【ビール】こてっちゃんが叱られる~断食でビールが飲める理由~【雑学】
勝手に好評だったと思い込んだシリーズです(笑) ねえねえ、こてっちゃんこの中で、一番ビールに詳しくて、知識が豊富そうな人ってだ~れ? まぁ、僕でしょうね。(てか、僕以外に答える人がいない ドイツで復活祭前の金曜日までの40日間で断食が行われていたことは知ってる? 知ってる。知ってる。この期間は強いビールの季節といって、アルコールやカロリーが高く、ミネラルやビタミンがたっぷりのビールを造る期間なんだよね。そしてこの断食中にビールは特別に栄養源として飲むことが許されているんだよね。 へぇ~。そんなことまで知っているなんて、さすがこてっちゃん。やっぱりビールの事になると詳しいね。 まぁ、ビール好きと…
【ビール】世界最古の醸造所で造られるビール!ヴァイエンシュテファン ヘフヴァイス【ドイツ・エール】
今回紹介するビールはヴァイエンシュテファン ヘフヴァイスです。 このビールは世界最古のビール醸造所で造られているビールです。このビール以外にも9種類のビールが醸造されています。 <ヴァイエンシュテファンの歴史> 元々、ヴァイエンシュテファンは725年に建てられたベネディクト派の修道院でしたが、19世紀初頭に教会や修道院が財産国有化されたために醸造所がバイエルン州に受け継がれ、現在はミュンヘン工科大学の醸造科も設置されています。ビール醸造に関しての記録は1040年の文献に巡礼者に販売していたと書かれていることから、それ以前から醸造されていたのでしょう。 <修道院が力を失ったわけ> 実は修道院醸造…
【ウイスキー】バランタインブランドの始まり!バランタイン ファイネスト【ブレンデッド】
今回紹介するウイスキーは「バランタイン ファイネスト」です。 バランタイン ファイネストは「ウイスキーバイブル」(ジム・マレー著)のスタンダードスコッチ部門で2016年に最高得点をたたき出したこともあり、ヨーロッパではNo.1スコッチともいわれているウイスキーです。ヨーロッパの若者には特にコーラで割るのが流行っているウイスキーでもあります。 <バランタイン ファイネストとは> バランタインを造っているジョージ・バランタイン&サン社の創業者であるジョージ・バランタインの死後から約20年後、息子であるジョージ・バランタイン・ジュニアが家名を冠したバランタイン ファイネストを1910年に誕生させたの…
黄色の場所がハイランドモルトの生産場所です。赤く塗られた場所はスペイサイドなのですが、それ以外のスコットランドの上半分がハイランドというイメージです <ハイランドモルトとは> スコットランドは元々、北のハイランドと南のローランドに分けられていました。そこから、スペイサイドやキャンベルタウンなどと派生していって、現在では一般的にダンディーとグリーノックという東西の都市を結ぶ想定戦でローランドと区分けされているのです。環境や製造方法が異なるので比較的、個性的で小規模での生産がされるシングルモルトが多く、スコッチウイスキーの一大産地でも、スコッチウイスキーの約1/3がこのハイランドで生産されているほ…
名前順でハイランドモルト銘柄を紹介していきます。当ブログで書いている記事には名前をクリックしていただければ、読めるようになっています。 ア行 ・アードモア ・アバフェルディ:アバフェルディには水の神のプールという意味があります ・エドラダワー:スコットランドで一番小さい蒸留所で造られるお酒には小ささに誇りを持ったかっこいいウイスキーだったのです ・オーバン ・オールド・プルトニー:ポットスチルがひょうたん型になったのには面白いエピソードがありました カ行 ・クライヌリッシュ ・グレネスク ・グレンアギー ・グレンアルビン ・グレンカダム ・グレンギリー ・グレングラッサ ・グレンゴイン:このお…
【ウイスキー】オフィシャルボトルは一本もない!キンクレイス【ローランド】
今回紹介するウイスキーはキンクレイスです。 このウイスキーは1975年に完全に閉鎖されてしまった、キンクレイス蒸留所で造られていたウイスキーです。 <キンクレイス蒸留所について> グラスゴー市内のゴーバルス地域にストラスクライド・グレーンウイスキー蒸留所があります。この蒸留所は巨大な倉庫群、樽の製造、修復などを行う工場、ブレンド設備を合わせもった工場群で、キンクレイス蒸留所はその中のモルトウイスキー蒸留所として1958年に建設されたのでした。しかし、本来の役割はグレーンウイスキー蒸留所です。このグレーンウイスキーの生産拡大のため1975年にキンクレイス蒸留所は閉鎖されてしまうのでした。 <キン…
【ビール】世界最古の修道院醸造所!ヴァルテンブルク修道院醸造所【ドイツ・ラガー】
今回紹介するビールは、ヴァルテンブルク修道院醸造所で造られているバロックドゥンケルです。 このビールが造られているヴァルテンブルクは世界最古の修道院醸造所(正確には現在もビール醸造が続いている修道院醸造所)で造られているビールです。今回の記事は主にヴァルテンブルク醸造所について説明した記事になります。 <ヴァルテンブルク修道院醸造所の歴史> この修道院は7世紀初頭に大修道院長のオイスタシウスによりバイエルンに設立され、バイエルン最古の修道院でもあります。この修道院が布教の中心地でもありました。 <ヴァルテンブルク:修道院らしさのエピソード> 1.この醸造所に限らずなのですが、ドイツのビール造り…
【ウイスキー】マッサンが学んだ蒸留所の名前!ヘーゼルバーン【キャンベルタウン】
今回紹介するのはヘーゼルバーンです。 <ヘーゼルバーンとは> ヘーゼルバーンはスプリングバンク蒸留所で造られているシングルモルトウイスキーです。このウイスキーは1997年にキャンベルタウンモルトの復興を目指して、1925年に閉鎖されたヘーゼルバーン蒸留所から名前をとって生産されているのです。 <閉鎖されたヘーゼルバーン蒸留所にまつわるエピソード> 実は、1925年に閉鎖されたヘーゼルバーン蒸留所は、ニッカウヰスキーの創業者である、竹鶴政孝ことマッサンが1920年にウイスキー造りを学びにいった蒸留所でもあるのです。つまりジャパニーズウイスキーの誕生を支えた蒸留所だったのですね。ちなみに、マッサン…
今回紹介するのは十四代です。 創業は1615年、最初の頃は林業が家業だったのですが、米や紅花を運ぶ船主として財を成したことから造り酒屋も始めたのだそうです。 <十四代にまつわるエピソード> 元々代々の銘柄は「朝日鷹」で「十四代」は十四代当主である高木辰五郎さんが1960年ごろに古酒に名付けた名前でした。それが15代目蔵元の高木顕統さんが、自分が造ったお酒に十四代と名付けたいと提案して、今の十四代の銘柄になったのです。 <十四代の面白い話> 現社長である高木辰五郎氏がいうには、商標登録に本来は数字が通らないのだとか。ところが十三代、十四代、十五代を商標登録に出したところ、「としろ」か「とよしろ」…
オレンジの場所がキャンベルタウンモルトの生産場所です。スコットランドの本当に小さい部分で生産されているモルトという事がわかりますね。 <キャンベルタウンモルトとは> 20世紀前半にはこのスコットランドでのほんの一部の場所であるキャンバルタウンで30以上の蒸留所がひしめき合っていました。そんなスコッチの中心地とも呼べる場所でしたが、1920年に始まったアメリカの禁酒法時代に低品質の製品を供給し評判が落ちてしまうのです。その結果1930年代にはほとんどの蒸留所が閉鎖して第二次世界大戦後には2つの蒸留所のみになってしまったのです。2004年にグレンガイル蒸留所が操業を再開したことで現在は3つの蒸留所…
名前順でキャンベルタウンモルト銘柄を紹介していきます。当ブログで書いているウイスキー記事は名前の下の画象をクリックしていただければ、読めるようになっています。 キルケラン:125年ぶりに復活した発展途上のウイスキー。こてっちゃんにはあるマンガでとても勇気をもらう、印象に残ったエピソードがありました。 www.bar-kottechan.work グレンスコシア:蒸留所には元オーナーの幽霊が出没するという噂があります www.bar-kottechan.work スプリングバンク:注いだだけで香りが部屋に充満してしまうモルトはスコットランドの蒸留所で唯一のモルティングからボトリングまで全工程を自…
【日本酒】日本酒嫌いすら魅了する酒!飛露喜【福島・廣木酒造】
今回紹介するのは飛露喜です。 30歳で社長は造り酒屋では異例なことです。なぜならば、酒蔵免許を取得するには大量の酒を作ること、広い敷地や多くの設備が必要だからです。だから、代々家長が世襲制で受け継いで行っている蔵元が多いのですね。そんな中、廣木健司さんは望まなくして30歳で社長と杜氏を兼任することになってしまったのです。 <飛露喜 誕生のエピソード> 個性の違いの奥深さ 大学を卒業してからは酒メーカーに就職し、営業で色々回っているとワインの産地や畑ごとの味わいの違いを知って、その奥深さから魅力にはまってしまうのでした。その反面、日本酒は銘柄ごとの味の違いをワインほど感じず、特に美味しいとも思っ…
青の場所がアイランズモルトの生産場所です。 <アイランズモルトとは> オークニー諸島、ルイス島、スカイ島、マル島、ジュラ島、アラン島で造られているウイスキーをアイランズ(諸島)モルトと呼んでいます。島ごとに特有の地形や気候の影響も違うのでアイランズモルトの個性は多種多様です。そのため、ひとくくりでは特徴が表せず、あくまで地理的な分類となっているのです。 <各島の特徴> オークニー諸島 ヴァイキングの文化が色濃く残っていて、約70の島からなっています。温暖で土壌が非常に肥沃なことが特徴 ルイス島 夏と冬の気温差がほとんどない冷涼な島。ケルトの伝説が多く伝えられている島でもある。 スカイ島 険しい…
名前順でアイランズモルト銘柄を紹介していきます。当ブログで書いているウイスキー記事は名前の下の画象をクリックしていただければ、読めるようになっています。 アイルオブジュラ:この蒸留所で働いている人は島の労働人口の18%に値します。約60年間ウイスキー造りがされていなかった島で造られています。 www.bar-kottechan.work アランモルト スキャパ :このお酒が造られている島には面白い伝説、風習がありました www.bar-kottechan.work タリスカー:島の形が特徴的なこの島では、悲恋物語が言い伝えられています www.bar-kottechan.work トバモリー:…
緑の場所がローランドの場所です。スコットランドの南半分は大体ローランドというイメージです。 <ローランドモルトとは> かつてはハイランドにも負けないくらいの数十ものモルト蒸留所があったのですが、 ・大都市が近くにあったことから、都会の資本が流入しやすかったこと。 ・技術革新が進んだこと。 ・大型機械の導入が進んだことによる伝統技術を続ける蒸留所が減ったこと。 等の理由から現在は10ヶ所の蒸留所のみとなっています。 しかし大資本のブレンデッド業者やグレーン蒸留所が設立されたため、ブレンデッド時代の中心となり、海外への物流の拠点ともなっています。そして、最近では価値が見直されて、復活する兆しも見え…
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お久しぶりです。こてっちゃんです!面白いお酒を知ったので紹介していきたいと思います。久しぶりなので、書き方を忘れてしまっていますがお手柔らかに。 今回紹介する日本酒は零響-Absolute 0-です。以前紹介した伯楽星を作っている新澤醸造店が作っているお酒ですね。 以前、伯楽星の記事で「ワインのように100万円でも楽しめるような、いくら払っても飲みたいと思わせるような酒造りに挑戦」と紹介しましたが、この零響はその一つの答えを出したようなお酒なのです。 ちなみにお値段は「零響(れいきょう) - Absolute 0 - 500ml」が38,5000円もするとんでもないお酒になっております。 【日…
今回紹介するビールは水曜日のネコです 水曜日のネコはヤッホーブルーイングで造られているビールです。このビールはローソンなどのコンビニでも売られていて、その特徴的なパッケージデザイン、名前から印象に残っている人も多いのではないでしょうか?今回はそんな水曜日のネコの誕生エピソードと名前の由来を紹介したいと思います。 <水曜日のネコの誕生エピソード> 水曜日のネコの開発は女性をメインターゲットにした「ベルジャンホワイトを造ってほしい」というマーケティング部門の要望から始まりました。それに対して醸造責任者である森田正文さんの答えは「できない」だったのだとか。というのもベルジャンホワイトは無濾過の酵母入…
今回紹介するビールは「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」です。 このビールはサッポロビールから数量限定で2021年2月2日から販売されています。買える場所はファミリーマートのみなのですが、このビールが販売されるまでには面白いエピソードがありました。 サッポロ 開拓使麦酒仕立てのエピソード 突如決まる発売中止 このビールは、もともと1月12日に発売予定のビールでした。しかし、1月8日に商品デザインの一部に誤表記が見つかるのです。その誤表記というのがLAGERというつづりをLAGARとしてしまうミスでした。 もちろん、ただ表示をミスしただけなので、成分や味などには何の問題もなかったのですが、「デザインも…
みなさんはウイスキーをプレゼントに送る時にどうやって選べばいいかわからないことがありませんか?そこで今回はプレゼントを選ぶうえで、ふさわしいエピソードのあるウイスキーをまとめてみました。このウイスキーたちと一緒にメッセージを添えてプレゼントをしてみてはいかがでしょうか? 旅立つ人へ贈られたウイスキー!ベル 出会いと別れのウイスキー!トマーティン 152歳まで生きた老人が由来のウイスキー!オールドパー 素敵な恋のエピソードがあるウイスキー!フォアローゼズ 挑戦する人への敬意が込められたウイスキー!ヘネシーナジェーナ 70歳で夢を実現させたウイスキー!アランモルト 偉大なる祖父を超えるために造られ…
今回紹介するビールは富士桜高原麦酒ヴァイツェンです。 このビールは富士桜高原麦酒で造られているビールで、このブルワリーの定番銘柄の受賞歴は150を超えるというのだから、とてつもない話です。そんな定番銘柄の一つである富士桜高原麦酒ヴァイツェンがつくられるまでには面白いエピソードがありました。 <手間暇かけて行われる糖化作業> 普通、エール系ビールの糖化は一定温度で行う1ステップの方法か、途中で一度だけ温度を変える2ステップの方法が一般的です。ですが、富士桜高原麦酒では5~6ステップの段階を踏んで、酵素が発酵工程で働きやすい環境を整えるのです。その方法はドイツで学んできた昔ながらの造り方で、この「…
今回紹介するウイスキーは山崎です <山崎とは> 山崎は、いまやYAMAZAKIとして海外のウイスキーマニアにも広く知られているシングルモルトウイスキーです。 山崎蒸留所で生産されているウイスキーなのですが、この山崎蒸留所は国産ウイスキー第一号である「白札」を発売した蒸留所であり、日本最古の歴史を持つモルトウイスキー蒸留所なのです。 <山崎誕生エピソード> 山崎は1984年に創業者である鳥井信治郎氏の次男の佐治敬三氏が誕生させたブランドです。当時は、高度経済成長が頂点を極めつつあった時代でした。そんな、価値観が多様化する時代には個性の強いシングルモルトが好まれると考え、日本を代表するシングルモル…
今回紹介するウイスキーはチェイヴェックです <チェイヴェックの意味> チェイヴェックは「チェイヴェック ナン イーラン」が正式名称で、ラベルに描かれている漁船の名前です。意味は「島の可愛い娘」で、スラングで「グラス1杯のウイスキー」という意味もあります。 <チェイヴェックが造られた目的> ラベルに書かれている文字ですが、実は英語ではなく全てゲール語です。というのも、このチェイヴェックを造られた目的の1つが、いまや約1%の人にしか使われなくなってしまったゲール語普及があるのです。というのもそもそも、スコットランド人の祖先の一部はアイルランドから渡ってきたゲール族なのです。「ゲール語がこのまま廃れ…
今回紹介するウイスキーはリズモアです <リズモアとは> リズモアとはローン湾に浮かぶ、風光明媚で気候温暖として有名な小島の名前で、ゲール語で大きな庭園を意味しています。その名の通り、色とりどりの花に覆われて白砂の海岸と緑に囲まれた美しい島なのです。 <リズモア島にまつわる恐ろしい伝説> スコットランドにキリスト教を布教した聖コロンバとその弟子の聖モルアグは、リズモア島にキリスト教を布教したいと長い間考えていました。そんな二人は、ある日マル島からリズモア島へそれぞれの小舟に乗って漕ぎ出します。すると次第に競争となり、聖コロンバの方が先に島につきそうになります。すると、聖モルアグは突然持っていた斧…
今回紹介するウイスキーは響です <響とは> 響はサントリーの創業90周年を記念して、サントリーの粋を結集した傑作を出したいという思いから生まれたウイスキーで、1989年に発売されました。数あるサントリーのウイスキーの中でも最高峰の位置づけです。様々なタイプで熟成されたシングルモルト原酒が見事に組み合わさり、まさに味と香りのハーモニーを奏でているのです。 <響に込められた思い> 響きという名前には、ウイスキーづくりを通して、世界中の人々や、かけがえのない自然と共生していきたいという思いを表す「人と自然と響きあう」というサントリーの企業理念が込められています。また、当時チーフブレンダーを務めていた…
今回紹介するウイスキーはダルユーインです <ダルユーインの由来> ダルユーインとはゲール語で緑の谷間という意味です。その名の通り、蒸留所のそばまでドラムウッドやキャロンの森が広がる、緑に囲まれた谷間にあります。 <ダルユーインの歴史> ダルユーイン蒸留所は1852年にウィリアムマッケンジーという農夫によってスぺイ川の支流であるキャロン川を跨ぐように建てられます。その11年後に対岸にストラススペイ鉄道が開通したこと、さらにはスペイ川に架かる橋が建設されたことから、製品の輸送が簡単になり、また原料である大麦も鉄道によって運ぶことができ、生産を順調に伸ばすのです。 1891年にはスカイ島のタリスカー…
今回紹介するウイスキーはクレイモアです <クレイモアの由来> クレイモアとはハイランドの戦士たちが使ったという両手で持つ巨剣のことで、敵をなぎ倒すために使われた剣です。そのあまりの大きさに二人で担いで戦場に運んだとも言われているのです。 <クレイモアと名づけられた理由> そんなクレイモアですが昔から愛国心と勇気の象徴として見られてきたもので文献上には13世紀の頃から登場するほど歴史が古いのです。ちなみにスコットランド独立の英雄であるウィリアム・ウォレスがイングランド軍を破ったスターリングブリッジの戦いで手にしていた武器がクレイモアだったのです。こういった理由からクレイモアと名づけられたのでしょ…
今回紹介するウイスキーはスペイキャストです。 今回は写真がなしです。 <スペイキャストの由来> スペイキャストとはスペイ川で発達した釣りの技法で、フライのキャスティング方法のことです。スペイ川は有名なサーモンの釣り場で世界中から多くの釣り人が集まるサーモンフィッシングのメッカなのです。このスペイ川は、スコットランド一の急流なこと。両側が高い土手になっているため、竿を高く振り上げるオーバーヘッドキャストができないことからできた投げ方なのです。ちなみにこの投げ方を修得するには5~6年はかかるといわれるほど複雑な投げ方なのです。 <なぜ、釣りのキャスティング方法が由来になったのか?> サーモンフィッ…
今回紹介するウイスキーはベイリー・ニコル・ジャーヴィーです <ベイリー・ニコル・ジャーヴィーの由来> ベイリー・ニコル・ジャーヴィーは、ウォルタースコットの小説であるロブロイに登場する人物の名前が由来になっているのです。ロブロイは実在する人物なのですが、このベイリー・ニコル・ジャーヴィーは創造した人物で、ロブロイの従兄弟という設定になっています。 <ベイリー・ニコル・ジャーヴィーのエピソード> ロブロイの物語の中でベイリー・ニコル・ジャーヴィーがロブロイを訪ねてアバフォイル旅篭で武装した山賊に襲われるのですが、火かき棒で応戦して見事追い払うというシーンがあります。もちろんこの話は架空のストーリ…
今回紹介するウイスキーはダフトミルです。 <ダフトミルとは> ダフトミル蒸留所は、正式にオープンしたのが2006年と比較的新しく、農家の古い建物を改造しただけの小さな蒸留所です。創業者はフランシスとイアンという兄弟です。本業は農家で、大麦や小麦などの穀物とジャガイモなどの野菜類、そして牛を飼うミックスファームを行っています。 <蒸留所を建設した理由> ウイスキーが好きな二人はあるとき、「畑でとれた大麦を使ってウイスキーを造ったら面白い」と考えたのだそうです。そして、本当に蒸留所を建ててしまったのでした。考えるだけでなく実行に移してしまうのがなんともすごい話ですね。 <ダフトミルのウイスキー造り…
今回紹介するのはブレアアソールです <ブレアアソールの由来にまつわるエピソード> ブレアアソールの創業は1798年でもともとは「オルト・ダワー」を意味するオルダワーという名前だったのです。ちなみに、このオルトダワーはゲール語でカワウソの小川を意味していて、現在も蒸留所の敷地内に流れている仕込み水にも使われている川なのです。ブレアアソールに改められたのは1825年以降のことで、蒸留所名のもととなったのがアソール公爵で、この公爵が住んでいる場所がブレア城なのです。このアソール公爵という人物ですが、イギリスで唯一、私兵(軍隊)を持つことを許されている大貴族で、ブレア城には昭和天皇が皇太子時代に滞在し…
今回紹介するのウイスキーはバルミニックです すみません。今回は写真は無しです。 <バルミニック蒸留所とは> ジェームズマクレガーが建てたバルミニック蒸留所は、正式に認可蒸留所としてスタートしたのが1824年のことです。ですが、このバルミニック蒸留所の地であるクロムデイルは密造酒づくりのメッカの地。このバルミニックも1824年以前から密造を行っていたのでした。そんなバルミニックですが、実は免許を取得したのにはこんなエピソードがありました。 <密造ををやめて認可蒸留所となったエピソード> ある時、マクレガー農場を訪れた税吏が盛大な歓待を受けます。その時に税吏が外にある不審な小屋を見つけます。実はこ…
今回紹介するウイスキーはタムドゥーです <タムドゥーとは> タムドゥーはゲール語で「黒い塚」「黒い小丘」という意味です。タムドゥーはスペインやイタリア、フランスで良く飲まれている食後酒としても適したスペイサイドを代表するウイスキーです。またフェイマスグラウスやダンヒル オールド マスターの中核をなしているウイスキーでもあります。 <タムドゥー蒸留所の特徴> タムドゥーの特徴はサラディン式モルティングという製麦法を採用していることです。このサラディン式モルティングは、伝統的なフロアモルティングが仕込める大麦の量がせいぜい10~12トン程度であることに対して、一度に220トンもの大麦を仕込むことで…