 管理理論の社会科学的基礎 (鎌田伸一 [ほか]訳. 国文館出版, 1987 ① ②/新訳『行為する組織 : 組織と管理の理論についての社会科学的基盤 : 新訳オーガニゼーション・イン・アクション 』大月博司, 廣田俊郎 訳. 同文舘出版, 2012) 注:『組織の革新』は1963年ピッツバーグ大学で開かれた第2回組織社会科学セミナーで論議された組織論の内容を編集したものらしい。詳しくは…
余所者=外部と接触するということ 〜文化はこうして鍛えられる?
なんだか久しぶりだったためにあやふやな内容になってしまったような気もしますが、読み返してみると案外そのまま話を続けられそうな気もしましたので続けてみたいと思います(無理矢理)。 ユーラシア大陸にしか歴史(世界史?)が存在しないように見えてしまいましたが、その理由を考えてみましょうね。ユーラシア大陸には既にいくつかの大きな文明圏が成立していて、かつそうした文明圏が広範囲で共有されていたとします。一方未開部族として残った人々は自分たちの領域でそうした文明から背を向けて去って行った者たちだ、と仮定してみましょう。するとユーラシア大陸では各文明圏が広がりすぎてそんな逃げ場のない人々の暮らす場だ、という…
チャールズ・ペロー(Perrow, Charles) ペロー著作リンク一覧 現代組織論批判 (佐藤慶幸 監訳. 早稲田大学出版部, 1978) エイズ・ディザースター : ニューヨーク市と国の失策 (浜谷喜美子 訳. 三一書房, 1994) ペロー著作一覧 現代組織論批判エイズ・ディザースター
文化の接点が頻繁に起こるためには移動が可能でなくてはいけません。ですからユーラシア大陸というのは歩いて渡り行けることが不可能ではない場としてある、と考えれば、なぜ文明が大陸に存在するのかもわかる気がしますね。 まず最初に四大文明のような文明圏が存在していたとして、しかしどことも接触しなければ孤立して発展していったでしょう。おそらく旧アメリカの文明圏、マヤやインカといった文明は、大西洋という巨大な断絶点を持っていますから、まず他文明との頻繁な接触はなく独自に発展し残っていったのではないでしょうか(アメリカの古い文明圏については何も知りませんので、確証はありません)。もしかしたら古代の時点ではユー…
ジョン・ウッドワード(Woodward, Joan) ウッドワード著作リンク一覧 新しい企業組織 : 原点回帰の経営学 (矢島鈞次, 中村寿雄 共訳. 日本能率協会, 1970) 技術と組織行動 : サウス・エセックス研究 その後の展開 (都筑栄, 風間禎三郎, 宮城浩祐 共訳. 日本能率協会, 1971) 注:『技術と組織行動』はウッドワードは編者らしい。詳しくはNDLの書誌情報を参照 ウッドワード著作一覧 新しい企業組織 技術と組織行動
大陸でにしろ地球規模にしろ、随分と大きな枠組みの考えです。しかしどちらも近代化した日本について考えてくださっていて、それ以前はどう捉えればいいのかわかりません。私も知りませんので黙ってしまうしか出来ません。またいつかどこかでそんな本を読んだら書いてみたいですね(網野善彦読めばいいのかな)。 それはともかく、とりあえず日本にはヨーロッパやイスラーム、インドに中国といった偉大なものがない、と仮定したとして、代わりに日本にはなにがあったかというと 自己流とちゃんぽん 〜日本文化のひとつの形 - 日々是〆〆吟味 共存共栄の雑種文化としての日本 〜加藤周一の日本文化の理解 - 日々是〆〆吟味 こんな感じ…
アアルフレッド・デュポン・チャンドラー・ジュニア(Chandler, Alfred Dupont, 1918-2007 ) チャンドラー著作リンク一覧 経営戦略と組織 : 米国企業の事業部制成立史 (三菱経済研究所 訳. 実業之日本社, 1967 ① ②/『組織は戦略に従う 』有賀裕子 訳. ダイヤモンド社, 2004) 競争の戦略 : GMとフォードー栄光への足跡 (内田忠夫, 風間禎三郎 訳. ダイヤモンド社, 1970) 経営者の時代 : アメリカ産業における近代企業の成立 上 (鳥羽欽一郎, 小林袈裟治 訳. 東洋経済新報社, 1979 ① ②) 経営者の時代 : アメリカ産業における…
今週も振り返ってみたいと思います。 今週は結構順調な推移を示してますね。嬉しいです。終わりの方はちょっとグラフもあがっています。ここしばらくやっていた用事が終わり、他の方々のブログを訪ねさせてもらえる時間が増えたからかもしれません。 リストの投稿時間もお昼で悪くないのではないかと思っていますが、一応他の時間との比較も知りたいので来週は夕方にしてみます。あまり興味のないことかもしれませんが、読者登録されている皆様方には新着に出てきてしまうので申し訳ない限りです。 あと先週書き忘れてしまいましたが、冒頭の写真をグラフだけにしました。あまり正確な数字が載っているのを晒してしまうのもよくないかな、と思…
R.M.サイアート(Cyert, Richard Michael) サイアート著作リンク一覧 企業の行動理論 (J.G.マーチ共著, 松田武彦, 井上恒夫 訳. ダイヤモンド社, 1967) サイアート著作一覧 企業の行動理論
動かすことも 壊すことも ともに叶わぬ この巨魁 拳を削り 骨を軋ませ 見えぬ変化に 恐れ 佇み また叩く 先週の詩 宝石 - 日々是〆〆吟味
ジェームズ・ガードナー・マーチ(James Gardner March) マーチ著作リンク一覧 企業の行動理論 (R.M.サイアート共著 松田武彦, 井上恒夫 訳. ダイヤモンド社, 1967) オーガニゼーションズ (H.A.サイモン共著, 土屋守章 訳. ダイヤモンド社, 1977 ① ②/第2版 高橋伸夫 訳. ダイヤモンド社, 2014)組織におけるあいまいさと決定(P.オルセン共著, 遠田雄志, アリソン・ユング 訳. 有斐閣, 1986) 「あいまい性」と作戦指揮 : 軍事組織における意志決定 (ロジャー・ワイシンガー=ベイロン 編, 遠田雄志 [ほか]訳. 東洋経済新報社, 19…
周縁としての日本と近代化、そして… 〜世界システムの中に位置づけられた日本
梅棹忠夫は大陸が歴史的に疲弊し、辺境であったヨーロッパと日本が近代において成長した、というような考えを示しました。この辺境という点において日本の近代化も考えの中に含んだとても偉い人がいます。ウォーラーステインという、なんともカッコいい名前の方なのですが、書いてることも戦車のように重量級で私には難しすぎます。とりあえずここで書いていることと関係しそうなところだけかいつまんで書いてみようかと思います。詳しくは直接ウォーラーステインの本を読んでくだされば幸いです。私、説明なんて自信ありません。 ウォーラーステインはヨーロッパの近代化と共に経済圏が世界化=地球規模になったと考えました。今でいうグローバ…
フリッツ・J. レスリスバーガー(Roethlisberger, Fritz Jules) レスリスバーガー著作リンク一覧 経営と勤労意欲 (野田一夫, 川村欣也 共訳. ダイヤモンド社, 1954→改訂版 1965) 生産者集団の行動と心理 : モチベーション・生産性・満足度 (A.ゼイルズニク, C.R.クリステンセン 共著, 磯貝憲一 等訳. 白桃書房, 1965) レスリスバーガー著作一覧 経営と勤労意欲生産者集団の行動と心理 : モチベーション・生産性・満足度
大陸の歴史と辺境の余力 〜梅棹忠夫によるヨーロッパと日本の近代化
世界史ってユーラシア大陸の歴史みたいだな、と思っていると、ちゃんとユーラシア大陸から日本の近代化を考えていた人がいました。梅棹忠夫はなぜ日本とヨーロッパだけが近代化したのか、という問いを立てて、大陸は歴史的に大陸内での争いに疲れ果てていて、大陸の端っこにあるヨーロッパと日本だけが余力が残っていたのだ、といった内容を述べたことがあります(ただ梅棹忠夫は大陸と書き、ユーラシア大陸とは書いていなかったと思います)。 ユーラシア大陸の覇者といえばチンギス・ハーンとかオスマン帝国とかかと思いますが、あまり知らないので説明することが出来ません。ともかく古代と近代の間の時代はヨーロッパは中世で世界史から取り…
ハーバート・アレクサンダー・サイモン (Simon, Herbert Alexander) サイモン著作リンク一覧 コンピューターと経営 (O.ティード共著 宮城浩祐, 椙岡良之 訳. 日本生産性本部, 1964) 経営行動(松田武彦, 高柳暁, 二村敏子 訳. ダイヤモンド社, 1965/新版 松田武彦 [ほか]訳. ダイヤモンド社, 1989/ 新版 二村敏子, 桑田耕太郎, 高尾義明, 西脇暢子, 高柳美香 訳. ダイヤモンド社, 2009) システムの科学 (倉井武夫, 稲葉元吉, 矢矧晴一郎 訳. ダイヤモンド社, 1969/稲葉元吉, 吉原英樹 訳. ダイヤモンド社, 1977/新…
なんだか最近陰気なお話になってしまいがちです。日本の行く末、なんて、憂国の士みたいなことを書いたって仕方ありません。日本の文化について書いてみたはずなのですが、すぐに横道にそれてしまいますね。ろくに知らないのに書くからこうなるのでしょうね。 日本がヨーロッパや中国と比べて偉大なものがないのは当たり前なのですが、というのも文明の揺籃の地であるのはすべて大陸で、日本のような島国では立地条件から無理があるのかもしれません。いわゆる四大文明というものがありますが、ナイル、ティグリス・ユーフラテス、インダス、黄河と大きな川のもとで人が集まり文明が起こったわけですが、これは地理上の条件なのでそこに生れなか…
メアリ・パーカー フォレット(Follett, Mary Parker) フォレット著作リンク一覧 経営管理の基礎 : 自由と調整 (斎藤守生 訳. ダイヤモンド社, 1963) 組織行動の原理 : 動態的管理(米田清貴, 三戸公 訳. 未来社, 1972→新装版 1997) 新しい国家 : 民主的政治の解決としての集団組織論 (榎本世彦 [ほか]訳. 文真堂, 1993) 創造的経験(三戸公 監訳, 齋藤貞之, 西村香織, 山下剛 訳. 文眞堂, 2017) フォレット著作一覧 経営管理の基礎組織行動の原理新しい国家創造的経験
他国から学ばなくなったことによって大国が滅んだ、という認識は昔の著述家の中にもありました。これは日本ではありません。多分誰でも三権分立の名前とともに覚えさせられたモンテスキューという人がいますが、この人は三権分立を確立したと言われる『法の精神』の前にも2冊本を書いています。それが『ペルシア人の手紙』と『ローマ盛衰原因論』です。合わせてモンテスキューの3部作と呼ばれているようなことを解説に書いてあったかと思います(多分。随分前に読んだので忘れました)。 『ローマ盛衰原因論』はヨーロッパの土台となった大帝国であるローマがどのようにして栄え、衰退していったかを述べたものです。300年も前の歴史書です…
チェスター・アーヴィング・バーナード(Barnard, Chester Irving) バーナード著作リンク一覧 経営者の役割 ( 田杉競 監訳. ダイヤモンド社, 1956/新訳 山本安次郎, 田杉競, 飯野春樹 訳. ダイヤモンド社, 1968 ① ②) 現代経営者論 (高宮晋 講述, 経済同友会研究部会 編. 鹿島研究所出版会, 1964) 組織と管理 (遠藤蔦美, 関口和雄 訳. 慶応通信, 1972/日本バーナード協会 訳. 文真堂, 1990) 経営者のこころ: チェスター・バーナードとの対話 (W.B.ウォルフ 著, 飯野春樹 訳. 文真堂, 1978) 経営者の哲学: バーナー…
日本を偉いと思って何故悪い、と思われるかもしれません。別に偉いのはそれでいいのです。しかし偉いと思うことによって、他の利点を学ぶことを忘れてしまってはいけない、ということなのです。 中国が近代化に遅れヨーロッパに敗れてしまったのは、まさに中国が偉いからでした。 日本の取り入れと中国の拒絶 〜中国はあまりに偉大だったから衰退した? - 日々是〆〆吟味 そして、事実中国は偉いのです。北京五輪で非難の的になりましたが、オープニングセレモニーで文明の発祥はすべて中国みたいに演出しても、そういって押し切れないこともないくらいに歴史も長く文化も偉大なのでした。中国にはすべてある、いくらヨーロッパが素晴らし…
フレデリック・ハーズバーグ(Herzberg, Frederick ) ハーズバーグ著作リンク一覧 仕事と人間性(北野利信 訳. 東洋経済新報社, 1968 ① ②) 能率と人間性(北野利信 訳. 東洋経済新報社, 1978 ① ②) ハーズバーグ著作一覧 仕事と人間性能率と人間性 Wikipedia ja.wikipedia.org
今週も振り返ってみたいと思います。 先週ははてなブックマークの新着に載せてもらえた(ぷちはてブ砲?)ので、1日だけぴょこんとアクセス数が伸びています。とても嬉しかったです。その後は幸い横ばいが続き、随分前に目標としてたてたものがようやく達成されました。平均して維持するって難しいんですね。ただグラフが1日だけ伸びているためわかりづらいですが、終わりの方は少しずつ下がっています。あんまり下がらないでほしいな… ここから判断できるのは新着に載った日はアクセス数が大体倍になっている、ということですね。リスト作成のために1日二度投稿するようになったその日に新着に載せてもらえたのでどれくらい増えたのかわか…
ダグラス・マグレガー(McGregor, Douglas ) マグレガー著作リンク一覧 企業の人間的側面 (高橋達男 訳. 産業能率短期大学, 1966→新版1970① ②) リーダーシップ (W.G.ベニス, E.H.シェイン 編, 高橋達男 訳. 産業能率短期大学出版部, 1967→新版,1974) プロフェッショナル・マネジャー(逸見純昌, 北野徹, 斉藤昇敬 共訳. 産業能率短期大学出版部, 1968) マグレガー著作一覧 企業の人間的側面 リーダーシップ プロフェッショナル・マネジャー Wikipedia ja.wikipedia.org
ふりし陽そそぐ 二つの宝石 魅せしまなこに 照り返されて 引き合い 並び 色増し混ざり されど求むは ただ輝き その光 先週の詩 骨 - 日々是〆〆吟味
クリス・アージリス(Argyris, Chris ) アージリス著作リンク一覧 組織とパーソナリティー (伊吹山太郎, 中村実 訳. 日本能率協会, 1961→新訳版 1970) 新しい管理社会の探求(三隅二不二, 黒川正流 訳. 産業能率短期大学出版部, 1969) 対人能力と組織の効率( 高橋達男 訳. 産業能率短期大学出版部, 1977 ① ②) 組織の罠(河野昭三 監訳. 文眞堂, 2016) アージリス著作一覧 組織とパーソナリティー 新しい管理社会の探求対人能力と組織の効率組織の罠
そんなわけで私が日本の文化について書いていることは、加藤周一たちの述べていることを質を下げて水を薄めてお話ししているだけに過ぎないのですが、出来ればちゃんとそれぞれの本を目にしてくれたらなぁ、と、僭越ながら望んでいたりします。私の目的はそうした本を読んでもらえるような誘い水になれれば、ということなのですが、それは読んだ方々の決めることですからなんともしようがありませんね。そもそも誘い出せるほど魅力的なことが書けているかもわかりませんしね。 ともかく、こうした日本とはなんぞや、という問いかけは結構切実なものとしてあったと思います。いえ、きっと今でもそうではないでしょうか。昔は追う者として大国を前…
レンシス・リッカート(Likert, Rensis) リッカート著作リンク一覧 経営の行動科学 (三隅二不二訳 ダイヤモンド社 1964) 組織の行動科学 (三隅二不二訳 ダイヤモンド社 1968) リカートの行動科学的経営(細谷泰雄訳編 日本生産性本部 1968) 変動に挑戦する経営 (H.A.サイモン, H.I.アンソフ, R.リカートによるセミナーの記録を収録したもの 日本生産性本部 編. 日本生産性本部, 1970) コンフリクトの行動科学(J.G.リッカートとの共著 三隅二不二監訳 ダイヤモンド社 1988) リッカート著作一覧 経営の行動科学組織の行動科学リカートの行動科学的経営 …
日本に西洋哲学的な思想体系が存在しないということは、昔の知識人の間では当たり前の認識だったようです。保守思想の代表格である三島由紀夫でもそれを認めていたのですから、なにも今風に反日というわけにはいきません。と同時に左派でも同じ認識を有していました。 加藤周一は以前もあげた本『日本文学史序説』の著者で三島由紀夫に劣らぬ左派の代表格です。『日本文学史序説』は18ヶ国語に翻訳されたそうですから、世界的知識人であることも間違いないでしょう。元々医学生でフランスにも留学し帰国してから評論活動をはじめてその後評論家になりました。後々国外の様々な大学にも呼ばれ教えていたくらいですから、三島由紀夫が批判したコ…
エリオット・ジャックス(Jaques, Elliott ) ジャックス著作リンク一覧 公正な給料(北野利信訳 ダイヤモンド社 1974 ) グレーシャー計画(W.ブラウンとの共著 北野利信訳 評論社 1969) 責任の測定(北野利信訳 評論社 1968) ジャックス著作一覧 公正な給料グレーシャー計画責任の測定(1962) Wikipedia ja.wikipedia.org
中国は偉大ですべてがある、と豪語出来るほどですが、では日本はどうなのでしょうか。これが逆でなにもない、という風に考えられているそうです。 三島由紀夫が述べていたそうですが、日本は空っぽの国である、他の大国と比べてなにもない、壮大な思想もなければ偉大な文化もない、しかし、このなにもないということこそが日本の文化である、だから自分はこの日本の空っぽさを守る、と、自らの保守的立場を明確にしたと言います。福田和也か宮台真司が紹介していたと思います。 これは近代化される過程の日本において、西洋基準のものを自らで再発見(もしくは捏造)していく中でそれに匹敵できるものがほとんど見当たらない、という批判の中で…
エルトン・メイヨー(Mayo, Elton) メイヨー著作リンク一覧 アメリカ文明と労働(藤田敬三, 名和統一 共訳 大阪商科大学経済研究会 1951)産業文明における人間問題(村本栄一 訳 日本能率協会 1951→新訳版 1967) メイヨー著作一覧 アメリカ文明と労働 産業文明における人間問題 Wikipedia ja.wikipedia.org
日本の取り入れと中国の拒絶 〜中国はあまりに偉大だったから衰退した?
手塚治虫とアニメの関係をお話ししていたのですが、どんどん話がズレていってしまいました。いつのまにか富野由悠季の話にまでなってしまって…え〜と、なんだったっけな。そうそう、もとは日本の文化の話をしていたんでしたっけ。 アニメや漫画が日本文化化したのは、過去の日本文化からアニメや漫画を説明し、意味づけていったからだ、とは前に少し書きました。しかし考えてみればおかしな話です。手塚治虫はディズニーに憧れて漫画を描きましたが、そもそもアニメはディズニーによって世界的に培われたといっても過言ではないでしょうから、アメリカのものなのです。それがなぜ日本文化の代表選手のように扱われるようになったのでしょうか。…
アンリ・ファヨール(Fayol, Henri) ファヨール著作リンク一覧 産業ならびに一般の管理(都筑栄訳 風間書房 1958/ 佐々木恒男訳 未来社 1972/山本安次郎訳 ダイヤモンド社 1985① ②) 公共心の覚醒 : ファヨール経営管理論集(佐々木恒男編訳 未来社 1970) 経営改革論 (佐々木恒男編訳 文真堂 1989) ファヨール著作一覧 産業ならびに一般の管理(1916年)公共心の覚醒(1917年)経営改革論 Wikipedia ja.wikipedia.org
『機動戦士ガンダム』の後、富野由悠季は続々と作品を作っていきます。それも原作つきのアニメではなく、オリジナルのロボットアニメを作っていくのです。 このような真似が出来たのは『ガンダム』のヒットが作品だけでなくロボット(モビルスーツと呼ばれる)の魅力があり、ロボットの模型がおもちゃ会社によって販売されたことも当たったからでしょう。それは今日まで続いています。ガンダムのプラモデル、通称ガンプラとして大手電気屋のおもちゃコーナーですら一角は占められるほどの規模です。そのため同じようなロボットの模型を販売することが当て込めればスポンサーは支援してくれるようになったのでした。手塚治虫が開拓したキャラクタ…
フレデリック・ウィンスロウ・テイラー(Taylor, Frederick Winslow) テイラー著作リンク一覧 科学的管理法(『学理的事業管理法 』星野行則 訳 崇文館書店 大正2/『テーラー全集 第1 (科学的管理法ノ原理・工場管理法)』上野陽一訳編 同文館 昭和7→『テーラー科学的管理法 』上野陽一 訳編. 技報堂, 1957→『科学的管理法 新版 』上野陽一訳編 産業能率短期大学出版部 1969 ① ② ③/『新訳科学的管理法 : マネジメントの原点 』有賀裕子訳 ダイヤモンド社 2009/『科学的管理法の諸原理 』中谷彪, 中谷愛, 中谷謙訳 晃洋書房 2009) 金属切削法(鈴木…
今週も振り返ってみたいと思います。 8月に入り、ブログを始めてから3ヶ月がたちました。ブログを始めるにあたって3ヶ月、100記事ということは目にしていたので、1つの区切りまで続けられたのかと思います。 そこで8月に入ったらこれまで書いていたものとは別に自分用の著作リストも作っていこうかと漠然と思っていたのですが、想定していたよりも大変で簡単ではありませんでした。本来なら一挙に作ってリスト化出来ればいいのですが、やってみますとそうそう数は作れずそんな真似が出来ないことがわかりました。また記事がリストで占められてしまい、他の記事へと移動しにくいとも想定されます。そこで1つずつ投稿し載せていくことに…
しばらくしたらリストを順次作成する予定です。 お見苦しいですが、しばしお許しください。
骨指のなでた 冷たき糸に 皮膚は食いこみ 柔肌は裂け 逃れんために 手をかけようと その場も伸ばす 洒落こうべの腕 先週の詩 旗 - 日々是〆〆吟味
しばらくしたらリストを順次作成する予定です。 お見苦しいですが、しばしお許しください。
ロボットアニメがスポンサーの意向に従い、作品自体を描く点において制約があることはわかりました。アニメはお金がかかりますからどうしてもスポンサーをつけねばならず、またスポンサーは作品のキャラクタービジネスで資金を回収せざるをえず、そしてお金を回収するために作品自体を商品化しやすいように制御していかざるをえない、ということになるのでしょうね。と同時に作り手自身もすでに出来上がった作品類型に従って作る方が売れる、喜ばれる、安心と作品自体の中に存在する矛盾を見逃してしまいます。けれどもそうした点を意識し、批判的に作品を作り上げたのが富野由悠季でした(以下ちょっとネタバレかもしれません)。 『無敵超人ザ…
しばらくしたらリストを順次作成する予定です。 お見苦しいですが、しばしお許しください。
難民アニメとしての『ザンボット3』 〜型の踏襲と現実からの批判
デビュー作の『海のトリトン』は手塚治虫原作の海洋冒険ものでした。まだロボットものではなかったのです。しかしいきなり『ガンダム』が始まるわけではありません。その前にもロボットものの作品がいくつかありました。そしてその中で最も強烈で作品として優れており、現在まで語り草となっている名作があります。それが『無敵超人ザンボット3』です(以下ちょっとネタバレになるかもしれません)。 これはとんでもない作品です。ロボットものだからといって、普通のロボットものを想像してはいけません。普通ありえるような勧善懲悪の正義の味方が描かれているわけではないのです。では何が描かれているのか。それは難民なのです。 普通ロボ…
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