日々考えたことをつらつらと書いています。 日常的なことを、かなり小理屈めいて考えています。 興味がありそうでしたら、ちょろっと覗いてみてください。
贅沢は味方です? 〜無駄にお金を使えば、回る回るよ経済は回る…
分業と機械による爆発的な生産量の増加、逆説的な宗教的動機によるエートス、と資本主義の成立条件をあげてみましたが、もうひとつ現在と関係のありそうな考え方を紹介してみましょうね。 ウェーバー先生は学者で研究者ですが、なにも1人で調べたり研究していたわけではないようです。同じような問題を扱う仲間と一緒に研究し、学術雑誌に発表して切磋琢磨していたようです。これは今も同じみたいですが私はよく知りません。で、ウェーバー先生の同僚でライバルにあたる関係だったというゾンバルトという人がいました。 このゾンバルト先生も資本主義の成立条件を探りましたが、ウェーバーとまったく違う考え方をしました。ウェーバーは宗教的…
トーマス・ホジスキン(Hodgskin, Thomas) ホジスキン著作リンク一覧 労働弁護論(細川嘉六 訳. 我等社, 大正15 / 『労働擁護論』鈴木鴻一郎 訳. 日本評論社, 1948 → 1949 / 松浦要, 川尻武 共訳. 鬼怒書房, 1949 / 世界思想教養全集 第5 イギリスの近代経済思想 桑原武夫 等編. 安藤悦子訳 河出書房新社, 1964) 注:世界思想教養全集版はスミス『国富論』第五編[国家論]マルサス『人口論』リカードウ『利潤論』と共に収録。 ホジスキン著作リンク一覧 労働擁護論 Wikipedia ja.wikipedia.org
今週も振り返ってみたいと思います。 まあまあ順調ですね。すこし山が低くなっている気もしますが、こんなものでしょうね。先週あまり気にしない方がいいよ、とコメント頂けたので、頑張って気にしないようにしてみたいと思います。よし。頑張るぞ。 しかし他にこれといって書くことがありません。なにも起きないですからね。 あ、そうだ。昨日からちょっと文字を大きくしてみました。たまたま見ていたブログではてなブログはそのままの設定では文字が小さくちょっと見にくい、設定を変えればいいと書いてありまして、そういえば小さいな、と思い、やり方も書いていてくださっていたので早速やってみました。どうでしょう。少し見やすくなった…
ジョン・リチャード・ヒックス(Hicks, John) ヒックス著作リンク一覧 景気循環論 (岩波現代叢書 古谷弘 訳. 岩波書店, 1951 → 改版 1965) 経済の社会的構造 : 経済学入門(酒井正三郎 訳. 同文館, 1951 → 第3版 1961 → 第4版 1972① ②) 価値と資本 : 経済理論の若干の基本原理に関する研究 (岩波現代叢書 安井琢磨, 熊谷尚夫 共訳. 岩波書店, 1951 第1 第2 → 改版 1965 第1① ② 第2① ② → 岩波文庫 1995 上 下) 賃銀の理論(内田忠寿 訳. 東洋経済新報社, 1952 → 新版 1965) 需要理論 (岩波現代…
ジョン・リチャード・ヒックス(Hicks, John) ヒックス著作リンク一覧 景気循環論 (岩波現代叢書 古谷弘 訳. 岩波書店, 1951 → 改版 1965) 経済の社会的構造 : 経済学入門(酒井正三郎 訳. 同文館, 1951 → 第3版 1961 → 第4版 1972① ②) 価値と資本 : 経済理論の若干の基本原理に関する研究 (岩波現代叢書 安井琢磨, 熊谷尚夫 共訳. 岩波書店, 1951 第1 第2 → 改版 1965 第1① ② 第2① ② → 岩波文庫 1995 上 下) 賃銀の理論(内田忠寿 訳. 東洋経済新報社, 1952 → 新版 1965) 需要理論 (岩波現代…
ひとつ食べては 手をひっこめて もひとつ取っては 爪もてあそび ちらと見るのは 鏡と体重計 ひとつ息して すぐ口はこぶ 先週の詩 やること - 日々是〆〆吟味
ジュール・デュピュイ(Dupuit, Jules) デュピュイ著作リンク一覧 公共事業と経済学 (近代経済学古典選集 栗田啓子 訳. 日本経済評論社, 2001) デュピュイ著作一覧 公共事業と経済学 Wikipedia ja.wikipedia.org にほんブログ村
分業と機械 〜エートスとは異なる、資本主義もうひとつの始まり
エートスによって近代資本主義が立ち上げられたとするならば、一度成立した資本主義にはエートスは必要ないのでしょうか。私にはわかりません。私の記憶ではウェーバーはそんなこと書いてなかった気がします。というのもウェーバーの目的は近代資本主義の成立条件であって、成立後の資本主義の運動ではないからですね(なんて言いつつ、どこかで書いてあったらごめんなさい)。 ただウェーバーだけが資本主義を分析したわけではありませんね。昔も今も大勢の人が分析したり研究したりしてると思います。ウェーバー先生は資本主義を個人の水準で説明したのかもしれませんが、なぜそうしたアプローチをしたかといえば当時他の説明があったからかと…
アーサー・セシル・ピグー(Pigou, Arthur Cecil) ピグー著作リンク一覧 戦争と経済関係 (大日本文明協会刊行書 ロリア 共著, 村岡清次 訳. 大日本文明協会事務所, 大正8)戦争経済学( 高橋清三郎 訳. 内外社, 昭和7 / 『戦争経済』内山脩策 訳. 外務省調査部, 昭和16 → 改訂版 内山脩策 訳. 外務省調査部, 昭和17 /『戦争経済学』 乗田利喜太 訳註. 研究社, 1942) 戦争の経済学 (国民教養新書 大住竜太郎 訳. 今日の問題社, 昭和16 / 内山脩策 訳. 実業之日本社, 昭和19) 計画経済と資本経済 (計画経済論叢 北野熊喜男 訳. 増進堂,…
エートスと社会の伝統性と合理性 〜昔ながらのの世の中を変えるのは大変なんです
近代資本主義はエートス抜きには成り立たない、と書きましたが、しかし見回してみますとエートスのある人よりなさそうな人の方が多そうですし、お金儲けして成功してますね。今ももちろん資本主義のはずですが、こりゃ一体どういうことでしょうか。最近は資本主義が機能していないことになるのでしょうか。とてもじゃないですけどそんな風に見えませんね。 実はウェーバー先生が研究したのは資本主義というよりも、資本主義の成立条件だったのです。資本主義はいつの時代どこの地域でも存在するが、近代資本主義はヨーロッパでしか誕生しなかった。その理由は何か、というわけですね。そのため資本主義以前の社会からいかにして資本主義を立ち上…
アルフレッド・マーシャル(Marshall, Alfred) マーシャル著作リンク一覧 勧業理財学(高橋是清 訳. 文部省編輯局, 明19 上 下) 経済原論 (東京専門学校政治科2年級第6回講義録 井上辰九郎 訳. 東京専門学校, 明27 → 早稲田叢書 東京専門学校出版部, 明29 → 経世七大名著 早稲田大学出版部, 明41) 産業経済解説(アルフレッド・マーシヤル夫妻 著, 川部熊吉 訳. 川部熊吉, 大正5) 経済学原理(大塚金之助 訳. 佐藤出版部, 大正8 → 分冊 第1-4 改造社, 大正14-15 → 改造社, 1928① ② ③ / 轡国太郎 訳. 国文社, 大正11 / …
ウェーバーのいうエートスは個人の行動や考え方を規定していく内的規律のようなものだと思いますが、この説明だけでは別段宗教と関わらなく成り立ちそうな気もしますね。でも一応私はここでウェーバーとデュルケームを宗教を社会学した人、として紹介してしまいましたので、もうちょっと宗教との関わりでエートスについて書いてみたいと思います。 ウェーバーがエートスの概念を抽出することになるのは近代資本主義の成立条件を探ってプロテスタントカルヴァン派の、働くことはいいことだ、という価値観を見つけたからでした。しかし働くことはいいことだ、というだけではないらしく、ウェーバーはさらにカルヴァン派の持つ特殊的な条件を探って…
ヴイルフレード・パレート(Pareto, Vilfredo) パレート著作リンク一覧 パレート数学的経済均衡理論(早川三代治 訳. 早川三代治, 昭和6) 社会学大綱 (世界全体主義大系 井伊玄太郎 訳. 白揚社, 1939 / 『 歴史と社会均衡』 現代思想全書 戸田武雄 訳. 三笠書房, 昭和14 /『一般社会学提要』 姫岡勤 訳. 刀江書院, 1941 → 板倉達文 校訂. 名古屋大学出版会, 1996 / 『社会学大綱』 現代社会学大系 北川 隆吉, 板倉 達文, 広田 明訳 青木書店, 1987) エリートの周流 : 社会学の理論と応用(川崎嘉元 訳. 垣内出版, 1981① ②) …
エートスによって機能する資本主義 〜日本は武士にエートスがあったとさ
こうしてプロテスタンティズム倫理は資本主義の精神となっていくのですが、ウェーバーはこれをエートスと呼びました。 エートスとはどのようなものか、というと、ちょっと私の説明では心配ですね。とりあえずちゃんと説明されているものを載せておきます。 エートスとは - コトバンク 簡単に言えば内面的な規律のことだと思えばいいかもしれませんね。 働くことはいいことだ、という考え方はひとつの価値観ですが、この価値観によってその人の行動や考え方まで規定していきます。働くことがいいことであれば怠けることを嫌うかもしれません。また自ら動くことも当たり前かもしれません。このように行動や考え方など、その人の在り方まで自…
ジョン・ロジャーズ・コモンズ(Commons, John Rogers) コモンズ著作リンク一覧 米国の労働法制 (司法資料 上下 司法省調査課 訳. 司法省調査課, 1927) 集団行動の経済学 (現代経済学名著選集 春日井薫, 春日井敬 訳. 文雅堂書店, 1958) 労働法原理(社会科学選書 上巻 アンドリュウス 共著, 池田直視, 吉原節夫 共訳. ミネルヴァ書房, 1959 下巻 ミネルヴァ書房, 1963) 資本主義の法律的基礎(上巻 新田隆信, 中村一彦, 志村治美 共訳. コロナ社, 1964) 制度経済学 : 政治経済学におけるその位置 (阪南大学翻訳叢書 上 中原隆幸 訳.…
働くことはいいことだ、という価値観が農業の時代から産業の時代に移り変わればどうなるでしょうか。 産業革命の後資本家という階級が生まれますが、この資本家階級のなかにもカルヴァン派の人たちはいたようです。そして資本家というのは事業をします。事業をすると儲かります。お金が入ってきますね。 これが普通の資本主義であれば、事業を通して得たお金は遊ぶために使います。そして一生遊んでも使いきれないくらいにお金持ちになった人はどうするのでしょうか。それはもちろん仕事をやめます。大金持ちのまま死ぬまで遊んで暮らすのです。 しかしウェーバーのいう近代資本主義においてはそうではありません。働くことはいいことなのです…
ウェスリー・C.ミッチェル(Mitchell, Wesley Clair) ミッチェル著作リンク一覧 指数の作り方と用い方(労働省労働統計調査局 訳編. 労働省労働統計調査局, 1948) 景気循環(春日井薫 訳. 文雅堂書店, 1961 第1 問題とその設定 第2 景気循環の測定 第3 景気循環の過程 第4 景気循環中の個人所得 / 種瀬茂, 松石勝彦, 平井規之 訳. 新評論, 1972) 経済理論の諸型態(春日井薫 訳. 文雅堂銀行研究社, 1971 第1分冊 第2分冊) 注:『景気循環』文雅堂書店版と新評論の違いは不明。 ミッチェル著作一覧 指数の作り方と用い方景気循環経済理論の諸型態…
今週も振り返ってみたいと思います。 結構順調です。ちゃんと横並びになっています。うれしいな。1日だけ妙に伸びた日があったのですが、今イチ理由がわかりません。あまりやってることは変わらないはずですからね。ただその日は休日の月曜日でした。もしかしたらお休みの最後に色々と私の書いたものを見てくださった方がいたのかもしれません。そうだとすれば、案外休日にまとめて読まれることもあるのかもしれませんね。だとすればうれしいなぁ。 しかし〇〇砲の類はまったくありません。伸びた日はもしかしたら新着に載ったのかな、と少し期待したのですが勘違いでした。ちょっとさみしいです。他の方々の書いたものを見ますと、どーん、と…
ソースティン・ヴェブレン(Veblen, Thorstein) ヴェブレン著作リンク一覧 特権階級論( 猪俣津南雄 訳. 新光社, 大正14 / 『有閑階級論』 社会科学大系 11 大野信三訳 而立社 1923-1924① ② → 複製 社会科学大系 第15巻 2008 / 世界大思想全集 [第2期] 第17 陸井三郎訳 河出書房, 1956 / 『有閑階級の理論』 岩波文庫 小原敬士 訳. 岩波書店, 1961① ② / ちくま学芸文庫 高哲男 訳. 筑摩書房, 1998 → 増補新訂版 講談社学術文庫 講談社, 2015 / 新版 ちくま学芸文庫 村井章子 訳. 筑摩書房, 2016) 企…
今日やる 明日もやる そしてお休み また始める 続けてやる いつまでたっても またおなじ 先週の詩 沼 - 日々是〆〆吟味
ヴェルナー・ゾンバルト(Sombart, Werner) ゾンバルト著作リンク一覧 資本主義の精髄 (大日本文明協会刊行書 佐久間秀雄 訳. 大日本文明協会事務所, 大正6) 労働問題と労働政策( 鈴木豊 訳. 有斐閣, 大正8) 工業労働者問題 (工場資料 第9輯 農商務省商工局 編. 農商務省商工局, 大正8) 労働組合運動の理論と歴史(森戸辰男 訳. 大原社会問題研究所出版部, 1922) 社会学 (社会哲学体系 景山哲雄 訳. 而立社, 大正13) 社会主義及び社会運動(林要 訳. 同人社, 1925 → 同人社, 1928) 奢侈と資本主義 (社会科学大系 田中九一 訳. 而立社, …
資本主義が基本的に金儲け主義で遊んで暮らしたいから金が欲しい、というものだったとすれば、それと異なるものとしてウェーバーのいう近代資本主義はどう違うのでしょうか。今だってそんな変わっとらんじゃないか、と思ってしまいますね。 しかしウェーバー先生は違うと言うのでした。それは近代資本主義は労働が目的なのであり、お金が目的ではなかったのだ、というのです。そしてその目的となる価値観を与えたのが宗教である、と、まぁ、大体このようなことを考えたのでした。 ウェーバー先生によると、キリスト教の、それもプロテスタントのカルヴァン派というものの中に秘密があるというのです。このカルヴァン派というものは勤労を尊びま…
ルヨ・ブレンターノ(Brentano, Lujo) ブレンターノ著作リンク一覧 労働経済論(福田徳三 著. 同文館, 明33) 最近商政経済論(アドルフ・ワグナー共著, 関一, 福田徳三 訳. 大倉書店, 明35) 労働者問題(再版 森戸辰男 訳. 岩波書店, 大正8 → 3版 岩波書店, 1919) 近世資本主義の起源(田中善治郎 訳. 有斐閣, 昭和16) 欧羅巴古代経済史概説 (西洋経済史名著選集 舟越康寿 訳. 日本評論社, 1944① ②) 農政学原論 (東亜農事研究所叢書 東畑精一, 篠原泰三 共訳. 西ケ原刊行会, 昭和19 → 改訂版 地球出版, 1954) プロシヤの農民土地…
ニュートンが科学を生んだ動機は宗教的なものでした。一見して水と油のこの関係。よく考えなくても不思議な気がしますね。なんで合理的なものの塊のような科学が宗教から生まれたのでしょう。 そりゃ宗教といっても宗教そのものから科学が生まれたわけではありません。神学から延長すれば科学が出てくるというわけでもないのでした。だからこそ中世的神学を切り離す者としてデカルトが必要であり重要なのでした。 しかし、それなのに科学の誕生には宗教的な動機が存在したのです。 これと似たような問題を考えた人がいました。それがウェーバーという人です。覚えていてくださっている人がどれくらいいるかわかりませんが、宗教を社会学した人…
アドルフ・ワーグナー(Wagner, Adolph) ワーグナー著作リンク一覧 東京専門学校政治科参考課目 (東京専門学校政治科第5回1年級講義録 アドルフ・ワグネル 等著, 白髭武三次 等訳. 東京専門学校, 明26) 官吏俸給論 : ワグネル氏財政学(内閣記録局, 明26) ワグネル氏経済書銀行論中抄訳(貴族院事務局, 明27) 千八百七十年乃至七十一年独仏戦争ニ関スル財政論(農商務省, 明28) 五十億法償金論 仏国償金論 独仏戦争ニ関スル財政論(バンベルゲル 著 ; 美濃部俊吉 訳, アドルフ・ショートベール 著 ; 磯部正春 訳, アドルフ・ワグネル 著 ; 磯部正春 訳. 京都商業…
ところでデカルト以前の自然観は神によって説明されていました。旧約聖書にある天地創造から、世界のすべてが神の手によって作られたので、自然世界もまた神によって作られている、というわけですね。そのためこの世界には神の意図があり、それに従って作られていると考えることも出来ます。 デカルトはいわば、この神の意図を哲学的に切り離してしまったことになりますね。自然世界は単なる物の集積であり、そこに神の意図など入り込む余地はない、ということでした。しかし、このデカルトの切り離したはずの神の意図。この神の意図という考え方が、もっとも偉大な発見を生んだのでした。 それはニュートンによって行われました。 ニュートン…
グスタフ・フォン・シュモラー(Schmoller, Gustav von) シュモラー著作リンク一覧 海軍拡張と財政(ワグネル共著, 阿部秀助 訳. 民友社, 明35) 国民経済学原論( 山田伊三郎 訳補. 富山房 大正3-5① ② 第1冊 概論 第2冊 要素 第3冊 組織 第4冊 組織 第5冊 運営 第6冊 運営 第7冊 運営 第8冊 総覧 第9冊 総覧 ) 企業論(増地庸治郎 訳. 下出書店, 大正10 → 改訳 同文館, 1926) 重商主義制度と其歴史的意義(木岡永次郎 訳. 三田書房, 大正12) 国民経済、国民経済学及び方法 (経済学名著翻訳叢書 戸田武雄 訳. 有斐閣, 1938…
今回はちょっとおまけで、デカルトの考案したX軸Y軸を使った座標軸による空間の捉え方が、とある芸術と深い関わりを持つ、ということでもお話してみたいと思います。 デカルトが空間を数学的に捉えたので神学的な捉え方は後退していきました。それは神の意図とみなせるものを追放し、物はただ物としてだけ把握される、というものに変わります。これは空間や空間に存在するものを意味あるものとして捉えるのではなく、客観的に単なる物質としてだけ捉えることを意味します。 これがひとつの世界観の転換であるのはある程度納得がいきそうな気がします。たとえば小林信彦に『侵入者』という小説があるのですが、この中に地域の御神木を不動産開…
ブルーノ・ヒルデブラント(Hildebrand, Bruno) ヒルデブラント著作リンク一覧 実物経済,貨幣経済および信用経済 (社会科学ゼミナール 橋本昭一訳. 未来社, 1972① ②) ヒルデブラント著作一覧 実物経済,貨幣経済および信用経済 Wikipedia ja.wikipedia.org
空間の数学化 〜物質以外は空間を占めない。ので神は追い出された
デカルトによって自然世界における物は物、と認められるようになりましたが、それは自然世界を神の創造物としてではなく空間に存在しているだけの物として捉えたからでした。同じ空間の中にはひとつの物しか存在できず、そこに他の物は入り込む余地はなくなったのです。そのため物から神は追い出されてしまったのでした。 では何故空間にひとつの物しか存在しないのでしょうか。そこには数学者としてのデカルトがいるのでした。 多分中学生に入った時くらいに出てきたのではないかと思うのですが、X軸Y軸で座標を求める数学の授業があったかと思います。実はこれはデカルトが考えたものでして、デカルトの数学分野の大きな業績になるのだそう…
ヴィルヘルム・ロッシャー(Roscher, Wilhelm) ロッシャー著作リンク一覧 農業経済論(関澄蔵 等訳. 独逸学協会, 明19-22 → 訂補4版 関澄蔵, 平塚定二郎訳. 八尾書店, 明30) 商工経済論(上下巻 平田東助 等訳. 国光社, 明29) 英国経済学史論 : 十六・十七両世紀に於ける (内外経済学名著 杉本栄一 訳. 同文館, 1929) 歴史的方法に拠る国家経済学講義要綱 (岩波文庫 山田雄三 訳. 岩波書店, 昭和13 → 1950) ロッシャー著作一覧 農業経済論商工経済論英国経済学史論歴史的方法に拠る国家経済学講義要綱 Wikipedia ja.wikipedi…
今週も振り返ってみたいと思います。 先週がくっと落ちたアクセス数でしたが、翌日はえらい勢いで回復してくれました。わーい、やったー。けど、落ちる前とやってることはそこまで大差ないはずなんですが、なぜでしょう。確かにあまり他の方々のブログを見に行くことが難しかったですけど、翌日に無闇矢鱈と見まくったわけでもないんだけどな。考えてみますと、もしかしたら私の書いたものをご覧になってくださるどなたかが、日曜日にまとめて読んでくださったのかもしれませんね。それで増えたんじゃないかな。そう思っておきましょう。 そのあとは結構横ばいで順調でした。でも忙しくなったり疲れたりしたらまた下がるんでしょうね。って、あ…
カール・グスタフ・アドルフ・クニース(Knies, Karl Gustav Adolf) クニース著作リンク一覧 貨幣論(山口正吾訳. 日本評論社, 1930) 独立の学問としての統計学 (統計学古典選集 高野岩三郎 訳. 栗田書店, 1942) クニース著作一覧 貨幣論独立の学問としての統計学 Wikipedia ja.wikipedia.org
沈む泥濘み 身も心も 動かす作用も 押し返されて 手足も伸びず 気分も跳ねず ただ眼が彷徨い 虚空を泳ぐ 先週の詩 坂 - 日々是〆〆吟味
フリードリッヒ・リスト(List, Friedrich) リスト著作リンク一覧 経済論(李氏)(上下 サムプソン・エス・ローイド 訳, 大島貞益 重訳. 日本経済会, 明22) 国民経済学体系(谷口吉彦, 正木一夫 訳. 改造社, 昭13 → 改造文庫 上下 上 改造社, 昭和15 下 改造社, 昭和15 / 『政治経済学の国民的体系 』春秋社古典経済学叢書 正木一夫 訳. 春秋社, 1949 → 再販 春秋社, 1950 → 上下巻 勁草書房, 1965-1966 上巻 勁草書房, 1965 下巻 勁草書房, 1966 / 小林昇 訳. 岩波書店, 1970① ②) ドイツ人の政治的経済的国…
ではデカルト以前の自然世界はどのように捉えられていたのでしょうか。 神によって世界は説明されていた、と前回書きましたが、キリスト教にはそもそも有名な神話がありますね。聖書に書かれている、神が7日で世界を想像した、というものです。ここから発して中世ではあらゆるものが神の被造物として捉えられていたようです。それは人間もそうですし、自然世界もそうです。 そのため自然世界というものは、神の意図したものであるとも受け取られていたようです。そこにあるものはただの物ではなく、神によって作られたものであるため、神の意図が介在している、こうした考え方です。どうもこれは中世を通しての考えではなく、中世末期から近世…
カール・メンガー(Menger, Carl) メンガー著作リンク一覧 経済学の基礎概念 (大村論文叢書 山口正太郎 訳. 大村書店, 大正12① ②) 社会科学の方法に関する研究(『社会科学方法論』岩野晁次郎 等訳. 高陽書院, 昭11 / 『社会科学の方法に関する研究』 戸田武雄 訳. 日本評論社, 1937 / 『経済学の方法に関する研究』 岩波文庫 福井孝治, 吉田昇三 訳. 岩波書店, 昭和14① ② ③ → 改題改訂 『経済学の方法 』近代経済学古典選集 日本経済評論社, 1986 → 日本経済評論社, 2004) 国民経済学原理(安井琢磨 訳. 日本評論社, 1937 / 安井琢磨…
近代の数学的世界と中世の神学的世界 〜自然ってなんなのだ、というところから始めたいと思います
数学化こそが世界の正しい認識だ、とデカルト以降は思っています。ちょっと前にも似たようなこと書きましたので一応載せておきますね。 世界を本質的に捉えるための数学 〜その始まりはどこにあり?(付:クライン『数学の文化史』/ユークリッド『ユークリッド原論』) - 日々是〆〆吟味 数学と科学と世界の本質的理解 〜自然世界は数学によって理解•表現出来るのだ。これでいいのだ。(付:ニュートン『自然哲学の数学的諸原理』/クライン『数学の文化史』) - 日々是〆〆吟味 まだ本を記載していた頃なのでタイトルが長いですね。 数学こそ世界認識と記述の正しい方法だ、ということはいいのですが、ではデカルトはどのようにそ…
レオン・ワルラス(Walras, Léon) ワルラス著作リンク一覧 純粋経済学入門 (理論経済学叢書 早川三代治 訳編. 日本評論社, 1931) 純粋経済学要論(上巻 手塚寿郎 訳. 森山書店, 昭和8 → 岩波文庫 上巻 岩波書店, 1953 下巻 岩波書店, 1954 / 久武雅夫 訳. 岩波書店, 1983① ②) 社会的富の数学的理論 (近代経済学古典選集 柏崎利之輔 訳. 日本経済評論社, 1984) レオン・ワルラス自伝資料 (一橋大学社会科学古典資料センターstudy series 御崎加代子 [訳]. 一橋大学社会科学古典資料センター, 1991) 注:『レオン・ワルラス自…
『方法序説』の考える方法 〜デカルト曰く、これですべて考えつくせる
デカルトは正しいことをどのように考えたのでしょうか。とりあえずヒントは『方法序説』というタイトルにもあります。方法序説って、一体なんの方法なのでしょうか。それは考える方法なのでした。 デカルトはあらゆるものを疑えると言い、確かなものは疑っている私しかない、とまで考えました。ではその時どうやって考えたのでしょうか。それはー 1.とにかく証明されていて自分で正しいと思われぬものはすべて正しいと認めませんでした。 2.そして考えるべき問題を分けれる限りに分けてしまうことにしました。こうすれば複雑な問題も単純なものにまで解体できるからです。 3.そうしてわけたものを単純なものから複雑なものまで、順番に…
ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズ(Jevons, William Stanley) ジェヴォンズ著作リンク一覧 貨幣論(田尻稲次郎 訳. 専修学校) 経済論([ゼ]氏) 上巻(安田源次郎 訳. 安田源次郎, 明15) 論事矩(戸田欽堂 訳. 聚星館, 明12-16) 貨幣説(大島貞益 訳. 文部省編輯局, 明16 → 2版 経済雑誌社, 1893) 論理説約(桑田親五 訳, 井上哲次郎 校. 辻謙之介[ほか], 明16) 論理新編(添田寿一 訳, 井上哲次郎 閲. 丸家善七, 明16) 経済初学(渡辺修次郎 訳. 松井忠兵衛, 明17) 論理学(戸田欽堂 訳, 伴新三郎 補. 顔玉堂, 明…
社会から与えられる認識と疑う態度 〜どちらも間違っていません
デカルトが疑ったものには世の中の通念もありました。確かに世の中にまかり通っているウソというものはあるかと思います。またウソではないけど間違っていた、ということもあります。たとえば医学知識が変わって、かつて悪いとされていたものが良い、なんていうのはよく聞く話です(逆もありますね)。しかしこれはウソをついていたわけではありませんし、また古いとされる知識が当時の判断で間違っていたわけでもありません。さらに言うと、じゃあ、今正しいとされている知識もそのうち変わるんじゃないか、と思うことだってありえます。これを徹すると何を信じていいのかわからぬニヒリズムやなんでもアリな相対主義になってしまう可能性もあり…
ジャン・バティスト・セー(Say, Jean Baptiste) セー著作リンク一覧 経済学(経済学古典叢書 第3巻 増井幸雄 訳 上 岩波書店, 大正15 下 岩波書店, 昭和4) 恐慌に関する書簡 (世界古典文庫 中野正 訳. 日本評論社, 1950) 経済学問答(堀経夫, 橋本比登志 訳. 現代書館, 1967) セー著作一覧 経済学(経済学古典叢書 第3巻 上下)恐慌に関する書簡 (世界古典文庫 )経済学問答 Wikipedia ja.wikipedia.org
デカルトはあらゆるものを疑いましたが、その中には当然自分たちが常識と思っているものも含まれていました。デカルトと共に近代(もしくは近世)哲学の祖と言われるフランシス・ベーコンという人がいますが、この人は物事を正しく認識するためには避けなければいけない臆見(偏見みたいなもの)があるとして、それを4つにわけています。それが種族のイドラ、洞窟のイドラ、市場のイドラ、劇場のイドラです(イドラとは臆見のことです。ベーコンはそう呼んだんですね)。言い換えてみますと種族は人間の持つ認識の限界、洞窟は個人史からくる狭い了見、市場は噂話の類から生じるデマなど、劇場は権威などに対し盲目的に信じてしまうこと、などに…
デイヴィド・リカードウ(Ricardo, David) リカードウ著作リンク一覧 経済学および課税の原理(『経済原論』 堀経夫 訳. 岩波書店, 大正10 → 上,下, 弘文堂書房, 1928 → 『名著研究文庫』 河出書房, 昭13 → 『改造選書』 改造社, 1948 / 『岩波文庫』 小泉信三 訳. 岩波書店, 昭和3 → 『経済学古典叢書 第4巻』 岩波書店, 昭和5 → 『岩波文庫』 岩波書店, 昭和23 → 改訂版 上巻 岩波書店, 1952 下巻 岩波書店, 1952 → 『名著/古典籍文庫』 一穂社, 2004 / 吉田秀雄 訳 『世界大思想全集 第63巻』春秋社, 昭和7 /…
今週も振り返ってみたいと思います。 ぎゃっ⁉︎ 見事な右肩下がりです。今週は忙しかったこととそのため疲れてしまっていたのであまり皆さんのブログを見に行くことが出来ませんでした。となるとどんどんアクセス数が減っていきます。ぐぁあぁっ、なにもここまではっきりとでなくったっていいじゃないか! …と嘆きながら部屋の隅でめそめそ泣いています。読者数とは一体… しかし読者登録されている方が毎日ご覧になってくれるとは限りませんし、なにも必ず見なければならないというわけでもありません。ですから仕方ないのですね。 それに、読者登録してくださっている方の中にも、数ヶ月更新されていない方もいらっしゃいます。それどこ…
シスモンディ(Sismondi, Jean-Charles-Léonard Simonde de) シスモンディ著作リンク一覧 政治経済学新原理(上巻 山口茂, 菅間正朔 共訳. 慶応書房, 昭和17 / 菅間正朔 訳. 岩崎書店, 1948 / 経済学新原理 世界古典文庫 菅間正朔 訳. 日本評論社, 1949-1950) 注:『政治経済学新原理』下巻はNDLに記載なし。『経済学新原理』は上下2巻と記載在り。 シスモンディ著作一覧 政治経済学新原理 経済学新原理 Wikipedia ja.wikipedia.org
ごろごろ転がる まっ暗闇の ぽっかりあいた 穴の底 ずるべたはりつき 落ちんとねばり ころげまわって 穴の淵 先週の詩 布団 - 日々是〆〆吟味
ペティ(Petty, William) ペティ著作リンク一覧 政治算術 (統計学古典選集 大内兵衛 訳. 栗田書店, 1941 / 第一出版, 1946 → 再販 1948 / 岩波文庫 大内兵衛, 松川七郎 訳. 岩波書店, 1955① ② / 統計学古典選集 復刻版 1969) アイアランドの政治的解剖 (岩波文庫 松川七郎 訳. 岩波書店, 1951) 租税貢納論 : 他一篇 (岩波文庫 大内兵衛, 松川七郎 共訳. 岩波書店, 1952① ②) ペティ著作一覧 租税貢納論(1662) 政治算術(1690)アイアランドの政治的解剖(1692) Wikipedia ja.wikipedia…
デカルト以前は人間の認識能力も神から与えられていました。何故なら神はすべての創造主なので、人間の諸能力も神によって作られているからです。それをデカルトは人間の中に変更しました。その根拠が我、すなわち自我というわけですね。 ですが何故このようなことをデカルトは考えたのでしょうか。または考えなくてはいけなかったのでしょうか。 それはデカルトがあらゆる価値観を疑ったからです。デカルトは当時最高の大学に学び、しかも大秀才だったデカルトは当時教わることの出来たすべての学問を修めました。けれどもデカルトは満足出来ませんでした。学んだどの学問も真理を教えられたり、物事の最終的な根拠を与えられないような気がし…
ジャック・テュルゴー(もしくはチュルゴ、チュルゴオ Turgot, Anne-Robert-Jacques) テュルゴー著作リンク一覧 富の形成と分配(原田光三郎 訳. 弘文堂書房, 大正13① ②) 富に関する省察 (岩波文庫 永田清 訳註. 岩波書店, 昭和9 → 昭和23 → 1950) チュルゴ経済学著作集 (一橋大学経済研究叢書 津田内匠 訳. 岩波書店, 1962 → オンデマンド版, 2016) テュルゴー著作一覧 富の形成と分配富に関する省察 チュルゴ経済学著作集 Wikipedia ja.wikipedia.org
デカルトといえば『方法序説』なのですが、この『方法序説』の冒頭には面白いことが書いてあります。曰く、良識は万人に与えられている。この良識とはなんじゃらほい、と注を見てみますと、理性と同じ、と書いてあります。では理性とはなんぞや、といいますと、普通本能に対してそれを抑えるもの、と理解されているかもしれませんが、実は違っていて、理性とは西洋哲学の文脈の中では自分で考える能力のことを指します(簡単に説明すればですけどね。詳しくはいい辞書載せておきますからそちらをご覧ください)。 ではなぜデカルトは自分で考える能力のことを万人に与えられている、と考えたのでしょうか。これが中世と近代の認識論の決定的な違…
フランソア・ケネー (Quesnay, François) ケネー著作リンク一覧 地代論(高畠素之, 安倍浩 訳. 而立社, 大正13 ) 経済表 (岩波文庫 増井幸雄, 戸田正雄 訳. 岩波書店, 昭和8 → 1948 11刷 → 1950 → 改版 1961 24刷 /古典経済学叢書 坂田太郎 訳. 春秋社, 1956/ 原表第3版所収版 平田清明, 井上泰夫 訳. 岩波書店, 1990 → 岩波文庫 2013) 商業と農業 (堀新一 訳. 有斐閣, 昭12) 重農経済学 第1分冊 (堀新一 訳. 九州印刷, 昭14)支那論(支那研究古典叢刊 ; 第1冊 勝谷在登 訳. 白揚社, 1940…
デュルケームの言う通り人間の認識が社会(集合表象)から与えられるのだとすれば、色々と問題が出てきそうです。社会(もしくは世の中と言った方がいいのかな)から価値観を与えられて正しいものだと思っていても、間違っているということなどしょっちゅうありそうです。 たとえば世の中で誰かを犯罪者に仕立て上げてしまった時、事実として間違っていても世論が沸騰していれば違うと言いにくいかもしれません。また別に犯罪でもないスキャンダルで苛烈に指弾されているのを塗りかえようとするのも至難のわざのようです。またまた誰かがいじめられてしまうのは、いじめっ子の間で標的とする子に対してコンセンサスが成り立っているからだともみ…
バーナード・マンデヴィル(Mandeville, Bernard) マンデヴィル著作リンク一覧 教育論 (世界教育学選集 ; 第38 アダム・スミスと併録, 浜田陽太郎 訳. 明治図書出版, 1966) 蜂の寓話 : 私悪すなわち公益 (叢書・ウニベルシタス 泉谷治 訳. 法政大学出版局, 1985① ② → 新装版 2015) 蜂の寓話 : 私悪すなわち公益 続 (叢書・ウニベルシタス 泉谷治 訳. 法政大学出版局, 1993 → 新装版 2015) マンデヴィル著作一覧 教育論蜂の寓話 : 私悪すなわち公益蜂の寓話 : 私悪すなわち公益 続 Wikipedia ja.wikipedia.o…
こうしたデュルケームの考え方は宗教を対象として生まれましたが、なんだか社会そのものの在り方とも似ているようにも思えてきます。別段特定の宗教を信じていなくても、同じように集合表象があってそこにある価値観などを当たり前のものとして受け入れている気もしますからね。となると、宗教も社会の一部、と考えられるかもしれません(まぁ社会学者が考えるんだから、そうなるのも当たり前かもしれませんが)。 ともかく、ここからデュルケームはまた面白い考え方をしていきます。未開部族の宗教が非合理なものに思えたが、しかしそれは社会的事実でありその内部の人間にとってはきちんと正当性があり自明な認識である。それは個人が自ら認識…
サー・ジェイムズ・ステュアート(Steuart, James) スチュアート著作リンク一覧 経済学原理 第1 (岩波文庫 中野正 訳. 岩波書店, 1967① ②) 経済学原理 2 (岩波文庫 中野正 訳. 岩波書店, 1978) 経済学原理 3 (岩波文庫 中野正 訳. 岩波書店, 1980① ②) 経済学原理 第1編(初期イギリス経済学古典選集 ; 9 加藤一夫 訳. 東京大学出版会, 1980① ②) 経済学原理 第2編 上 (初期イギリス経済学古典選集 ; 10 加藤一夫 訳. 東京大学出版会, 1981① ②) 経済学原理 第2編 下 (初期イギリス経済学古典選集 ; 11 加藤一夫…
ある価値観を生み出してひとつのカテゴリーにしてしまうような働きが民族宗教にあったとして、ではその働きは宗教にしかないのかといえばそんなことなさそうでした。となるとこれはなんでしょうか。それは社会現象のひとつだ、と考えれば社会学の対象となれそうですね(そんなわけで社会学が扱う宗教は信仰や救済じゃないんです。あ、私の知ってる限りでですけどね)。 そんなわけでデュルケームは宗教を対象として社会学しました。この時対象にした宗教は、確かオーストラリアのアボリジニのもつ宗教だったと思います。ユダヤ教よりももっと原始的な民族宗教ですね。少なくともエジプトやローマ、近代ヨーロッパのような世界史的な文明圏の大都…
トーマス・マン(Mun, Thomas) マン著作リンク一覧 重商主義論 (堀江英一, 河野健二 共訳. 有斐閣, 1942 / 堀江英一, 河野健二 共訳. 改造社, 1948)外国貿易によるイングランドの財宝(渡辺源次郎 訳. 東京大学出版会, 1965) マン著作一覧 重商主義論 外国貿易によるイングランドの財宝(1664) Wikipedia ja.wikipedia.org
今週も振り返ってみたいと思います。 先週から順調だったのですが、今週末から下がってきました。なんででしょう。夏休みが終わりみなさん気分が沈んでるのでしょうか。もしかして夏休みの宿題にいそがしいのかも…なんて思いながらも、多分そんな方はあまり私の書いたもの読んでくれないんじゃないかな、とも思っていますので、きっと関係ないのでしょうね。でも8月も終わりましたし、そんな話題もひとつくらいあげてみたいのでした。 この文章を読んでくださっているみなさんはどのような夏を過ごされたでしょうか。きっと楽しい時間を過ごされ方もいれば、毎日が続き今日に至った方もいらっしゃるでしょうね。なにはともあれ元気に今日から…
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